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冷たい松本市政~水道が21日間止められた家族

今年も残すところ、3か月となった。今年もいろいろな市民が、様々な生活相談に訪れたが、その中で忘れられないのが水道料金を4万円滞納して、水を21日間止められた家族のことだ。夫は手取りが十数万円だった。妻は妊娠中で、小さい子どももいた。夫が仕事に行く前、バイクで毎朝水を18リットル缶で汲みに行き、それで生活をしていた。妻と二人で一緒に市役所に行って「水を出してほしい」と頼んだとき、市は「苦しくてもちゃんと払っている市民もいる。期日までに払うという約束を守らなかった」「同居のおばあちゃんが、勝手に水道の栓をこじ開けようとした」など、悪質滞納者のような口ぶりで、絶対にあけるとは言わなかった。市長派の有力議員が、「真面目に払っているものもいるのに、払わないで(水道)出してやれば、不公平だ」と主張し、議会で税金や公共料金の徴収率を上げよと迫るなかで、職員の大変さはわかる。違法なことも平気で命令するパワハラ市長のもとで、真面目な職員が苦労しているのもわかっている。上司、議員のパワハラと過重勤務で自殺した職員の公務災害申請の援助もしているから、職員のつらさはよく知っている。しかし、この家族は悪質滞納者ではけっしてなかった。賃金の未払いにあったり、不景気で給料が減ったりしていた。子どもがいて妊婦なのに、料理をつくれず、お風呂に入れない生活を強いられていた。数日後の給料日に払う誓約書を書いて帰った。その日には開けてはもらえなかった。私は、職員の前で涙がこらえきれなかった。公務員と違って、期日にきちんと給料のはいる市民ばかりではない。同じ保守の市長でも、春田市長のころは、まだこんなではなかった。市役所の外に出ると、今までずっと黙って耐えていた妻が声を上げて泣き始めた。私は背中をさすってあげることしかできなかった。松本市長は、口では「人権、人権」と言いながら、生活困窮者の声をきこうとせず、120億円の中央ルートや、(株)へいせいが住宅を建てる前原東区画整理事業、その最寄りの駅になる浦志新駅建設に没頭している。法律や条例をやぶってフォレストアドベンチャーの誘致を勝手に決め、7月のオープンまでにアクセス道路を完備するため、崩れた基幹林道の修繕工事を市税6千万円を使ってやってのけた。ちょうどこの相談があったころ。幹部職員を使って、その違法な誘致に、どれだけの人件費を使ったろうか。「高級アスレチックのフォレストアドベンチャーを経営する会社が糸島市にできて、よかったやないか。なんで反対するんだよ」と市長派の議員たちは私たちを怒鳴るが、市がやるべきことはもっと他にある。利用料がひとり3500円もかかるフォレストアドベンチャーより、市民プールや体育施設の方がずっと必要だ。市の言いなりに何でも賛成はできない。不正を見逃すこともできない。この苦しい時代に、市民が苦労して払っている税金だ。議会が厳しくチェックしなければ、悪い市長のもとで市は暴走する。