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悩み多き時代に

 「もしもし。いとう先生。おかげで無事に解決しました。ありがとうございました」電話先で、若い女性の明るい声。 問題が解決して喜ばれるときが、一番うれしい。議員活動の中で、生活相談はとても大事な仕事。市民のみなさんの直接役に立つことと、市民生活の状況を知って、議会の論戦や政策に生かせるから。 でもこのごろ、むずかしい相談が増えてきた。暴力をふるう夫との離婚がようやく成立しても、相手が破産状態で慰謝料も養育費ももらえない。結局は、女性が一人で子どもの養育をしなければならなくなる。 「離婚できただけでもよかった・・・」というけれど、今の社会状況で彼女たちの苦労ははかりしれない。夜昼、パートをかけ持ちして働いているお母さんたちがどんなにいることか。 しかも国が、児童扶養手当をおおきく減らしてきたなかで、ワーキングプアの状況に陥ってしまう。 議員生活8年間の中で、子ども4人と逃げてきた女性を、一晩泊めたこともあるし、私が配ったチラシを見て、「学校とうまくいかない」と電話をかけてきた男子高校生もいた。嫁、姑の悩みで電話をかけてきた人とは、我が家もそうですよと1時間も愚痴をこぼしあって、私自身が励まされるようなこともあった。 悩みは色とりどりだが、最近は「貧困と格差社会」のなかで、経済的な悩みを訴える人が増えてきた。医療費の支払い、生活苦、失業、借金・・・  サラ金等のことでは、いつも知り合いの弁護士さんに力を借りている。しかし弁護士さんの力を借りても、解決できないこともあるし、今の法律ではどうにもならないことも多い。私にできるのは、相談に来られた方の立場に立って、何とかできないかという気持ちで対応すること。 幸い、私は日本共産党の議員だから、議員仲間や生活を守るさまざまなネットワークを活用できる。一人で悩まず、声をかけてほしい。 先日、電話をかけてきた70代の男性は、「今は借金もなく、老妻とふたりでがんばっているが、これ以上、税金が上がると暮らせない」と言った。 その方の収入は、国民年金の60万円(年間)だけ。家があるから、どうにか暮らしているという。。「議会で、介護保険料や国保税、固定資産税を、これ以上あげないようにしてくれ」と言いたかったのだ。  むだな公共事業には、湯水のように税金が使われている。天下りもひどい。子どもやお年寄りや障がい者が、安心して暮らせるようなまちづくりをと心から願わすにいられない。   


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悩み多き時代に (02月20日)