公正証書は偽造~職員の名前と住所で契約
馬場副市長「問題ない」
2023年3月議会。副市長の右は月形祐二市長
前回のブログの続きである。2012年に市が(有)パシフィック・ネットワーク金丸一郎社長に、財産(森林公園)を貸し付けた契約書は、契約者が職員で住所は職員の自宅になっていた。
伊藤千代子~公正証書に井上義浩、住所福岡県糸島市雷山●●●番地と書いてある。職員個人の住所と名前を使って、市の財産を貸し付ける契約を結んでいるのか。
馬場貢副市長~契約上は問題ないと認識している。
地方自治法第149条で、「財産を取得し、管理し、及び処分すること」は「市長の権限」である。市の条例で市役所の住所は「糸島市前原西一丁目1番1号」。地方自治法は「地方公共団体は、法人とする」と規程し、法令上対外的な契約は、代表者の市長の名前と市役所の住所で結ぶ。糸島市は、こんな基本的なことさえ、平気で踏みにじっている。
2012年8月16日、公証役場で作成された土地建物の貸付契約書。井上義浩(公務員)の名前と住所で貸付契約が結ばれている。
身分証明書が運転免許証というのだから、市の職務とは関係がない。井上は当時農林土木課長だった。糸島市職務執行基本規則によると、同課長職には財産の貸付契約を結ぶ権限はない。したがって、井上は「松本嶺男の私的なお使い」で福岡公証役場に出かけ、公園の土地・建物財産の貸付契約を結んだのである。
当時、松本嶺男は、自らの市長犯罪が露見する瀬戸際に立たされ、それを隠蔽するため、金丸社長との契約書を早急に偽造する必要があった。
下記ブログ(7)松本嶺男市長の隠蔽工作(8)内容虚偽の公正証書を参照。
井上(公務員)と金丸社長が結んだ内容虚偽の貸付契約
契約者は、井上義浩と金丸一郎
公証人は、福岡法務局所属の池谷泉。
貸付物件は、糸島市二丈一貴山312番390の森林公園樋の口ハイランドの
土地19万4532㎡、建物3棟、アスレチック一式。
年間賃貸料は、10万2140円。
上記貸付物件に「アスレチック一式」とあるが、これは市の所有物ではなく会社の所有物であるため、「貸付物件」ではない。公園の中の「民間企業の違法工作物」である。
行政財産である公園を営利企業にまるごと貸付できないため、普通財産と偽っている。
つまり「問題はない」どころか、これは、市の職員が福岡法務局の職員に虚偽の申し立てをして、公正証書を作成した事案なのである。
貸付期間平成24年7月20日~令和5年3月31日
今日は、令和5年3月31日。ついに今日でこのデタラメな違法契約がきれる。
ところが、市はまた明日から10年間、貸し付けの為の協議中だ。
明日、また新たな契約書が偽造されるだろう。
市と議会がグルだと本当に始末が悪い。この件では、やらせの事業者選定が行われ、多くの公文書が偽造されたが、議会はチェック機能を果たすどころか積極的に隠蔽に加担し、市民や社会の目をあざむいてきた。
市の不正を容認してくれる見返りに、市は有力議員の要望にせっせとこたえてきたのであるが、議員の口利きに始まったこの森林公園違法貸付も、その一つにすぎない。
※井上義浩農林土木課長は、この契約後、建設都市部長に出世し、教育部長、企画部長を歴任し、退職後の今は都市施設課長補佐として泊の土地区画整理事業にともなう用地買収に関わっている。居住地の行政区長でもある。
(詳しくは下記ブログ(1)~(8)内容虚偽の公正証書」までを参照)
営利企業に違法貸付されている森林公園樋ノ口ハイランド
関連ブログ
5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡
27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
今年の1月13日、月形裕二市長は、(有)パシフィックネットワークが糸島市に寄付をしたとの理由で感謝状を贈呈した。市のホームページ2023年1月17日付。
真ん中右が月形市長。その左が社長の金丸一郎氏か?市長の右は浦志素彦経営戦略部長、その右は溝口和也農林水産部長。
しかしまあ、何という恥知らずな。
パシフィック・ネットワークは、前市長の時から森林公園樋ノ口ハイランドをタダ同然で貸し付け、至れり尽くせりで金儲けさせてやっている会社。前市長と月形市長が、市に損害を与えながら10年にわたって違法に便宜を図っている会社なのである。
二丈一貴山にある樋ノ口ハイランドは、県が2億7千万円で建設した憩いの森。20万平方メートルの広大な敷地に建物3棟、トイレ、駐車場が完備した美しい無料の公園だったが、2012年から市は公園全てを、年に10万3千円(1か月8533円)でパシフィックに貸し付け、フォレストアドベンチャーの商売をさせているのだ。
入場料金は大人も小人も4000円。設備投資はいらないし、市の広報やホームページでタダで宣伝してもらって会社はホクホク、ボロ儲けだ。
いったいなぜそこまでしてやるのか?
