財政難の中、市が進める3つの産業団地の造成工事。前原インター南産業団地は、ゼネコンの清水建設と地元のH建設が、共同企業体で受注した。まずこれは、随意契約のプロポーザル方式。はじめ6億1千万だったと思うが、最終的には6億9千万円かかった。(この契約にはいくつか疑問があるが、次の機会に。)つぎに、九州大学に近い、泊・カツラギ産業団地の造成工事。借金して1.8ヘクタールの土地を買い、8月22日に入札があり、10業者が参加して、1億50万円でまたもH建設が受注した。この入札では、複数の市民から「怒りの電話」がきた。「予定価格がもれて、談合しているとしか思えない。前原市は、福岡市の業者から笑われとる」「1億円の工事で、全員が10万、20万の違いしかない。こんなふざけた入札があるか」「市は腐っとる。前原にもオンブズマンをつくれ」等等。彼らが怒った入札の結果は、こうである。消費税を除いた予定価格 1億535万3000円 (事後公表) 落札業者 1億 50万円 95・39% B社 1億 70万円 95.58% C社 1億 75万円 95.63% D社 1億 80万円 95.67% E社 1億 80万円 95.67% F社 1億 85万円 95.72% G社 1億 90万円 95.77% H社 1億 90万円 95.77% I社 1億 95万円 95.82% J社 1億100万円 95・86%予定価格がわからないのに、足並みそろったこの数字。偶然としたら、神業的。市は、問題ないとの見解だ。全国では、入札制度改善で落札率が下がっているのに、一般競争入札をしたにもかかわらず、前原市ではなぜ高値落札か?「糸島地区」という条件付なため、業者数が少なく、顔なじみということであろうか。 市は、「地場産業の振興」ということで、糸島地区に限定しているようだが、ほんとうに地場産業の振興になっているのか。特定業者ばかり振興しても、ほんとうの振興にはならない。下請けは、生活できる賃金をもらっているのだろうか。今回、下請けはどこがするのか。三つ目の西部産業団地は・・・