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お盆

2008年08月21日

朝晩、涼しくなってきた!暑いのも寒いのも、そんなに嫌いじゃないけど、やはり春、秋の穏やかな気候がほっとする。田舎の父が、お盆で帰ると、種無しスイカの「伝助」をもたせてくれて、それがまた実に甘くておいしかった。スイカでも、メロンでも、父はつくるのが上手だ。病気の妹がいるから、ほとんど出歩かない父と母は、果物や花、野菜をたくさんつくっている。果物が父の担当。栗、柿がそれぞれ3~4本。みかんが日向夏にはっさく、グレープフルーツ、櫻島みかん、きんかん、なし、さくらんぼ、ぶどう。桃にぐみ。とにかくありとあらゆる果物がその季節に花を咲かせ、実をつける。それを母が、栗の甘煮にしたり、きんかん煮にしたりして送ってくれる。庭には、母が植えた色とりどりの花々が年中咲き乱れ、その世話や管理のエネルギーは大変なものだろうといつも感心する。涼しくなってきたから、草むしりもだいぶ楽になるだろう。夏のテレビの平和番組で、「レイテ島」での日本兵士8万人がいかに無残な最後をとげたかの番組は、胸を打った。墓参りに行ったら、20戸ほどの村でも、レイテ島の戦死者がふたりいた。手を合わせると、今年もお盆が平和に迎えられ、よかったと、蝉時雨の中で誰かが言ったような気がした。


今年度、県と市で二億円の予算がついて、中央ルートの工事がはじまりました。市民の方々から、「泊の大きな工事が、中央ルートか?」「九大から波多江駅ならわかるが、潤のほうへ道をつくっても意味がない」「バイパスにつなぐだけで、高速にのらないなら必要性がない。腹が立つ」「波多江駅周辺は、道が狭く、車が混雑して、とても危ない。中央ルートより先にどうにかすべきだ。子どもや年寄りが安心して外を歩けん。税金の使い道の優先順位がおかしい」「もう反対しても、やめさせられないのか?」等のご意見が寄せられています。 確かに、今年度予算は、県と市の議会を可決し、中央ルートの工事は始まりました。しかし、今後十数年かかって県と市がおこなう中央ルートのムダづかいを中止させることはできます。 日本共産党議員団は、この間、「中央ルートを考える会」のみなさんと、県の土木事務所や県当局との交渉などをおこなって、県や市の財政はたんにつながる中央ルートはやめるよう、強く要望してきました。 そのなかで、国道から南にいたっては、まだ都市計画審議会で決定されていないこと、県も財政難で、あり、市民の反対がさらに強まれば、工事を続行しにくいこともわかりました。  国道から南は、片側2車線でJRをくぐる地下8メートルの巨大地下道にする予定ですから、これが一番税金のかかる大工事です。いま承認されているのは、17億円の国道から北のルートだけです。もちろんこの17億円も、私たちの運動で縮小させることができます。すでにこれまでのたたかいで、工事を予定よりかなり遅らせてきたのです。 「財政難」と福祉・教育予算は年々けずられ、税金は上がり、ガソリン、物価の高騰で市民生活は大変な状況です。 あきらめずに「ムダな公共事業はやめよ」の声をさらに広げましょう。 ゼネコンしかできない巨大な地下道工事より、生活道路や側溝の改良整備など、身近なくらしを良くする公共事業に変えさせていきましょう。 第15回中央ルート反対 市役所前宣伝 8月27日 8時から8時半まで


きのう、8月6日、夕方前原駅で、原水爆禁止糸島協議会のみなさんと、「核兵器廃絶」を求める署名行動。原爆パネルを通路に展示して、13人の参加で。日本中で、世界でも取り組まれているこの署名は、秋の国連の会議に届けられる。仕事帰りの人や、部活帰りの高校生、天神に遊びに行ったと言う中学生などが、署名に応じてくれた。兄3人が特攻隊で戦死したと言う老婦人も「戦争はしてはいけない」と署名してくれたそうだ。小さな男の子を連れてパネルを見ていた若いお母さんも、快く署名してくれた。70代の男性は、「人間のすることじゃないですな。見ていられません」と。今年の平和行進には、千羽鶴を折って届けてくれた人や、数ヶ月毎日近所を回って書名を集めた人など、感動的な話がいっぱいうまれた。9日には、世界大会の開かれる長崎へ原水爆禁止協議会へ、糸島からバスで。アメリカがビキニで、メガトン級の水爆実験をしたとき、日本のマグロ漁船が被爆したが、太平洋の無数の島々に、死の灰が降った。そのとき、被爆したロンゲラップ島の元村長さんに、新婦人の県の平和部長をしている時お会いしたことがある。空から降ってきた死の灰を、雪だと思って子どもたちが大喜びしたが、たちまち体中が焼けただれ、島は放射能で汚染された死の島になった、「自分たちは、アメリカのモルモットにされたのです」という言葉は忘れられない。以来、苦しみの生活が続いている。その実験に参加したアメリカの兵士も多数被曝した。その時の様子を、アメリカで聞く機会があったが、「この世の終わりのようなすさまじい爆発だった」といった。旧ソ連やフランス、イギリス、中国などの核実験もふくめ、地上で2000回もの核実験があった。その地球規模での環境破壊はすさまじい。広島では、たった一つの原子爆弾で、その年だけで14万人が殺された。水爆は、一度に百万人が殺せるという。こんな核兵器が、世界中に3万発近くもあるのだから、ほんとうに恐ろしい。


毎月やってます、第4水曜日の、市役所前宣伝行動は、朝8時から8時半まで。毎月10人から20人で続けてきました。税金の無駄遣い、許さないと言う方、中央ルート反対の方、ごいっしょにがんばりましょう!


