「浦志うらし川」
浦志川は、JRの下をくぐり、下流の浦志地域へ流れ、約1キロ下流で雷山川にそそぐ。
線路を超えると、パチンコ店、国道、住宅街となる。前原東土地区画整理事業で、水田13ヘクタールとため池ふたつが埋め立てられる。
この広い水田を埋め立てると、2万トンから3万トンのぼう大な雨水が行き場を失う。
農業振興地域整備促進協議会で問題になったのは、そこだ。
市は、「柱田ため池があるから、そこに溜めて少しずつ排水するから大丈夫」と説明して、委員を納得させた。
しかし、その柱田ため池は、この事業ですでに埋め立てられてしまった。
虚偽の説明で、農振除外の許可を得たと言われても仕方がない。
区域内に新しく作る調整池は、わずか2400トン。まったく足りない。
つまり、埋め立てによって、大量の雨がこの小さな浦志川に流れこむ。下流の浦志一帯は土地が低いのに、ゲリラ豪雨などで浦志川や周辺の水路があふれれば、非常に危険だ。
いっぽう市は、区画整理事業の地点から1キロ下流に、人工のため池(調整池)を、「水害対策として」7~8億円で建設する計画を発表した。
上流のため池ふたつは開発で埋め立て住宅地にし、下流には7~8億円と言うばく大な税金を使って、水害のための調整池をつくるという。これ、かなり変じゃないの。
区画整理の地点から新しい調整池までの人口の多い「1キロ区間」の浦志が、もっとも危険になるということだ。
自治体問題研究所が開く「自治体フォーラム」で、糸島市議会の実態を話します。
今年の6月議会で、「いじめじゃないの」とつぶやいただけで懲罰委員会にかけられ、3日間の出席停止なったこと、圧倒的多数の自民系議員が、すべての役職を独占し、「きさま」「おまえ」「共産党はつまみ出せ」「(職員へ)おまえら余計な答弁はすんな!」などのヤジが飛び交う市議会。市長と特定業者の癒着疑惑や、公共事業のムダ遣いを追及して、2年前も懲罰処分にあったこと、癒着・馴れ合いの利権構造が、暴力的議会体質の根底にあること、開発予定地に議員、特定業者の土地があり、議会と市が一体となって(車の両輪)、反市民的な開発事業を行う構図が、何十年も続いてきたこと、大声で怒鳴り散らし、「議会をなめとうとですか」(方言。なめているのか)などの質問を 平気でする自民系有力議員に何一つモノが言えない執行部、有力議員の暴言を 『見て見ぬふりの』その他大勢の議員
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こんなパワハラ議会で、15年間ずっと、おかしいことはおかしいと主張しては、怒鳴られ、全員協議会という密室の場で集中攻撃(つるしあげ)を受けてきたこと、請願を出しに行った市民や議会傍聴の市民が怒鳴られることもあったし、市職員も有力議員のパワハラに苦しんできたこと、そして
・・・悲劇は2010年の「合併後の6月議会中」におきた。
過重勤務と議員、上司のパワハラを苦に、中間管理職の職員が、土曜日の出勤前に自殺した。私は、遺族の公務災害申請に全面協力した。糸島市政をゆがめ、職員と市民の人権を踏みにじっている市議会のパワハラをなくしたかった。
そして今年の3月、ついに公務災害として認定を勝ち取ることができた。
しかし、今も市議会は変らず、パワハラ議員が重要役職を占め、ムダな開発事業は次から次。
その延長線上に、私への懲罰事件がある。
私はいま、開発地に自分名義の土地がある現職議員と、裁判でたたかっている。
「こんな議会が他にあるでしょうか?」
このところ、汚染水が、じゃじゃやもれ状態の福島第一原発に、
「いったい、原発は本当に安くつくの? 」
「こんだけ、海を、環境を、破壊して・・・」と、国民が不安を感じているとき。NHKテレビで、「原発テロ」のスペシャル番組があった。
24時間、ものものしい防護服に身を固め、警察の特殊部隊の若者たちが、福島第一原発で警備にあたっている。
これは東電の経費ではなく、税金だろう。
原発などの核施設に、ひとたび、侵入を許すと、簡単に電源が破壊され、メルトダウンのリスク・・・
アメリカで、年間140億円かけて警備している核施設へ侵入したケースが報じられた。人間の手に負えないのが、核施設なのか。
日本の警備は、先進国では最低レベル。使用済み核燃料が、全国の原発にたまり続けて、原子爆弾1100個分のプルトニウムがたまって、その危険性が、世界中から厳しい目で見られているのだ。
『再生可能エネルギー』には、テロは起きない。
子や孫の代に、何を残すべきかはすでに明らかであろう。
台風による大量の雨が、福島の原発を襲わないことを祈る。
※糸島市議会、最終日。「玄海原発の再稼働に反対する請願」の採決が行われ、 自民系議員、公明議員の反対で、 否決になった。
