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 胸をうつ二丈住民の証言
~きららの湯をただでやるな!裁判傍聴記

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 7月20日、二丈のHさんが裁判所の証言台に立ちました。簡潔に紹介します。

1、はじめに (Hさんの陳述から)
 私は定年退職後妻と一緒に福岡市西区から糸島市二丈吉井に移住してきました。二丈の自然豊かな環境に惹かれたからです。・・・旧二丈町がきららの湯を設立し、しばしば孫たちを連れてきららの湯を訪れていました。(しかし合併後、きららの湯は前原の会社に無償で譲渡され、翌年には利用料が値上げされた)。
 
2、値上げ問題について
 糸島市は去年7月にロッカー料金と称して実質的に入湯料を10円値上げすることを容認しました。また同じ年の10月には入湯料そのものを100円値上げすることを容認しました。これらの値上げを容認した糸島市の姿勢には憤りを感じざるを得ません。
 10円、100円という大した金額ではないように思われるかもしれません。しかし、年金生活の高齢者にとっては大きな問題です。ご夫婦で通っていた方も値上げをきっかけに通わなくなったそうです。健康増進が必要な高齢者が通えないようになっているのです。
 糸島市には「まむしの湯」という民間の温浴施設があります。「まむしの湯」は、弘法大師にまつわる伝承のPRや月に2回70歳以上の高齢者を対象にした無料入浴日、お客さん1名からのバス送迎、そのほか季節折々のイベントなど、地域とつながりを深めながら集客を図っています。風情が感じられてとても気にいっています。
 他方、日食システムが経営するきららの湯はどうでしょうか。
 きららの湯には、豊臣秀吉が茶会を開いた際に深江の水を使用した史実があります。
しかし、きららの湯では、「まむしの湯」のように、その史実を発信したり地域住民や観光客が魅力に感じるような企画を実施して集客を図るようなことはほとんどしていません。
 日食システムは、ほとんど経営努力をすることなく安直な値上げを申し入れ、糸島市もそれを容認してしまったのです。

3、最後に
 きららの湯は、もともとは二丈町民の財産です。なぜ旧二丈町町民をはじめ糸島市民に納得のいく説明をしなかったのでしょうか。合併するまでは、二丈町のことは二丈町で決めている実感がありました。
 今回の裁判は、きららの湯を守りたい、文化遺産を子孫に残したいという思いを実現するため、また市民のための糸島市政を取り戻すための裁判です。裁判官の方々におかれましては、糸島市民の心情をご理解いただき、公正な判断を切望するものです。
(以上、Hさんの陳述から)

月形市長は市民の意見を聴いていなかった!
◯17番(伊藤千代子君)
 市はきららの湯を民間業者に無償譲渡を決定する前に、市民の声を聴いたか。
◯市長(月形祐二君)
 市民の皆様の御意見についてはお伺いしていない。
(2016年9月議会での議案質疑より)


 市民のみなさんへ
 市民が温泉やプールを使って健康になれば医療費が下がり、税金の節約につながります。健康増進施設「きららの湯」を無償譲渡するにあたって、医療費の削減とか介護費用が節約できるとかの経済的メリットについて検討をしたのかと市にきくと、全く検討していませんでした。
 市民の財産なのに「無償譲渡ありき」だったのです。

赤字になっていたきららの湯の経営
「きららの湯」をただでやるな! 裁判傍聴記 7月20日


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2017年に民間会社に無償譲渡されたきららの湯
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旧二丈町がおよそ8億5千万円で建設

 2020年7月20日、福岡地裁で開かれた「きららの湯」をただでやるな!糸島市住民訴訟、14回口頭弁論の傍聴に行ってきました。そこで驚いたのが、住民側の弁護団が明らかにした無償譲渡後の会社の経営状態でした。赤字だったのです。

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    収入支出の残高一覧表(情報公開による)
 
弁護団は以下のように述べました
「これを見れば、平成29(2017)年度以降一貫して収入を支出が上回っており赤字の状態が続いていることがわかります。令和元年度の赤字が実に1972万1601円に上っています。」
 そして「日食システムがどのように赤字を補填し資金繰りを行っているのかも全く不透明」と述べ、「日食システムが移譲の条件である『安定的な運営が継続できる法人であること』を満たす企業ではなかったことが実証されています」と結論づけました。

