「泊一環境保全組合に不正はない。…存在しない『不正』を言い立てる伊藤千代子議員…」というビラを配布
2021年12月21日に日本共産党の糸島市議団が発行し配布したビラ。見出しには『泊一環境保全組合に不正はない。農業地域の困難に背を向け、存在しない「不正」を言い立てる伊藤千代子議員の中傷にこたえる』とある。
ビラの中で「犯罪に問われる不正行為はありません」「私たち日本共産党議員団は、…各方面に調査し、…不正の事実はないとの確証を得ています」と述べている。
「不正がある」と訴える告発者が複数いるのに、その人たちへの調査は一切行わず、私の一般質問を「事実に基づかない誹謗中傷の類」と決めつけ、「ありもしない不正追及ばかり行うことは議員としてのあり方が問われます。伊藤議員は事実をよく確かめ、市民や地域を傷つけた責任を明確にするべきです」と結んでいる。
証人尋問は4月19日午後1時半から901号法廷
2022年6月、私はこのビラを作成し、配布した当時の共産党市議団(Y氏とG氏)を名誉毀損で訴えた。その裁判の証人尋問が、今週の4月19日、午後1時半から901号法廷で開かれる。証言台に立つのは、泊一環境保全組合の前会長N氏と被告のY前議員、それに原告の私。
このビラで名誉を棄損され、打撃を受けたのは私だけではない。
「行政にチクッたのはお前か?」と組合幹部から罵倒されながらも「おかしい」「不正がある」と内部告発した人たちは、町内に全戸配布されたこのビラでさらに苦境に立たされた。
Y氏が選挙の応援にお礼を述べ「不正の不の字もない」と演説
22年1月29日の糸島市議選投票日前日、Y候補が泊一行政区自治会公民館前で演説したときの様子がSNSで拡散されていた。
「市議選に当たり、泊のみなさんから応援の決定をしていただき、ありがとうございました…」
「ある議員が多面的機能支払交付金をめぐる問題で、不正があったかのように議会で言い立てている…」
「泊一区のみなさん、不正の不の字もない」
「ちょっとした間違いを偽造だと言い立て、みなさんの頑張りに泥をかぶせる、こんな議員活動は許せるものではありません…」。
告発した住民がどんな気持ちでこの演説を聞いたか、Y氏は考えたことがあるだろうか?
この演説の翌日、2人の議員は共倒れで落選し、30年以上維持してきた共産党の議席を失った。
2015年に私は日本共産党を離党したが、今でも共産党が好きだ。日本共産党は、日本の政治になくてはならない存在だと思っている。
今回の裏金問題を突き止め、赤旗でスクープし、今日の反自民の情勢を切り拓いたのは共産党あってのことといっても過言ではない。胸の熱くなる苦難の歴史を、共産党は長く国民と共に歩んできた。
しかし、どの党よりもクリーンで良識を持っているはずの共産党議員が、今回交付金問題に関してなぜ内部告発者の話を一度も聞かず、「不正はない」というビラを作って配ったのか?
Y氏には告発者が訴えられた「お咎めなし裁判」の責任もある。
この裁判を通じて、私は真実を明らかにし、私と告発者の名誉を回復したいと考えている。それは交付金=税金の無駄遣いを正す道でもあるからだ。
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