官製談合と議会ハラスメントをなくそう!
全国市議会議長会から表彰。糸島市議会たより令和6年9月号より
1998年11月15日、私は市議選で初当選し、この11月15日で議員生活26年が過ぎます。
その間、調査し議会で追及してきてわかったことは、市が市民の切実な要望には「お金がない」と冷たく背を向けながら、特定の利害関係者のためならどんな違法行為も平気で実行してきたということです。
架空法人をでっちあげ市役所ぐるみで官製談合
糸島市では架空法人をでっち上げ、応募資格のない者の虚偽申請を受理し、市役所ぐるみで虚偽公文書を作成し、プロポーザル方式の事業者選定でヤラセを実行し、官製談合を行ってきました。
登記を無視して文書をつくる、企業の設立年月日や住所を誤魔化し、職員、行政区長、補助金団体などの利害関係者を利用して審査委員、応募者を用意しヤラセを仕組むことで、特定の有力者らに思う存分甘い汁を吸わせてきたのです。
格差と貧困が広がり、高い税金、高い公共料金で市民が苦しむ中、弱者救済制度は乏しく、利権絡みの税金の無駄づかいが次から次へ計画され、実行されています。
議会に虚偽の議案を提案し議決させ、市長が契約を締結する不正が幾度もありました。恐るべき犯罪行為です。それに気がついて「おかしい」と私が議会で問題にすると、議会多数派は懲罰や辞職勧告で私に打撃を与え、市議会広報で大宣伝し、数々の不正を隠蔽しました。
議会が大政翼賛会化したこのまちでは議会にチェック機能はなく、自治体が詐欺師の集団に丸ごと乗っ取られたかのようになっているのです。
「法令を遵守せよ!無駄づかいするな!」と声をあげよう!
不正とパワハラは表裏一体です。議会の会期中に上司、議員のパワハラを苦に自ら命を絶った職員もいました。
官製談合や市のヤラセに協力する者には、申請や認可の事務で虚偽記載を見逃してやり、補助金や交付金の不正受給がはびこっています。
数えきれない違法行為でばく大な税金が無駄づかいされています。しかし私ひとりしか野党がおらず、ぼう大な時間とエネルギーを費やして調査しても、明らかにできるのは氷山の一角にすぎません。
特定業者や一部の政治家やそのお友達ではなく、汗して働く人々が、このまちに住むひとりひとりの名もなき普通の人々が安心して暮らせるまちづくりが求められています。
市民のみなさん「法令を守れ!」「職員に違法行為を命じるな!」「無駄づかいやめよ!」と声をあげましょう。
私も命がけで不正撲滅へ力を尽くす決意です。
関連ブログ
〇地震被災者への義援金を私物化した市長 2021年11月10日
〇議会は市の犯罪行為をスルーして執行部と宴会へ 2024年6月19日
〇知事・保護観察所長・糸島警察署長に訴え 2024年11月2日
〇架空法人もヤラセも文書偽造もなかったことにした議会 2024年7月25日
〇市長が不正に関与した人を政治倫理審査会副会長に任命 2024年1月20日
〇議会多数派の横暴① ~へいせい天国のまち 2021年5日22日
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〇懲罰で「癒着・馴れ合い」の発言を削除され 2020年7月10日
〇市の違法行為を隠蔽するハラスメント議会 2024年9月4日
不正がはびこる糸島市役所
広報いとしま2024年1月号の表紙から
保育所の移管先法人選定で自作自演
2017年6月議会。「違法性はない」と答弁する月形市長だが…。
官製談合をやりすぎて、歯止めがきかなくなったのが糸島市だろう。
2009年から2017年にかけて、市は5つの市立保育所を民営化し、移管先の法人には保育所財産(建物・設備・備品)を無償譲渡した。しかし、これらの法人選定は、すべて架空法人や個人を当て馬に使った市役所ぐるみのヤラセだった。
市長が選定委員を任命するプロポーザル方式の事業者選定で、「キミが当て馬」「ボク審査員」のようなヤラセを仕切れるのは、市の最高幹部くらいである。
そして議会は「審査したフリ」をして不正な議案をつぎつぎ議決し、市長は財産処分の契約を締結していった。
松本嶺男前市長は、井原保育所と雷山保育所の無償譲渡を指揮し、月形祐二市長は、一貴山保育所、深江保育所、神在保育所の無償譲渡を実行し、春田整秀元市長は深江保育所を無償譲渡された利害関係者だった。
3人の市長(現・前・元)が関与するヤラセの事業者選定で、市はぼう大な虚偽の行政文書を作成したが、だれひとり責任を取らず出世、天下りし、そのうえ反省せず、同じようなメンバーで同じような不正を今も平気で続けている。
①履歴書偽造でなりすまし
法人の理事長ではないのに履歴書に「理事長」と書き、施設長ではないのに履歴書に「施設長」と書き、市の社会福祉法人の選定で大掛かりな「なりすまし」によるヤラセを仕組んだ松本前市長と月形市長。市の大切な保育所財産(総額5億円?)の不正な無償譲渡は、履歴書と申請書の偽造から始まった。
これは、2016年神在保育所の「移管先法人募集」に応募してきた若尾勉氏の履歴書である。
審査する議会の議員に、名前以外住所も学歴も職歴もすべて非公開だったが、これは偽造された書類である。なぜなら、履歴書に「理事長」とあるが、若尾氏は法人の理事長などではなかったからだ。
正確に言えば、「市の保育所を無償譲渡してもらって、法人の理事長になりたい」人の履歴書であった。そして、その願い通り、若尾氏は翌年の2017年4月1日、市から神在保育所を無償譲渡され、経営者になった。
2014年2月19日、深江保育所と長糸保育所の「移管先法人募集」に応募した仲西徹登氏の履歴書である。
名前以外非公開だが、虚偽の履歴書である。なぜなら、履歴書に「理事長」とあるが、仲西氏は法人の理事長などではなかったからだ。
このとき同氏は糸島消防の次長=部長職で、浜地広喜消防長の部下だった。消防幹部が架空の「社会福祉法人碧晟会」の理事長になりすまし、事業者選定に応募していたのである。
市長が現職職員の応募書類を受理し、同僚の部課長らに審査委員や事務をやらせた前代未聞のヤラセである。
2006年、井原保育所の移管先法人に応募した本田幸太郎氏の履歴書である。
名前以外非公開だが、虚偽の履歴書である。なぜなら、この人は法人の代表ではないうえ、福岡市の住民だったのに住所は前原になっている。職歴も事実を書いていない。
審査委員は、よくこんな履歴書で最高点をつけたものだと思う。「〇〇元前原町長の親族」だったからか。
2007年4月1日に市から保育所を無償譲渡されたが、このときの財産処分の議案は虚偽だった。契約相手方法人が設立されていなかったからである。
2006年、雷山保育所の移管先法人に応募した吉田桂子氏の履歴書である。名前以外非公開だが、虚偽の履歴書である。
なぜなら、この人は法人の代表ではないうえ、福岡市の住民だったのに住所が前原になっている。
2007年4月1日に市から保育所を無償譲渡されたが、このときの財産処分の議案は虚偽だった。契約相手方法人が設立されていなかったからである。