施設をただで貰って赤字経営とは!
   谷口副市長「運営能力は十分にあると判断した」
     (無償譲渡直前の議会で市は何と答弁したか?)
2017年3月議会一般質問
◯17番(伊藤千代子君)
社長は、申請書に「応募に際し、応募要件を満たしていることを確約します」と書いている。応募書類を3期分出せと書いてあるのに1期分しか出していない。虚偽の記載だ。ずうずうしい。これを見逃したのは誰の責任か。
◯副市長(谷口俊弘君)
御指摘のとおり、日食システムは平成26年6月に設立された会社で、3期分の決算書を示す資料はない。だから1年分の決算について審査を行ない、運営能力は十分にあると判断した責任を問われるようなことはない。


市民のみなさんへ
 そのそも日食システムは、会社設立2年。きららの湯でテナントを借りて食堂を始めたばかりの会社でした。応募には決算書類を3期分提出する必要があったのに、一期分しか出さず、温泉やプール事業の実績がまったくない会社。それを「運営能力がある」と判断し、きららの湯を無償譲渡した市の責任は重大です。
 市の幹部は、会社の経営状況を正しく見る能力に欠けているか、わざと見て見ぬふりをしたのか、そのどちらかです。きららの湯の前には、存在しない法人を「ある」と偽ってヤラセの業者選定をしており、不正が疑われて当然です。(…つづく)

きららの湯の無償譲渡に関する年表
2003年 きららの湯本館完成 8億3100万円
2009年 きららの湯別館完成   7000万円
2010年 前原市と二丈町、志摩町が合併し、糸島市が誕生。
2012年6月議会 井上健作議員が「民間が有効活用を期待している」と述べ、谷口俊弘副市長が「民間委託も含めて検討する」と答弁。
2014年 (株)日食システム設立。きららの湯で食堂を始める。
2016年9月議会 きららの湯の無償譲渡の議案を市民福祉常任委員会で審査、採択。議決。
2017年4月1日 月形祐二市長が日食システムと無償譲渡の契約を結ぶ。
          

《きららの湯の無償譲渡の議案を審査した市民福祉常任委員会》
委員長 井上健作(自)  副委員長 松月よし子(自)
委員  浦伊三次(自) 徳安建成(民) 三嶋俊蔵(自) 黒田公二(公)


詳しくはこちらをクリックしてください。
谷口俊弘副市長「責任を問われるようなことはない」

堀田勉議員「よう応募してくれた」  

井上健作議員「現地調査はしていない」

「バカと言ったら人権侵害か」~2013年浦議員の質問から

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    議員には品性と法令順守が必要


2013年(平成25年)6月13日の一般質問 
 これは、農林土木課の担当課長が過重勤務とパワハラに追い詰められ命をたった日からちょうど3年目となる2013年の6月議会でおこなわれた一般質問です。質問者は建設産業常任委員会委員長の浦伊三次議員。議場で幹部職員に「オマエら、答弁が違おうが!」と怒鳴ったり、平成グループ関連の質問をする私に散々ヤジ(暴言)を飛ばしてきた人が、人権について何を語ったのでしょうか。

◯18番(浦 伊三次君)
 よく会話で、「ばかやないな」って、「ばかか」っていう言葉を使うことが私はありました、あなたたちはないでしょうけれども。人権侵害ですか、これ。お尋ねします。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 「ばか」と言ったほうの気持ちもあるかもしれません。本当にばかなのかということ。そうじゃなくて、昔から「あんたはばかやね」っていう分もあるでしょう。ただやっぱり一番は、受けたほうの気持ちだと思っていますが、これが人権侵害に当たるかどうかというのは断定はできませんけれども、おそれはあるというふうに考えております。

◯18番(浦 伊三次君)
 僕が誰かに「ばかか」と言ったときに、その誰かは別に何も感じらんやったと。ところが、横におる人が「人権侵害やろうもん」と言うと、この横におる人は人権侵害やら言われる必要ないでしょう。別の人に僕は「ばかだ」って言ったんですから。それはおかしいでしょう。どうですか。言われた本人が言うんでしょう。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 私もそこまでは詳しくは、正確に答えることできませんけども、やはり言われた方が本当にきつかったり、言えないときもあるかもしれません。ただ、人権は自分も守らにゃいかんし、相手も守らにゃいかんし、そこにおったらみんなで守っていかなきゃならないということあると思います。
 したがいまして他人が「それはおかしいんじゃないですか」ということもあり得るというふうには思います。

