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「住民被害は補償しない」~バキュームカー車庫建設事件真相⑥

住民の被害は補償しない バキュームカー車庫真相⑥

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都市計画法違反の虚偽答弁
市は、都市計画法で禁じられた第1種住居地域へのごみ・し尿の収集運搬事業所移転を「車庫・倉庫・事務所建築」にすり替え、「合法、合法」と口をそろえた。「法律に基づいて適正に処理」は真っ赤なウソである。

◯伊藤千代子
…隣に住む家々の資産価値は確実に下がり、悪臭とかでレストラン、飲食店への影響も懸念されます。
環境技研のために、住宅地の中で事業を許可してやらせる場合、市の責務であるごみ収集、し尿収集だから、市が補償しなければならないと考えます。

そういう補償が、市役所はできるんですか。
◯市民部長
基本的には、(開発は)パッカー車、バキューム車の車庫、倉庫(の建築)。今回、洗車設備、下水も排水も整備され、悪臭防止法等の基準を超えるような悪臭は発生しないと考えております。
◯谷口俊弘副市長
開発行為におけるトラブル等は、原因者である開発業者が責任を持って解決に当たるのが基本。
市は法律に基づいて適正に処理をしておりますので、賠償の責を負うことはないと思っおりています

◯伊藤千代子
開発審査会には糸島市の警察も出席予定だった。幹部職員、警察が出てくる会議で、普通の市民、業者は虚偽とか不正行為はできないと思います。しかし環境技研はやったわけです。なぜバキュームカーのことを隠したのか問いただしましたか。
◯建設都市部長
今回の開発案件は、都市計画法上、車種については問いません。ごみ収集車も、し尿収集車も駐車することが可能で、虚偽記載、虚偽の説明とは判断はしておりません。

◯伊藤千代子
会社は、悪臭や資産価値の下落、予想される深刻な被害を隠すために虚偽記載をし、し尿収集のことを言わなかった。あなた方が事実を確かめないから、会社は平気でうそをつく。
住民は、バキュームカーが本当は何台か、1年近くも聞いていなかった。そんな状態で開発の同意をしたのですか。
◯建設都市部長
我々が、環境技研がうそをついたかを知る由はございません。

◯伊藤千代子
(パッカー車16台の)今回、この図面をつくった建設業者はどこの業者ですか。
◯建設都市部長
株式会社へいせいでございます。

◯伊藤千代子
4月1日にへいせいが市役所に来て、「まだ許可がおりないのか」と言いに来ました。
株式会社へいせいは、西原幸作氏が社長で、昨年度は約2億7,000万円の工事を契約し、環境技研は、妻の三枝子氏が社長で、20年以上、市の委託業者として随意契約で昨年度も2億5,000万円の契約をした。
それに加えて西原氏は下水処理場の随意契約で約3億2,000万円契約した。わずか3本の契約金は、およそ8億5,000万円で、委託料は年々増加しています。
糸島市にこれほど市民の税金で潤っている御夫婦がありますか。
◯建設都市部長
お答えしかねます
◯伊藤千代子
ないんですよ。
市民の税金で仕事をしている会社は、市民の皆さんに苦しみや迷惑を与えるようなことは言語道断です。企業倫理、良識がどうしてないのかということです。
(以上、2016年6月議会)


市民のみなさんへ
上層部みんなで悪いことをしながら、「市に賠償責任はない」と切り捨てたところに、糸島市の冷酷さと根深い腐敗体質が表れています。
環境技研の便宜を図るため市が行った不正は、計画が中止されても終わったことにはなりません。
1年半もの間、地域住民はどん底に陥れられ、苦しめられました。さらに議会での虚偽答弁、不必要な事務作業。どれだけ無駄な税金が使われたことでしょう。
税金と職員は、”平成グループ”の利潤追求のためにあるのではなく、市民福祉の向上のためにあるのです。                つづく