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伊都のくにに、山河ありみどり豊かに人はぐくまれ、古代をしのび未来をかたらん。我がふるさと、前原市。きょう、歴史・景観・環境シンポジウムとコンサートが伊都文化会館であった。歴史あるふるさと雷山を心から愛し、60メートルの巨大な鉄塔はいらない、電磁波から子どもたちの命と健康を守りたい、と願う人たちのとても感動的な催しだった。夫は、西谷正先生(九大名誉教授)の文化的景観の大切さを訴える講演を、何度もうなずきながら聞いていた。景観法や文化財保護条例を生かして、百年後の糸島を見越した、自然環境と歴史景観の保全につながる「国宝の里」づくり、というご提案も胸に落ちた。岡山大学の津田敏秀先生の「送電線による電磁波と健康影響」のお話、九大の大坪政美先生の「雷山山系および糸島平野の自然環境の保全と住民参加」学芸員の堀本一繁さんの「雷山の文化的景観の歴史的重要性」どれも共感できる内容で説得力があり、朝11時から夕方4時までの長いイベントだったのに、少しも長ったらしく感じなかった。monさんの澄み切った歌声と夫のスター高橋さんの明るい司会も良かったのだろう。福岡市から、自然と豊かな住環境をもとめて引っ越してきた。どうして60メートルの巨大な鉄塔が家のすぐそばに立つのか?電磁波と白血病の影響はすでに照明されているのに…会場からの熱い発言。糸島の人口は増えない。エコをすすめれば電力需要はぐんと減り、新しい22万ボルトの巨大な変電所は必要ない。多くの市民は、産直市場のシンボル伊都菜彩の隣に、巨大な変電所ができる計画をまだ良く知らない。住民と九電の問題ではなく、前原市民全体の問題。コーディネーターの丸山先生は、市や九電に鋭い質問をなさって、気迫があった。市は、第三者ではない。市の宝である自然と環境、子どもらの命を守る当事者としての対応が、いま求められている。


「伊藤さん。ブログに泊・カツラギの産業団地の工事費用は1億50万円と書いていたけど、西日本新聞には1億950万円と書いてありましたよ」市民の方が、電話でおっしゃる。去年の8月22日に入札した時は、予定価格1億1062万650円。           H建設の落札価格が1億50万円。 それに消費税5%を加算して契約金額は、1億552万5000円。ということは、契約後に約400万円、工事費が増えていると言うことだ。400万円と言えば、中学校1校の年間の工事費用より多い。「お金がない」と、ガムテープを張り巡らした東中学校の悲惨な職員室の床が目に浮かぶ。何十万かで、地域の建築業者が喜ぶような学校の改修工事がいくつもできたはずのお金。泊・カツラギの研究団地の入札結果は、落札したH建設が1億50万円で、落札率は90・8%だった。400万円あげた金額で計算すると、104%になる。とにかく、結果的には予定価格を上回る工事になっていた。十社が参加した入札の最高価格をだしたM社は、1億1000万円。(91・3%)わずか950万円のなかに、十社が、きれいに10万20万の差で並んでいた。とにかく、どんな理由をつけて、後から費用を追加したのか知らないが、あとからどんどん費用を膨らませるような公共事業は、市の財政を悪化させる。前原インターA産業団地も、工事契約後に、数千万円も工事費が上がった。あれは,H建設とゼネコンの清水建設とのJVだった。つい先日、ある業者の方が、「前原市では、落札価格を低くして、後から追加、追加で契約金を上げる」と言ってこられた。この言葉が、真実味をおびて聞こえる。「1億1000万ものカネをかけて、土砂がなだれ落ちて、いったい、だれが責任を取るのですか。わたしは、現地を見て手抜き工事だと思いました。業者に責任を取らせないで、市民の税金でやり直すんなんて言ったら、許せませんよ」という人。同感です。まだ一社も進出企業が決まっていないなか、平米当たり35000円くらいで販売しているこの研究団地。また工事したら、販売価格が上がる。それにしても、見上げるように高々と土を盛り上げて、5メートルもブロックを積んで、どうしてあんな城壁のような造成をしたのだろう。きちんとした技術をもった人によって、施工されたのかどうか、聞いてみたい。


雨が上がった昨日のお昼すぎ、市民から電話があった。「九大の前の市の産業団地(研究団地)、大規模に崩れてますよ。つくったばかりなのに。商品にならないじゃないですか。すぐ見に行ってください」行ってみると、およそ2万平米の造成した土地に青い長いシートが貼られ、かなりの幅でくずれて、請け負い業者のH建設の若い社員が、3人ほどスコップで側溝に崩れ落ちた土砂をさらっていた。よう壁は大規模にひびが入り、よう壁にそって、大きな2メートルくらいの陥没が続いている。1時間あたり62ミリの雨が降ったが、だからといって、こうまで簡単にくずれるものか?入り口付近は、土のうが何十メートルも置かれて、造成地から土砂と雨がすごい勢いで市道に流れたきたようすが想像できる。造成地の表面は、たっぷり水が溜まり、べちゃべちゃ。ふと見ると、草ぼうぼうの土地の表面は、粘土質の赤土。真土はほんの少し。「これでは、水はけが悪いはず」といっしょに行った人たち。造成地に降った大量の雨が上手に排水されないで、地下にたまり、よう壁前でくずれ、亀裂をうみ、下のコンクリートまで押し上げたような様子。「元請が下請けを叩いて、安い工賃で仕事させたからこうなったのだ」と電話してきた業者。どっちにしても、1億50万円で造成したばかりの産業団地。これでは売り物にならないから、また何千万かかけて補修するのだろうか?市は、学校現場で、一万二万、いや千円、二千円のお金を節約させているのに。県が取得したリサーチパークは、有害物質や産業廃棄物で汚染され、大損害をこうむった。市の産業団地は、企業が来ないうちにくずれてきた。「県下の一般市で一番ひどい借金財政なんでしょ。企業が来る前につぶれなければよいけど」とAさん。ほんとにそう。いま、国保税や市県民税、固定資産税などの請求が来て、多くの市民は「高い!どうして払おう…」と、頭を悩ましている。


11年前、議員になって一回目の議員全員協議会で、議会だよりに発言した議員の名前を書かないという提案が議会運営委員会からあったとき、「議員は自分の発言に責任をもつべきで、議会だよりに議員の名前を書くのは当然」と言うと、「特定の議員の宣伝になる。名前は消す」と言う。「議員は市民の代弁者。それは発言しない議員のためのようなものだ」と言うと、突然、議長が立ち上がって、「きさま、だまれ!」と怒鳴りつけた。あたりは凍って、だれもみな、下を向いて黙っている。「これが、言論の府の議会?」ほんとに、驚いた。それから長い間、ヤジと怒号の議会で議員活動をしてきた。おかしいことはおかしいと言い続け。「議員に怒鳴られて、トラウマになった」と言う職員、職員に怒鳴られたと言う市民。いろいろな人が、いろんな話をしてくれたが、願いはいっしょ。力で人の意見を押さえつけない、パワハラのない、市役所、議会、行政。