◯18番(浦 伊三次君)
 「ばかか」「ばかじゃなかや」と言われたほうが腹かくならわかるんです。私の人権ば奪いなんなって。
 至らんこと言われんですね。何か言うと人権侵害と言われるけん、どうもこうもならんね。はっきり言うて、そうなると、世の中というのはおもしろくないっちゃないかなと私は思いますが、考え方はどうですか、部長。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 ・・・言葉がりだけではやっぱり人権侵害とは言えないというふうには私は思っております。(略)
 本来、人権侵害に当たるということであれば、専門機関である、例えば、法務局、このあたりで徹底的に調べられて指導もされますし、場合によっては大きな話になると侮辱罪だとか、そういうような形で立証されていくというふうに考えております。

◯18番(浦 伊三次君)
 なら、こういったことはどうですか。今度、浦志に新駅をつくるということがもう決まりまして、いろいろ活動しているんですけれども、新駅期成会会長松本嶺男、及ばずながら私もその期成会の3人の職務代理者、要するに執行部ということになります。
 九星飲料が基本設計料2,300万円寄附された。松本嶺男の口座に入っとると。松本の口座じゃないんですよ。期成会の口座なんです。あたかも2,300万円、松本嶺男の金のごと言われた。本人はたまったもんやないですよ。(略)
 もう1つ、浦志のため池、代表名義、もう言いますめえ。代表名義の方(小島忠義議員)、あたかも自分の土地を売るように言われると、大もうけしてあると、冗談じゃないて、個人の懐(ふところ)には入らない。【注 実際2018年に議員の懐に入った。】
 本当にそれはある意味で人権侵害に当たるのかどうか、本人たちが痛みを感じるのかどうか。私自身も職務代理者という立場でございますから、何か俺も一緒になって、あの2,300万円使うたっちゃなかろうかというふうに思われても、たまったもんじゃない。本当にそういったのは人権侵害に当たるかどうか。
 言われた市長なり、こちらから答弁できませんので、名前を出された方については、本当にどげな思いなのかを聞かせていただきたいと思います。

◯市長(松本嶺男君)
 この議会の場で、公の場で私に関連しまして、松本個人の名義の通帳に市民の貴重な浄財を個人名義に入れて、どうちゃらこうちゃらしよるような印象を与える、そういう意味では非常に心外、いじめだと私は思います。
 この際言わせていただきますけれども、ある市議会議員の方(伊藤千代子)のブログ、全国みんなが閲覧可能なブログにこういうことが書いてあります。事実だけ申し上げます。
 4月23日の私に対するブログ。市長自身が相当なパワハラ人間。2月3日、倫理観のない常識外れの市長、こう断定されました。2月1日のブログ、市長はうそとやらせの天才、決めつけられております。
 極めて心外で、これはいじめ、いわゆる議員という資格を持った方のパワハラ、人権侵害でございます。非常に遺憾でございます。

◯18番(浦 伊三次君)
 きのうでしたが、(女性に暴行して逮捕され)議員をおやめになった方と久しぶりに会いました。向こうから先に言われた。私は自分でやめたって、議員を自分でやめたって。ブログには私がやめさせたって。これは天と地の違い。あんたはやめさせられたげななって言われるとと、自分でやめたげななって、これは全然違う。非常に腹かいてあったんです。本当に興奮するのも当たり前だなとつくづく思った。・・・
 本当に人権というのは難しい。つい思ったことが出たときには、人権侵害になるということで、本当に私としては心許せる人としか話したらいかんとかなと思うと、小さな小さな行動しかできなくなる。
 伸び伸びと、人と人の心が通じるような人間になりたいなと思い、糸島市も人権宣言というならば、もう少し人権に強く取り組むべきやないかなと思いますし、余り至らんこと言わんほうがいいかなとつくづく思うようになりました。(略)…
 私の一般質問はこのくらいで終わりたいと思います。ありがとうございました。

