6月議会一般質問その1
消防団員の報酬、令和5年度から個人へ振り込み
西日本新聞4月29日付朝刊
1,消防団員の処遇改善について
いとう~まず、消防団の処遇の改善について伺います。
月形市長は、施政方針演説で、ワンランク上の安心づくりということで、防災力の強化を第1に挙げられました。本心からおっしゃっているのか、確認させてください。
月形市長~方針演説でございます。
いとう~今年の1月、私は「議会ニュースちよ便り」の中で「多面的機能支払交付金の事業で、その日当が参加者に支払われていない」ということを書きました。
すると、ビラを見た消防団員の方々から、自分たちも報酬をもらったことがないというお電話とかメールをいただきました。
火事で出動したときの費用弁償をもらったこともない。ガソリン代も手出しですというような声も聞きました。
これは事実かどうかを伺います。
消防本部~御指摘の事案につきましては承知いたしておりません。
なお、団員の報酬等につきましては、団員からの委任に基づき、分団長口座に振り込みをさせていただいております。
その後については確認いたしておりません。
いとう~分団にお金を振り込んだけれども、そこからここの団員にお金が入っていないという実情は知らないということですか。
消防本部~先ほど答弁いたしましたとおり、承知いたしておりません。
いとう~現在、消防団員の総数及び報酬額、また費用弁償はいくらですか。
消防本部~令和4年4月1日現在の消防団員数は985人でございます。
報酬及び費用弁償の額につきましては、令和3年度の支出額は報酬が5,574万5250円、費用弁償が1,877万1900円でございます。
いとう~この振り込んだお金が実際は分団止まりで、そこから各消防団員に入っていないと。それについては分団の方にあずけます、任せますというような委任状を書いているから、個々の団員にはお金が行かないようになっているということじゃないんですか。
消防長~その通りでございます。
いとう~それについて、昨年4月、国からの通知が全国の消防本部に送られました。改善をしなさいと。
ことしの4月29日の西日本新聞によると、「消防団の処遇の改善は道半ば」であるということがここに書かれています。
やはりこれじゃいけないんだと、ことしの4月からたくさんの自治体が、個々の消防団員に振り込みでお金を支払うようになっています。糸島市はまだですが、どうなさいますか。
消防長~現在国の通知に基づいて、令和5年度からの個人支払いに向けて消防団と協議を行っているところでございます。
いとう~つぎに、一回の出動で団員に支払われる費用弁償は2,100円です。
私たちからすれば、非常に低額だというふうに考えるんですけれども、昨年国が消防団員の出動報酬の基準として示した金額は8,000円です。
例えばこの前、私火事に遭った方に聞いたんですけれど、夜中もずっとまだ火事が発生しないか、何時間も夜中の2時3時までそこに立って見ていてくれたという話をしてありました。
国の基準に合わせて、振り込みと同時に改正をする方針があるかどうか伺います。
消防長~費用弁償とは別に出動報酬につきましても、令和5年度からの実施に向けて消防団等と協議を行っております。
これについては、現役の消防団員やOBの方々から、メールや電話で「ぜひ取り上げてほしい」との声がありました。
一般質問は年4回しかないのに、いろいろ準備が大変なので、少々疲れました。残りは次回。
ただ、今期は他の議員からのヤジ・暴言がまったくないので、とてもやりやすくなりました。
傍聴に来てくださったみなさん。拍手で激励していただいたみなさん。ありがとうございました。
より良いまちづくりへ、ごいっしょに力をあわせましょう。
(6月17日、ビデオに基づき作成)