暑い、暑い。頭くらくら。倒れそう。よくこの炎天下に、何キロも歩くね。信じられない。すごいねえ。平和行進だからですよ。原爆で焼け死んだ人たちの事を思えば、不思議と歩けるんです。いっしょに歩きませんか。「ノーモア・広島、ノーモア・長崎」「核兵器の廃絶を」と、毎年、北は北海道から南は沖縄まで、全国津々浦々から被爆地へむけて、10万人が参加する平和行進。「青い空は、青いままで、こどもらにつたえたい・・・」と、時には歌を歌って。糸島の平和行進が今年も無事に終わってよかった。古川議員のように鹿家から周船寺駅まで歩いた人もいれば、1キロだけの人もいたけれど、のべ70人が参加した糸島の平和行進。8月9日、長崎で開かれる原水爆禁止世界大会へ、いっしょにいきませんか?そういえば、10年前、被爆者や科学者と、アメリカの核実験被害の調査に行く機会があった。アメリカは、およそ1000回の核実験で、国内に100万人もの被曝者がいる。一度核実験するのに、2億円かかるとか、言っていた。しかもその実験をするのは、民間の軍事会社。核実験を民間委託していると知って、ほんとにびっくりした。核実験するたび、ぼろもうけ。軍需産業はやめらない。いまやイラクでもさまざまな軍事サービスを民間企業がしている。人を不幸にする戦争ではなく、人々の幸せにつながる仕事こそ、必要なのに。


夕べの市政懇談会には、たくさんの方がきてくださった。「わたし、怒っているんです。物価高で、生活が苦しくなったのに、年金から引かれる住民税がすごく上がって、主人と二人、14万円もはらうんです。年金で暮らしているのに、介護保険料は高いし、今まで一生懸命働いてたくさん税金を払ってきたのに、いったい、日本はどうなっているんでしょう」と60代の女性。続けて言うには、「中央ルートとか、無駄な税金の使い道ばかりして腹が立っているのに、今月号の「広報まえばる」見たら、市に寄付してくれって書いてあるんですよ。冗談じゃないわと思って、そのことを言いたくてきました」「中央ルートは、無駄遣いだ。市民の声をきかないこんな公共事業はやめさせよう」「潤橋のところの国道は、狭くて危ない。市民が願う生活道路の整備を後回しにして、中央ルートを優先するのは、おかしい」税金の無駄遣いに対する怒りは、相当なものがありました。先日、相談にきた人は、大学生ふたりをもつ4人家族のお父さん。課税所得基準額が210万円くらいしかないのに、38万円の国保税を請求されたたといいます。今年は妻が体調をくずして、収入が半分以下になるのに、とても払えない。それで「減免を」と市に訴えに行ったら、「そんな制度はない」と追い返されたそうです。貧困で困った人を助けるための国保税の「減免条例」はあるのです。しかし、それで実際に申請して助かった人はこの10年1人もいません。減免条例があるのに「制度がない」と申請させないのは、おかしい。第一、「制度がない」とは、ウソじゃないかと怒ったAさん。市役所で、申請用紙を出させて、もって帰りました。困っている市民を助けるためには、税金の無駄遣いをやめさせる以外にありません。


ブログ再開・・・

2008年06月28日

ながらく、ブログを休みましてご迷惑をおかけしました。過労気味でパソコンを開くのが苦になっておりましたが、立ち直りました。あちこちから「なにしてんだ?元気出せよ」との励まし。ありがとうございます。6月議会、ほんとにたくさんの傍聴、ありがとうございました。「はじめて議会の傍聴に行きました。あっという間の1時間。疑惑追及の伊藤さんの熱意に、市長もたじたじでしたね。議会にこれない市民に、ぜひ、このことを知らせてください」と電話を下さった男性の方。初めて傍聴したという40代の女性は、「傍聴席は、みんな身を乗り出して聞いていましたよ。クリーンな政治へ、がんばって!」とメールを送ってくれました。物価があがり、若者にまともな仕事が少なく、お年よりも後期高齢者医療で苦しめられ、だれもかれも苦労している時に、ずさんな用地取得で県民にばく大な損害を与えながら、全く反省の気持ちが見えない。税金でなく、自分のお金なら、もっと慎重だったでしょう。いえ、癒着さえ疑われる会話の数々。少しずつ、書いていきます。


京都の市長選挙が先週の日曜日、あったけど、わずか900票差だったんだ。ほんとに惜しかったね!相手陣営は、自民、公明、民主、社民と、オール与党が推す候補者。こちらは、政党では日本共産党だけたが、変革を願う市民の力は大きい。今のままだと、京都の町中に高速道路を走らせようとしているとか。「これ以上、京都の町を壊すな!」「無駄な開発ではなく、福祉・教育の充実へ、市政への転換を」。前原もいっしょ。3月議会前で、猛烈に忙しくなった。