松本嶺男前市長は、決定書や議案が登記と違っても平気なとんでもないワルだった。
2006年、雷山保育所の移管先法人に応募した人の履歴書である。名前以外、住所も学歴も職歴もすべて非公開だが、虚偽の履歴書である。この人は社会福祉法人の理事長であったが、経歴及び申請理由を偽って申請しており、頼まれた「当て馬」としか考えられない。
2006年、雷山保育所の移管先法人に応募した人の履歴書である。名前以外、住所も学歴も職歴もすべて非公開だが、虚偽の履歴書である。なぜなら、履歴書に「理事長」とあるが、この人は法人の理事長などではなかったからだ。当て馬らしく、落ちる気満々の履歴書である。
2006年、井原保育所の移管先法人に応募した春田整秀元前原市長の履歴書である。市長であったことを隠すために、名前以外黒塗りになっている。
春田元市長は、2003年に落選するまで2期8年間、前原市長をつとめた。松本前市長、月形市長の支援者である。
春田市長は「市の財政は苦しい。お金がない」とよく言っていたが、市長を引退してわずか3年後に、自分の住む地域の公立保育所を無償譲渡する移管先法人に応募していた。
このときは(予定通り?)落選したが、2015年4月1日、合併後に旧二丈町の深江保育所の財産を無償で譲渡された。このときの審査委員や事務方のトップは、春田元市長の友人や元部下たちだった。
ヤラセの手口
総額でおよそ5億円もの保育所財産を有力者とそのお友達で分けあったヤラセの手口は、特殊詐欺とほぼ同じである。架空の法人をでっち上げ、何人もの人が理事長や施設長、理事になりすまし、文書を偽造し、審査したフリをし、議会で議決し、市長が契約を結ぶという流れ。
違うのは、やったのが暴力団のような反社会的組織ではなく、選挙で選ばれた首長らであったこと。経費は税金。人材は職員。行政腐敗の極みである。
架空法人の名簿と審査委員に名を連ねた人達
法令を遵守せず、地方自治を踏みにじり、述べ200人もの人を動員したヤラセ。そのうち何人が違法行為と認識していたかはわからないが、裏で仕切った者たちは入念に準備したことだろう。
どこにだれと誰が集まって、このとんでもない計画を立てたのか?
〈誰を理事役に頼もうか?あれは市から仕事をもろとるぞ〉
〈こっちは補助金をもろとる。審査委員によかバイ〉
〈これは元職員ぞ。名前を貸してくれるやろ〉
〈こん人は教育委員やったな。みんな信用するバイ。行政区長も入れときない〉
〈こん人は福岡で園長しとるげな。応募資格ないやろ。それは履歴書に書きなんなよ〉
〈住所は前原の者の住所を貸しちゃる。職員には登記を調べんでもよかと言うておけや〉
〈法人の納税証明書? 架空やけん出せんめえが。個人の市民税納税証明書を市が出しちゃれ〉
〈絶対に口が固いもんじゃないと万一バレたらまずいぜ〉
〈バレん、バレん。それに市長がついとる。バレてもケーサツは手を出し切らん〉
〈終わってから仕事をやればよかとよ。いくらでもあろうが〉
〈伊藤千代子が「おかしい」言うたっちゃ、誰も信じやせん。心配なか。やかまし言うたらまた議会で懲罰食らわしたれ〉
〈談合は必要悪よ。プロポーザル方式もいっしょたい〉
ゲラゲラ笑いながら、酒を呑みながら、こんな会話があったかどうかは知らないが、そんな声が聞こえてきそうな名簿の顔ぶれである。
詐欺市役所におけるエセ議会の役割
主に4つ。
⑴不正な議案を審査したフリをする。
⑵不正な議案を大勢で議決する(契約相手方法人が設立されていない、契約相手方法人の住所が違う、事業者選定がヤラセ等々)。
⑶不正を追及する議員の質問を妨害する。
⑷不正を隠蔽して市を守る。
議会制民主主義が踏みにじられ、コンプライアンスのカケラもない糸島市では、想像を絶する違法行為がまん延している。
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〇架空法人もヤラセも文書偽造もなかったことにした議会 2024年7月25日
ちよ便り33号 2023年7月発行
ちよ便りNo.20号 2020年1月発行
架空法人もヤラセも文書偽造もなかったことにした議会
政務活動費で発行した議会ニュース「ちよ便り」19号と20号。2019年と2020年に「市役所ぐるみの犯罪」と批判してそれぞれ1万枚配布しました。
しかし、市も議会も利害関係者らも完全に無視しました。事実なので私を名誉棄損で訴えることができない。そこで私に議会で懲罰や辞職勧告を与えて不正を隠ぺいしたのです。
市が、元前原市長の法人に市の保育所財産を無償譲渡したときは、現職の消防幹部が架空法人の理事長になりすまし、法人選定の当て馬になりました。
身内で架空法人をでっち上げ、身内で審査するヤラセに元職員や行政区長、利害関係者らが大勢協力したのです。
森林公園とキャンプ場をフォレストアドベンチャーに無償貸付したときは、副市長ら市の幹部が、存在しない会社を「株式会社」と偽って事業者選定するヤラセを実行しました。
2018年10月号ちよ便りNo.15から。今も同じようなことを繰り返している。
履歴書も申請書も決算書類もデタラメ。いま糸島市で起きている住民組織のおびただしい文書偽造は、市がお手本と言えるでしょう。
詐欺(サギ)市役所を守るのは、チェック機能を失った似非(エセ)議会です。
議場で市長や副市長に「違法ではない」「問題ない」と答弁させ、架空法人もヤラセも文書偽造も「法令違反ではない」ことにしたのです。
違法行為を問題にする議員を悪者にして、みんなで不当な罰を与える。今回の問責決議も同じです。「おかしい」と言う議員は死ぬような目にあわされます。
エセ議会(違法なことを違法ではないことにする議会)
いとう「保育所の財産を無償譲渡する議案の契約相手方は設立されていなかった。いいのか」
議長「そんなことをしたら犯罪者ばい」
2017年6月議会。議決した無償譲渡の契約相手方法人は、設立されていなかった。詳しくは下のブログ参照。
いとう「架空法人を議案に載せるのは公文書偽造ではないのか」
谷口一成議長「質問内容を変えるように」
徳安達成「議長!動議!」
「虚偽、真実ではないとの事実確認を」
月形市長「違法性はございません」
いとう「虚偽の文書をつくらされる職員はかわいそうだ…」
いとう「井上健作議員、静かにしてくれませんか!」
谷口一成議長「そんなことをしたら犯罪者ばい」
「そういうことはないと明確に答弁しており、伊藤議員の一般質問を終了します」
(終わった、終わった!)ヤラセや文書偽造に関わった市長、副市長以下市の幹部のみなさんは、今回も議長や与党議員のおかげで数々の違法行為をすべてなかったことにしてもらい大喜び。
「伊藤議員の発言の取り消しを!」
2018年6月議会
井上健作「糸島市が犯罪者であるかのような発言がありましたので、その部分の取消しを求めます」
いとう「どこを削除するんですか?議長!」
田原耕一議長「それば言うたらいかんたい。…賛成多数です」
登記を調べたら会社はなかった。いいのか?