市民のみなさんへ
 女性議員を「オマエ」、職員を「オマエら!」と怒鳴って平気な議員が何人もいました。倫理、常識のない議会は異常です。
 私は去年の3月議会で寺崎強議会運営委員長に「黙れ!オマエは帰れ!」と怒鳴られました。役職議員にはだれもモノが言えない。だから平気です。
 ところで松本嶺男前市長は、私に「嘘とヤラセの天才」と書かれて「いじめだ」憤慨しています。しかしこの7年間、名誉毀損で訴えてこなかったところをみると、ご本人も自覚しておられるようです。

「議会をなめとおとですか?」
~反省すべきは議員です 

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2011年3月議会会議録55、56ページ。

私への懲罰が行われた2011年3月議会では、浦伊三次議員(建設産業委員長)が「議会をなめとおとですか?」と教育部長に詰め寄り、結果、気に入らない発言を削除させました。

浦 伊三次議員
 議案第7号について質疑を行います。
 この糸島市青少年育成基金条例、これを見ましたときに、本当にいい条例ができたなと、まず思いました。内容を検討しますと、何じゃこれはということになりました。
 まず思いますけれども、糸島市青少年育成というのは、育成とはいかなるものなのか、どういった考えでこういった条例が育成という言葉で出たのかをお尋ねしたいと思います。
 第2点、糸島市に住民票を持った青少年だけしか対象にならないということについて、この基金、936万円を基金として青少年に与えられるわけですけれども、青少年の育成について色分けがあるんでしょうか。

教育部長
 青少年育成とはということでございますけど、これは青少年を地域社会でみんなではぐくんでいくと、育てはぐくんでいくという意味でございます。・・・・・・
以下の発言はすべて議長が取り消す。

浦 伊三次議員
 いつの常任委員会で説明があったんですか。すべてそういうふうに──説明されましたか。糸島市以外はだめだということも聞いておる委員会もあります。それで、説明については、どこの委員会でも同じようにしてもらわんと協議の対象にならん、はっきり言って。あっちでいいこと、こっちでいいこと言ってもらったら困る。大体議会ばなめとおとですか、はっきり言って。
だめだって言ったでしょう、多くの議員聞いているんじゃないですか。確かに市外から来た子供、市内の子供、団体競技であんた3万円もろうたげななあ。私はもろうとらん。また個人競技で、市外から来た子供、私はタダやった、何もない。市内の人は3万円と、オリンピックやら国体で出たときですね。
 非常に何かそこに、そこにですよ、この条例の題名に反するような何か起こってくるんじゃないか。育成だけなら黙っておったっちゃ子供は太りますよ。健全に育成せないかんとでしょうもん。そこを、僕は少なくていいから、多くの方にやっていただきたい、金額はと思います。
 それで、何で3つの委員会、言うたことはだめだと言っておきながら、この場になって変わるのか理解がでけんが、部長、どういった考えで変えられるんですか。

教育部長 
議長が発言をすべて取り消す。・・・・・・・

浦 伊三次議員
 誤解を招くような言葉を言って申しわけありませんじゃ終わらんですよ、はっきり言って。みんな同じように聞いているんですから。それ今になって誤解を招いたような言葉を使って申しわけありませんと、本当のことはどれですか。もう一回提案しますか、出しますか、教育部は。出せんでしょう。その言葉だけで答弁というか、説明だけでは、どこまで僕らは信用してよかかわからん。
 議長にお願いします。暫時休憩を求めます。

有田継雄議長
 ここで暫時休憩いたします。

     (午前10時58分 休憩)
     (午前11時26分 再開)

有田継雄議長
 再開いたします。
 菊池教育長。

菊池俊秀教育長
 大変御迷惑をおかけしております。
 先ほど浦議員のほうから御指摘がありましたように、各3委員会での説明の内容と浦議員の質疑に対する回答の内容が違っておりますので、2回目の部長の回答につきましては、申しわけございませんが、撤回をさせていただきます。(略)
 
有田継雄議長
 教育長からの訂正の申し出があっております。議長において教育長からの発言の取り消しの申し出を許可することに決定しました。


 市民のみなさんへ
 教育長が謝罪し、教育部長の答弁を撤回してその場を収めた一幕は、道理が通らない糸島市議会の尋常ではない実態がよく表れています。
 議会が、不正を追及する議員を大勢で攻撃したり、職員を恫喝したりする場になっていたのです。
 