ここまで人間が使い捨てにされていいのか?使い捨て派遣動労の深刻な実態を、キャノンなどの労働者からの聞き取りによる具体的な事例で告発し、「労働者派遣法を労働者を保護する法律へ抜本的に改正せよ」という日本共産党の志位委員長の国会での質問が反響を呼んでいる。インターネット上の動画サイトでは、8日の志位さんの質問が14日の動画サイト政治分野の第1位に。日雇い派遣や偽装請負。何の社会保障もなく、年収200万円以下で働く若者たち。「代わりはいくらでもいる」と労働者を使い捨てにする大企業。質問後、世の中、こんなもんだと絶望していた青年が、「質問を見て一筋の光が見えた」と。不安定雇用と低賃金、長時間労働に疲れ果て、地獄の日々、あすの希望などなかった、という若者たちが、志位質問に「わかりやすい」「おれたちの声を代弁している」「底辺で苦しむ労働者の叫びだ」「日本社会の大問題、まさにそのとおり!」・・・若者の未来、日本の将来を思い、政府に答弁求める熱意に胸を打たれた人が多かったよう。パンフレットもできるようで、同じように悩んでいるたくさんの人に見せなきゃ。このところ、後期高齢者医療制度の学習会や、市政懇談会などなどで、毎晩のように出歩き、少々くたびれていたが、このニュースには励まされた。近所のおばあちゃんが、「ちゃんとした仕事がなければ、犯罪が増えてしまうよ」と心配そうに言っていた。大企業も行政も、正社員、正職員を減らし、国民から仕事を奪っている。


パーキンソン病のB子さんが、近々入院します、と言ってきた。少しずつ少しずつ具合が悪くなってきて、最近はよく転んでケガをしては通院したりしていたが、とうとう福岡市の大きな病院に入院をすすめられたようだ。「それで…月曜日、車で病院まで送ってもらえないでしょうか?…タクシーだとすごくかかりそうで…」病気で弱々しくなった声。話すのもつらそうだ。「いいですよ。だれか、頼んでみましょう。あとで電話しますね」わたしは車の運転ができない。だから、いろいろな人に助けてもらっている。さっそく同じ町内のCさんが、車を出してもいいと言ってくれた。難病の方々からの相談は、結構多い。病気で苦しみながら、高い医療費にも苦しまねばならない場合もあり、肝臓病の方々の場合が、とくにそうだ。パーキンソン病も、患者が増えてきたから難病指定を外そうという国の動きがあり、油断できない。今度の後期高齢者医療制度で、65歳から74歳までの重度障害者が、制度に加入しないと今まで通り、医療費の無料化を受けられないこともあるという。大変なことだ。(県の制度)マイケル・ムーアの映画「シッコ」を思い出す。国民の医療費が無料のヨーロッパ諸国と、「国民皆保険制度」のないアメリカの医療の悲惨な実態と。すくなくとも医療費は、すべての人に無料であるほうが、国民はしあわせだと思う。ところが、しばらくしてB子さんが、電話してきた。「離れて暮らしている息子が…、入院のことを話したら、仕事を工面して病院まで送ってくれるって…いうんです…」「あら、よかったですねえ!」とわたし。あまり交流のなかった息子さんのやさしい言葉。その思いやりに、B子さんの声も心なしかはずんでいたように思う。


老人ホームのMさんが、息をはずませながら電話してきた。数日前のこと。障害者施設に引っ越したA子さんのところへ、Jさんの車で様子を見に行ったという。「まあ、にこにこ、にこにこ、ほんとにうれしそうにしてねえ。部屋を見せてもらったら、一人部屋でいい部屋!Jさんがコタツをあげたいと言ったら、社会福祉協議会の人が取りに来て運んでくれた。A子ちゃんもよろこんであったよ。伊藤さん、ありがとう」「いいえ。MさんとJさんの熱意のおかげですよ…」MさんとJさんは、80歳ちかい。たまたま倉庫暮らしのA子さんと知り合い、彼女から「助けて」と頼まれ、私のところに連れてきた。(ブログ「寒波の中,A子さん、障害者施設に引っ越す」参照)「あんな生活を3年も…。戦争を体験したあたしたちでも、がまんできない。なんとかしてあげて」と言って。A子さんと面会した後、4,5日して、また携帯に電話がなった。「今日も寒かったから、様子をJさんと見に行ったとです。火の気のないところで、かわいそかですよ。A子ちゃんは犬の散歩の仕事をして、一日500円もらいよるでしょう。犬の飼い主の人が言ってましたよ。寒い日に、犬と抱き合って寝ていたこともあったって。急いでなんとかならんですか」「社協と市役所と話して、施設の入所のため、障害者認定を急いでしてもらうよう、頼んでいるんですが。・・・わかりました。すぐにどこか保護してもらうよう、市のえらい人に頼みにいきましょう」「市長ですか?」「いえ。福祉の一番えらい人です」翌日、A子さんとMさん、Jさんと4人で、民生部長に面会に行った。(部長室で)「早く施設に入りたい。今のところは、早く出たい」とA子さん。「部長さん。一度、見てみらんですか?どんなところに住んでいるか。かわいそうでたまらんですよ」と、Mさん。「今まで健康だったからよかったけど、もし、あんなところで倒れたりしていたら、大変なことになっていたでしょう。いま施設入所を頼んでいますが、待機者がいるのですぐに入所できないようです。施設に入所できるまで、どこか住むところはないでしょうか。寒さがきびしくて、夜、公園のトイレに行ったりするのは、ほんとにつらいと思いますよ」と私。部長は、「施設入所まで、住むところが必要、いうことですね」といって、担当職員とも話をしながら、さっそく庁内の各部署にてきぱきと電話をし、市営住宅や県営住宅の空き状況や、老人施設の状況を調べ始めた。一般職員では、縦割り行政の中で限界があって、どうしても対応が遅くなってしまうことがあるが、市の幹部となると、さすがに市役所全体が動いている感じ。私たちの前で、いろんな職員が出たり入ったり、30分ほど忙しい時間が過ぎた。しかし、公営住宅はどこも空いていなかった。老人施設は若すぎて入れない。色々あったが、最終的には、隣町のグループホームがひとつ空いているということで、私とA子さんと職員とMさん、Jさんが出かけて行って、なんとか入所にこぎつけた。とにかく、このままほっとけないというMさんとJさんの熱意が、A子さんを救ったのは間違いない。二人は、今ではA子さんの実の親のようだ。


