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胸をうつ住民の証言~きららの湯をただでやるな!裁判傍聴記 

 胸をうつ二丈住民の証言
~きららの湯をただでやるな!裁判傍聴記

22A03C25-AA33-4DC8-9305-301098C46DA9 裁判所
        

 7月20日、二丈のHさんが裁判所の証言台に立ちました。簡潔に紹介します。

1、はじめに (Hさんの陳述から)
 私は定年退職後妻と一緒に福岡市西区から糸島市二丈吉井に移住してきました。二丈の自然豊かな環境に惹かれたからです。・・・旧二丈町がきららの湯を設立し、しばしば孫たちを連れてきららの湯を訪れていました。(しかし合併後、きららの湯は前原の会社に無償で譲渡され、翌年には利用料が値上げされた)。
 
2、値上げ問題について
 糸島市は去年7月にロッカー料金と称して実質的に入湯料を10円値上げすることを容認しました。また同じ年の10月には入湯料そのものを100円値上げすることを容認しました。これらの値上げを容認した糸島市の姿勢には憤りを感じざるを得ません。
 10円、100円という大した金額ではないように思われるかもしれません。しかし、年金生活の高齢者にとっては大きな問題です。ご夫婦で通っていた方も値上げをきっかけに通わなくなったそうです。健康増進が必要な高齢者が通えないようになっているのです。
 糸島市には「まむしの湯」という民間の温浴施設があります。「まむしの湯」は、弘法大師にまつわる伝承のPRや月に2回70歳以上の高齢者を対象にした無料入浴日、お客さん1名からのバス送迎、そのほか季節折々のイベントなど、地域とつながりを深めながら集客を図っています。風情が感じられてとても気にいっています。
 他方、日食システムが経営するきららの湯はどうでしょうか。
 きららの湯には、豊臣秀吉が茶会を開いた際に深江の水を使用した史実があります。
しかし、きららの湯では、「まむしの湯」のように、その史実を発信したり地域住民や観光客が魅力に感じるような企画を実施して集客を図るようなことはほとんどしていません。
 日食システムは、ほとんど経営努力をすることなく安直な値上げを申し入れ、糸島市もそれを容認してしまったのです。

3、最後に
 きららの湯は、もともとは二丈町民の財産です。なぜ旧二丈町町民をはじめ糸島市民に納得のいく説明をしなかったのでしょうか。合併するまでは、二丈町のことは二丈町で決めている実感がありました。
 今回の裁判は、きららの湯を守りたい、文化遺産を子孫に残したいという思いを実現するため、また市民のための糸島市政を取り戻すための裁判です。裁判官の方々におかれましては、糸島市民の心情をご理解いただき、公正な判断を切望するものです。
(以上、Hさんの陳述から)

月形市長は市民の意見を聴いていなかった!
◯17番(伊藤千代子君)
 市はきららの湯を民間業者に無償譲渡を決定する前に、市民の声を聴いたか。
◯市長(月形祐二君)
 市民の皆様の御意見についてはお伺いしていない。
(2016年9月議会での議案質疑より)


 市民のみなさんへ
 市民が温泉やプールを使って健康になれば医療費が下がり、税金の節約につながります。健康増進施設「きららの湯」を無償譲渡するにあたって、医療費の削減とか介護費用が節約できるとかの経済的メリットについて検討をしたのかと市にきくと、全く検討していませんでした。
 市民の財産なのに「無償譲渡ありき」だったのです。