【注 市長やへいせい社長と飲食していた建設産業委員長の浦伊三次議員は2018年に引退するまで、市議会において長い年月、委員長、議長として大きな影響力を持っていた。歴代議長及び議会運営委員会は、与党議員の暴言をすべて黙認、スルー。】

6月議会報告ちよ便り22号できました

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懲罰で「癒着、馴れ合い」の発言を削除され

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2011年3月議会の会議録から
写真 懲罰動議を提出されたときの私の弁明(会議録235ページ)
写真 懲罰決議直前の弁明(会議録244ページ)

2011年3月議会
 2011年3月議会で、1月5日の晩、松本嶺男市長が(株)へいせいの社長と前原商店街の小料理屋へ入り、そこで浦伊三次建設産業委員長らと同じテーブルで飲んでいたことについて、私は一般質問で取り上げました。
「開発行政の問題点と政治倫理、公務員倫理について」
 私は長年、市政を腐らせているのは、市と議会と業者の癒着・馴れ合い、与党議員の異常なパワハラだと考えてきました。

 一般質問では、政治倫理のところで「市長と業者の密な関係」について取り上げると、予想通り市長派議員らからすさまじいヤジが飛び、発言停止にされると思った私は、会議録に事実経過を載せるために一気に発言を続けました。
 議員のパワハラについての件では、前年、議会会期中に自殺した職員が、〇議員のパワハラに苦しんでいたことを述べました。すると議場は騒然となり、カンカンになって怒った議員らは「共産党は出ていけ!」「伊藤をつまみ出せ!」と怒鳴ったりしました。

 私は懲罰委員会にかけられ、四面楚歌の中で責め立てられ、一般質問の「癒着・馴れ合い」発言は虫食いのように削除されました。
 彼らは議員控室でも口々に私を非難し、「オマエは市長の人権と業者の人権を侵害しとうとばい!」「発言を取り消せ」と恫喝しました。
 私は「本当のことだから」と発言取消を拒否し、思いました。
 「この人たちは市長と業者の番犬みたいだ」と。
 
 懲罰委員会委員長の報告は「伊藤千代子議員を出席停止1日間」。賛成多数で採決され、私は退場させられました。
 議会は多数決。そこにコンプライアンスがなければ、ただの恐怖政治です。
 糸島市議会で、懲罰3回、辞職勧告2回の罰を受けたのは私だけ。市長派議員が女性に暴行しようが、覚醒剤で逮捕されようが、たいしたことではないのです。
 
 
市民のみなさんへ
 今朝は1週間ぶりに透き通るような青空を見ました。この度の豪雨で被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げます。町や村々をえぐった濁流、土砂。あまりの深刻な惨状に言葉を失います。
 コロナ禍の上頻発する水害。市民目線の政治が本当に必要です。来週から配布予定の「ちよ便り22号」に、水害関連の記事も載せました。
 人の心を明るくしてくれる青空のように、糸島市政もクリーンに!

入札談合~市の答弁 その2

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前原北にある平成グループビル。かつてここに水栄設備の本社もあった

2012年6月議会の答弁はどうだったでしょうか 
◯議長(有田継雄君)
 伊藤議員。
◯16番(伊藤千代子君)
 市では官製談合事件を初め、合併後2年5カ月で職員が5人逮捕されました。入札契約に関して、過去5年間に事情聴取を行った案件は幾つあるのかを伺います。
◯総務部長(波多江邦彦君)
 過去5年間において、談合情報によります公正入札調査委員会は開催しておりません。
◯16番(伊藤千代子君) 
 職員の(官製談合での逮捕という)不祥事について、4月17日の裁判で、「前原市では、長年組合が受注者を決めて談合をしていた」という証言がありました。調べると…
2008年8月8日に、指名競争入札をした泊・カツラギ研究団地造成工事は、へいせい建設が1億50万円で落札をしました。
 その次の業者が1億70万円、その次が1億75万円、その次が1億80万円、その次が1億85万円、その次が1億90万円、その次が1億95万円、その次が1億100万円、1億円もの工事の入札で、5万円置きに10社がきちんと並んで、全社が95%台で入札をしています。
 市長はこの入札結果を適切だと判断なさいますか。
◯総務部長(波多江邦彦君)
 その工事は一般競争入札でした。応札された額につきましては、応札者がそれぞれの責任において積算された数字だという認識を持っております。