ううっ、寒い!冷凍庫の中にいるような厳しい寒さの中を、さっき自転車で帰ってきた。もう夜の10時すぎ。今日、昼間、知的障害のあるA子さんは、3年間住んだプレハブの倉庫を出て、隣町の施設に引っ越した。社協の職員さんや親類が手伝ってくれたようで、ほんとによかった。それにしても、火の気のないわずか二畳の物置で、よく3年間がまんできたね。「あたしなら、二日でまいってしまうよ」と、彼女を私のところへ連れてきた人たちが言った。ちょうど1週間前。寒い雨が降り続く日の朝、三人の市民に連れられてきた彼女は、障害者手帳を見せてから、今いる倉庫を出て施設に入りたいといった。「トイレはどうしてたんですか」ときくと、くったくのない笑顔で、「公園で」「お風呂は?」「(電車で15分の隣町の)○○湯に週2,3回行ってました」身内のいるアパ―トに帰りたくない。だからそこをでて倉庫暮しを始めたが、さすがに3年間の倉庫暮しに疲れたようで、なんとかここを出たいと思った。自分で不動産屋を回ってアパートを探したが、保証人のなり手がいない。やっぱり施設にいれてもらうしかない、と思いつめ…。「あなたは、身ぎれいにして小さな仕事見つけては一生懸命働いている。立派よ。それに根が楽天的でしょ。たんたんと笑顔で涙を見せないから、つらく見えない。障害があっても、周りの人が手を差し伸べにくかったのかもしれないね。でも、これ以上、あそこには住み続けられない、助けてほしいとはっきり言いましょう。そうすれば、きっとわかってくれるよ」これまで彼女に関わってきた市の職員や社会福祉協議会の職員にも話して、行き先を見つけてもらうよう頼んだ。直接担当していた人たちも心配して、どうすれば一番いいのかを考えてあったようだ。とにかく、たくさんの人の善意のおかで、なんとか民間のグループホームに入ることになった。いろいろ事情もある中、引き受けてくださった施設には、感謝感謝である。(軽度の障害になると、認定が下りず、施設に入れない場合もあるから)引っ越しが決まった日。気丈で明るい彼女が、帰りの車の中で顔をそむけるように涙を流した。やはり、これまでの暮しは耐え難かったのだろう。運のいいことに、彼女の周りにはいい人がいっぱいいる。ひとつひとつ相談して、解決しながら、楽しく生き生き暮らしてほしい。それにしても、家庭にも通常の施設にも居場所のない障害者はどうしたらいいのだろう?親なきあとは?憲法に保障された基本的人権の尊重という言葉が胸に迫る。すべての障害者が、人間らしい文化的な生活ができるように、多くの人が努力している。その願いがかなうように。その善意が報われるように。


きのうの1月23日は、小雨の降る寒い日だったが、中央ルート反対の市役所前宣伝を、予定通り実行。「風邪ひいたら困るし、雨降ったらやめたいな…」と心ひそかに思ってたけど、集まってきた市民のみなさんが、ささとプラカードを出したり、プレートを胸にかけて準備されるから、やっぱり30分、演説することに。みなさん、寒さなんかなんのその。税金の無駄遣いで、環境破壊の道路なんていらないよ。今年、最初の宣伝も、元気に終了。おつかれさま。なんでも、続けることが大事。さあ、今年もよろしく。


朝、しんぶん赤旗を配った後、後期高齢者医療制度についての学習会、新年会二つ、会議二つ、きょうは寒くて小雨もあって、タクシーであちこち走りまわって、あっという間に夕方になった。7~80人集まっていた新年会で、島倉千代子の「すみだ川」をカラオケで歌ったら、着物姿の踊りのお師匠さんがバックで踊ってくださった。やんやの喝采。都鳥さえ1羽じゃ飛ばぬ、泣いてわかれたすみだ川・・・家に帰って洗濯を始めたら、洗濯機が勢いよく回らない。寿命かなあ?15年使っている小さな二そう式の。しょっちゅう見にいかないといけないから、超めんどくさい。全自動に変えたいという誘惑に耐えながら、使ってきたけど愛着があるから、捨てきれず。夫も子供たちも、夕飯いらないといっていたので、残り物で食事。しずかさん(夫の母)は、親戚へ行って留守。そうだ、今日は歩いてない!マフラーを二重に巻いて、家を出る。はがきをポストに投函してから、波多江から前原の駅へ向かう。途中で、携帯が鳴る。自己破産の相談。家に帰って、三浦友和主演のドラマを見ながら、ビラ折り。新型インフルエンザの恐怖を描く。若い頃と変わらないねえ、この人は、と感心しながら。おや、だれか帰ってきた。


薬害肝炎訴訟を支援してきた方が、救済法が成立して原告団の涙と笑顔に目が潤んだ話をメールで送ってくださった。5年も被害者が、病気の体を押して戦わねばならない日本の国の非情さとともに。この法案でもまだ救済されない患者がいることや、他の難病患者の救済も含めて。膨大な軍事費や大企業への減税をやめたら、国民が不安なく医療が受けられる社会になれるのにと。先月、相談に来られた肝臓病のかたは、かなりの重症だったが、肝臓病では障害者手帳の交付が受けられないと役所で聞いて、落胆された。重度の1級になったら、月々6~7万円もかかっている医療費がいらなくなると、そう思ってこられたのに。国は、腎臓や心臓病と違い、肝臓病を障害者手帳交付の対象にしていない。


