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山が泣いている・・・その2

数年前、商社を退職した方が、故郷の山にまつわる思い出を、メールで送ってくださった。同じように、故里の山の荒廃を憂い、山の手入れに帰省していらっしゃるそうだ。思えば、18歳で故郷を出てから、身近にまったく木々の匂いや、むせるような草ぐさの香りをかぐこともなく、奥深い森林にふれることもない町のくらしが長くなった。森に囲まれて育った子ども時代の思い出は、あまりに尊くかえがえがなく、胸の奥がきゅんとなってしまう。メールを送ってきた方も、同じ思いだろう。商社で長い間、材木の買いつけの仕事をしてあったという。木材部に配属され、外材を取り扱う部署で働いてきたので、山の荒廃に加担する側にいた、胸が痛むと、述べてあった。熱帯雨林の乱伐で、地球温暖化を考えると、居ても立っても居られない気持ちになるのは、よくわかる。スーパー林道より、山の手入れをして、木材を生かすことを考えるべし、と。まったく同感。前原市が、県事業として美しい雷山を縫うように100億円の巨大道路をつくっているが、こんな無駄で環境破壊の開発が、森林保全と林業振興の名で続けられていることに、怒りを覚える。そして、二つ目の100億円道路が、中央ルートだ。ほんとに、100億円の道が好きだね、前原市は。海も近かったから、海も大好きだが、こよなく山を愛する皆さん。黙して語れぬ木々のために、声をあげよう。山を守れ!と。