森林公園樋の口ハイランド違法貸付裁判が結審
糸島市の事業について、私が関わっている裁判がいま4件進行中です。そのうち、私が月形祐二市長を訴えた住民訴訟が7月31日に結審し、判決言い渡しが11月13日に決まりました。
なぜ裁判したか? 2億7400万円で建設した森林公園(樋の口ハイランド)を、去年3月、年間11万円という格安料金でフォレストアドベンチャーに10年間貸し付ける契約を、市長が議会の議決をせずに結んだため、地方自治法96条第6項違反であり無効と訴えたのです。
元々はあの詐欺師の松本嶺男前市長が、仲良し議員に頼まれ、2012年2月に谷口俊弘副市長や部長らに官製談合をやらせて、存在しない会社を「株式会社」と偽り、財産を無償貸付する議案を作成し、議会で議決したのが発端です。
詳しくは下の過去ブログ参照。⇩
31)保護司会会長も関与した「市役所ぐるみの不正」2024年1月26日
証拠は伊藤が74号 市が7号まで
市が裁判に出した公文書は内容虚偽
わたしが提出した証拠は74号まで。それがコチラ。
それに対して市が出してきた証拠はわずか7号まで。そのうえ証拠の7号に書かれたパシフィックネットワークの住所が、またまた登記と違ってました。それがコチラ。
会社の住所が東京都渋谷区になっていますが、本当は神奈川県茅ケ崎市が正解。会社は1年も前に引っ越しているのに、引っ越す前の住所で公文書を作成したのです。
あなたが市から何か許可をもらうとき、転居前の住所で書かれた書類が有効ですか? デタラメなんですよ、糸島市は。
でも、契約書を含め、市がそんな書類ばかり作っているのには訳があるのです。市民や社会に知られたくない忌まわしい秘密が。
とにかく、随意契約の正当性を主張するため、市が証拠として裁判に出した公文書は内容虚偽。万事この調子でした。
市長、議長は法廷で説明責任を果たすべき
そこで、嘘をつくと偽証罪に問われる法廷に月形市長や堀田議長、契約相手方の社長らを呼び出して証人尋問をしたいと思い、申立書を提出しました。
しかし裁判長が「原告(伊藤)から証拠申出書と文書送付嘱託申立書が出ているが、被告はどうしますか?」と聞くと、
市の弁護士「必要ないと考えます」
裁判長「必要ないということにします…」(よく聞こえなかった)
いとう「ですが裁判長。この1年の裁判で、市は説明も不十分。証拠もほとんど出さないままで真実がわからず裁判が終わりそうです。なぜタダ同然で営利企業に市の財産を貸し付けるのか?証人尋問が必要と思いますが…」
と粘ったが、今回は市長たちの証人尋問はやらないことになった。すごく残念。
もし実現したら、大変な騒ぎになること間違いなしだったのに。
私が法廷に呼ぶよう申し出たのは、内容虚偽の契約を結んだ月形市長、ヤラセの事業者選定に関わった元副市長(現行政区長、現シルバー人材センター監査役)、担当課長(現保護司会会長)、ボロ儲けしている契約相手方社長、それに2012年にフォレストアドベンチャーへの無償貸付に大賛成した堀田議長の5人。
もしこの人たちの証人尋問が実現したら、傍聴席は超満員になったでしょう。大ニュースになって、糸島市の異常な官製談合の実態とズサンな行政事務が明るみになるいいチャンスだったのに!
そのうえ会社の固定資産税を免除している様子
それに市は、森林公園の中にパシフィックネットワークが建設した建物の固定資産税及び、4千万円のアスレチック施設の償却資産税をどうも徴収していない様子。
納税証明書を出せと何度も求めたのに「必要ない」と出しませんでした。
少しでも真っ当な法令遵守の市政にしたいと提訴し、膨大な時間とエネルギーを使った1年でした。11月13日の福岡地裁の判決が楽しみです。
あと3件の裁判は、多面的機能支払交付金に関するものです。それについては、8月9日に判決があるので、その後に報告します。
税金の無駄遣いを正せば、市民や子どもたちのために良いことがたくさんできます。(いとうちよこ)
市の財産が次々食い物に!
2018年1月1日付ちよ便り11号。
財産の無償貸付で違法行為
2018年10月ちよ便り15号。
関連ブログ
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