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22)妨害2~発言取り消し


E4486C9A-AE28-47F9-A099-3446841ABA15 井上健作議員(自民系)


井上議員「糸島市が犯罪者であるかのような発言がありましたので、その部分の取消しを求めます」

いとう「どこを削除するんですか?議長!」

田原議長「それば言うたらいかんたい。…賛成多数です」


2018年6月議会では、議会で強大な力を持つ自民系議員のみなさんが、保育所の無償譲渡問題で質問する私の発言を取り消しました。その時の様子です。

◯(伊藤千代子君)

火事にあった方が、市営住宅の家賃を滞納したとして、市は裁判に訴える議案を出しました。病気で国保税を滞納した人が、市から差し押さえが来てテレビを持って行かれたそうです。

ところが、この無償譲渡の契約書を見たら、元前原市長に、深江保育所の建物だけでなく(ピアノやエアコンなど)3千近い備品も、議会に説明なく無償譲渡していました。

あれだけ裕福な元市長の法人を、しかも元市長は市の財政が大変で、市民のくらしが大変かをわかっているのに、現市長と無償譲渡の契約を結んでいたとは非常に憤りを感じました。やりたい放題。どれもこれも・・・。

◯議長(田原耕一君)

伊藤議員。制限時間です。まとめに入ってください。

◯(伊藤千代子君)

この問題では、私しかおかしいと言わない。だから、皆さん平気でしょう。伊藤さえ黙っていたらと。だけど。

法人じゃないものを法人と言ったり、存在しないものを存在すると言ったり。そういうことは人をだますことなんです。詐欺師のすることなんです。

私は、そういうことがあってはならないと思います。それがこの議会では・・・(「議長」と呼ぶ者あり)

◯議長(田原耕一君)

井上議員。

◯(井上健作君)

ただいまの発言に差別発言、並びに言ってはならない言葉がありました。

◯議長(田原耕一君)

ただいまの動議に賛成の議員。〔賛成者挙手〕

◯議長(田原耕一君)

動議が成立いたしました。ここで暫時休憩いたします。

 

議会運営委員会が始まる。

委員長~寺崎強(自)、副委員長~井上健作(自)、委員~小島忠義(自)、笹栗澄夫(公)、波多江貴士(自)、堀田勉(自)、三嶋栄幸

41分間も議会が中断。

 

◯議長(田原耕一君)

再開します。井上議員。

◯(井上健作君)

ただいまの動議について説明します。

伊藤議員の発言の中に、あたかも糸島市が犯罪者であるかのような発言がありましたので、その部分の発言の取り消しを求めるものでございます。


◯議長(田原耕一君)

伊藤議員の発言を取り消す動議を議題とし、採決します。この動議に賛成の議員の挙手を求めます。

いとう「どこのところですか?」)それを言うたら……言えないよ。

採決します。この動議に賛成の議員の挙手を求めます。

〔賛成者挙手〕

◯議長(田原耕一君)

賛成議員多数です。

(いとう「どこを削除なさるんですか、議長!」)

それば言うたらいかんたい。

いとう「だって、どこを削除するかわからないのに、なぜみんな手を挙げられるんですか。どこを削除するかわからないのに、どうしてみんな手が挙げられるの。挙げられないでしょう、わからなかったら。どうして皆さん手が挙げられるの、場所がわからないのに。何を言っているかわからないのに。議長教えてください!議長お願いします!」)


◯議長(田原耕一君)

今のことに対しては、先ほど井上議員が申されましたように、市の執行部を犯罪者扱いのような言葉があったということで、それに対する動議でございますので、そのことを指しております。

いとう「だから、どこの部分からどこの部分をお消しになるんですか。全部消されたら困ります」)

全部は消しませんよ。その部分だけです。

(いとう「だけど、井上健作議員が何を言っているのか、私さっぱりわからないんだけど」)

挙手のうえでの発言を。

◯議長(田原耕一君)

