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1995年に労働者派遣法ができると、企業は正職員で雇わなくなり、多くの若者が、何の保障もない派遣で働かされるようになった。

正社員でも、「イヤならやめな」とばかりにサービス残業させられ、体がボロボロになってしまうケースも出ている。

娘が、せっかく大学での知識を生かして勤めたのに、毎日12時までサービス残業させられて、病気になるか、過労死するとやめさせた・・・こんな話がめずらしくない。


フリーターの平均年収は、140万円。汗して働いても食べていけない世の中はおかしい。前原市にもついに、ネットカフェなるものができた。

社会のセーフティネットからこぼれ落ち、親の援助も受けられない若者が、失業で即アパートや寮を追い出されると、ネットカフェ難民となり、さらに就職を見つけるのが困難になる。


8年前、デンマークに行った時、向こうに住む人が「この国では、学費は大学院まで無料よ。

教育費の機会均等が実現してるの。

それに、大学はいると、返さなくていい年金が月に7万出るのよ。

親元はなれて、自立せよってこと」と言った。みなびっくり。

日本では、受益者負担だ、大学行くなら金は自分で出せと、世界一学費が高い。

スエーデンなどの北欧では、資本主義社会でも、社会主義のいいところを取り入れ、医療費も学費も無料。年金も充実。

年取って、働く人は少ないと言った。ボランティアや旅行が人気があると。

日本が目ざすべきは、アメリカのような弱肉強食の軍事国家ではなく、福祉、教育を大切にする国づくりではないの。


このまえ、知り合いのおじさんに会ったら

「いとうさん、蟹工船はもう流行語になったね。タクシーの運転手さんに、景気どうね?ときいたら、『蟹工船たい』と答えたよ」と。

小林多喜二のころと変わらない労働者の苦しみ。じっと手を見る。


財政難の中、市が進める3つの産業団地の造成工事。

前原インター南産業団地は、ゼネコンの清水建設と地元のH建設が、共同企業体で受注した。


まずこれは、随意契約のプロポーザル方式。はじめ6億1千万だったと思うが、最終的には6億9千万円かかった。(この契約にはいくつか疑問があるが、次の機会に)


つぎに、九州大学に近い、泊・カツラギ産業団地の造成工事。

借金して1.8ヘクタールの土地を買い、8月22日に入札があり、10業者が参加して、1億50万円でまたもH建設が受注した。この入札では、複数の市民から「怒りの電話」がきた。

「予定価格がもれて、談合しているとしか思えない。前原市は、福岡市の業者から笑われとる」「1億円の工事で、全員が10万、20万の違いしかない。こんなふざけた入札があるか」「市は腐っとる。前原にもオンブズマンをつくれ」等等。彼らが怒った入札の結果は、こうである。


消費税を除いた予定価格 1億535万3000円 (事後公表) 落札業者 1億 50万円 95・39% B社 1億 70万円 95.58% C社 1億 75万円 95.63% D社 1億 80万円 95.67% E社 1億 80万円 95.67% F社 1億 85万円 95.72% G社 1億 90万円 95.77% H社 1億 90万円 95.77% I社 1億 95万円 95.82% J社 1億100万円 95・86%予定価格がわからないのに、足並みそろったこの数字。偶然としたら、神業的。


市は、問題ないとの見解だ。

全国では、入札制度改善で落札率が下がっているのに、一般競争入札をしたにもかかわらず、前原市ではなぜ高値落札か?

