ううっ、寒い!
冷凍庫の中にいるような厳しい寒さの中を、さっき自転車で帰ってきた。
もう夜の10時すぎ。
今日の昼間、知的障害のあるA子さんは、3年間住んだプレハブの倉庫を出て、隣町の施設に引っ越した。
社協の職員さんや親類が手伝ってくれたようで、ほんとによかった。
それにしても、火の気のないわずか二畳の物置で、よく3年間がまんできたね。
「あたしなら、二日でまいってしまうよ」と、彼女を私のところへ連れてきた人たちが言った。
ちょうど1週間前。寒い雨が降り続く日の朝、三人の市民に連れられてきた彼女は、障害者手帳を見せてから、今いる倉庫を出て施設に入りたいといった。
「トイレはどうしてたんですか」と聞くと、くったくのない笑顔で「公園で」「お風呂は?」「(電車で15分の隣町の)○○湯に週2,3回行ってました」
身内のいるアパ―トに帰りたくない。
だからそこをでて倉庫暮しを始めたが、さすがに3年間の倉庫暮しに疲れたようで、なんとかここを出たいと思った。
自分で不動産屋を回ってアパートを探したが、保証人のなり手がいない。
やっぱり施設にいれてもらうしかない、と思いつめ…。
「あなたは、身ぎれいにして小さな仕事見つけては一生懸命働いている。立派よ。それに根が楽天的でしょ。たんたんと笑顔で涙を見せないから、つらく見えない。障害があっても、周りの人が手を差し伸べにくかったのかもしれないね。でも、これ以上、あそこには住み続けられない、助けてほしいとはっきり言いましょう。そうすれば、きっとわかってくれるよ」
これまで彼女に関わってきた市の職員や社会福祉協議会の職員にも話して、行き先を見つけてもらうよう頼んだ。
直接担当していた人たちも心配して、どうすれば一番いいのかを考えてあったようだ。
とにかく、たくさんの人の善意のおかで、なんとか民間のグループホームに入ることになった。
いろいろ事情もある中、引き受けてくださった施設には、感謝感謝である。(軽度の障害になると、認定が下りず、施設に入れない場合もあるから)
引っ越しが決まった日。気丈で明るい彼女が、帰りの車の中で顔をそむけるように涙を拭いた。
やはり、これまでの暮しは耐え難かったのだろう。
運のいいことに、彼女の周りにはいい人がいっぱいいる。
ひとつひとつ相談して、解決しながら、楽しく生き生き暮らしてほしい。
それにしても、家庭にも通常の施設にも居場所のない障害者はどうしたらいいのだろう?
親なきあとは?憲法に保障された基本的人権の尊重という言葉が胸に迫る。
すべての障害者が、人間らしい文化的な生活ができるように、多くの人が努力している。
その願いがかなうように。その善意が報われるように。
「審議会 答えはすでに決まってる」(東京 嗤う人)
うまいねえ!
今朝の毎日新聞の川柳コーナーみて、笑ってしまった。
きのうの「1市2町の合併協議会」の第1回会合。
「なるほど」と思ういろんな意見が二丈町の委員からだされたが、司会する会長(前原市長)は、「議会で決まったこと」「諸般の事情でこうなった」「これでスタートしたい」・・・と言うばかり。
納得いかない二丈の委員さんたち。意見は聞くだけ。
提案どおりにしますばい…という協議会でいいのかあ?
基幹産業は農業と言いながら、農業者や漁業従事者が一人も委員に入ってない。
それでいいのか?
県の合併支援室の職員が委員になっている。
合併推進の人が委員として評決権を持つのは、いかがか。
アドバイザーでいいのではないか?
しかも糸島1市2町に住所がない委員が評決権をもつのもおかしいのでは?