市民から自然あふれる公園を奪い、市に損害を与え、大勢の職員に不正な事務をやらせた卑劣な「市長犯罪」を隠蔽するためだ。詳しくは下のブログ①~⑧を参照。
糸島市は、行政財産である樋ノ口ハイランドを普通財産と偽って、営利企業にまるごと全部貸し付けている。普通財産を適正な対価なくして貸しつけるときは議会の議決が必要だが、議決さえしていない。議会も絡んで、二重三重に法律を踏みにじってきた。
2011年12月、前市長のペテン師、松本嶺男が、支援者の議員にいい顔して「公園をタダで貸してやる」と民間人に約束したばかりに、虚偽公文書の作成からやらせの事業者選定、財産処分まで、不正をやりまくったのである。
副市長、部長、課長らが、会社が存在しないのに「存在する」フリをして事業者選定したが、その演技力は劇団四季も顔負けだ。
「運転免許証を業者選定の身分証明に使った」と部長が議会で答弁したが、月形市長と馬場貢副市長は、こんなデタラメな事務をずっと容認してきた。県内で一番高い職員給与を払いつつ、法令違反の事務を平気で職員にやらせている。
何べん議会で不正を指摘しても、何べん「ちよ便り」に「市役所ぐるみの犯罪」と書いても、反省せず平気で同じことを繰り返す。カネを受け取った証拠でもない限り、警察が市長を背任の容疑で捜査しないのを知っているからだろう。
チェック機関の議会が「不正がある」と告発すれば、警察もマスコミも動くのに、議会は沈黙して知らんふりだ。
嶺男みたいな詐欺師が、利権業者や腹黒議員らの応援で市長に当選したあとは、違法行為のオンパレードだった。その手口といったら、暴力団のフロント企業とみまがうほどだ。
職員に架空法人を名乗らせ法人選定したり、虚偽の議案を議決させ財産処分するなど、オレオレ詐欺も真っ青だ。本田博太郎か香川照之に松本嶺男の役をやらせてドラマ化すれば、絶対にウケるだろう。市と議会がグルになれば、地方政治は極限まで堕落する。
パシフィックネットワークとの10年契約が、今年の3月31日、あと4日で切れる。それで市は、「パシフィック様にご寄付いただきました!素晴らしい会社です!」と宣伝して、「10年間タダ同然の契約」を更新する魂胆だ。この感謝状は、「違法貸付」をごまかすために仕組まれた「やらせ」としか考えられない。
関連ブログ
5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡
27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
ちよ便り19号2019年10月発行
職員個人の名前と住所で契約
貸付期間~平成24年7月20日から令和5年3月31日
森林公園樋の口ハイランド
県が2億7千万円でつくった森林公園(産業振興施設)の案内図。サクラ、ツツジなど1万6千本の木々が植えられ、ことにシャクナゲ園は有名だった。森林浴の楽しめる遊歩道、草スキー場、展望台、パラグライダーの基地があった。市は、平成24年から民間会社に土地・建物すべてをタダ同然で貸し付け、営利目的でフォレストアドベンチャーに使わせている。この無料の公園を、もう10年も市民は使えていない。
この貸付が、いよいよ今月末で終わる。この機会に、公園を市民の為の公園にもどすべきなのだ。しかし、3月議会で市は、引き続き10年の貸付を会社と継続すると答弁した。
2012年8月16日の樋の口ハイランド貸付契約書
上は、10年前、松本嶺男が福岡公証役場で作らせた樋の口ハイランド貸付契約書。
署名したのは、松本嶺男の代理人、井上義弘。井上の住所は福岡県糸島市雷山●●●。
契約相手方は、(有)パシフィック・ネットワークの金丸一郎代表。金丸の住所は神奈川県茅ケ崎市菱沼海岸2番32-●●●