2018年9月議会
いとう「法務局で登記を調べたら会社はなかった」
「会社がないのに事業者決定を行ったのは違法だ」
月形祐二市長「(違法とは)思っていません」
今回の参考ブログ
市長が違法行為の先頭を走る市役所
2017年10月15日号「広報いとしま」。月形市長は、松本嶺男前市長を自治功労者として表彰した。
職員に存在しない法人を「ある」と偽って事業者選定させ、契約相手方が設立されていない虚偽の議案を議会に提案し、市の財産を不正に有力者やそのお友達に無償譲渡した前市長。副市長、部長ら市の幹部を使って、市役所ぐるみで悪事の限りを尽くした。
不正をやり遂げた職員を出世させ、退職後は行政区長、シルバー人材センター、政治倫理審査会、公民館長、人権擁護委員、保護司…とあらゆる団体に天下りさせ、不正が永久にバレない悪のネットワークを張り巡らした。
人事権と任命権、許認可権、発注権、税金をフル活用して、議員や利害関係者、地域の有力者らと癒着し、法令遵守のないまちをつくりあげた前市長。それを手本に月形市長が同じ道を歩んでいる。
⇩関連ブログ
〇「伊藤議員のブログ削除を…」前市長が糸島警察署に相談したが取り下げる 2018年8月20日
2019年9月19日に書いたブログ。「官製談合の果てに議決なき違法貸付でばく大な損害」。
事実なので、市と議会から一度も抗議を受けていない。
糸島市は、ヤラセ、公文書偽造、隠ぺいがはびこる官製談合のまち。特定の利害関係者らが甘い汁を吸うために組織化された高度な詐欺市役所である。
子どもたちに胸が張れる真っ当な市役所ではない。
公務員による卑劣なヤラセの手口
この20年あまり、市が行政組織ぐるみで繰り返してきたヤラセの手口は、市の幹部が架空法人の理事長になりすまし、プロポーザル方式の事業者選定に参加したり、区長や元職員、利害関係者らを架空法人の構成員にするなど、オレオレ詐欺も顔負けの卑劣極まりないものだった。
その結果、市には偽造文書があふれた。その一部分を紹介しよう。
①存在しない法人を法人選定したヤラセで財産を無償譲渡
2007年3月1日、松本市長(当時)は二つの市立保育所を民営化し、建物、設備、備品を二つの社会福祉法人に無償譲渡するため、「財産の処分について」という議案を議会に提案した。しかし、この二つの議案は、契約相手方法人が設立されていない虚偽の議案だった。市は法人選定で、「個人」を法人と偽った大胆なヤラセを実行して、元市長ら有力者のお友達に市の財産を無償譲渡したのである。
②官製談合の果てに違法な貸付契約
2012年8月16日、松本市長は東京の会社と違法な契約を結び、森林公園樋の口ハイランドの土地20万㎡と建物3棟を、年間約10万円で10年間貸し付けた。しかし、この契約書は法的根拠がなく、議会の議決をしておらず、契約相手方法人の住所が登記と違うデタラメなものだった。与党議員の口利きが発端となった官製談合の果ての違法契約である。
③架空法人を法人選定に参入させる
2014年2月、市立保育所の移管先法人募集に、元前原市長の法人など4者が応募した。しかし、この事業者選定はヤラセだった。なぜなら、応募した4者のうち「社会福祉法人碧晟会(へきせいかい)」は、実在しない架空の法人だったからである。市の消防幹部が理事長になりすましていたことも判明。行政組織ぐるみでヤラセの事業者選定を実行し、それを議会の市民福祉委員会はまったく審査せず、賛成可決した。
④ヤラセの法人選定で財産を無償譲渡
2015年4月1日、月形市長は、二つの市立保育所の建物、設備、備品など、総額およそ2億円を社会福祉法人に無償譲渡した。しかし、その法人選定は架空法人を使ったヤラセだったので、この契約は本来無効だった。不正に財産を譲渡された社会福祉法人春陽会の理事長は元前原市長である。つまり、市長、前市長、元市長の3人が関与した前代未聞のヤラセだった。
⑤ヤラセの法人選定で財産を無償譲渡
2017年4月1日、月形市長は、市立神在保育所の財産を社会福祉法人いとしま子どもの会に無償譲渡する契約を結んだ。しかし、その法人選定は「個人」を「法人」と偽って事業者選定をしたヤラセだった。市はすべての保育所財産を、不正な手段で有力者とその関係者らに無償譲渡した。
⑥議決と違う協定を市長が結び便宜をはかる
2017年4月1日、月形市長は、当時福岡市博多区にあった会社と農業公園ファームパークの指定管理者協定を結んだ。しかし、この協定書は無効だった。なぜなら、議会で議決した内容と、市長が結んだ契約書の内容が違っていたからである。
市長は議案、登記と違う住所の会社と契約していた。この会社は、市長と契約を結んだその日に、農業公園に移転し、公園の住所に会社を登記し、公園の管理事務所を自社のオフィスにし、公園の住所と電話番号を使って自社商品を生産、販売し、銀行や他企業と取引した。
⑦議員の口利きが発端の官製談合で違法契約
2023年3月28日、月形市長は、東京の会社と森林公園を年間約11万円でさらに10年間貸す契約を更新した。議会で議決が必要な契約であるが、議決していない違法契約。契約相手方法人の住所は登記と違う。もともと2014年に議員の口利きが発端の官製談合で始めた違法な契約。
⑧契約書の住所に会社はない
2023年11月6日、月形市長はF社に市役所の売店コーナーを月約6万円で使用させる契約書を締結した。しかし、この住所に会社本店の実態はない。電話番号は他の会社の電話番号である。
⑨区長や職員が関与した住民組織の不正を隠ぺい
2020年度、市は多面的機能支払交付金の活動組織を指導して、不正受給した交付金の一部264万8千円を地域住民に配らせた。そのとき、すでに亡くなった人の領収書を作成したり、高齢者にうその領収書を書かせたり、開いてもいない総会議事録をねつ造したり、決算書を偽造したりした。市はそれらの偽造文書を受理し、県、国に「問題ない」と提出した。