◯16番(伊藤千代子君)
 前原インターチェンジ南産業団地をつくったときの業者の選定について、プロポーザルの競争で行われ、清水・へいせいの企業体が6億1,425万円で受注をした工事です。これは、市長が選挙に当選してすぐになさった事業なので、よく覚えていらっしゃると思います。
 このとき指名した7つの企業体が辞退をして、結果的にはわずか3つの企業体だけで受注競争をした。これがそのときの企画書です。(資料を示す)
 この企画書によると、清水・へいせいのライバルの企業体が下請として水栄設備を使うというふうに申請をしています。水栄設備は、れっきとした平成グループの会社です。
 審査した9人の委員のうち5人は、市の幹部で水栄設備とへいせい建設の関係はよく御存じだったはず。市はプロポーザルの審査段階で、競争相手のJVがなぜ下請に平成グループの会社を使うのかというように事情を聞いた記録がない。
 実際、聞いてはいないのですか。
◯経済振興部長(馬場 貢君)
 下請の契約について、民間同士の契約でございますので、何の問題もないというふうに理解をいたしております。
◯16番(伊藤千代子君)
 6億円の工事をめぐって、へいせいと清水の企業体と相手企業の企業体が、正々堂々と戦っていたらいいんですよ。皆さんは審査をしたわけでしょう。水栄設備は平成ビルにある。この6億円の工事をめぐって企業体同士が、特にへいせい建設を中心に企画書をつくる段階で意見を交換し合っていたというふうに考えるのが普通じゃないですか。
◯経済振興部長(馬場 貢君)
 審査会のほうで学識経験者、また市の職員、また公社理事等の部分できちんと調査、審査されたものだというふうに理解をいたしております。
◯16番(伊藤千代子君)
 学識経験者の大学の先生たちは、水栄設備が平成グループの会社とは知らんでしょう。しかし、市の幹部の5人は知っているわけですよ。だから、どうしてあなたたちは身内同士で戦うんですかと、おかしいでしょうと。6億円とか7億円の巨額の事業でそんなことも業者に言えないんですか。驚きました。


市民のみなさんへ
 公正取引委員会は「入札談合は、公共の利益を損なう非常に悪質な行為」と述べています。
 公共工事入札・契約適正化法第10条は自治体にたいして、入札談合の行為があったことを疑うに足りる事実があるときには、公正取引委員会に通知することを義務付けています。
 しかし前原市のときから、市は談合としか思えない入札も一貫して「問題ない」と処理してきたと推察されます。
 長年続いてきた特定業者への忖度政治が、今回の雷山運動公園約58億円の1者入札、落札率99.99%につながったと私は考えています。
 
 この質問の前年1月5日、私は松本嶺男市長が(株)へいせいの社長と前原商店街の小料理屋へ入る姿を目撃しました。そこで市長と議会の浦建設産業委員長、西原社長が同じテーブルを囲んで上機嫌で飲んでいたのです。
 なぜ上機嫌だったかを付け加えておきましょう。建設産業委員長の議会質問に応えて、市長が浦志に新駅を作る先頭に立つと表明しマスコミで大きく報道され、いよいよ動き出したからです。新駅ができれば地権者、不動産業者、住宅メーカーにとって大変なビジネスチャンスになります。そしてその通りになりました。