貸付物件は、土地19万4532㎡と建物3棟。年間賃貸料は、10万2140円。
貸付期間は、平成24年7月20日~令和5年3月31日。あと3日で貸付契約が切れる。
地方自治法違反の契約
地方自治法96条で、適正な対価なくして市の財産を貸し付けるときには、議会の議決が必要だが、これは議決していない「違法貸付」。
井上義弘個人の名前と住所で契約しているのは、嶺男が農林土木課長だった井上に「俺の代理で公証役場に行って、契約してこい」と命じたからだが、法的根拠はない。
市の財産処分は、市役所の住所と市長の名前で契約を結ぶ。職員個人の名前と住所で結ぶ契約などない。
松本嶺男とともに多くの不正に関わった議員たちは、この契約を黙認し、違法行為を積極的に隠ぺいする役割を果たした。何しろ契約の始まりは、与党議員の口利きだったのだから。糸島市では、市の執行部と議会多数派は完璧にグル。
(詳しくは、ブログ①②③④⑦⑧参照)
令和5年4月1日 市長は自分で貸付契約を結べ
令和5年3月31日に契約が切れたら、市は次の10年契約を結ぶという。
また職員を市長代理で公証役場に行かせたら、その職員の名前と住所を契約書に書かせることになる。
月形市長は、松本前市長の不正を引き継いだのだから、自分が自ら公証役場に行って、違法な契約を結ぶべきなのだ。「月形祐二」の名前と志摩桜井の自宅住所を使って。
そうすれば、職員に迷惑をかけることはない。行政財産の私物化が一般市民にもわかりやすい。
不正をやり遂げ隠ぺいできる者が出世
糸島市は、上が命じた不正を立派にやり遂げれば出世できるシステムだと思う。
2012年2月3日の林間施設(樋の口ハイランドと木の香ランドキャンプ場)の指定管理者選考会で、ヤラセの事業者選定をし、虚偽の議案を作成し、利害関係者と飲食し、不正の隠蔽に関わった洞孝文農林水産部長は、総務部長に出世し、職員採用やきららの湯・保育所の無償譲渡に関わった。運動公園整備事業にも馬場貢部長らと関わり、退職後はシルバー人材センターの事務局長に天下った。
議会で松本嶺男を支えた元副議長の三嶋俊蔵が、シルバー人材センターの理事長。嶺男のおかげで私腹を肥やした多くの有力者が、全力でこのペテン師を守っている。
上記指定管理者選考会で、副市長としてヤラセに加わった谷口俊弘は、その後、きららの湯の移管先選定委員会委員になった。きららの湯の無償譲渡先に選定された会社は、設立わずか2年で、温泉経営などしたこともなかったが、社長は、松本嶺男、月形市長、堀田勉議長のお友達だった。そして昨年11月、無償譲渡後わずか5年で休業した。これも大失敗だったが、推進した馬場貢副市長をはじめ、だれも責任をとっていない。谷口俊弘は、ヤラセをしまくった保育所の無償譲渡にも関わり、いま行政区長として市の非常勤職員である。
誰もかれも、不正の実態を知りながら保身のために沈黙し、堂々と高い地位に就いている。
上記の指定管理者選考会で、委員としてヤラセに加わった瀬戸課長は、退職後、行政区長、保護司になった。
最後に、違法な契約を公証役場で結んだ井上義弘農林土木課長は、建設都市部長、企画部長、教育部長を歴任し、いまは都市施設課長補佐として泊の道路用地買収に関わっている。建設都市部長のときには、自分の農地と小島忠義議員の溜池を前原東土地区画整理事業で開発した。
議会の役割
私が議会で「これはおかしい」と質問するたびに、以下の議員たちが特に激しく妨害した。有田継雄(議長)、中村隆光(副議長)、浦伊三次(議長)、谷口一成(議長)、田原耕一(議長)、堀田勉(議長)、小島忠義(建設産業常任委員会委員長)、井上健作(副議長)、寺崎強(議会運営委員会委員長)、三嶋俊蔵(副議長)、笹栗澄夫(総務常任委員会委員長)、徳安達成(予算委員会委員長)。