もはや行政でも議会でもない 詐欺市役所と似非(えせ)議会
糸島市は、市長が違法行為の先頭を走る官製談合天国。九大移転と合併のばく大な利権に汚染され、政治倫理も公務員倫理もない汚れたまちだ。
私は20年もの間、市の不正をただし、税金の無駄遣いをなくそうと全力で調査し、議会で取り上げてきたが、根本を正すのは不可能だった。なぜなら、市と議会はグルだからだ。
彼らがやってきたことは、小さな違法行為ではない。職員や利害関係者をヤラセに使う組織的な官製談合である。
議会は、あらゆる市の違法行為、文書偽造などの犯罪をも容認し、私の質問を徹底的に妨害した。多数決による懲罰や辞職勧告で真相隠ぺいに加担した。
もはや行政でも議会でもない。利権に侵された詐欺(さぎ)市役所と似非(えせ)議会である。
警察、検察、マスメディアが徹底的に捜査、報道する以外に、糸島市をクリーンなまちにする道はない。
あさって16日は、私への問責決議が下される日。ただ一人の告発者、公益通報者を数の力で叩きのめす日だ。
堀田勉議長、あなたがすべての議員を味方につけても、不正の事実をなかったことにはできませんよ。いつかはバレる日がきます。
議会は市の犯罪行為をスルーし執行部と宴会へ
昨年9月、市が民間企業に再び無償譲渡した二丈温泉きららの湯。きょう午後6時から、ここで市と議会の宴会が行われる。
犯罪行為は「伊藤議員が問題にすればいい」
市長が内容虚偽の契約を結んだり、虚偽の議案を議会に提案したり、消防幹部が法人理事長になりすましたり、活動組織が死んだ人の領収書を作成したり…。
糸島市はまちぐるみ文書偽造天国です。
ところが議会はありとあらゆる市の不正、時には虚偽公文書作成などの犯罪までスルーしてきました。今日の議会後の議員全員協議会で、
「あなたたちは、死んだ人の領収書が作られたり、交付金のお金が配布されていなかったり、契約相手方の実態がない契約書を市長が結んでも、かんぺきスルーする。どういうことか?」
と私が抗議すると、
「それは伊藤議員が問題にすればいいことだ」と言って、自分たちには関係ないとの立場を表明しました。
議会には行政をチェックする役割があります。しかし、その役割を果たそうとせず、文書偽造を見てみぬふりをするのは共犯者と同じです。
刑事訴訟法239条第2項
「公務員には犯罪を告発する義務がある」
刑事訴訟法第239条第2項には「公務員は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない」と書かれています。
ところが、私がどれだけ市の虚偽公文書作成、行使を問題にしても、ヤラセの事業者選定や交付金の領収書偽造を明らかにしても、すべて無視してきました。
「それは伊藤議員が追及すればよかろうもん。俺らは知らん」
と見て見ぬふりをしてきたのです。
あなた方が議員でなく一般の市民であれば、告発の義務はありません。
しかし市民に選ばれた議員=公務員である以上、無視するのは隠蔽に加担するのと同じです。
そのうえ、6月議会最終日の今日、追及する私には問責決議という「罰」を与えて、市長以下執行部を助ける役割を果たしました。
そして今夜6時から執行部と楽しい宴会です。「伊藤議員をみんなでやっつけた。市の不正を伊藤攻撃にすり替えてやったぜ。8月の議会だよりが楽しみだ。わあいわい!」と、さぞ盛り上がることでしょう。
以下のビラは議長に届けて政務活動費で発行したビラです
市が「財産の無償貸付」や「財産の無償譲渡」で、当て馬を使ったり、なりすましによるヤラセなど「オレオレ詐欺」顔負けの犯罪行為をやってきたということを、多くの議員はよく知っています。知っていながらスルーして市長ら執行部を守るという、実に卑劣な隠蔽の片棒を担いでいるのです。
ちよ便り19号2019年1月発行
ちよ便り20号2020年10月発行
《6月17日11時からの一般質問 内容を事前公開》その1
談合の防止と公平公正な事業者選定について
我が家に配達された2024年5月21日の西日本新聞より。佐賀県神埼市の前市長が、ふるさと納税の委託事業者選定をめぐり、業者に秘密事項を漏らしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われた裁判の記事。不謹慎ですが、「へえ、これくらいのことで」と驚きました。
糸島市は前市長のときから、存在しない会社を「ある」と偽りプロポーザル方式で選定したり、職員を当て馬にするヤラセをしたり、契約相手方法人の名前や住所が登記と違うことがしばしばあったからです。(下に記載のブログ参照)
「指名登録しても指名されない…」という嘆き
「何年も指名登録しているが、指名されない」という業者の声をききました。「コネがないけん、市から仕事がもらえんのじゃろか」という声も聞きました。市内の3千業者のうち、ほとんどは零細業者です。その中で、市と契約を結んで安定した仕事のできる業者はほんの一握りです。
担当課の職員は一生懸命働いていますが、上の意向で偏った事業者選定になっているのでは?と思うことがよくあります。
6月17日11時からの一般質問では、事業者選定について3点取り上げます。
1)佐賀県神埼市での官製談合事件の教訓について
⑴ 佐賀県神崎市ではプロポーザル方式における官製談合が発覚し、市長と業者が逮捕されました。談合があると市にどのような損害が発生しますか。
2)新庁舎売店の運営事業者の選定について~契約相手方の実態がそこになく電話番号が違う契約書は有効か?