 入札談合について市の答弁 ~100%応札
「新庁舎と雷山運動公園事業で市は89億円の借金をする…」

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1年前の2019年3月議会の会議録より
◯議長(田原耕一君) 
 伊藤議員。
◯16番(伊藤千代子君)
 合併後、総合評価方式の入札で予定価格の100%で落札した事業がありますか。
◯管財契約課長 
 1事業ございます。平成27年度に実施した二丈庁舎の改修工事がそれでございます。
◯16番(伊藤千代子君)
 それはどこの業者が落札したのですか。
◯管財契約課長
 株式会社へいせいさんであります。
◯16番(伊藤千代子君)
 全国オンブズマンは、95%以上は談合の疑いありと言っています。
【注1 これがその時の入札結果表。落札率100%】
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◯16番(伊藤千代子君)
 去年、新駅の南口、交通広場の工事入札が総合評価方式で9月27日に行われました。予定価格が6,339万6,000円ですけれども、これを99.7%の高値で松吉建設さんが落札されました。高値落札になった原因を何だと考えていますか。
◯総務部長(洞 孝文君)
 99.7%になった原因ということでございますが、予定価格が市場価格を適正に反映して積算され、設定された結果であるというふうに考えております。
◯16番(伊藤千代子君)
 続けて2つ入札があって両方とも99.7%で松吉建設さんが取って、最低制限価格から考えると1,000万円も高い。高値落札の原因はたった2社で、1社(へいせい)が100%で入札をしたからです。業者をすぐ呼んで、何でこんなことになっているんですかとならなかったんですか。
◯管財契約課長
 落札後に業者さんを呼んで、落札内容について聞き取りをするというふうなことは一切行っておりません。
【注2 これがその時の2件の入札結果表。(株)へいせいと松吉建設だけの競争】
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◯16番(伊藤千代子君)
 雷山の運動公園の入札は、50億円です。巨額の入札で談合があったら莫大な損失です。業者選定の委員が利害関係者の業者と親しかったということが後からわかった場合はどのようにしますか。
◯経営戦略課長
 事業者の選定委員の構成は、経済、建築の構造及びデザイン、造園、都市計画、健康スポーツの運営、防災などを専門分野とした大学教授等の外部有識者と市民代表の体育スポーツ団体の代表及び市の職員、合計で10名程度を予定しており、利害関係者がこの中に現時点では入ることは想定しておりません。
◯16番(伊藤千代子君)
 平成27年に市は運動公園の整備経営構想検討委員会を行い、この中に平成グループのコンサルタントが入っていました。この方はその後、(同グループの)環境技研の社員になられております。(株)へいせいは情報的に既に他の企業よりも有利な立場に立っているというふうにお考えなりませんか。
◯経営戦略課長
 その委員につきましては、体育及びスポーツ活動の団体の代表者として有識者として入っていただいたもので、利害関係者というふうには思っておりません。


◯16番(伊藤千代子君)
 前原産業団地を業者選定したとき、7億円の事業をめぐって3つのJVが受注競争し、株式会社へいせいと清水建設のJVが受注しました。
 しかしプロポーザルの応募資料を見ると、へいせい・清水のライバルJVが何と水栄設備を下請けに使うと書いていました。水栄設備は平成グループの企業で、当時、前原北にある平成ビルの中にありました。こういう書類は談合の疑いがあるとみなさないのですか。
◯建設都市部長(井上義浩君)
 下請けをどこに使われるかというのはその方々、JVの方々が決められることであって、それは自由に枠組みをつくられる分は何も問題がないと考えております。


◯16番(伊藤千代子君)
 きららの湯をただでやるな、この業者選定では今、裁判まで起きています。業者選定が信頼されていないから裁判になるんですよ。
 健康づくり部長として、きららの湯の無償譲渡を決定して議会に説明して回ったのは馬場部長でした。今回、この50億円の運動公園を企画部長がやっていらっしゃいますが、非常に不安を感じています。
 それから、会社がないのに(審査委員に「ある」と偽って)業者選定をして、運転免許証1つで指定管理者にパスをさせたのは、今の洞総務部長でした。
 何遍ここで法令遵守のことを指摘しても全く耳をかさない、そういう状態がもう何年も続いてきました。雷山の運動公園の50億円を一括で入札し発注するということに関しては、とても賛成できません。
 運動公園と新庁舎をつくるために、市は89億円も借金をします。公共料金や税金は絶対に上げないと約束できますか。
◯企画部長(馬場 貢君)
 先ほどの契約の部分につきましては透明性を確保し、談合等がないというふうな形でやらせていただきます。
 使用料等については受益者負担の原則により適切に料金を設定するため、定期的に見直しを検討する必要がございまして、運動公園、また新庁舎建設用に使用料等を上げると、そのようなことはありません。

【注3 結果は1者入札の落札率99.99%だった。全国オンブズマン連絡会議が「入札制度の破たん」と言っている状態】

市民のみなさんへ
 前市長のときから、財産の無償譲渡や無償貸付で特定の利害関係者の便宜を図るため、住所や名前をごまかしたり、虚偽答弁をしたり、指定管理者選考会で不正な事務を行ったりしたにもかかわらず、市はそれらを反省せず隠ぺいしたままです。全く信用できません。
 限りなく談合に近い状態をほったらかして、競争の実態がない高値落札の公共事業で市の財政に多大な損害を与えていると思います。