議会が不正を告発しない限り、警察は動かないから市の執行部は平気だ。議会はいつもゲラゲラ笑い声が絶えず、市と議会と癒着した利害関係者らは、我が世の春を楽しんでいる。
徳安建成議員「職員の住所を議会で言うべきではない」
立憲民主党の徳安達成議員は、3月23日の議員全員協議会で、「職員の住所を議会で言うべきではない」と発言した。まったくその通りだが、契約書に書いてあるから仕方がない。
この違法貸付で市の財産が長期に損害をうけているため、公共の利益を考え、今回あえて言及したのである。
行政書士の資格をもっているらしい徳安議員が、「個人の名前や住所で行政が契約すべきではない」と市を正してくれればいいが、彼は10年間この件に賛成してきた。架空法人を使ったやらせと財産の無償譲渡にも、すべて賛成してきた。
井上健作副議長(自民系)と「健さん」「徳ちゃん」と呼び合うほど仲のいいふたりは、議場で私の質問をさんざん妨害してきた。(下のブログ参照)
市が違法な事務をしても「問題ない」とする大勢の議員らが、糸島市をとことん腐らせている。
関連ブログ
5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡
27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
一人二役の共同企業体
住所も電話も代表者も同じ…「にぎわいパートナーズ」
二丈にある美しい森林公園木の香ランドキャンプ場。年間3千人ほどが利用している。子どもにも大人にも人気のキャンプ場。
月形祐二市長は、このキャンプ場を、令和5年4月1日から、共同企業体「にぎわいパートナーズ」に指定管理者として管理させると先の12月議会で提案した。
しかし、共同企業体「にぎわいパートナーズ」とはいったいどんな団体なのか?
「にぎわいパートナーズ」の構成員は、(株)ユレタリングと、NPO法人AQUATAIL (アクアテイル)という。それぞれの法人の住所は、
株式会社ユレタリング が、所在地~福岡市中央区福浜2丁目2-3-105
NPO法人アクアテイルが、所在地~福岡市中央区福浜2丁目2-3-105
同じだ。連絡先の電話番号は、
(株)ユレタリングが、092-577-4033
AQUATAIL(アクアテイル)が、092-577-4033
同じだ。
市は議会で、「2者で共同企業体をつくり、応募された」と説明したが、
代表者も、住所も、連絡先電話番号まで同じだったのである。
上は、令和2年9月12日に結ばれた、共同企業体の協定書。
会社名 株式会社ユレタリング 印
代表者 城賀本裕介
会社名 NPO法人AQUATAIL 印
代表者 城賀本裕介
城賀本裕介氏がふたつの法人の代表者になって、一人で協定書を結んでいる。
「一人で共同企業体を作り、応募した」というのが正しい。
◯伊藤~共同企業体の(株)ユレタリングという会社が代表者になっているが、設立年月日、社員数はどのようになっているか。
◯市~令和2年1月10日で、正社員は3人である。
市が指定管理者の応募をしたのは、令和4年9月。ユレタリングは、会社を作ってまだ2年半だった。
この指定管理者選考会には、溝口和也農林水産部長が選考委員として入っていた。
選考会のときの会議禄を情報公開で求めたが、「会議禄を作っていないから出せない」と言ってきた。「では、会議の録音テープを出して」と情報公開で求めると、「これも出せない」と言ってきた。糸島市では、事業者選定の会議禄さえ作っていない。
2017年(平成29年)4月1日、月形市長は、設立2年のお友達の会社に、二丈温泉きららの湯を無償譲渡したが、わずか5年で休業に追い込まれた。
