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2月3日(金)、市がやらせ・・・指定管理者選考会での大芝居 

(市の林間施設の民営化とフォレストアドベンチャーをめぐって)1月27日に、(株)ネイチャースピリット(設立予定)の申請書を不正に受理した糸島市が次にしたことは、民営化に向けて、まだ存在しないネイチャースピリットの実績をでっち上げることだった。市はそのために、大がかりな芝居を打った。それが、やらせの指定管理者選考会。ときは、2月3日、午後3時。場所は、糸島市役所二丈庁舎302会議室。登場人物は、選考委員である副市長、農林水産部長、農林土木課長、それに何も知らない市民の委員二人。そのときの議事録には、審査対象「応募者 (株)ネイチャースピリット」と書いてある。ここで市は、(設立予定)の文字を削除して、議事録に載せた。まだ会社がないのに、あると偽った議事録を作成し、選考会の委員に配ったのである。公務員が公文書を偽造すれば、刑法155条で、懲役、罰金に値する犯罪だ。なぜ、選考会の議事録から設立予定の文字を削除したのか。理由は簡単だ。存在しない会社の実績や財務状況を審査することなど不可能だからである。本来、応募者には、過去の事業報告書や賃借対照表、財産目録を提出させて審査する。しかし、まだ設立もしていないネイチャースピリット社にはそれがない。ところが、副市長も部長も課長も、審査してちゃんと点数をつけていた。ありもしない会社の実績や財務状況をどのように審査したのか?情報公開でとった採点表は、真っ黒に塗られて、だれが何点つけたかわからない。わかっているのは、この選考会が、まだできてもいない会社、ネイチャースピリットの実績をつくるために、市が税金と職員を使ってやった「やらせの指定管理者選考会」であったことだ。この採点表は、やらせの選考会ででっちあげた「ねつ造文書」である。指定管理者の選定において、現実にはない会社を、ある会社として事務をすすめるとは、まったく恐れ入った。「ない会社」を「ある」と偽って人をだますのは、詐欺師のすることだ。市はそれと同じことを、市長命令で組織的にやっていたのである。これで準備は整った。あとは議会の議員に、「市の林間施設・木の香ランドと樋ノ口ハイランドを、指定管理者選考会に応募してきた(株)ネイチャースピリット社に民間委託する」と説明し、3月議会で可決すればいいのである。2月13日が、建設産業委員会の説明日。この日、部長は「ネイチャースピリット社は、指定管理者選考会には応募してこられた素晴らしい会社。ここに、来年度(2か月後の4月1日)から林間施設を民営化したい」と報告した。しかし、このときまだ、ネイチャー社は、存在していなかったのである!(株)ネイチャースピリットが正式に会社を設立登記したのは、2月22日だから、まだできていない会社に、民営化したいと報告したのである。各議員に「ネイチャースピリットに、市の林間施設を、無料で10年間貸す」という議案が配られたのは、議会直前の2月23日。3月議会で、このでたらめな議案が、日本共産党以外の議員の賛成で可決したのは、3月26日のことだった。会社ができて、わずか1か月後のことである。シナリオ通り。計画通りにうまくいった。やれやれ、ほっとしたのだろう。4月末、部長、課長、職員、自民系市議、社長の5人の関係者は、福岡市の料亭で打ち上げの宴会をした。ちょうど、入札の官製談合で逮捕された職員の裁判があったころだ。「利害関係者と一緒に酒を飲んでいいのか」と私が聞くと、市は「意見交換会だった」と答弁した。ぐでんぐでんに酔っぱらって二次会まで行ったのに、「意見交換会」とは、あまりに倫理感がマヒしている。その3か月後の7月4日、ネイチャ-社は、財政に行き詰まり、債務不履行になったとして、市から契約を解除される。そのあとを受けて、市が大急ぎで契約したのが、(有)パシフィックネットワークだった。※以上のことは、9月議会の13日におこなった一般質問をまとめたものである。 市がどのような答弁をしたかは、インターネットで見ていただきたい。※2月3日は、官製談合事件で職員が逮捕された日から、ちょうど10日目のことである。※なお、ここで使われた資料は、他の会社の実績に基づくものであった。※出演料(人件費)は、市民がひとり4500円。二人で9000円。職員は勤務中であるため人件費に含まれる。ちなみに副市長の人件費は、年間1500万4950円である。