2010年、1月1日付で合併とのスケジュールだが、十分な審議が保障されるのか。(国の財政支援さうが受けられうよう、合併を急ぐというが)
カネがもらえるから合併するのではない。
二丈町は住民投票をする。
住民への十分な説明責任を果たせるようにしたい。・・・
隣に二丈町在住の女性がいたが、ふんふん、そうそうとうなずいて聞いていた。
きのう熱心に発言したのは、二丈町、志摩町の委員さん数名だけだった。
意見が出ず、議事がスムーズに運べば、合併推進派の前原市長は
「ご協力ありがとうございます」となろう。
しかし町の将来を決める大事な会議なんだから、けんけんがくがく、活発な議論があたりまえでは?
最後に、委員の報酬は4700円、費用弁償が2200円。税金引かれて合計6650円が振り込まれると報告があった。
「ええっ! 1時間半の会議で、6650円ももらうの?
そんなにもらったら、反対意見はいいにくいよねえ」と別な女性。
「時間給3000円? 市民感覚とちがうわ」
「お金がないから合併するというのに、行政のすることは信じられん…」
昨日の会議に、市長、部長、課長らたくさんの市の幹部が出席してた。
すごい人件費が合併推進につぎ込まれるんだ。
福祉や教育分野は、人がどんどん減らされているのに。
きのうの1月23日は、小雨の降る寒い日だったが、中央ルート反対の市役所前宣伝を予定通り実行。
「風邪ひいたら困るし、雨降ったらやめたいな…」
と心ひそかに思ってたけど、集まってきた市民のみなさんが、ささとプラカードを出したり、プレートを胸にかけて準備されるから、やっぱり30分、演説することに。
みなさん、寒さなんかなんのその。
税金の無駄遣いで、環境破壊の道路なんていらないよ。
今年、最初の宣伝も、元気に終了。おつかれさま。
なんでも、続けることが大事。
さあ、今年もよろしく。
朝、しんぶん赤旗を配った後、後期高齢者医療制度についての学習会、新年会二つ、会議二つ、きょうは寒くて小雨もあって、タクシーであちこち走りまわって、あっという間に夕方になった。
7~80人集まっていた新年会で、島倉千代子の「すみだ川」をカラオケで歌ったら、着物姿の踊りのお師匠さんがバックで踊ってくださった。
やんやの喝采。
都鳥さえ1羽じゃ飛ばぬ、泣いてわかれたすみだ川・・・
家に帰って洗濯を始めたら、洗濯機が勢いよく回らない。
寿命かなあ?15年使っている小さな二そう式の。
しょっちゅう見にいかないといけないから、超めんどくさい。全自動に変えたいという誘惑に耐えながら、使ってきたけど愛着があるから、捨てきれず。
夫も子供たちも、夕飯いらないといっていたので、残り物で食事。しずかさん(夫の母)は、親戚へ行って留守。
そうだ、今日は歩いてない!マフラーを二重に巻いて、家を出る。
はがきをポストに投函してから、波多江から前原の駅へ向かう。
途中で、携帯が鳴る。自己破産の相談。
家に帰って、三浦友和主演のドラマを見ながら、ビラ折り。
新型インフルエンザの恐怖を描く。
若い頃と変わらないねえ、この人は、と感心しながら。
おや、だれか帰ってきた。
薬害肝炎訴訟を支援してきた方が、救済法が成立して原告団の涙と笑顔に目が潤んだ話をメールで送ってくださった。
5年もの間、被害者が病気の体を押して戦わねばならない日本の国の非情さとともに。
この法案でもまだ救済されない患者がいることや、他の難病患者の救済も含めて。
膨大な軍事費や大企業への減税をやめたら、国民が不安なく医療が受けられる社会になれるのにと。
先月相談に来られた肝臓病のかたは、かなりの重症だったが、肝臓病では障害者手帳の交付が受けられないと役所で聞いて落胆された。
重度の1級になったら、月々6~7万円もかかっている医療費がいらなくなると、そう思ってこられたのに。
国は、腎臓や心臓病と違い、肝臓病を障害者手帳交付の対象にしていない。
数年前、商社を退職した方が、故郷の山にまつわる思い出を、メールで送ってくださった。