2012年(平成24年)2月6日、松本市長は、議員の口利きで、設立されていない会社に、樋の口ハイランドと木の香ランドキャンプ場を10年間、無償貸付する決定をし、結局は破たんした。以下参照。
関連ブログ
5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡
27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
県の「事実確認の依頼」を市が放置
この写真は、昨年11月、福岡県知事が、月形祐二市長へ送付した公文書です。
「 令和4年12月5日
糸島市長殿
福岡県知事 服部誠太郎
糸島市の多面的機能支払交付金活動組織の事務手続きに関する疑義への事実確認について(依頼)
別添資料のとおり、糸島市の多面的機能支払交付金活動組織の事務手続きについて、
疑義がある旨の文書が送付されましたので、
事実確認をお願いします。」
活動組織とは、泊一環境保全組合のことです。
疑義とは、糸島市に提出された平成26年度から令和3年度までの収支決算書が、予算額しかなく、決算額がないものだったからです。
しかし、市は「この件はすでに終わったこと」と事実確認をしようとせず、放置しています。行政としての責任を果たさないことで、不正の隠蔽に加担しているのです。
8年間で2千万円以上の交付金の決算書がデタラメ
泊一環境保全組合は、金銭出納簿とは金額の合わない決算書を、平成26年度から令和3年度まで8年間分も作って、市に提出していました。
8年と言えば、交付金の総額は、年平均250万円として2千万円を超える大金です。市が黙認する組合の収支決算書をもう一度見てみましょう。
こんなデタラメな決算書を市に提出しても、市が「問題ない」と処理してくれるため、役員はだれも責任を取らず、平気です。
会長も事務局長も市職員の身分であったのに、こんな書類を大量に作りながら、「不正はない。伊藤議員の議会質問は名誉棄損だ」と怒って、昨年、私を裁判に訴え、およそ500万円を請求しています。
糸島市では、組織の監査も市の監査も議会の審査も、すべてのチェック機能がマヒし、恐ろしい状態になっていると言えるでしょう。
住民の告発に動いた熊本県甲佐町
熊本県甲佐町では、多面的機能支払交付金に関連して、「上豊内資源保全会」という組織で不正行為があったと2020年、住民が県に申立てをしました。
町が調査したところ、総会が開かれておらず、活動の際に参加者に支払われたと報告された日当が、個人には支払われておらず地区の会計に入金されていた。複数の人の受取印に、同じ印鑑が押されていたなどの不適切な処理が見つかりました。
そこで国、県は同組織の活動が不適切と判断し、交付金の全額返還を求めました。すでに、国と県の支出分は町が返還したといいます。
「不正は許さない」。これこそが真っ当な行政というものです。
多面的機能支払交付金 関連ブログ
①多面的機能支払交付金の闇 領収書の偽造、補助金の水増しは犯罪
④ちよ便り26号~多面的機能支払交付金の不正受給とその隠ぺいについて
⑪ちよ便り30号~県への情報公開で大量の虚偽公文書発見(総会資料のねつ造、領収書の偽造…)
⑬ちよ便り31号~交付金の不正受給と農業者への日当未払い、恐るべき市の実態
⑯決算書はデタラメ~馬場副市長の「適正な事務」
虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?
「文書偽造」は、犯罪です。
しかし市には、虚偽の公文書があふれています。なぜでしょうか。
市の事務においてありとあらゆる不正が行われてきたからです。
たとえば、保育所の無償譲渡や森林公園の無償貸付は、特定の利害関係者の私腹を肥やすために仕組まれた「市役所ぐるみの犯罪」でした。
ではなぜ、これらが表沙汰にならないのでしょうか?
