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元市長にも ただでやった財産〜議決したからいいというが…

月形祐二市長と元前原市長の契約書
(財産の無償譲渡について)

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2015年4月1日、月形祐二市長は元前原市長の春田整秀氏が理事長を務める社会福祉法人に市立深江保育所を無償譲渡した。上は、そのの契約書。

無償譲渡したのは建物、ピアノ4台など2千点以上の備品で、きちんと財産価値を把握すれば、1億円前後にはなったであろう。
市は「財政難」と言って税の滞納者からはわずかな物品を差し押さえ、時には50円、100円で売って税収を増やしている。
持てるものには与え、持たざる者からは取り上げる。江戸時代の悪代官のようだ。
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左)不動産鑑定もせず、無償譲渡された建物。
右)建物とともに無償譲渡された多数の設備と備品。

春田整秀氏は有名な資産家であり、無償譲渡する必要などまったくなかった。このとき長糸保育所も同時に無償譲渡したので、二つの保育所財産は総額1億円から2億円にもなっただろう。
その無償譲渡に関する議案は2014年12月議会に提案され、議決された。

春田氏は裕福なだけでなく、市役所には元部下の職員がたくさんいる。議会にも仲のいい保守系議員が多数いる。そして月形市長とは同じ保守系の政治家同士、親しい間柄だ。
私はそれをよく知っているから「保育所財産を元市長の法人に無償譲渡する」という説明があれば絶対に反対した。
しかしその説明がなかったために、私は気づかないまま議案に賛成してしまった。痛恨の極みである。

深江保育所と長糸保育所の財産処分の議案を審議したのは、前期の市民福祉常任委員会たった。そのときの会議録がこれだ。

6BBDC373-2B3A-4C28-8224-C9DE892967EC 会議が開かれたのは12月5日。

A3830B80-CF7D-44A0-8CD1-27F8637F8047 議案の説明は1行。質疑をしないまま賛成している。

C4064DA2-51F4-4624-A494-41CDB70785CC 会議録が正しいと委員長の井上健作議員が署名。

何億という財産の無償譲渡に関わる議案が、所管の委員会で全く審議されず可決されていた。
公文書は事務が法令遵守で行われたかを後世に伝えるために必要だ。しかし会議録には、深江保育所の無償譲渡先が元市長の社会福祉法人春陽会という事実はいっさい出てこない。
それは市が説明せず、議会でも議論がされなかった結果である。