⑵ 新庁舎で勤務する職員数は非正規、派遣も含め約600人。日々多くの市民・関係者が来庁し、売店は相当な売り上げが期待されます。市は売店の年間売上高をいくらと推定していますか。また年間の売店貸付賃料、1カ月の賃料はいくらですか。
⑶下の写真は、令和5年11月6日に、月形市長が株式会社フロンティア・アドバンスの社長と新庁舎売店の貸付について結んだ契約書と応募した時の書類です。
契約書と応募書類に書かれた(株)フロンティア・アドバンスの住所は、糸島市飯原1675番地1,電話番号は092-324-8050になっています。
この住所に会社が移転したのは、登記簿によると令和3年4月です。これに間違いありませんか。
⑷ しかし先日、私がこの住所を訪ねると、ここに(株)フロンティア・アドバンスの本社はなく、「糸島ねぎぼうず」という産直市場があるだけでした。その写真がこれです。
調べると、324-8050という電話番号は「糸島ねぎぼうず」の連絡先です。フロンティア・アドバンスの連絡先ではありません。それは市もご存じでしょう。
その証拠に下の写真をごらんください。
市は令和3年5月13日、市のホームページで産直市場「糸島ねぎぼうず」を宣伝しました。それがこの写真です。
「糸島ねぎぼうず」の住所は、糸島市飯原1675番地1,電話番号は092-324-8050と明確に書いてあります。
市民を代表する市長が結んだ契約書の相手方が、その住所に会社本店が実在していない。電話番号も違う。それでもこの契約書は有効ですか。
3)深江小学校大規模改造工事について
⑸ 下の写真は、令和5年12月18日、市と株式会社キューボウ糸島支店が深江小学校大規模改造工事を4億1250万円で契約した請負契約書です。キューボウ糸島支店は、糸島市高田1丁目14‐25となっています。支店にいってみたところ、支店には見えませんでした。キューボウ糸島支店は商工会や町内会に加入していますか。また糸島市に法人市民税を払っていますか。
⑹市長は、昨年度、キューボウ糸島支店の支店長と2回で4億8000万円の契約を結びましたが、会社は支店登記していないため、糸島市に法人市民税を払っていません。支店があるということで優先的に指名を受け、多額の契約を結んでいる以上、登記していただくべきだと考えませんか。
⑺下の写真は、深江小学校大規模改造工事の入札結果表です。市が指名した10社のうち、応札したのはキュウボウ糸島支店と津田建設の2者だけでした。指名競争入札参加者選定委員会の規程では、委員長は馬場副市長ですね。辞退者が多すぎる入札は公平な競争を阻害すると考えますが、いかがですか。
⑻ 下の写真は、令和4年度の加布里小学校のトイレ改修工事の入札結果表です。指名した8社中、5社が辞退して、キュウボウ糸島支店が落札しました。辞退した5者の中には (株)へいせいや松吉建設も含まれています。
加布里小学校のトイレ改修工事は、予定価格が約8000万円であり、市の規定ではBランクの業者が請け負う仕事です。にもかかわらず、なぜBランクの業者を指名せず、Aaランクのへいせいや松吉建設を指名したのですか。
4)新庁舎建設に伴う事務用品購入の指名競争入札について
⑼ 令和5年7月27日、市は事務机121台を購入するため、指名競争入札を実施し、応札したのは(株)ワースクリエイション、(株)コバヤシ、(有)吉清教材店、古川文房堂、(株)枦事務機前原営業所の5者でした。
この入札は、(株)ワースクリエイションが落札し、市長は (株)ワースクリエイションと4191万7590円の契約を結びました。新庁舎建設に伴い、昨年度、市が購入した机やイス、応接セットなどの事務用備品の総額はいくらですか。
⑽ 令和5年8月3日、市は文書キャビネット550台を購入するため、指名競争入札を実施し、応札したのは、(株)ワースクリエイション、(株)コバヤシ、(有)吉清教材店、古川文房堂、(株)枦事務機前原営業所でした。この入札は、(株)ワースクリエイションが落札し、市長は (株)ワースクリエイションと5637万5440円の契約を結びました。
市が備品購入事業で、①(株)ワースクリエイションと結んだ契約総額はいくらでしたか。応札した業者それぞれについて、②何回指名し、③契約した総額はいくらでしたか。
⑾ 同じ8月3日、市は会議テーブルと会議イスを購入するため、指名競争入札を実施し、 (株)ワースクリエイション、(株)コバヤシ、(有)吉清教材店、古川文房堂、(株)枦事務機前原営業所が応札しました。この入札は、(株)ワースクリエイションが落札し、市長は (株)ワースクリエイションと2884万3100円の契約を結びました。
同じ8月3日、市は特別室事務机を購入するため、指名競争入札を実施し、応札したのは、(株)ワースクリエイション、(株)コバヤシ、(有)吉清教材店、古川文房堂、(株)枦事務機前原営業所でした。この入札は、(株)ワースクリエイションが落札し、市長は (株)ワースクリエイションと1591万6010円の契約を結びました。
応札した古川文房堂は、見たところ個人商店のようですが、法人ですか?①資本金、②従業員数、③令和4年度の販売実績をうかがいます。また④指名にあたって受注能力があるかどうかを調査しましたか。
⑿ 令和5年9月15日、市は指名競争入札を実施し、指名した中で応札したのは、(株)ワースクリエイション、(株)コバヤシ、(有)吉清教材店、古川文房堂、(株)枦事務機前原営業所でした。この入札は、(株)ワースクリエイションが落札し、市長は (株)ワースクリエイションと727万4520円の契約を結びました。
市が毎回指名した(株)枦事務機前原営業所についてです。営業所の①社員数、②販売実績、⑶町内会・商工会に加入しているかどうかをうかがいます。
⒀ (株)枦事務機の本社は西区田尻にあり、前原営業所は支店登記をしていません。何回も指名されているのに、糸島市に法人市民税を払っていません。6月11日、営業所の住所になっている糸島市浦志3丁目4-15に行ってみると、ここは土木連合会糸島支部の入っている建物でした。まちがいなくここに営業所の実態があるかどうかを、市はどのように調査しましたか。
⒁ 事務用品購入の落札率の平均は、いくらでしたか。また、なぜ一般競争入札にしなかったのか、理由をうかがいます。
入札結果表と契約書
昨年度の新庁舎備品関係のワースクリエイションに係る入札結果表と契約書署名欄を下に載せておきます。他社の分は後で掲載します。
多面的機能支払交付金の質問、物価高騰のなかで、市民生活を守る質問については後日。
関連ブログ〜市役所ぐるみの不正
〇不正に関与した人が政治倫理審査会副会長~社会福祉法人理事長なりすまし
ちよ便り19号2019年1月発行
ちよ便り20号2020年10月発行
市と議会 癒着と馴れ合いの構図
これが「議会」と言えるのか?