ちょっと待ってください。今、議事録を持ってきておりますので。

いとう「はい」)それは持っておるとやろう。伊藤議員に見せてください。全部じゃないよ。(「議長、議事整理をきちんとしてください」

いとう「だって、皆さんわからないのに、なぜ賛成できるの」)

(「私はわかりました」と呼ぶ者あり)


◯議長(田原耕一君)

伊藤議員、勝手な発言はやめてください。

いとう「議長。でも、これは何で悪いわけ」)

それでは、続けていきます。したがって、賛成多数ですので、この動議は可決されました。

ただいま伊藤議員の発言の取り消しを求める動議が可決されました。伊藤議員、発言を取り消されますか。伊藤議員。

◯(伊藤千代子君)

私は全然取り消す必要はないと思いますので、取り消しません。

◯議長(田原耕一君)

伊藤議員が発言を取り消されませんので、議長から当該部分の発言の取り消しを命じます。


議長が取り消した言葉

そういうことは人をだますことなんです。詐欺師のすることなんです。」

 



翌日の6月13日 井上健作議員が発言訂正

◯議長(田原耕一君)

 これより本日の会議を開きます。井上議員から発言の申し出があっておりますので、発言を許可します。井上議員。

◯(井上健作君)

昨日の伊藤議員の発言に対する動議の中で、差別発言があったように申しましたが、差別発言ではありませんので、その部分については訂正をさせていただきます。



「ふざけるな!」と叫びたかったですね。

「人をだますのは詐欺師…」という私の発言は、今も会議録から削除されたままになっています。議会はしばしば私の質問を中断し、追及をはぐらかし、真相究明を邪魔しました。

2017年の懲罰や辞職勧告もその類です。

背任罪の時効は5年、虚偽公文書作成罪の時効は7年です。2009年、2015年、2017年の4月1日に結ばれた5件の保育所財産の無償譲渡の契約は、「2人の市長による背任罪」だと私は確信していますが、今年4月1日で5年経ち、時効になりました。

しかし、市が「問題ない。合法だ。虚偽な公文書はない」として、あまたの違法行為を反省しない以上、再発防止のため、真実を明らかにしなければなりません。(つづく)



2F40A098-FFE0-4EEA-B2D2-0ED0545BFA90「人をだますのは詐欺師…」

94631E2B-A2A9-4F8E-ACA2-01E19884825D 田原耕一議長(自民系)


 リンク

 2018年6月議会一般質問



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2)警察の捜査中に不正を実行

3)不正に奪われた森林公園とキャンプ場

4)市長にしかできない犯罪

5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡

6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


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消防本部が建築基準法違反


質問妨害(ぼうがい)


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(1)徳安議員「みだりに個人の私生活を言論してはならない」

◯いとう~一番大事な公文書は移管先法人の決定書である。平成18年8月11日、前市長は無償譲渡をする法人を決めた移管先決定書を決裁したが、これには法人の名前がない。

雷山保育所の移管先は空白で、代表者がヨシダケイコさん、住所が波多江1181。井原保育所も移管先の事業者名がなく、代表者名だけホンダコウタロウさん、波多江駅北3丁目22番23の101と書いてある。・・・(徳安議員が「動議!」と挙手)

◯徳安達成議員~伊藤議員の質問で、申請者の個人名、住所について言及された。地方自治法では、みだりに個人の私生活について言論することは禁止されている。該当する箇所を確認し、削除することが求められると思う。(「賛成」と呼ぶ者あり)

◯田原議長~確認のため、暫時休憩する。

(午後3時02分~午後4時まで約1時間、議会が中断。)

◯田原議長~議会運営委員会で確認をしたが、削除に当たる内容ではなかった。しかし地方自治法第132条において、他人の私生活にわたる言論をしてはならないとあり、発言には十分注意をお願いする。伊藤議員。

