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③伊都の杜の消防水利~なぜ防火水槽がない?

③伊都の杜の消防水利
~なぜ事業者は防火水槽のないまちをつくったのか?


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糸島市の消火栓。道路下の配水管に取り付けてある。火災のときここから水を取って消火活動をするが、地震等で配水管が壊れ断水すると使えず、消火活動ができなくなる。設置費用50万円。伊都の杜に9個ある。防火水槽は高価で1基700万円。

防火水槽の設置費用はすでに補助金で出した
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      ちよ便り21号より

市が事業者である前原東土地区画整理組合に出した16億円は、伊都の杜に必要な公共施設、たとえば道路や上下水道、公園、防火水槽、ごみ収集所などを整備するために補助したものです。
伊都の杜の宅地開発が終わってしまってから、「防火水槽を設置せんかったけど、やっぱり危ないなあ。危険だからまたお金を出しておくれ!」とは言えないのです。
同じ土地に税金で二重投資することになってしまいます。

地方自治法第2条15=地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を図らなければならい。
地方自治法第2条16=地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはならない。市町村は都道府県の条例に違反してはならない。
同条17=前項の規定に違反して行った地方公共団体の行為は、これを無効とする。

ではどうすればいいのか?
とにかく、今危険な状態にある伊都の杜に早急に2基の防火水槽を設置する。それには上記の理由から国のお金を使えないので、防火水槽2基分の1500万円は市が負担し、後で前原東土地区画整理組合と清水建設に請求すべきでしょう。

糸島市消防本部の開発指導要綱をごらんください
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火災は住民の命と財産にじん大な被害を与えるので、1500㎡以上の開発面積があるとき、消防本部警防課が事業者に消防水利を指導します。
3000㎡で防火水槽が必要と書いてあります。いくら耐震化された水道管の消火栓であっても、20万㎡=20ヘクタールの伊都の杜に防火水槽がゼロでは「消防水利の基準」に反します。
さて、市は議会でどのような答弁をしたのでしょうか?


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    2017年4月、糸島消防本部にて
同年3月、糸島消防署で発覚したパワハラ事件について調査に行ったときの写真。IFR=糸島ファイヤーレスキューを意味する頭文字が鮮やか。隊員は日々市民の安全のためにきびしい訓練に従事している。