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議員の顔色よりも、子どもの心にこそ敏感に…

今年の小学校の入学式で、前代未聞の出来事があった。入学式の最中に、ちょうど来賓のあいさつがあっている途中に、来賓席から、入学式の児童名簿の名前の漢字が間違っていると、大声で指摘した議員がいたのだ。(それも総務文教委員会の委員長の議員だった)居合わせた人の話では、なごやかな入学式が、一瞬凍りついたという。私は、身近な人のお葬式で、その日、入学式を欠席していたから、その場には立ち会っていない。だから、夜、9時前だったろうか、校長、教頭が「申し訳ありませんでした」と、訂正した児童名簿を持ってうちに謝罪にこられたとき、正直、驚いた。「こんなことで、来賓の家を回って謝罪しているんですか。今は一番いそがしいときだから、ついでの時に議会に届けてくださっていいのに」と言っても、新任の校長、教頭は、深く頭を下げて帰られた。その二日後の総務文教委員会で、居並ぶ教育委員会の幹部を前に、委員長の議員がまたも、「小学校は何をしている。入学式からウソを教えて。危機管理がなっとらん!」と一括した。教育委員会の部長以下、幹部の方々は、頭をたれて黙って聞いている。「ウソを教えているんじゃないでしょう。あれは間違いです。先生方の名誉のためにも言っておきますが、あれは、ウソを教えたのではなく、間違い、ミスです」と、私。 教育委員会が、こんなことで、学校の先生方をきつく叱るようなことがあってはならないと思う。はっきり言って、議員の顔色を見て教育をするのではなく、子どもたちの心や声に敏感になって、いじめを見抜いたり、勉強の遅れを気がついてやれるような温かい先生になってほしい。