◯いとう~国会で森友学園の籠池理事長のことで野党が追及していた。それと同じ。

公文書の問題を取り上げており、他人の私生活を言っているのではない。

(徳安議員の)動議で長時間、議会が空転した。この決定書は法人名がなく、個人名しか書いてないが、決定書に書かれた代表者の住所は間違いなく正しい住所か。

◯藤田人権福祉部長~住所は申込書に書かれた分、それから決裁書に書かれた分である。(「正しい」と答弁できない)


(2)井上健作議員「個人名、会社名は使わないように…」

長糸保育所の移管先法人の採点結果が、秀美会1223点、ますみ会1049点、碧晟会(へきせいかい)1021点だったことについて。

〇いとう~社会福祉法人碧晟会の住所は長野1484の2、理事長仲西徹登と書いてある。だが、この法人がどこにあるかわからない。碧晟会はどこにあるどんな法人か

〇藤田人権福祉部長予定の法人名である。民間にできるものは民間でという審議があり、それに基づいている。

〇いとう~そんなことは聞いていない。実在しないと架空法人になる。公務員が真実と違う公文書を作成すれば、刑法156条、虚偽公文書作成罪。大変なことだ。

月形市長が、平成26年3月3日に、社会福祉法人碧晟会の理事長仲西徹登様に出した通知書がある。仲西徹登という人は市の職員と同一人物ではないか。

〇藤田人権福祉部長募集要項の基準に当てはまっているから、地元の審査会がそれを認めて採点をした。(井上議員が「動議!」と挙手)

〇井上健作議員~社名、個人名は、誤解される原因なので、今後、質問、答えるときに、個人名とか会社名は使わないように、注意をお願い申し上げる。

〇田原耕一議長~ただいま動議が提出され、可決した。今後、個人名などは出さないようにお願いする。伊藤議員。

〇いとう~大変なことだから聞いている。平成25年度、仲西氏は消防次長で、市役所を退職したのは平成26年3月末だ。 市がこの通知を出したときは、まだ市の職員だった。(「ブログ 15)16)参照。)


※2019(令和元年)12月議会。30人が傍聴し、1時間の中断があっても半数は最後まで残られました。2017年の9月議会で私が徹底的な懲罰を受けたので、「またひどい目に合うかも」と心配し、最後まで見届けてくださったのです。心強くありがたいことでした。


(3)議会運営委員会の記録 

2017年(平成9年)6月議会 徳安議員「市は適法だと認識」

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19年(令和元年)12月議会 徳安議員「個人の住所は出すべきでない」

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※市が法人募集に「個人」「架空法人」の応募を認める不正をしたから、私はやむなく代表者個人について言論しているのです。

※個人の応募を認めた不正は、2007年3月議会で財産の無償譲渡の議案(39号、40号)の契約相手方法人が未設立であったことで証明されています。

※雷山保育所と井原保育所の移管先法人決定書に法人名がなく、代表者の住所も疑わしいから、質問しているのです。(つづく)


リンク 

2019年12月議会一般質問


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21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

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イカサマ市長~法人「決定書」も虚偽


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(1)法人名のない決定書を市長が決裁

2007年3月議会に提案された議案の契約相手方が設立されていなかったということは、議案の元になる事業者決定書の相手方法人も設立されていなかったことになります。それが上の公文書。市長決済の最重要公文書です。これに何と書いてあるか?


平成18年(2006年)8月10日 決定書 決裁者 市長

雷山保育所移管先(空白)代表者吉田桂子 前原市波多江1181

井原保育所移管先(空白)代表者本田幸太郎 前原市波多江駅北3-22-23-101


やはり法人名のない「決定書」が作成されていました。それに、議案の代表者(理事長)の名前=吉田信行氏、本田陽子氏とは違う人の名前が書いてあります。親族でしょうが、代表者がすり替えられています。

これに松本嶺男市長、中田直喜助役、浦康民生部長、鳥巣隆総務部長と4人の市幹部の印鑑が押してあり、職員と合わせて10人のハンコが並んでいます。

「法人名がなくても、市長のオレが決裁したからいいんだ。俺と契約する日までに法人が設立すればそれでいいんだよ」という、スーパーウルトラ違法事務が行われていたのです。

