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法人選定で架空法人を審査 ~ちよ便り解説(8)

法人選定で架空法人を審査 ~ちよ便り解説(8)
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2014年12月1日、3月議会初日
月形市長は、市立長糸保育所を民間委託し、建物と設備、備品すべて約5千万円を社会福祉法人秀美会に無償譲渡するため、議案99号を提案した。それについて市は、
「応募のあった三つの法人を(市長が任命した)選定委員会で審査し、最も点数の高かった社会福祉法人秀美会に決定した」と説明。
さらに12月3日の質疑で井土人権福祉部長は、「応募の基準」についてこう述べた。
応募の基準といたしまして、社会福祉法人に限定したわけでございます」(会議録35ページ)
そして議案99号は全員賛成で可決、長糸保育所は秀美会に無償譲渡された。

それから3年後
神在保育所の移管先選定の事務がデタラメだったので、長糸保育所の移管先選定についても調べてみた。
たしかに選定委員会の審査結果は、社会福祉法人秀美会が1223点でトップ。ますみ会が1049点で2位、碧晟会が1021点で3位で、市はこの結果をもとに法人決定書を作成し、議案99号を作成していた。これは正しい。
2658907C-73FE-4998-B48F-506BC80B7B68 決定書 78B9ABE0-1A97-46A5-9B81-2E2C4F3F8402 議案

しかし驚いたことに、落選した「社会福祉法人碧晟会」はそこを訪ねても法人はなく、実際には設立されていない架空法人だった。
移管先法人の受付簿には、「社会福祉法人仲西徹人」と個人名が書いてあり、人権福祉部長が議会で「応募の基準は社会福祉法人でございます」と答弁したのは真っ赤なウソだった。地方自治法第2条で、違法な事務による市の決定は無効である。つまり、議決した議案は無効だったことになる。
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またかと思った
存在しない法人、会社を「ある」と偽って業者選定するのは、松本嶺男前市長の得意技だった。
2012年に当時の谷口俊弘副市長、洞農林水産部長(後の総務部長)らが、林間施設の指定管理者選考会で市民を巻き込んでヤラセの業者選定をした。このとき、設立されていない「会社社長」の身分証明書は、なんと運転免許証だった。
市民の知らないところで、市長が変わっても同じ不正が引き継がれている。