数年前、商社を退職した方が、故郷の山にまつわる思い出を、メールで送ってくださった。同じように、故里の山の荒廃を憂い、山の手入れに帰省していらっしゃるそうだ。思えば、18歳で故郷を出てから、身近にまったく木々の匂いや、むせるような草ぐさの香りをかぐこともなく、奥深い森林にふれることもない町のくらしが長くなった。森に囲まれて育った子ども時代の思い出は、あまりに尊くかえがえがなく、胸の奥がきゅんとなってしまう。メールを送ってきた方も、同じ思いだろう。商社で長い間、材木の買いつけの仕事をしてあったという。木材部に配属され、外材を取り扱う部署で働いてきたので、山の荒廃に加担する側にいた、胸が痛むと、述べてあった。熱帯雨林の乱伐で、地球温暖化を考えると、居ても立っても居られない気持ちになるのは、よくわかる。スーパー林道より、山の手入れをして、木材を生かすことを考えるべし、と。まったく同感。前原市が、県事業として美しい雷山を縫うように100億円の巨大道路をつくっているが、こんな無駄で環境破壊の開発が、森林保全と林業振興の名で続けられていることに、怒りを覚える。そして、二つ目の100億円道路が、中央ルートだ。ほんとに、100億円の道が好きだね、前原市は。海も近かったから、海も大好きだが、こよなく山を愛する皆さん。黙して語れぬ木々のために、声をあげよう。山を守れ!と。


年末の寒空に、炊き出しを待つホームレス。その日暮しのネットカフェ難民。オニギリ食べたいと孤独死した人。働いても働いても、生活保護以下のくらししかできないワーキングプア。年金で食べれず、70歳超えても空き缶拾いをするご夫婦・・・バスに乗せられ、派遣会社をたらい回しにされる若者たち。多くの人が、テレビの映像に胸のつまる思いがしたのは、それが決して遠い世界のことではないから。格差と貧困は、ここまで人間らしい生活を奪っている。しかし希望も。薬害肝炎では、被害者の涙のたたかいが政治を動かし、トヨタの下請け会社で派遣の若者たちが正社員化を勝ち取り、参議院選挙の自民公明の大敗で自衛隊がイラク撤退、教科書検定問題では、沖縄の怒りの十一万人集会が政治を動かした…。今年は、衆議院選挙あるだろう。心から、弱者にあたたかい政治を願わずにいられない。2008年こそ、良い年に!暮れまで忙しかったが、今日から3日間、お正月休みで鹿児島へ。父母に顔だけでも見せて来よう。新年、おめでとうございます。


12月27日のしんぶん赤旗の一面。大手ゼネコン、「鹿島」の巨額脱税疑惑をめぐり、あらたな疑惑。大分県の土地開発公社が、工場用地の造成工事を、「鹿島」に随意契約で発注し、工事費もふくれあがっていたことが、党県議の調べで分かった。当初23憶9400万円が、7億7000万円増えて、31億6000万円に。本当なら、県の契約事務規則では、250万円以上は、競争入札が原則であるにもかかわらず。この裏にあったのが、キャノンからの要請。「鹿島」の業者選定をお願する文書がでてきた。キャノンと言えば、御手洗会長は、経団連の会長。有力者にはどこも甘いのか。キャノン誘致に、県の補助金53億円が投入された経過もある。多額の仲介料が渡ったとも言われており、企業と行政の癒着の解明が待たれる。さて、前原市の土地開発公社が18年度に発注したA産業団地の建設では、ゼネコンの清水建設と平成建設の企業体が、随意契約で受注したのを思い出す。ところが、当時、清水建設は、新潟市の下水道工事に絡む独占禁止法違反、水質汚濁法違反、名古屋市の地下鉄工事の独禁法違反、などなどで、さまざま指名停止にあい、市の土地開発公社との契約前にも、有罪で、指名停止になっていた。企業は、信用が第一。そんな会社と、随意契約を結ぶなんて、信じられない。6億円をこえる工事の業者選定にあたって、企業の社会的責任や、全国の指名停止情報をまったく考慮しないのに、驚く。しかも工事費は設計変更のたびに増えて、6億1000万円の工事が、8ヶ月後には6億8000万に。似たようなことが全国で起きており、土地開発公社等、第3セクターの負債はぼう大になって、自治体財政を苦しめている。


このところ、モウレツに忙しかった。「前原の風」の号外やその他ニュースを配ったり、あちこち、相談に走り回ったり。12月議会で取り上げたゴミ問題は、「よく取り上げた。圧力に負けずにがんばってくれ」という激励の電話があったり、政治にあまり関心がないという人からも、反響があった。今年もあとわずか。先日、たまたまひとりで波多江駅で演説していたら、サラリーマン風の40歳前後の男性が、「ビラはないんですか」と聞きながら、私の足元に置いていた「風号外」を持っていった。「いとうさん、もっと演説してくださいよ」と声をかけていく人もいた。地方の町の議員として、市民のみなさんからの激励ほどうれしいものはありません。