整理すると、

06年(平成8年)8月10日~市長が法人名のない事業者決定書にサイン。

07年(平成9年)3月1日~市長が実在しない法人を契約相手方にした議案を提案。

07年(平成9年)3月27日~議案が市議会で可決。

07年(平成9年)3月28日~県知事が桂信会と幸和会の社会福祉法人設立を認可。

07年(平成9年)4月1日~市長が桂信会及び幸和会に財産を無償譲渡。

となります。イカサマ市長大活躍です。

職員が1回でもやれば懲戒免職になるような非違行為を、市長が繰り返して特定の利害関係者の便宜を図ってきたのです。



(2)法人募集で「個人」を選定

翌年度の4月1日から公立保育所を民営化するための移管先法人を募集しながら、法人ではない個人や架空法人、設立準備会の応募を認め、それを「法人」にすり替え、選定する事務が市役所ぐるみで行なわれました。

「イカサマとは、いかにも正しい感じだが、不正であること。ペテン」と辞書にあります。

一番偉い市長が先頭に立ち、大勢の公務員(職員、ときに行政区長など)が組織ぐるみでやれば、行政知識のない市民は、簡単にだまされてしまいます。

私は松本前市長を、「ウソとやらせの天才詐欺師」と8年以上言い続けてきましたが、イカサマ市長と呼んだ方がピッタリです。

問題は、市が松本前市長にならって「行政手法」としてその後も同じことを繰り返していることです。



2018年9月議会から

月形市長「伊藤議員からあらぬ嫌疑をかけられている…」

AB18A9F8-6599-4AA8-87A4-4B8A076840B7 答弁する月形市長

※右後ろは洞総務部長。林間施設違法貸付については前のブログを参照。その後、総務部長となり、神在保育所、きららの湯など多くの事業者選定に、谷口副市長や馬場部長ら(当時)と関わった。


◯市長(月形祐二君)

保育所民営化について、私たち執行部も、議員からあたかも違法行為があるような、あらぬ嫌疑をかけられているが、本市の保育所の民営化の手法等は合法であることを担当部長から改めて説明をさせていただく。

◯人権福祉部長(藤田 晋君)

無償譲渡については、議会の皆さんは御存じのとおり、議会の議決まで経て譲渡した。法令順守のあかしは、民営化した全ての保育所について、福岡県が保育所の設置認可を下したことである。

なお、伊藤議員から御指摘を受けた虚偽や不正などの疑義については、市の顧問弁護士に相談し、全て違法性がないことを確認している。

◯(伊藤千代子君)

(雷山保育所と井原保育所の無償譲渡の議案について)2017年に登記簿で調べたら、2007年3月1日の議案が提出されたとき、法人は設立されていなかった。議決の後に設立されていた。議案に書かれた相手方法人が実在しなくても、正しい公文書であるというのか?

◯人権福祉部長(藤田 晋君)

事業者は法人でなくても、個人でもよい。(契約の)4月1日までに法人化してもらう。法律上、まったく問題はない。(つづく)



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22)妨害2

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虚偽の議案で財産の無償譲渡


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左は2018年1月発行のちよ便り11号。右は2020年1月発行のちよ便り20号。どちらも政務活動費を使って作成した。財産の無償譲渡における不正のカラクリは2007年にさかのぼる。


(1)市長が二つの保育所の財産を無償譲渡する契約を結ぶ

2007年(平成9年)4月1日、松本嶺男前原市長は、市立雷山保育所を社会福祉法人桂信会に、市立井原保育所を社会福祉法人幸和会に無償譲渡する契約を結びました。

そのときの二つの建物の財産は、固定資産評価額で、雷山保育所が7058万1230円、井原保育所が4979万9350円でした。(5千点ほどあったはずの設備・備品については不明)。