「糸島地区」という条件付なため、業者数が少なく、顔なじみということであろうか。 

市は「地場産業の振興」ということで、糸島地区に限定しているようだが、ほんとうに地場産業の振興になっているのか。特定業者ばかり振興しても、ほんとうの振興にはならない。

下請けは、生活できる賃金をもらっているのだろうか。

今回、下請けはどこがするのか。三つ目の西部産業団地は・・・


JR波多江駅のエレベーターの工事が、10月から始まります。


まず、ホームから上まで。

来年度は、駅舎を東に移して、エレベーターをもうひとつ正面玄関のほうへ設置します。

工事中は、大変不便をかけるでしょうが、気をつけてください。

署名に協力してくださった方々、利用者の方々、皆さん、喜んでいます。

わたしの選挙公約は「100億円の中央ルートより、波多江駅のエレベーターを!」でした。

他の公約では、市民プール、学校の老朽校舎の改善、等々・・・福祉・教育の充実です。

格差と貧困が広がる中、生活が苦しいと感じる家庭が6割近くにもなり、若者の二人に一人が非正規雇用。

みんな「政治がおかしい。二世、三世の議員でいいのか。天下りは許せない。癒着や汚職はごめん」と思い始めています。

市民のみまさんと力を合わせれば、きっと良い町になります。


朝から洋服をならべておしゃれしていた86歳の母は、敬老会を楽しみにしていた様子。

一分のすきもないほどカッコイイいでたちで、パラソルをもって

「ちよこさん、行きましょう」

普段着にエプロン姿のわたしは、ハイハイとお供。


池田行政区の会場には100人近いお年寄りが集まった。

70歳以上と言っても、みなさん、若い!行政区の役員さんたちが、いっしょうけんめい盛り上げようと準備した子どもたちの演奏やプレゼント。


お弁当をいただきながら、お酒を酌み交わす。

この10年。毎年、エプロンがけで参加して、お手伝いさせてもらっているが、役員さんたちのこまごま気のつくところと、熱心であたたかい対応にはいつも頭が下がる。

昆布と雑魚でとった生麩のおつゆは、さすが手作りの味。

とてもおいしかったし、地域の農産物を使ったようなおかずの数々は、口うるさい母も「おいしい!」「年金が減ったとよ」「波多江駅のエレベーターはどうなったとね?」「税金の使い道がおかしかばい」「いとうさん、あんた、やせたんじゃないね。健康に気をつけてや」「前原の風は、いつも楽しみに見とうよ」「あの人がお姑さんね?へえ、そうね」「このごろ、世の中おかしかね・・・」「焼酎、いっぱい!」「去年、ペースメーカー入れたとよ。医療費がねえ」・・・


みなさんといろいろな話をするいい機会。

市民の声を聞くのが、何より大切だから。

それに、楽しいんですよ。ほんとに。


それから、もうひとつ。老人会長さんが、後期高齢者医療制度になって75歳以上の高齢者の健康診断が有料になったので、市の老人クラブ連合会から前原市と議会に陳情書を出したとのお話。

拍手!

財政難といって、福祉、教育をけずって、敬老を「軽老」にしてはいけませんね。


前原市では、4月から8月までに、3千万円以上の下水道工事の入札が7回行われた。

7月17日に5回、8月22日に2回。7月17日にあった分で、予定価格に対する落札率は、

工事①、99% 落札額は、3250万円

工事② 98% 6900万円

工事③ 98% 7600万円

工事④ 96% 4850万円

工事⑤ 94% 4850万円

◎予定価格は、事前公表していない。

〇条件付一般競争入札。条件とは糸島地区に限定してあるから、6~8業者。指名競争入札と変わらない。


全国オンブズマン連絡会議によると、「落札率90%以上の入札は、談合が疑われる」そうだ。

工事①の落札率99%の時、なんと、他の5業者もすべ99%台で入札していた。

予定価格は3279万9千円。二位以下は、3250万円、3255万円、3260万円、3265万円、3268万円、3270万円。予定価格も分からないのに、こんなことがなぜできるの?


8月22日にあったのは、 工事① 98% 落札額は、3900万円 、工事② 96% 3770万円

気がついたのは、この7つの工事全部の入札に参加している業者が1社ある、ということと、市がこの入札をおかしいと思っていないこと。

異常な高値落札が続くと、市財政への打撃は大きい。

財政難に拍車をかけている。

私に電話をくれる業者さんたちは、「予定価格がもれて、談合があったとしか思えない」と言うが…