どうにか、今年最後の中央ルート反対の座り込み宣伝も無事に終わった。来年の第8回・中央ルート反対!市役所前の座り込み宣伝行動は、1月23日(水)8時から半まで。長野峠のトンネル計画、ホテル救済の道づくりを中止させ、センター給食を自校方式に変えた市民パワーで、がんばりましょう!「百億円ゆったって、二倍くらいにふくれますよ。大型土木工事は・・・」「すでにこの夏、120億円といいだしました」「でしょう?」「JRくぐる地下8メートルと言えば、夜、一人で通るには、怖いですよ」とご主人。「そうそう」と奥さん。「博多駅の地下道も、大雨で浸水して、車が沈んだりしてますからね」「暴走族が走り回るようになるのもいやです」国道より南側は、まだ事業として認可さえ受けていません。こんな無駄遣い、あきらめずにやめさせましょう。学校の蛍光灯が暗くて、雨の日、曇った日、照度が足りないで困っていても、蛍光灯さえすぐに取り替えない。それくらい、財政難というのに。来年の予算で、1億2千万減らすうち、約1億円が福祉と教育費。事業の優先順位がちがう。この町は。


12月19日の「しんぶん赤旗」に、うれしいニュース。トヨタ系の部品メーカーで「偽装請負」の低賃金労働をさせられていた青年たちが立ち上がり、ついに14人の正社員化を勝ち取った。カラー写真の若者たちの笑顔がかがやいている。日本共産党は、『偽装請負』を国会で取り上げ、これらの運動を支援してきた。働いても、生活保護以下の生活しかできないワーキングプア。働かないと食べていけないわずかな年金。まじめな青年が保険も年金も払えない低賃金。薬害肝炎でたたかう女性たちの涙。大金持ちや大企業に減税し、庶民には増税。アメリカ言いなりの軍事費。沖縄の怒りの十一万人集会。自衛隊のイラク撤退! 激動の2007年もあとわずか。来年こそ、よい年に!   第8回・中央ルート反対!市役所前の座り込み宣伝行動は、1月23日(水)8時から半まで。 


先日、波多江駅南口から、およそ100メートルの地点で、音もなく忍び寄ってきたバイクに、かばんを奪われた。駅の近くというのに、あたりはほとんど真っ暗。若い男の二人連れ。「追いかけたけど、逃げ去ったのよ」と家族や友人に言うと、「ケガがなくて、ほんとによかった!」「不幸中の幸い」と口々。対応した巡査さんも同じようなことを言った。前原署の刑事さんと交番のお巡りさんが来てくれ、被害が拡大しないよう、事後処理の手伝いをしてくれた。なかなか感じがよく親切だった。昨年、駅の北側で、女性が夜、木の陰に潜んでいた男に抱きつかれた話や、駅周辺でひったくりにあったという70代のおばあちゃんの話を聞き、市役所に足を運び、議会でも取り上げた。「安全安心のまちづくりといいながら、駅周辺や通学路がまっくらなところがある。予算が少なすぎる」「裸電球を蛍光灯に取り替えて」と訴え続けてきた・・・きのう、議会で総務部が12月議会の説明にきたとき、駅の近くでひったくりにあった話をして、ハダカ電球を蛍光灯に急いで取り替えるよう、要望した。物騒な事件が多いこのごろ、いつ犯罪の被害者になるかわからない。突然、幼い娘を二人も失った痛ましいニュースが、今もテレビで流れている。安心、安全なまちづくりが、ほんとに必要!


税金のムダづかい、120億円の中央ルート反対!第6回 座り込みのお知らせとき 11月28日(水)、朝8時から8時半ところ 前原市役所前《出勤の職員や市民に、中央ルート反対のアピールをします》市民のみなさん、寒い季節になりました。お元気ですか。冬に欠かせない灯油が高くなり、ガソリン、食料品の値上げも本当に困ります。そのうえ昨年からの住民税、国保税、介護保険料とつぎつぎ税金・公共料金が引き上げられ、これからの生活に不安がいっぱいです。市民の共通の願いは、税金の無駄遣いをしないで、市民のくらしを守ってほしいということではないでしょうか。にもかかわらず、地域住民が大反対している120億円の「中央ルート」を推進し、来年、再来年と1億5千万円も借金して、ルート事業につぎこもうとしています。(この巨大事業では、一部ゼネコンはもうかっても、地元の中小業者の仕事にはなりません。)毎月第4水曜日に「中央ルート反対」「市は市民の声をきいて!」と、30分間座り込み宣伝をつづけています。ぜひ、ご協力ください!5分でも10分でも、参加してくださいますよう、よびかけます。力あわせれば、無駄遣いはやめさせられる!前原市では、「ホテル救済の加布里の道路計画(当初8億9千万円)」「長野峠の50億円のトンネル計画」などなど、市民の声でやめさせた経験があります。予算は、毎年議会で可決しないと、使うことはできません。「行政がすることに反対しても、無理じゃないの?」とあきらめず、生活をまもるため、地域の自然と環境をまもるため、声を上げ続けましょう。なお12月の第7回の座り込みは、12月26日(水)です。