園児数は、雷山保育所が150人。井原保育所が60人。合計210名の子どもたちの保育を安全に任せることのできる社会福祉法人を募集したはずでした。


(2)議案の契約相手方法人は設立されていなかった

2007年(平成9年)3月1日、上記の契約に先立ち、松本市長は3月議会に財産処分の議案を提案しました。市の財産を無償で民間に譲渡するときは、地方自治法で議会の議決が必要だからです。つまり、下の議案第39号と40号が議会で可決しなければ、無償譲渡はできなかったのです。


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契約相手方は、

雷山保育所が社会福祉法人桂信会 理事長 吉田信行氏。

井原保育所が社会福祉法人幸和会 理事長 本田陽子氏。

松本市長は議会で「無償譲渡する契約相手方は、社会福祉法人」と説明し、議案39号と40号は、同議会で3月27日に議決しました。

このとき私は、市の説明と議案を審査した市民福祉委員会委員長報告を信じて、「契約相手方がちゃんとした社会福祉法人なら」と賛成の手を挙げました。

そして市長は、5日後の4月1日、吉田信行氏と本田陽子氏との間で、それぞれ無償譲渡の契約を結びました。


ところがです。

この契約から10年経った2017年の4月。私は公立保育所の無償譲渡に不審を抱き、よくよく調査したところ、上の二つの議案がどちらも虚偽だったことがわかりました。

なぜなら、社会福祉法人桂信会も社会福祉法人幸和会も、この3月議会では設立されておらず、実在していなかったからです。


(3)法人の設立は議会が閉会した翌日

その証拠は、下の「社会福祉法人設立認可書」を見れば、わかります。

麻生渡福岡県知事が、桂信会と幸和会を社会福祉法人として設立認可したのは、平成19年(2009年)3月28日だったからです。


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つまり、法人の設立は、議会が終わった翌日でした。

市長が議案を提案した3月1日も、議案を議決した3月27日も、契約相手方の社会福祉法人は、未設立だったのです。よって、議案は虚偽公文書であり、無償譲渡の議決は無効だったのです。

設立されていない法人を議案の契約相手方にして「法人」と偽り、議会に提案していたとは、何というひどい詐欺市役所でしょう。

10年経って、私は自分がだまされて賛成していたことを知りました。松本市長の犯罪行為を見抜けず、うかつに賛成したことを、市民のみなさんに心から申しわけなく思います。

市長自ら虚偽の議案を提案し、虚偽説明をして議会をだますということは想定外でした。その後調べると、利害関係者の吉田信行氏は春田元前原市長の親しいお友達で、本田陽子氏は田中徹夫元前原町長の親族でした。どちらも前原の首長と深い関係にあり、Hグループ会長ともつながりのある人たちだったのです。


(4)懲戒処分をする市長が非違行為の先頭に

職員が、パワハラや虚偽報告、虚偽公文書を作成したら、市長が懲戒処分をする権限を持っています。ところが糸島市では、前原市のときから、選挙で選ばれた市長が先頭に立って非違行為を行ない、大勢の職員に違法な事務を市役所ぐるみでやらせてきたのです。

虚偽の議案を議決したとき、松本市長や市長の取り巻き議員らが「うまくいったぜ」「伊藤千代子も賛成したばい」と言ってゲラゲラ笑ったかどうかは知りませんが、ずいぶん喜んでいた議員がいたのを覚えています。

その後も同じ手法のインチキ、イカサマを繰り返し、10年ですべての公立保育所を有力者らに無償譲渡したことを思うと、あまりに市民を馬鹿にしています。

しかも市の執行部は、ここ数年、私の議会での指摘に「違法ではない」と開き直っています。コンプライアンスのあるまちづくりは、市民が不正のカラクリ、水面下の真実を知る以外にありません。(つづく)


2007年当時の状況

2007年(平成9年)当時の「前原の風」。当時私は日本共産党の議員。公務員倫理も法令順守もない癒着なれ合いのまちでいいのか?と問い続けてきました。

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