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入札談合~市の答弁その2

入札談合~市の答弁 その2

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前原北にある平成グループビル。かつてここに水栄設備の本社もあった

2012年6月議会の答弁はどうだったでしょうか 
◯議長(有田継雄君)
 伊藤議員。
◯16番(伊藤千代子君)
 市では官製談合事件を初め、合併後2年5カ月で職員が5人逮捕されました。入札契約に関して、過去5年間に事情聴取を行った案件は幾つあるのかを伺います。
◯総務部長(波多江邦彦君)
 過去5年間において、談合情報によります公正入札調査委員会は開催しておりません。
◯16番(伊藤千代子君) 
 職員の(官製談合での逮捕という)不祥事について、4月17日の裁判で、「前原市では、長年組合が受注者を決めて談合をしていた」という証言がありました。調べると…
2008年8月8日に、指名競争入札をした泊・カツラギ研究団地造成工事は、へいせい建設が1億50万円で落札をしました。
 その次の業者が1億70万円、その次が1億75万円、その次が1億80万円、その次が1億85万円、その次が1億90万円、その次が1億95万円、その次が1億100万円、1億円もの工事の入札で、5万円置きに10社がきちんと並んで、全社が95%台で入札をしています。
 市長はこの入札結果を適切だと判断なさいますか。
◯総務部長(波多江邦彦君)
 その工事は一般競争入札でした。応札された額につきましては、応札者がそれぞれの責任において積算された数字だという認識を持っております。


◯16番(伊藤千代子君)
 前原インターチェンジ南産業団地をつくったときの業者の選定について、プロポーザルの競争で行われ、清水・へいせいの企業体が6億1,425万円で受注をした工事です。これは、市長が選挙に当選してすぐになさった事業なので、よく覚えていらっしゃると思います。
 このとき指名した7つの企業体が辞退をして、結果的にはわずか3つの企業体だけで受注競争をした。これがそのときの企画書です。(資料を示す)
 この企画書によると、清水・へいせいのライバルの企業体が下請として水栄設備を使うというふうに申請をしています。水栄設備は、れっきとした平成グループの会社です。
 審査した9人の委員のうち5人は、市の幹部で水栄設備とへいせい建設の関係はよく御存じだったはず。市はプロポーザルの審査段階で、競争相手のJVがなぜ下請に平成グループの会社を使うのかというように事情を聞いた記録がない。
 実際、聞いてはいないのですか。
◯経済振興部長(馬場 貢君)
 下請の契約について、民間同士の契約でございますので、何の問題もないというふうに理解をいたしております。
◯16番(伊藤千代子君)
 6億円の工事をめぐって、へいせいと清水の企業体と相手企業の企業体が、正々堂々と戦っていたらいいんですよ。皆さんは審査をしたわけでしょう。水栄設備は平成ビルにある。この6億円の工事をめぐって企業体同士が、特にへいせい建設を中心に企画書をつくる段階で意見を交換し合っていたというふうに考えるのが普通じゃないですか。
◯経済振興部長(馬場 貢君)
 審査会のほうで学識経験者、また市の職員、また公社理事等の部分できちんと調査、審査されたものだというふうに理解をいたしております。
◯16番(伊藤千代子君)
 学識経験者の大学の先生たちは、水栄設備が平成グループの会社とは知らんでしょう。しかし、市の幹部の5人は知っているわけですよ。だから、どうしてあなたたちは身内同士で戦うんですかと、おかしいでしょうと。6億円とか7億円の巨額の事業でそんなことも業者に言えないんですか。驚きました。


市民のみなさんへ
 公正取引委員会は「入札談合は、公共の利益を損なう非常に悪質な行為」と述べています。
 公共工事入札・契約適正化法第10条は自治体にたいして、入札談合の行為があったことを疑うに足りる事実があるときには、公正取引委員会に通知することを義務付けています。
 しかし前原市のときから、市は談合としか思えない入札も一貫して「問題ない」と処理してきたと推察されます。
 長年続いてきた特定業者への忖度政治が、今回の雷山運動公園約58億円の1者入札、落札率99.99%につながったと私は考えています。
 
 この質問の前年1月5日、私は松本嶺男市長が(株)へいせいの社長と前原商店街の小料理屋へ入る姿を目撃しました。そこで市長と議会の浦建設産業委員長、西原社長が同じテーブルを囲んで上機嫌で飲んでいたのです。
 なぜ上機嫌だったかを付け加えておきましょう。建設産業委員長の議会質問に応えて、市長が浦志に新駅を作る先頭に立つと表明しマスコミで大きく報道され、いよいよ動き出したからです。新駅ができれば地権者、不動産業者、住宅メーカーにとって大変なビジネスチャンスになります。そしてその通りになりました。