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姫島に(その2)、核シェルター完成・・・津波の時は使えないシェルターだった

原発から20キロ地点の姫島に、国の放射線防護対策事業で核シェルターが完成したと前回書いた。事業費は、設計費を入れると、1億7200万円になる。これだけの投資をしても、津波のときは使えない施設であることがわかった。危機管理課は総務委員会の所管。総務委員会委員のやなぎ議員が私に言った。「ここは、すぐ前は海で、津波が来たら使い物にならない。税金の無駄遣いですよ」と。福祉や教育、再生可能エネルギーにはお金を出ししぶる国が、原発再稼働のためには、実に気前がいいけれど、こんな政策、お金の使い道でいいのかしら?このシェルターの電源は、48時間しか持たないそうだから、ここにいられうのは、最長でも2日間。その二日のために作った施設。しかも、このときまだ外部が放射能に汚染されていたら、シェルターを出られない。だから住民は、赤ちゃんから高齢者まで防護服を着て、船で逃げることになる。何らかの事情で、二日以上シケガ続いたらどうなるの?船は動きませんよ?あらゆる想定を超えた事態が、自然界には起きる。放射能がどんなに怖いかは、チェルノブイリや福島の事故が教えてくれている。福島第一原発の吉田元所長は、原発事故が起きたとき、「東日本壊滅か…」と震え慄いたそうだが、放射能とは、まさにそのような恐るべき力をもった怪物なのだから。