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アメリカで育つ牛や豚。輸入食品の「恐ろしさ」を描いたドキュメント映画「フードインク」の案内で、きのうの夕方畜産農家をたずねた。牛にえさをやっていた女性やわらをトラックで運んでいた男性と話す。原発事故の放射能汚染で苦しむ福島の農家や牛の話になる。子供のころ、家で飼う黒牛の大きなやさしい目が大好きだった。父と畑から帰ってくるのを待って、えさをやりに行った。子牛をよぶ母さん牛のあたたかい声が、今も耳の奥に残っている。自然と環境をまもりつつ、農業で食べていける町に!TPPのことを知ってもらうため、市民が企画した8月28日の映画会は、伊都文化会館大ホールで午後2時から。


美しい手

2011年08月26日

きのう、久しぶりに手話教室をのぞいてみた。楽しそうな笑い声。二人の聴覚障害者と通訳の女性ひとりが先生。手話で話す人は、表情がゆたかで笑顔がすばらしい。「名もなく貧しく美しく」の映画のように、うつくしい手。東日本大震災で、親しかった通訳を亡くした方の話をテレビで聞いた。耳が聞こえなかったその人は、目も見えなくなったが、それでも、触手話で通訳を通じて、社会とつながってこられたのだが・・・手話ができる人がもっともっと増えてほしい。普通の生活ができるように、通訳を市に複数、配置することも願い。昼から、議会に一般質問や請願の書類を出しに行く。9月1日から、定例議会が始まる。


きのう、入手した資料によると、九州沖縄8県で、再生エネルギーへの支援制度がないのは、なんと福岡県だけだとわかった。今回、知事と九電との深い関係が明らかになった佐賀県でも、1キロワットあたり、2.5万円の補助がある。大分県など1件あたり10万円。市民が屋根に太陽光発電をつけたりするのに、とても助かっているはず。糸島市は、原発から近い。20、30キロ先の原子炉に死の灰が138トン。使用済み核燃料が130トンもあると思えば、ほんとに恐ろしい。今回の事故で、放射性物質を永久に、完全に閉じ込めるのは、人間の力では不可能と思った。もっとも人口の多い福岡県が、自然エネルギーへ力を向ければ、原発は確実に減らせる。ゼロにだってできる。太陽光など再生エネルギーに福岡県も支援をしてほしいね!


きのう、久しぶりに家族で映画を観にいった。映画「お菓子放浪記、エクレール」戦中戦後の孤児の少年を描いた心打たれる映画だった。子どもって、ほんとにすばらしい。こどもといえば、20代のころ、炎天下の運動場で学童保育所の子どもたちと、ドッジボールや野球をして遊ぶ仕事をしていた。つねに楽しい遊び、面白い遊びを追い求めて、元気あふれる子たちだった。疲れを知らぬエネルギッシュな目。真っ白いTシャツから伸びた真っ黒に日焼けした腕。汗びっしょりの額。よくしゃべる口。汚い小川でも、ザリガニを探しに平気でジャブジャブかきわけ、日のかんかんと照る中、蝉とりに網をもって走っていく姿が、昨日のことのようによみがえる。30年もたって、みんな元気にしているだろうか。幸せであってほしい。


過重勤務で亡くなった糸島市の前農林土木課長の遺族が、今日、公務災害の申請をした。合併後の多忙ななかで、白糸残土処分場の裁判や、6月議会での『農漁業施設工事分担金条例』制定の特殊な業務を課せられた中での自殺だった。忘れもしない昨年6月5日。8人の議員の質問に応える答弁書をつくっている最中の早朝のこと。夜、2時、3時と残業続き。亡くなる前の1ヶ月は、100時間を超え、月に1日の休みの月もあった。役場の残業記録にはない家での時間外勤務も相当あった。そうしなければ、終わらない仕事に追われる日々。なくなる前の月(5月)は、1ヶ月で20ヶ所およそ400人もの住民に、あらたな費用負担を求める説明会を続けていた。去年、市役所は合併後退職者があいつぎ、心の病で休職する職員が多く、全県でワースト1位の状況(組合の資料)だった。子煩悩で、家庭を大切にしていた彼が、ぼろぼろになるまで仕事に追い詰められ、パワハラに苦しめられ、死に至る過程が、遺族の申立書にせつせつと書かれている。市は「自分から、たくさんの仕事を引き受けて亡くなった」かのようなことを言っているが、愛する家族がいるのに、好き好んで、死ぬまで仕事をする人はいない。公務災害基金は、一日も早く認定してほしい。深く傷ついた子どもたちに、「父は子どもたちを見捨てて命を絶ったのではない。仕事上の過重勤務とストレスで命を絶った」といえるように。職員が生き生きと働き、市民の幸せのために働ける市役所へ・・・(詳しくは糸島の風を)