パワハラで「おかしい」という声を封じてきたからです。
出世や利権と引き換えに、関係者が口をつぐみ、嘘がまかり通ってきたからです。
議会が隠ぺいの役割を果たしてきたからです。
市民に見えない水面下では法令が順守されず、市は腐りきっています。
市長が虚偽の決定書にサインし、部長が虚偽の議案を作成し、それを市長が議会に提案し、議会がそれを議決するという究極のヤラセが行われてきました。
多面的機能支払交付金をめぐる不正は、氷山の一角です。
昨年、国では統一教会と自民党政治家との癒着が暴露され、被害者救済に道が開かれました。
真実を明らかにすることで、過ちを正すことができます。
今年こそ、市民生活を守るクリーンな市政へ。ご支援ください。
令和5年 1月 伊藤千代子」
上の文章は、ちよ便り31号の裏面に載せた記事、私の訴えです。
今週の火曜日、3月14日の一般質問では、市が不正を反省せず、さらに法令を踏みにじる道へ突き進んでいることがわかりました。
次のちよ便りは、4月発行の予定です。
なお連載ブログの続き、今しばらくお待ちください。
関連ブログ
5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡
27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
ちよ便り20号2020年1月発行
決算書はデタラメ~馬場副市長「適正な事務」
これは、多面的機能支払交付金を受給している泊一環境保全組合の平成26年度から30年度までの決算書。すべて「予算額」しかなく、肝心の決算額がありません。
馬場貢副市長は、議会で毎回「市の事務は適正」と答弁していますが、その実態は市民が驚くような書類の数々です。
令和元年度の泊一環境保全組合の収支決算書
令和2年度の泊一環境保全組合の収支決算書
令和3年度の泊一環境保全組合の収支決算書
何年にもわたって、予算、決算がごっちゃになった書類を作っています。令和元年度に九州農政局(国)が検査した後もズサンな事務を続け、毎年257万5320円もの交付金を受け取っていることがわかります。
泊一環境保全組合の現会長は、泊一行政区長の相田成志氏です。行政区長は、月形市長が任命する市の非常勤の特別職員。市長の部下であり職員です。
しかもこの書類を作成した時の事務局長は、田中幸昌氏。彼は令和3年度末まで市の再任用職員で、元は市の都市計画課長や業務課長を歴任した事務のプロです。にもかかわらず、領収書に基づく会計処理が適正に行われていなかったのは由々しき問題です。
伊藤「決算額のない決算書をなぜ受理したか?」
市「決算書として受理した」
伊藤千代子~補助金適正化法の第29条第1項には、「偽りその他不正の手段により補助金等の交付を受け、又は間接補助金等の交付若しくは融通を受けた者は、五年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」とすると書いてあります。
交付金は国民の大事な税金です。組織が市に提出する書類が正確かどうか、市がチェックをしなければならないと考えますが、いかがですか。
楠原農地政策課長~書類についてはチェックを行っております。
伊藤千代子~ところが、令和2年度に市は泊一環境保全組合が提出した約400ページもの書類がありましたが、その中の収支決算書を見て驚きました。決算額が書かれていないんですよ。予算額だけの瑕疵ある書類でした。決算書と書いてあるのに決算額がない、こういう書類を市はなぜ受理をして県に提出をしたんですか。
楠原農地政策課長~提出された収支決算書につきましては、決算書として受理をしております。
伊藤千代子~答弁になっていないでしょう。決算額が書いていないような決算書をどうして受理したのかと聞いたんですよ。
楠原農地政策課長~申し訳ございません。表中の「決算額」と記載するべきところを誤って「予算額」と記載してしまったもので、表記の誤りであると思っておるところでございます。
伊藤千代子~それは違いますよ。なぜならば、この団体は、去年も今年も同じ予算額と書いて出しているんですよ。
糸島市は決算書に予算額だけのそういう書類を認めているんですか。
楠原農地政策課長~記載のミスと思われます。記載の内容以外については決算の内容となっておるというふうに考えておりますので、今後はミスがないように注意をしていきたいと思います。
伊藤千代子~決算書と書いて予算しか書いていない。こんなのが何年分もありますよ。そのたびにミスと言って、あなた方が許してあげる、とんでもないことをしています。
議長は堀田勉議員
これを重大な問題と思っていないようで無視なさっています。
市と議会と監査委員がそれぞれチェック機能を果たさないと、違法行為がまん延してしまいます。泊一環境保全組合の文書偽造、不正受給、農業者への日当の未払い問題を、絶対に隠ぺいさせてはなりません。
参考 下は、農業公園の指定管理者フロンティア・アドバンスの収支報告書。決算額が、千円未満切り捨て。一円単位になっていません。決算書が領収書に基づいて作成されていないからです。こういう公文書がいくらでもあります。
多面的機能支払交付金 関連ブログ1~
①多面的機能支払交付金の闇①領収書の偽造、補助金の水増しは犯罪
④ちよ便り26号~多面的機能支払交付金の不正受給とその隠ぺいについて
⑪ちよ便り30号~県への情報公開で大量の虚偽公文書発見(総会資料のねつ造、領収書の偽造…)
⑬ちよ便り31号~交付金の不正受給と農業者への日当未払い、恐るべき市の実態
関連ブログ2~日当未払いと同じ構図