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夜空を照らす秋の月…

秋の空気は澄んでいる。夜空の月がきれいだ。相談者の家から帰ろうとすると、神々しいばかりの満月が高々と光り輝いていたこともあれば、今日のように、赤い半月が夜の街をひっそりと悲しい物語を聞かせるかのように照らしていることもある。働くのに精いっぱいで、気が付けば老後を前に「5万円か6万円の年金しかでない」という市民が多いのに驚く。いつも腰を折るように畑で働く高齢の女性は、私の姿を見かけると、いつもたくさんの野菜をもたせてくれる。駅で別れた若い女性は、「中央ルートなんかいらないから、前原の中心市街地にもっと活気がでるようにしてほしい」と言う。重度の障害児をかかえたおかあさんは、「自分がいなくなってから、この子が人間らしく暮らせるか…」と心配している。夫が過労で倒れて、一人で子どもたちを育てる女性と、会社を相手に交渉したこともあった。私は議員の仕事が好きだ。ふつうの市民の日々の喜びや悲しみや、ときには悔しさや怒りをともに共有し、ときに涙し、ときにほっと安堵のため息をつき、当たり前の普通の願いや声を議会で訴える。でも、糸島市では、その当たり前のことを訴えることがなんと難しいのだろう。出るクギは打たれてばかり。お月様。子どもの頃も、あなたが大好きでした。山に囲まれた田舎の家で、きれいな目をした牛や、にぎやかな鶏たちや、食いしん坊の子ブタたちや、働き者の父母や、心やさしい学校の先生や、仲良しの友達に恵まれて、人の役に立つ仕事をしたいと思った。だから、議員に立候補する決意をしたのです。14年前に。市民が苦労して払った税金を、大切に使えば、もっともっといいまちになる。本当です。だから、あきらめないで…明日も。