2017年6月議会。答弁している谷口副市長は、2012年2月の指定管理者選考会でヤラセのメンバーをつとめた。右は月形市長。後ろは、きららの湯の無償譲渡に関わった馬場部長(現副市長)。
昨日20日は、糸島市6月定例議会の最終日で、夕方からは市の執行部(市長以下三役と部長職)と議会との懇親会が料亭〇〇で開かれることになっていた。
議員控室では、まだ採決が終わってもいないのに、「今日の乾杯は誰がするのか?」とか、「政務活動費で沖縄行く」「遊びやろ?(笑)」「違う違う(笑)水質調査・・・」「いやウミガメの産卵調査(笑)」「日焼けして帰って来るったい・・・」等々、にぎやかな笑い声が聞こえてくる。
議会は市政をチェックする機関なのだが、私しか野党議員がいないから、与党のみなさんはいつもほがらかで楽しそうだ。
「〇〇ちゃん」「✕✕がくさ・・・」
とファーストネームやあだ名で呼び合って、まるでクラブかサロンのようだ。
議会後も、
「だけん、これはいいことと思うよ」
「そうたい。市のゆう通りたい」
問題になった議案がどんなにすばらしいかを、みんなで声高に言いあっている。
私はこの日、癒着・馴れ合いの茶番に激しく具合が悪くなり、吐き気がしてきた。頭がガンガンする。
そこで議会後、議員全員協議会で「新庁舎建設」の報告があっていたが、早引きして倒れそうな状態でなんとか家まで帰った。
目が覚めると、夕方7時。外はまだ明るかった。
今頃、市長や議員のみなさんがたは、料亭〇〇で飲食しながら「今度の議会もうまくいった」と、さぞ盛り上がっていることだろう。
特に議長、副議長に執行部は頭が上がるまい。
なぜなら、市のあらゆる違法行為を見逃してきたキーパーソンだから。
市役所が持つ年間800億円の利権。
年間1500もの事業者選定。
職員採用や補助金の行き先。
審議会委員や選考委員の選任。
ばく大な利権と許認可権をもってすれば、不可能なことはないのだろう。
架空法人で応募し、市の法人選定で役員のフリをして面接を受けた人を、月形市長は政治倫理審査会委員に任命している。
多面的機能支払交付金の事業報告書に、予算額だけ書いた収支決算書を8年分も作って堂々と市に提出した組織の代表者が、土地区画整理組合の監査役に就任している。
糸島市は、法令遵守、コンプライアンスなど、どうでもいいのである。
会社が存在しないのに、「ある」と偽って事業者選定する市役所がどこにあるだろう。
履歴書に嘘の住所が書いてあっても、まかり通る市役所がどこにあるだろう。
職員に架空法人の理事長を名のらせ、法人選定に加える市役所がどこにあるだろう。
公証役場で嘘の申し立てをして公正証書を作成し、市の財産を違法貸付するような市役所がどこにあるだろう。
糸島市以外に。
こんな法令違反を市が平気でやってこれたのは、歴代議長や議会運営委員会が、市の不正隠ぺいに全力を尽くしてきたからである。
質問中、私がどれだけ卑劣な妨害を受けてきたか、数えきれない。
彼らは、真相究明を妨害し、市を守っただけではない。
中には無効な議案を議決するために、議員の地位を利用して審査したフリをした者や、議場で虚偽報告するなどの重要な役割を果たした者もいた。
今日のニュースで、市が二丈温泉きららの湯の無償譲渡先を公募したと知った。
市は、事業者選定であまたヤラセをやり、前回のきららの湯の無償譲渡でも、イカサマを実行したことのある元副市長らに審査委員をやらせた。
そのときの過ちを反省をすることなく公募とは、なんという市民への裏切りだろう。
「市が違法なことをするはずなかろうが!」「伊藤の『ちよ便り』はうそばっかり!」
とあなた方がどんなに宣伝しても、私は黙らない。
公平公正で、法令を遵守するまちでなければ、市民も職員も真っ当な暮らしはできない。
リンク
虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?
「文書偽造」は、犯罪です。
しかし市には、虚偽の公文書があふれています。なぜでしょうか。
市の事務においてありとあらゆる不正が行われてきたからです。
たとえば、保育所の無償譲渡や森林公園の無償貸付は、特定の利害関係者の私腹を肥やすために仕組まれた「市役所ぐるみの犯罪」でした。
ではなぜ、これらが表沙汰にならないのでしょうか?
パワハラで「おかしい」という声を封じてきたからです。
出世や利権と引き換えに、関係者が口をつぐみ、嘘がまかり通ってきたからです。
議会が隠ぺいの役割を果たしてきたからです。
市民に見えない水面下では法令が順守されず、市は腐りきっています。
市長が虚偽の決定書にサインし、部長が虚偽の議案を作成し、それを市長が議会に提案し、議会がそれを議決するという究極のヤラセが行われてきました。
多面的機能支払交付金をめぐる不正は、氷山の一角です。
昨年、国では統一教会と自民党政治家との癒着が暴露され、被害者救済に道が開かれました。
真実を明らかにすることで、過ちを正すことができます。
今年こそ、市民生活を守るクリーンな市政へ。ご支援ください。
令和5年 1月 伊藤千代子」
上の文章は、ちよ便り31号の裏面に載せた記事、私の訴えです。
今週の火曜日、3月14日の一般質問では、市が不正を反省せず、さらに法令を踏みにじる道へ突き進んでいることがわかりました。
次のちよ便りは、4月発行の予定です。
なお連載ブログの続き、今しばらくお待ちください。
関連ブログ
5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡
27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
ちよ便り20号2020年1月発行
地震被災者に義援金を配らず私物化した市長
2005年12月議会報告。当時私は日本共産党の議員。写真はクリックすると拡大できる。
8300万円の義援金、被災者に配ったのは495万円だけ
多面的機能支払交付金の件を調べていると、16年前の西方沖地震の義援金のことを思い出しました。
2005年3月20日に発生した西方沖地震で、合併前の前原市は大きな被害を受けました。全壊した世帯はなく半壊世帯が26世帯。屋根や壁が落ちたりした一部損壊の被害は何千世帯もあり、多くの一戸建ての屋根はブルーシートで覆われました。マンションの住民も家具が倒れて電化製品や食器類がダメになった家がたくさんありました。