夕べのNHK特集は、見ごたえのある番組だった。合併した九州内の市町村のその後を「検証」した75分のスペシャル。とにかく、一ヶ所も「合併してよかった!」という町、住民がでてこない。「合併しなければよかった」「大きくなっていいことはない」「周辺部は人口が減って、過疎がひどくなった」「いままで町役場がすぐ対応してくれたのに、合併した市役所に行き相談しても、すぐに対応しない」・・・合併によるサービス低下で、住民が憤りとやるせない思い、さまざまな辛さを味わっている様子が、映像でリアルに伝わってきた。喉頭がんの手術で、話すことができないひとり暮らしの六十代男性。小さな村の社会福祉協議会がやっていたデイサービスは、職員が顔なじみで、言葉が話せなくても心は通じ合っていたから、楽しく通うことができた。しかし合併で、村の社会福祉協議会はなくなって、日田市の社協から新しい職員が配置され、コミュニケーションが取れなくなり、サービスを受けられなくなってきた。たった一人の家で、居間にぽつんと座って、さびしげにラジオを聴く姿が、テレビに映し出されていた。「周辺町村に行くと、合併しなければ良かったといわれます・・・」と日田市の市長。合併後、日田市は、63億円の巨費をつかって豪華な文化会館を建設中だ。最後に紹介された人口わずか2500人の大分県の姫島村。合併協議会を離脱し、国東市に合併せず、自立の道を歩む。私が住む池田北南行政区より少ない人口の村。その村の自治体としての政策は、スゴイの一言。村人の医療、福祉が優先課題。村営の診療所では、予防・治療・介護の連携で、全国の先進地。全国で足りない小児科医もふくめ、24時間365日、医療体制がととのっている。隣には、30人入所の介護施設。そこには、デイサービスに100人のお年寄りが通ってくる。そのお世話を生き生きいているのは、顔なじみの村の職員35人。日本全体で、福祉、教育の職員を減らし続け、人件費削減をジャンジャンやっているとき、なんと、この村では、2500の人口で職員が202人もいるのだ。漁業が衰退するなかで、村役場が唯一の雇用の場所であると、長年ワークシェアリングで、村人を役場職員として雇用してきた。(国の給与水準を100とすれば、平均市町村は97、姫島村の給料は73)村長が言う。「小さいから、いろんなことができる」節約するところは節約し、住民の命やくらしにかかわるところでは、きちんとお金を出す。優先順位は、無駄な公共事業ではないところが、すばらしい。うちの町内と変わらない人口で、診療所や介護施設や役場があるなんて。こんなに身近だと、住民の要望より利権が優先されることもないだろう。それにしても、国の責任は大きい。地方交付税を削減するな、元に戻せ!地方を苦しめるなと言いたい。


28日に、東大阪市長選が投開票された結果、日本共産党員で「明るい東大阪をつくる会」の長尾淳三候補(55歳)は、前回より一万8000票延ばしたが、きん差で及ばなかった。当選は、自民・公明推薦の前市議会議長野田義和氏。  長尾さん(現)~70454票当 野田さん(新)~72820票  西野さん(新)~22014票 同和行政の終結や、財政再建のとちゅう、二期目に入ってわずか1年で、議会多数を占める自民・公明の与党議員が、理由にならない長尾市長の不信任を強行したのだ。 しかも、長尾市長の予算案には、99.9% に賛成しながら!反対の理由がないのに、数の横暴でやめさせるとは、まったくどこも同じような議会のひどさだね。業界、団体の締め付けと、全国から動員されたある宗教団体の激しいデマ宣伝は、すさまじかったようだが、わずかな差でほんとに惜しかった。たたかいは続く。ムダや同和利権をなくし、市民のくらし守って、がんばれ!東大阪!


あごら福祉まつりのバザーは、安くて美味過ぎる。柏ご飯、おでん、ぜんざい、蒸しパンを食べたけど、思わず、感嘆符!障害者の作業所の仲間たちや、NPOボランティアの人たちが手作りの品々は、どれもこれもため息の出るようなすばらしいできばえ。なんでこんなにおいしいの?「心がこもっているからよ」と笑顔。縫い物でも、小物でも、手間がかかっているのに、この安さ。「いいのいいの。みなさんが喜んで買ってくだされば」舞台では、手話サークルの人たちが、手話で元気にサザエさんを歌っていた。善意と笑顔に満ちたまつり。「二十年、このボランティアをしているの」「いまから子どもたちに読み聞かせが始まりますよ」「ハーブクッキィどうです?」「老人施設に慰問に行って、マッサージしてあげるんですよ」「着物でつくったエプロン、しゃれてるでしょう?」「布や木のおもちゃは、ぬくもりがあっていいよねえ」「市がコラボをつくってNPOの支援を始めたから、活動しやすくなったですよ」・・・私の着ているオレンジのベストも、何年か前、障害者作業所で着物からつくってもらった品。作者に会うと、「あらまだ着てくれてたの?ありがとう。よく似合うよ」子どもたちが、お年寄りが、さまざまな障害を持つ人たちが、今日という日は、市民もいっしょに歌い、踊り、食べ、楽しんだ。帰ってから、手づくりパンフを見たら、「やさしさの風をあなたに」~あごらがお届けするふれあいの一日~とあった。来年はもっと広がれ、福祉の輪。自立支援法に負けないで。昼、商工会青年部、女性部の40周年杵式典へ。かつてなく中小企業の経営が大変な中で、それを乗り越え、飛躍しようという気概に満ちた式典だった。融資のこと、国保税のこと、公共事業のこと、まちづくり。ともに議論する機会があったらいいねと思った。「伊都美術館で絵手紙展をしてるから、みてください」と声をかけられていたので、帰りに寄る。目からウロコとはこのこと?みなさん、たいした芸術家です。公民館のサークルとは思えない。大胆で奔放ではみ出しそうな太い字。明るく懐かしい色使い。「もったいないとありがとうが口ぐせ・・・」というお母さんのことを書かれた大きな絵手紙には、思わず涙ぐんでしまった。謙虚で控えめで、働き者のお母さんが、そこに立っているかのようで。夜、何軒かたずねると、防衛庁のゆちゃくのことで話がもりあがった。軍需産業上位15社に防衛賞の天下り475人とは!受注7割が自民に多額の献金と。(今朝の赤旗しんぶん)庶民のくらしの大変さからみると、あまりにひどすぎる。


