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元組合会長が農業者への日当未払いを認める

~多面的機能支払交付金~

農業者への日当未払いを市が放置


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2022年12月議会で市は「問題ない。事務は適切」と答弁。写真は馬場貢副市長。


組合の元会長が農業者への「日当未払い」を裁判で認める

今年の2024年4月19日、私がある政党の前市議ふたりを名誉棄損で訴えた裁判の証人尋問が福岡地裁で行われ、泊一環境保全組合の元会長が証人として出廷しました。

元会長は「令和元年より前に、活動した入り作農家に日当を払っていたか?」との質問に「払っておりません」と証言しました。

市はこの間、農業者への日当について「領収書があるから問題ない」と答弁してきましたが、領収書を市に提出した本人が「支払っていなかった」と認めたのです。

死んだ人の領収書を偽造し、転居した人に日当を支払ったという領収書を偽造し、90代の高齢女性に毎年の泥上げに参加したというウソの領収書を書かせ、総会の議事録や決算書を偽造し、実にさまざまな不正が明るみになってきた泊一環境保全組合。

そのうえ、農業者が田植え前の6月と稲刈り後の10月に共同で行っている農地維持活動(いわゆる出方)に、平成20~令和元年度まで10年以上も払うべき作業日当をきちんと支払っていなかったことが明白になりました。

「問題ない」「適切」と答弁してきた馬場貢副市長ら市幹部の責任は重大です。


 市「確認のしようがない」2024年6月議会

いとう~今年4月、泊一環境保全組合の元会長は、令和元年度まで入作に総会の案内をしていなかったと公の場で認めたが、市は知っていたか。

市~総会の案内は組織の事務の範囲内である。市は把握していない。

いとう~元会長は、組合が平成19年度から令和元年度まで入作に出方の日当を払っていなかったと裁判で認める証言をしたが、知っていたか。

市~支払いは領収書等で確認したが、入作に支払われたかは確認していない。

いとう~九州農政局は、農区長の領収書はあるが農区長から個々人に支払われた確認ができないと言った。なぜ領収証があるのか。

市~入作の領収書があるとは言っていない。

いとう~泊の農業者でも令和元年度まで出方の日当をもらっていないという人たちがいる。どうするのか。

市~金額と出納簿の確認をする以外確認のしようはない。その人が活動組織に話をされるべきである。


議会が「日当未払い」の質問を妨害

2022年12月議会で、私が農業者に日当が支払われていないという大事な質問をしたときも、議会は質問を妨害しました。 

◯いとう~令和元年度の金銭出納簿には、84万8,000円を支出したとある。活動日と参加した人数、1人当たりの日当は幾らですか。

◯農地政策課長~活動日は6月2日と10月6日で、活動内容は水路の泥上げ、路肩、のり面の草刈り、ため池の草刈り、ため池の泥上げ、参加人数は延べ106人です。

◯いとう~このお金をもらっていないと言う農業者が複数いる。84万8,000円を参加した構成員に払った証拠の領収書は出ていますか。

◯農地政策課長~はい、確認しております。

◯いとう~もらっていない人たちの領収書までが出ていることになる。平成30年度は45万6,000円を支出したとある。活動日と支払人数、支払方法はどうなっていますか。

◯農地政策課長~活動日は6月3日、参加人数57人。10月7日、57人である。

◯いとう~平成30年度に関しても日当はもらっていないと複数の農業者が言っている。これに関しても領収書は出ていますか。

◯農地政策課長~出ているものと考えております。

◯いとう~私が調べたところ、国が令和2年に検査をした。あの検査があるまで10年間、組合は農業者に一度も日当を払っていなかった、お金はもらったことがなかったとお聞きしました。

入り作の農業者は、作業に出ないと8,000円の出不足金を取られるが、日当が出るとは知らなかったと言います。

平成20年度から令和元年度まで、農業者に支払うべき日当を私が計算すると総額1,000万円ぐらいになるが、このお金は一体どこに行ったのかと思います。

本当にこの組織が農業者に日当を払ってきたかどうか、確認すべきではないですか。

◯農地政策課長~領収書で確認をさせていただいておりますので、以後の確認については必要ないと思っております。

◯農林水産部長~反問権の行使をよろしいですか。

◯堀田勉議長~溝口和也農林水産部長、反問権、どうぞ。

◯農林水産部長~先ほど伊藤議員から8,000円の出不足金を徴収されておるというお話があった。入り作の農家以外、事実確認をどうやってされたか。それが多面の取組であったという事実確認をどうされたかお答えいただきたい。

◯堀田勉議長~伊藤議員。

◯いとう~多面の交付金で泥上げしたと出ているでしょう。出なかったら8,000円のお金を農区に払っているそうですよ。(発言する者あり)ちょっと静かにしてください。(発言する者あり)本当に何で質問を邪魔するの、徳安議員、あなたは。…

◯堀田勉議長~傍聴席は静かにお願いします。

◯いとう~大事な質問には答えない。農家の方たちが(お金を)もらっていないのは重大な問題でしょう。それに関しては調べない。領収書を見たら分かるからと。そういう答弁をしながら、どういうことですか。

◯議長(堀田 勉)~伊藤議員に申し上げます。溝口部長の反問権はその根拠をお示しくださいという反問権です。

◯いとう~だから、農家の方たちがそう言っているんですよ。あなた方は農業者の方たちに支払うべきお金が払われていない重大なことを調べるべきじゃないですか。それをほったらかして、どうしてそのような答弁になるんですか、議長!

◯堀田勉議長~波多江議員。

◯波多江貴士議員~先ほどより伊藤議員の質問は、市の所管一般事務の範囲を超えているものと思われます。議長におかれましては注意をしていただきますようよろしくお願いいたします。

◯議長(堀田 勉)~ただいまの波多江議員の議事進行についてでございます。暫時休憩をいたします。

(午後1時28分 休憩)

(午後2時36分 再開)

◯議長(堀田 勉)~会議を再開いたします。この件については、これで終わります。伊藤議員。質問を変えて発言をお願いします。

 

暫時休憩の間、私は、議会運営委員会(重富委員長)に呼ばれ、堀田議長、井上健作副議長らから、しつこく「出不足金の根拠を示せ」と迫られました。彼らは、泊一環境保全組合の農業者への日当未払い問題をうやむやにするために、暫時休憩で話をすり替えたのです。

糸島市の多面的機能支払交付金の予算は、年間1億5千万円もあります。すべて税金です。私の質問が「一般事務の範囲を超えている」という発言は大間違いです。


ふたたび九州農政局へ

今年7月19日、私は告発した住民らといっしょに熊本市にある九州農政局まで、糸島市の交付金事務の実態がいかにひどいかを訴えてきました。みんなで多面的機能支払推進室長と補佐の方に2時間にわたり、熱心に現状を訴えました。

日当のお金が支払われていないという事実があるのに、行政として対応せず放置している市は、重大な不正を故意に見逃しているのと同じです。1日も早く正常な交付金事業にしなければ、違法行為と税金の無駄づかいが永遠に続きます。



2022年12月議会の報告を載せたちよ便り31号

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2023年9月議会の報告を載せたちよ便り35号

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23年9月議会の報告を載せた市議会便りから

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