テレビ、新聞で報道されたため、全国から「被災者のために使ってください」と8300万円もの義援金が寄せられました。このありがたいお金を、松本嶺男前市長は被災者に495万円しか配らなかったのです。1000万円は市の会計に入れ、残りの6725万円は各校区に配り、そこから行政区自治会の会計に入れました。
「領収書はいらない、収支報告は求めない」と言って。
松本市長「被災者に配っても1~2万円にしかならない」
この年の12月議会で、私が「志摩町では全壊、半壊世帯だけでなく、一部損壊の世帯にも2万円ずつ配った。みなさん正月前に助かったと思う。糸島市も被災者に配るべきだ」というと前市長は、「被災者に配るのは事務量が大変。配っても1~2万円にしかならない」と言って、市と行政区自治会の会計にいれると主張したのです。
このとき、「市民や被災者の声を聞いたのか?」と聞くと、「区長の意見を聞いた」と答えました。区長は地域代表とはいえ、市長が任命する市の特別職員です。報酬も市から出ている市長の部下です。よほどのことではないと反対などできません。
災害被災者への募金さえ私物化し、まともに配らない首長は前代未聞です。しかし、市長を応援していた他の議員らの賛成で、この義援金のほとんどは消えてしまいました。
松本嶺男という市長は、部下の職員に議会や農業委員会で虚偽説明をさせたり、虚偽の公文書を作成させてヤラセの事業者選定をさせたりと、やりたい放題でした(過去のブログ参照)。
市の施設や補助金をワイロのように使って、有力者や利害関係者の私腹を肥やす手伝いをしました。
10数年前、多面的機能支払交付金の制度ができたとき、これを「農業振興のための交付金」というより、「地域支配の道具」にしようと目論んだのではないかとさえ思います。
月形祐二市長は、松本前市長の忠実な後継者です。
犠牲になるのは何も知らない市民
私は今度の議会報告「ちよ便り26号」を1万5千枚印刷し、毎日せっせと配布しています。手伝ってくださる方々のおかげでとても助かっていますが、それでも自分で4千枚は配っています。
ビラ配布が進む中で市民の方々から電話やメールで様々な声がとどきます。少し紹介すると、
「環境美化でみぞさらえをしています。日当はありません。でも隣の町内は3千円も出るそうです。不公平すぎます」
「高齢なのにみぞさらえに出ないと出不足金を2千円も取られます。年金暮らしで負担が重いです」
「道路と同じく水路は市が維持管理すべき。町内の住民が泥上げの委託料を何十万円も払うのはひどすぎます」
「環境保全の会に強制加入させられたうえ、草刈りに出なかった日は5千円の出不足金を取られました」…。
市に法令順守がなく、デタラメな制度運営がまかり通ると、犠牲になるのは何も知らない市民です。
左は議会で議決した議案。右は月形祐二市長が(株)フロンティア・アドバンスと結んだ契約書。
指定管理者との契約を結ぶには、地方自治法第244条の2第6項の規定で議会の議決が必要です。しかし、平成29年4月1日に月形市長が結んだ農業公園の指定管理の契約は議決した内容と違っていました。
議会最終日の3月19日、午後2時過ぎ、議長室に行って上のふたつ公文書をテーブルに並べ、田原耕一議長に言いました。
「平成28年12月議会で議決した議案の会社の住所は、博多駅東1丁目1-30です。でも平成29年4月1日に月形市長が結んだ協定書は博多駅東1丁目1-16です。市長の契約が議会の議決と違ってもいいのですか」
「…」
「4年前、建設産業委員長だった議長が、フロンティア・アドバンスはいい会社だと言ったんですよ。でも契約書は虚偽。決算はデタラメ。ひどいです。議長は家も近いし、農業公園の現状を知っていたんでしょう?」
「いや、知らんかった」
「議決と契約書が違ったら、法律違反です。なのになぜ議長も堀田副議長も議運もみんな黙っているんですか?みんなグルですか?」
「違う」と議長。しかし「議決と契約が違うのは問題だ」とはおっしゃいませんでした。
あれから1か月以上経ち、誰もが農業公園の件を全く無視しています。
本来なら「議決と違う契約は無効だ」「会社の住所が登記と違うとはどういうことか?」と怒って市を問いただすべきです。
だってみなさん、
生活保護でも就学援助でも入札後の工事契約でも、あらゆる市との契約で住所をごまかしたら許されません。犯罪者になってしまいます。
「議決と違う?よかばい」「登記と違う?いいじゃん」とはなりません。
行政が法律を守らないとき、それを正すのが議会です。
しかし議会はこれまでも市の不正を無視、黙認することで長年にわたり、市を助けてきました。平成グループ環境技研のバキュームカー虚偽申請がまかり通ったのも、こんな市と議会だからです。この件では一年半も志摩大石の住民は苦しめられました。
議決なき違法契約
これは、令和5年3月31日までの森林公園樋の口ハイランドの賃貸契約書。月形市長が(有)パシフィック・ネットワークの金丸一郎社長と結んだもの。3億円で建設した森林公園を年間10万円で貸しています。
2018年6月議会で私が「会社の住所が登記と違う」と指摘したら、次の情報公開では契約書の住所を手書きで直した公文書を出してきました。
訂正印さえない。どうせ不正な契約だから、住所なんかどうでもいいのでしょう。たぶんこの契約書は職員にパソコンで作らせて、適当にハンコを押したものだと推測しています。地方自治法で必要な議決をしていない違法契約ですから。
コロナウイルス感染症でいま国も地方も大変な状況です。
福祉の現場で、教育の現場で、ありとあらゆる市民と接する場で一生懸命仕事をしている誠実な職員もたくさんいます。
しかし不正を実行した幹部が権力のおかげで懲戒処分も受けず退職し、立派に天下りする姿をずっと見ていたら、職員から公務員倫理や法令順守の精神は失われてしまうでしょう。
不正と腐敗の連鎖は止められるか?
いま(株)フロンティア・アドバンスは5億円で建設した農業公園ファームパークを自分の会社本店にして、水光熱費も払わず好きなようにビジネスを展開しています。
そのうえ、自分が会社にしている公園の施設管理費を今年度は市から1320万円もらいます。そしてその事業報告書は領収書のない虚偽決算です。
こんな施設乗っ取りの詐欺的手法を考えついた松本嶺男前市長は、まさに「嘘とヤラセの天才詐欺師」です。
10年以上に渡る保育所5件の無償譲渡で公文書を偽造しまくった市。利害関係者の住所も法人の名前も議案も契約書も虚偽でした。
わずか5年で背任罪は時効ですから、与党議員らが真相究明を妨害している間にいくつもの犯罪行為が時効になりました。
何十年もの間に糸島に根を張った金権腐敗の政治。その連鎖を断ち切ることができるのでしょうか?