きのう、きょうは、伊都ファームパークの収穫祭。前日の雨で、どうなるかと心配したけれど、秋晴れ。満員の食堂で、農家の女性たちがつくった、大どんぶり一杯100円の豚汁を食べている私と夫。その前で、3人の高齢の女性が糸島ちりと牛丼をたべていた。「安かねえ!これで300円やて。味もよかし、肉もたっぷり入っとるわ」「野菜が新鮮やもん・・・」ふと、わたしと目が合った向かいの女性が、「豚汁もおいしかでしょ?」と聞くので、「はい。具だくさんで、野菜があまいですよ。大根とかとくに」というと、うんうんと満足そう。もちをつくぺったん、ぺったんという音、「ぽーん!」とポン菓子のはじける音。ただようさまざまな食べ物のいい匂い。遠くに見えるコスモス畑。大根おろしでつきたてのおモチをほおばり、焼きたての手造りのソーセージをかじり、雷山の森で陶芸をしたある女性の、いかにもふくよかな女性らしさを感じさせる色と形のお皿やおわんを眺め、苔むしたこけ玉の自然の味わいに感心しながら、大量の野菜と花を買い込み、思いがけない人に久しぶりに会って、手を握り合ったり・・・お土産に買った漬物屋さんの「大根のまるぼし」が、また最高だった。糸島の自然を満喫できる収穫祭は、生産者も、市の職員も、私たち市民も心から楽しめる行事のひとつかも。だけど、今年の農家の実情は深刻。豊作なのに、手取りが減る。柳川市では、9月30日、1300人の農家が集まって、「自民党農政、見直せ!」と怒りののろしをあげた。写真を見ると、大勢の、頭にハチマキをしめ、もんぺにかっぽうぎをつけた農家のおばちゃん、おじちゃんが、いっせいにこぶしを突き上げていた。すごい。一人ひとりの顔が、ふるさとの懐かしいおじさん、おばさんに見えてくる。食の安定供給だけでなく、水や森林の保全、自然と環境、国土の保全に果たす農業の役割を、国はもっと認識すべき。


放蕩息子と結婚?

2007年10月26日

志摩町では、11月25日は、合併の是非を問う住民投票。この1ヶ月、志摩町の住民の方々から、前原市の財政状況や市政のようすを聞かれることが多かった。古川議員ともども、あちこちで話をさせてもらった。「前原はそげん、借金があるとですか! 500億は、太かばい」「貧乏人同志結婚したかて、財政はようなんらんばい」「伊藤議員がいわっしゃあごと、財政難ゆうのに、中央ルートとか、区画整理事業とか、志摩のもんには、関係なかでっしょう」「金づかいの荒い、放蕩息子と結婚するごたあもんたい」「農協や漁協が合併して、農協の支店がのうなって、それだけでもさびれたって、みんな実感しござるとよ・・・」「そうそう。ほんとは、みな、合併なんかしたくなかとたい」長野県栄村、福島県矢祭町、奈良県山添村、山形県小国町・・・全国で、合併せずにがんばっている町や村はたくさんあります。わざわざ視察に行かなくても、インターネットでも検索できる時代なのだから。「町長には、そういうところを勉強してもろて、前原との合併だけはやめてほしかねえ」


今朝25日の赤旗日刊紙に、どーんと書いてあった。県民のつよぴ批判をあびていた新幹線「南びわこ駅」建設が、中止になるって。28日に、促進協議会の会長の嘉田由紀子知事が、報告する予定。栗東市長は推進派だから、さぞ悔しいことでしょう。とにかく、駅舎建設費240億円と周辺開発費が、すべて地元負担の計画だった。それにたいして、県民は繰り返し、住民投票を求める直接請求などの運動を、全県に広げて、事実上の中止に追い込んだそうな。県と市の計画、中央ルート反対でたたかう私たちも、大いに励まされるね!きのうのNHK「クローズアップ現代」。第3セクターの借金で、自治体が破産に追い込まれつつある・・・と。すさまじい内容だった。リゾート施設や巨大な産業団地などで借金だらけになって、自治体が破産して、住民に必要な、介護事業などの福祉・教育等のあたりまえの市民サービスができなくなったら、なんと愚かなことだろう。


「いとうさん、手を振ったのに、シカトしたわね。どうしたのよ」「あっ、ごめん。最近、ストレスと眼精疲労で視力が落ちて、人の顔がよく見えないのよ。」「メガネを買い換えれば、すむじゃない」「うーん。これ以上強くすると、頭がいたくなっちゃうでしょ。パソコン、見るのも苦になるのよ。」「仕事減らしな!」地域でわたしが知っている薬害肝炎の被害者のみなさん。裁判の支援に通っているご夫婦もある。先日のテレビのニュース、「厚生労働省」が、薬害肝炎被害者の名簿を倉庫に置きっぱなしにしていた…裁判をたたかっている女性が、涙を流しながら抗議していて、胸を打たれた。不当なことはたくさんあるけど、ストレスに負けずに、たたかい続けよう。さっき、ある老婦人と道で会話。ゴミ置き場にゴミ出しにいくとちゅう、水路に落ちて大怪我をした。それ以来、足が悪くて病院通い。外出は電動車いす。「年寄り夫婦や障害者には、ゴミ捨て場まではきつい…。これがストレスよ」と。100メートル以上、離れたごみステーションまでもって行くところもある。市民から上記のような要望があれば、戸別収集で、家の前に置いても収集できるように、サービスをすべきなのです。なぜなら、そもそも、ゴミ収集は、一戸ごとの収集代金を業者に払っているのだから。年間3億円ものばく大な収集料金を。


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