同じように、故里の山の荒廃を憂い、山の手入れに帰省していらっしゃるそうだ。
思えば、18歳で故郷を出てから、身近にまったく木々の匂いや、むせるような草ぐさの香りをかぐこともなく、奥深い森林にふれることもない町のくらしが長くなった。
森に囲まれて育った子ども時代の思い出は、あまりに尊くかえがえがなく、胸の奥がきゅんとなってしまう。
メールを送ってきた方も、同じ思いだろう。
商社で長い間、材木の買いつけの仕事をしてあったという。
木材部に配属され、外材を取り扱う部署で働いてきたので、山の荒廃に加担する側にいた、胸が痛むと、述べてあった。熱帯雨林の乱伐で、地球温暖化を考えると、居ても立っても居られない気持ちになるのは、よくわかる。
スーパー林道より、山の手入れをして、木材を生かすことを考えるべし、と。まったく同感。前原市が、県事業として美しい雷山を縫うように100億円の巨大道路をつくっているが、こんな無駄で環境破壊の開発が、森林保全と林業振興の名で続けられていることに、怒りを覚える。
そして、二つ目の100億円道路が、中央ルートだ。ほんとに、100億円の道が好きだね、前原市は。
海も近かったから、海も大好きだが、こよなく山を愛する皆さん。
黙して語れぬ木々のために、声をあげよう。
山を守れ!と。
年末の寒空に、炊き出しを待つホームレス。
その日暮しのネットカフェ難民。オニギリ食べたいと孤独死した人。
働いても働いても、生活保護以下のくらししかできないワーキングプア。
年金で食べれず、70歳超えても空き缶拾いをするご夫婦・・・
バスに乗せられ、派遣会社をたらい回しにされる若者たち。
多くの人が、テレビの映像に胸のつまる思いがしたのは、それが決して遠い世界のことではないから。
格差と貧困は、ここまで人間らしい生活を奪っている。
しかし希望も。薬害肝炎では、被害者の涙のたたかいが政治を動かし、トヨタの下請け会社で派遣の若者たちが正社員化を勝ち取り、参議院選挙の自民公明の大敗で自衛隊がイラク撤退、教科書検定問題では、沖縄の怒りの十一万人集会が政治を動かした…。
今年は、衆議院選挙あるだろう。心から、弱者にあたたかい政治を願わずにいられない。
2008年こそ、良い年に!暮れまで忙しかったが、今日から3日間、お正月休みで鹿児島へ。
父母に顔だけでも見せて来よう。
新年、おめでとうございます。
12月27日のしんぶん赤旗の一面。
大手ゼネコン、「鹿島」の巨額脱税疑惑をめぐり、あらたな疑惑。大分県の土地開発公社が、工場用地の造成工事を、「鹿島」に随意契約で発注し、工事費もふくれあがっていたことが、党県議の調べで分かった。
当初23憶9400万円が、7億7000万円増えて、31億6000万円に。本当なら、県の契約事務規則では、250万円以上は、競争入札が原則であるにもかかわらず。
この裏にあったのが、キャノンからの要請。「鹿島」の業者選定をお願する文書がでてきた。キャノンと言えば、御手洗会長は、経団連の会長。有力者にはどこも甘いのか。
キャノン誘致に、県の補助金53億円が投入された経過もある。多額の仲介料が渡ったとも言われており、企業と行政の癒着の解明が待たれる。
さて、前原市の土地開発公社が18年度に発注したA産業団地の建設では、ゼネコンの清水建設と平成建設の企業体が、随意契約で受注したのを思い出す。
ところが、当時、清水建設は、新潟市の下水道工事に絡む独占禁止法違反、水質汚濁法違反、名古屋市の地下鉄工事の独禁法違反、などなどで、さまざま指名停止にあい、市の土地開発公社との契約前にも、有罪で、指名停止になっていた。
企業は、信用が第一。そんな会社と、随意契約を結ぶなんて、信じられない。
6億円をこえる工事の業者選定にあたって、企業の社会的責任や、全国の指名停止情報をまったく考慮しないのに驚く。
しかも工事費は設計変更のたびに増えて、6億1000万円の工事が、8ヶ月後には6億8000万に。
似たようなことが全国で起きており、土地開発公社等、第3セクターの負債はぼう大になって、自治体財政を苦しめている。