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原発のある川内は、過去何度も火砕流に襲われた…再稼働はやめるべき

連休中、2泊3日で故郷の鹿児島に帰省した。写真は、薩摩半島最南端の長崎鼻。海に溶岩がせり出し、自然の雄大さを体感できる観光名所。開聞岳は標高924m。菜の花やレンゲの頃には、実に美しい。今回、初めて砂むし風呂~砂風呂を体験した。熱い砂に埋れていると、この地面の地下には、煮えたぎったマグマがあると感じられる。ここの溶岩は、開聞岳の噴火によるもの。川内原発からおよそ60~70キロ位。昨年1千回もの噴火で鹿児島中に大量の火山灰をまき散らした桜島は、川内原発からさらに近く、およそ50キロ。灰色の溶岩道路は、迫力満点の絶景である。近年、噴火した霧島は原発から60キロくらいか。南九州は、噴火でできたくぼ地カルデラがつらなって、名高い温泉地帯となっている。鹿児島の大地が、火山灰で覆われているのは、子どもでも知っている。気象庁の火山噴火学会の会長が、「九州川内原発の立地は認められない」と5月11日付のしんぶん赤旗で語っていた。なんと原発が立地している川内は、九州南部を襲った巨大噴火に伴う火砕流に、過去何度も襲われていたというのだ。このことは、規制委員会の再稼働審査で九電自身も認めた。福島の原発事故が未だ収束できず、汚染水や廃炉への道も綱渡り状態のなかで、安倍首相は原発を外国に販売し、日本では再稼働を急いでいる。なんということだろう!降灰や火砕流は、自然災害。人間の力では止められないが、火山灰の降り積もった大地にも豊かに作物が実り、牛や豚が飼われ、温泉ができ、人々の暮らしが続く。しかし、原発事故は人災、政治災害ともいうべきもの。大量の放射能で汚染された大地を元に戻すには、何百万年という途方もない時間がかかる。そう。原発は、人類と共存できない。