9月議会で、土木費として、2億4360万円の大きな補正予算が出た。
「何の工事予算か?」と聞くと、『前原東土地区画整理事業域内の道路や水路』を つくるための予算であることがわかった。
2億円以上もの道路や水路建設となると、不況にあえぐ地場の土木業者に何百もの仕事がいくお金だ。
市民の税金を使う事業は、できるだけ地場産業の振興に役立つものでなければならない。
しかし市は、「事業主体は、前原東土地区画整理組合。
市は事業主体ではないから、わからない」と言う答弁をした。
驚いた。
この区域内には市の土地があり、市もこの事業にかかわっている。
市長も組合員だ。しかも市が最重要課題として取り組み、税金を16億円もつぎ込むこの事業で、地場業者を積極的に使うのは、当然だ。
「わからない」などと言う答弁は、請負業者のゼネコン、清水建設に「何もものが言えない」と言っているのと同じようなもの。
いま地元の土木、建築業者は、どんなに苦しい経営をしていることか。結局、何十億円もの税金をつぎ込む開発事業は、地場産業の振興にならないということだ。
それよりは、生活道路や農業用水路、通学路などの市民生活に役立つ小さな土木工事を何百も発注した方が、ずっとずっと市民、業者のためになる。
地域振興になる。その件は次回。
消費税を導入したとき、「高齢化社会のため」と言った国は、高齢者を大切にしないまま・・・・・10月1日、安倍総理がまた「社会保障のため」と言って、消費税の大増税を宣言した。
生活保護費の削減や、年金の削減を強行しながら。糸島市の9月議会に「国に消費税増税の中止を求める意見書」の提出を求める請願が出され、私はその紹介議員になった。
9月27日の最終日、その請願に対する賛成討論をおこなった。
インターネットでは始めの方なので、ぜひみていただきたい。
肩の具合が悪く、パソコンを打てなかったので、原稿はメモ程度でおこなった。
だから、原稿をここに載せられない。市内3000業者や 農家が、消費税が5%から8%になることで打撃を受ける。7月の参議院選挙で、自民党議員当選のため昼夜奮闘していた女性は、昨日、「肥料から、農薬から、苗から、ビニールから、燃料から、何から何まで消費税がかかるから困る」と私に言った。
安倍総理!税金は、大金持ちと大企業からもっともっと取りなされ!株で大儲けしている大資産家や、内部留保を何兆円とため込んでいる大企業から!これが多くの一般国民の声ではないだろうか。
低所得者と中小業者に打撃を与え、景気を悪くする消費税増税には絶対!反対。
※日本共産党は、まだ「あきらめていません」各界の方と協力し合って 消費税8%実施直前まで。
いろいろな形で。反対行動を起こして たたかっていきます。
みなさまの、ご協力をお願いいたします。
「いとうせんせ、市役所の言うことが、 ようとわかりません。いちど、来てくれんですか。」
80代半ばのAさんが、電話の向こうで言った。
「いいですよ。あした朝、10時にいきます。待っててくださいね」
翌朝、行くと深々頭を下げて、
「学校もいっとらんし、年もとっとるし、 説明書きを見ても、わからんことばかりですけん、ご迷惑かけます」
数十年も前に、子どもさんとは仲たがいをしたまま、行き来はない様子。
「早くおかあさんとこに行きたか、思いますばってん、簡単に死なれんとです」
「死ぬなんてまだ早いですよ。80歳までがんばって働いたのに。毎日、顔を見せてくれる職場の後輩の方もいらっしゃるでしょう」
「そうですと。買い物を毎日してくれるとです」
「そんな親切な人はなかなかいませんよ。Aさんがいい人だから、そうしてくれるんですよ」
「はい。でも、お墓も買いきらんまま、年とって。海にでも投げてもらいましょうか」
「私が市役所と相談してちゃんとしますから、死ぬことばかり考えないでいいです。 そのときがきたら、『よく働いた誠実な人生でした』って、集まった方々に私が胸をはっていいますから」
笑顔になったAさんは
「ご迷惑かけて、わたしはまだ、生きててよかでしょうか」と言った。
「もちろんです。でも、足元が少しふらついてきましたね。介護認定の調査にきてもらいましょうか?福祉のみなさん、みんな優しいですよ。ヘルパーの若い女性が訪ねてくると、気もちも明るくなるでしょう」
「おねがいします…」Aさんと会うたびに思う。
なんと謙虚なひとだろう、と。
ひとり暮らし、夫婦二人の高齢者が、市にも何千人といらっしゃる。
戦争、食糧難と苦労して生きてこられた世代。
最後まで人間らしく、温かく。
孤独にならないように…高齢者の方々と接するたびに、そう願わずにいられない。