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社会の片隅で

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障がい者作業所で働く友達の一人が作ってくれた手提げ。
2年以上、愛用している。個性的で温かみがある。

夕飯の支度をしていると、Aさんが電話してきて、
「今月、わたし、給料が上がりました!」
と嬉しそうな声で言った。
炎天下の野菜畑で、作業所の仲間たちと額に汗して働く彼女の姿が目に浮かんだ。
「暑い中、よくがんばったわね。」と言うと、ちょっとはにかみながら、笑った。
何かうれしいことがあるたびに、報告の電話をかけてくる彼女。

給料が上がったと言っても2万円には届かない。
障がい者年金があっても、年収は100万円前後だろう。
それでもこつこつ工夫しながら、周りの人々の支援を受けつつ自分の力で生きている。
ひたむきに前向きに生きる姿に、私はいつも胸を打たれる。

社会の片隅で、まじめにけなげに生きる人がたくさんいる。
市が耳を傾け、心を寄せ、力を入れるべきは弱者、普通の市民であって、資産家や力のある人の要望や願いではないといつも思う。