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最愛の娘を亡くして…2016年1月

12月議会中に娘を病気で亡くし、16日の本会議を欠席しましたことを、市民のみなさまにお詫びいたします。12月10日の一般質問を終えた夜、「無事に終わってよかったね、お母さん」と言ってくれた二日後のことでした。「お母さん、会社の窓から夕焼けが見えたわ」「お母さん、今夜のごはん、何にする?」お母さんお母さん…何千回、何万回聞いたでしょう。平凡な日々がどんなに幸せだったか、思い知らされます。思えば、私が前原市議会に初当選したとき、娘はまだ9歳でした。中学校給食の実現や就学援助の充実、老旧校舎の改善、通学路の安全、障害児の預り制度…と、子どもに関わる一般質問をたくさんしてきました。私が仕事のストレスで悩んでいたとき、「お母さん、楽しいことを考えようよ」と言ってお花の寄せ植えをいっぱい作り、「来年が楽しみね」と、にっこり笑った娘。「お母さんは、ずいぶんあなたに助けられてきたのね。本当にありがとう…」涙があふれます。まもなく東日本大震災から5年。突然家族を失った数十万もの被災者の方たち…多くの人が、愛する人を失った苦しみに耐えながら、涙をこらえ、思い出を胸に生きています。寂しさに打ちのめされそうになりながらも、前を向いて生きることが供養になると信じて。今朝もまた、娘と植えた山茶花(サザンカ)の花が咲き、私はそっと手を合わせました。人のぬくもりと温かさに感謝しながら…。2016年が、幸多き年となりますよう、心から願ってやみません。