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あこがれた夫婦愛・・・宮本顕治さんの死

昨日、日本共産党の議長だった宮本顕治が亡くなった。天国の百合子は、「お疲れさま…」と、ふっくらした笑顔で、迎えたに違いない。20代の頃、獄中にいた顕治と妻で作家の宮本百合子との間に交わされた「12年の手紙」を読んだ。思想信条の自由がない暗黒政治の中で、ふたりの書簡はあかるく、あたたかく、深い愛に満ち、市井の人々への愛と、将来の希望にあふれていた。今では当たり前の「戦争反対」、「主権在民」を主張した当時の共産党の活動家たち。「非国民」「赤」とレッテルを貼られるだけでも恐ろしいのに、天皇制警察に逮捕され、拷問を受けた。野蛮な取調べで、幾多の罪もない人々が虐殺された。無数の犠牲の上に、今の平和と国民主権、基本的人権の尊重があるのです。こよなく憧れ、尊敬する宮本百合子様。あなたの豊かな精神があふれ出た作品と心にふれると、同じ女性として、いつも胸がふるえる感動を覚えました。中曽根康弘元首相は、宮本議長の死去について、記者団の質問にこう答えています。「・・・考え方は違うが、一人の政治家として信念を貫き、敬意を表していた」「(国会での質問は)かなりよく準備され、論理的に攻めてきた。敵ながらあっぱれだと感じていた」と。