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自分の土地の開発議案に議会で賛成し、翌年8千万円を手にした議員…でたらめな議会運営

市民が「格差と貧困」で苦しむ中、松本市長は議員、有力者の土地をつぎつぎ開発している。その開発議案に、糸島(前原)市議会では、利害関係者の議員本人が議論に加わり、議場で賛成の手をあげるのだから、あきれる。議員は、自分に利害関係のある議事には参与できないから、あきらかな地方自治法違反なのだが、圧倒的多数の自民系議員が、議会運営委員会と重要ポストを独占して、こんなでたらめな議会運営がまかり通っている。行政のチェック機能を果たすどころか、癒着、なれあいと批判されても当然だ。市長は、合併前、自民系議員の中心的存在だった議員の調整区域にある土地を開発した。この議員は、議会で自分の土地の開発議案に自ら賛成の手を挙げ、翌年めでたく8千万円の利益を得た。このとき市長は、開発担当職員に議員の家族の職員を使ったり、(職員倫理条例違反)農業振興地域の除外に関する申請書が不備であるのに受け付けたり、(行政手続条例違反)「地区計画」の制度を市民に知らせる前に申請を受付け、多くの職員を動員して事務をし、地域を巻き込んで住民説明会を開き、必要書類をそろえた。普通の市民ではできない、あらゆることをしてやったのである。私は、同じ委員会にいたので、この議員が、長年多額の借金に苦しんでいたこと、調整区域の土地を処分して、その借金を返済したいと考えていたことを知っていた。思いがけなく、従兄弟にあたる松本みねお氏が前原市長に当選し大喜びだったが、まさに数年後、この人の願いは叶ったのである。市長に恩義のできたこの議員は、私が議会で市長を追及する場面では、さらに大声でヤジを飛ばしたり、予算委員長の時は、手を挙げているのに指名しなかったり、「あんたの発言はもうよか」とか、「さっきもゆうたろうが」などと委員長席からヤジを飛ばして、発言を打ち切ったりした。しかし、今年、1月に女性への暴力事件とストーカー行為が発覚し、しかたなく議員を辞職した。このとき、「責任をとって議員をやめるべきだ」と主張したのは私たち3人だけで、自民系の委員長などは「女性の方が悪いのではないか」とかばい、他の議員もみんないっさい、批判しなかった。こんな倫理感すら持ち合わせていない議会なのだ。前原西産業団地の予定地は、(株)へいせい社長の山林である。市長は、この社長といっしょに飲み屋に連れ立っていくような人だから、さもありなんと思う。政治倫理条例などどうでもいいらしい。今度の前原東土地区画整理事業(20ヘクタール)にも元議員、現職議員、幹部職員の土地が、かなりある。そして、今回も私の議会質問を妨害した。議員が利害関係者だと、まともな議会運営はできない。この不景気で、市民は汗して働いても、月にどれだけの手取りがあるだろう。非正規雇用の労働者が、10万円20万円を稼ぐのは大変だ。我が家の夫の母も、ついに要介護状態になった。91歳だから、今までよく頑張ってきたと思う。多くの市民が、一生懸命生きている。だれもが最後まで人間らしく暮らせるような政策の充実が必要だ。そんなとき、議員や有力者の土地を開発するようなムダな事業はやめさせたい。土地を転がして、ばく大なカネを手に入れるような不正は見逃せない。たとえ、どんなに怒鳴られ、妨害されても。