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逃げてきた若者・・・人買い業まで現れた?

TシャツとGパンのスマートな20代の若者が、事務所にやってきた。彼の相談は、以下のようなものだった。(プライバシー保護のため、多少設定を変えています) 仕事がないとき、知り合いの男に、「うちで働かないか」と誘われ、関西の会社に行かされた。 一日一万円稼いでも、二千円は紹介した男にピンはねされるようになっていた。他にも約束が違いすぎるので、だまされたと思い、無一文で逃げてきた。 その男に、「一年働くと約束したろうが。とちゅうでやめるんなら、俺の取り分のカネを払え」とおどされ、ノイローゼになりそうです。それは恐喝ですよ。弁護士を紹介しますから、いっしょに解決しましょう。と言うと、ほっとしたのか、ぼつぼつ1時間ほどこれまでの話しをしてくれた。わたしが、派遣業がはびこるなかで、職のない若者を人買いのように集め、働かせ、ダニのように寄生する違法な個人の派遣業者が出てきています。闇金のようなものです。「規制緩和」といって、労働法制の改悪に賛成したのは、自民・公明だけでなく、民主党も賛成しました。これが大企業、財界の要求だったからです。労働者の権利を守り、人間らしく働ける社会をつくるためにがんばりましょう。と言うと、「今まで、学校の勉強はよくわからず、いっしょうけんめい勉強したことがなかったが、これからは社会のことも勉強します」と言って、帰っていった。 今、日本は労働者が人間らしい扱いをうけていない。先日乗ったタクシーーの運転手さんは、規制緩和でタクシーが増え、時間給300円くらいかもしれない。小泉を恨んでいると。とにかく、派遣業の実態は、あまりにひどい。  若者や働く人を守る、若者に、人間らしい職場をつくることが大切と、心から痛感した。