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私が大学に入学した頃・・・デンマークのこと

1976年、私が国立大に入学した頃の学費は、たしか半年で1万8千円だった。その後の相次ぐ値上げで、今や日本は世界一の高学費。初年度入学金は、国立大約81万円! 私立大約130万円!「多額の借金しないと大学にやれない」という家庭が増えてきた。 それから、1970年代は老人医療費は無料だったけど、年々負担が増えて、金の切れ目が命の切れ目になってきたよう。年金は何十年も払い続けなければ受給できないし、一部の大企業が、空前の大もうけをしているのに、国民の暮らしは「格差と貧困」が広がるばかり。7年前、世界でもっとも貧富の差が小さいデンマークに、自費で調査に行った。九州位の面積に、福岡県ほどの人口五百数十万人が住む北欧の小さな国。 国民の医療費は無料。学費は大学まで無料。年金は何十年もかける必要がなく、年をとってからの心配がない。一番おどろいたのは、労働者をすべて正職員で雇うこと。民間でも、公務員でも。学校は一クラス十数の少人数学級。障害者福祉も充実し、たくさんの若者や女性が、教育・介護の現場で正職員として、生き生きと働いていた(残業もない)。30数頭の牛を飼う小さな農家も訪問したが、夫婦子ども二人、充分生活できると言っていた。いろいろ課題もあろうけど、自然エネルギー政策でも世界の最先端をいき、女性の国会議員も半数近く。他の北欧に共通するところがあり、参考にすべき点が多かった。というより、衝撃だった。税金の使い道で、こうも違うのか・・・と。「格差と貧困をなくす」ためには、どうしたらいいのか?とにかく、人間らしく働くルールを確立しなきゃだめと思う。先日、相談にきた青年は、けっして珍しい例ではないだろう。サービス残業がはびこり、まともな社会保障もない職場で働かされている多くの労働者。こんなにも雇用が破壊され、働く人が踏みにじられていいのでしょうか?