※明日28日は福岡地裁で「きららの湯をタダでやるな」の住民訴訟の判決があります。
市役所ぐるみのヤラセは暴力団より悪質
議決したら何をやってもいいんだと言う驕り。
目に余る虚偽答弁と虚偽公文書の数々。
パワハラと表裏一体の違法行為。
不正で失われる莫大な税金と市の財産。
特定業者と癒着した市の政治腐敗を正面から取り上げる議員が他にいない中で、「市を犯罪者扱いするな!」「嘘つくな!」と怒号渦巻く中で、私は長年孤独な闘いを強いられました。
しかし何度でも言います。
虚偽公文書の作成は犯罪であり、職員に違法行為を命じる市は間違っています。
行政に対する社会の信頼を悪用した「市役所ぐるみのヤラセ」は暴力団より悪質。
絶対に見過ごすことはできません。
市民のみなさん、いつも温かい激励ありがとうございます。
クリーンな市政実現へ、今後もお力添えをよろしくお願いいたします。
※前市長の写真は2020年12月1日号。訂正しお詫びします。
この4年間で明白になってきた市の不正行為
2016年3月議会で「きららの湯の無償譲渡」について、私に答弁する馬場貢健康増進部長
3月19日に馬場貢氏を副市長に選任する議案33号が提案され、私は「法令順守に問題あり」として反対しました。発言内容は以下の通り。
フォレストアドベンチャーへの森林公園の違法貸付
議案33号「副市長の選任について」反対します。副市長は事務方のトップであり、法令順守の市政を担う責任者です。
馬場氏は、松本嶺男前市長のときからの幹部で、フォレストアドベンチャーへの森林公園の違法貸付の不正を知りうる立場にありました。
登記されていない会社を事業者決定し、市の財産の無償貸付議案を提案し契約した松本嶺男前市長は、背任罪で市が告発すべき人でした。谷口俊弘前副市長及び、洞孝文元農林水産部長も同様です。馬場氏はこれらの人ともっとも長きにわたって幹部として責任の重い立場にありました。
3つの契約に虚偽公文書含む不正あり
月形祐二市長が平成29年4月1日に結んだ三つの契約、すなわち1,健康福祉センターきららの湯の無償譲渡、2,市立神在保育所の無償譲渡、3,農業公園ファームパーク伊都国の指定管理基本協定は、3件ともに虚偽公文書作成及び背任罪で告発すべき案件です。
程度は違っても申請書、決定書、議案、契約書に虚偽記載があります。市が「瑕疵ある行政処分」を繰り返し、議決した3つの契約は、法令順守とは到底言い難い、実に巧妙に仕組まれた不正だと考えます。馬場貢氏がこの当時の執行部の中心メンバーであった以上、副市長就任には強く反対します。
きららの湯の事業者選定は間違っていた
馬場貢氏は、平成26年度から健康増進部長として健康福祉センターきららの湯の移管先選定を担当し、平成28年3月議会で「なぜ無償譲渡なのか」と問う私に、「事業者に負担を求めない方が施設の長期運営につながると判断した」と答弁しました。
しかし結果はどうだったでしょうか。
タダでやったのに日食システムの経営は安定せず、無償譲渡後わずか2年で温泉の利用料を値上げし、裁判で問題になりました。事業者選定が間違っていたのです。「きららの湯をただでやるな」の住民訴訟の原因をつくった市側の当事者が馬場氏です。
馬場氏や谷口前副市長が、自宅に会社を設立してわずか1年の日食システム(株)を、温泉経営の経験が全くない会社と知りながら、きららの湯の移管先に応募できるよう応募要項を作成したことは、重大な背任行為であると考えます。
浦志の開発~アンダーパス推進、踏切閉鎖の責任あり
平成28年度に馬場氏は企画部長に就任し、アンダーパスの中央ルート推進に力を注ぎ、桂田踏切を廃止する事務を行い、市の交通網に打撃を与えました。
雷山運動公園整備事業、予定価格の99.99%事業費。1者選定問題
馬場氏の最後の大きな仕事は、雷山運動公園整備事業の事業者選定でした。(株)へいせいと松吉建設(株)が加わった合人社グループが予定価格の99.99%で事業を受注し、契約額は57億6957万2865円にも上ります。
市が平成グループの関係者を計画段階から運動公園構想委員会に委員として出席させたことを「問題ない」と議会答弁した馬場氏は、企業との関係において公平性と法令順守の観点が欠落していると考えます。
神在保育所の無償譲渡にも関わる
さらに神在保育所の無償譲渡に関しては、応募資格のなかった福岡市東区の若尾勉氏の応募を市が認め、移管先に社会福祉法人ではない「いとしま子どもの会設立準備会」なるものを決定する不正を行った後、当該準備会を社会福祉法人に認可する過程で、馬場氏は審査委員会のメンバーでした。
申請書類が全く不備であったにもかかわらず、即時認可する事務を当時の洞総務部長や井土敏幸人権福祉部長らとともに行ったことは、公務員として市民の信頼を失墜させる行為です。
平成30年に終結した前原東土地区画整理事業を担当した井上義弘元建設都市部長、現企画部長が、当該開発区域に土地を所有する利害関係者だったことが判明しましたが、今後、九大周辺の馬場・泊の開発において、馬場氏が当事者として副市長の立場を利用する可能性も否定できません。
よって、馬場貢氏の副市長就任には反対します。
賛成討論 井上健作議員(自民系)
結果~反対1 賛成18(自民系11、公明2、立憲1、共産2、無2)
質疑について
採決前の質疑では、昨年「馬場氏が企画部長のときに作成した糸島市総合戦略推進委員会の会長職に馬場○○氏が就任していたが、この方は馬場貢氏の親戚である。企画部長と企業の側の代表が親類同士で市の総合戦略を推進するのは問題」と指摘しました。
これから、泊と馬場を「サイエンスビレッジ構想」の名で開発していこうとしているとき、行政と企業が癒着していいか?ということです。
利害関係者がわからないとは?
いとう~馬場氏は九大周辺開発の市政アドバイザーだが、泊・馬場地区の開発において、馬場氏が利害関係者ではないかを市は確認したのか。
井上義弘企画部長~何をもって利害関係者と言っているのかわからない。利害関係者は悪ではない。
職員倫理条例、施行規則で定められた利害関係者との禁止行為
利害関係者の定義がわからなかったら、職員倫理条例、同施行規則を守ることはできません。
利害関係者と職員との飲食は、禁じられていますが、井上部長は2012年4月、農林土木課長のとき、洞農林水産部長(後の総務部長)らとフォレストアドベンチャーの利害関係者といっしょに飲食をしましたね。無償貸付の契約締結の後に打ち上げの宴会をしたのです。
さらに井上部長は、平成30年度に終結した前原東土地区画整理事業の利害関係者でした。自分が地権者でありながら、建設都市部長として、当該地域の開発事務を部下の職員に命じていたのは公務員倫理、職員倫理上問題だと私は指摘してきたのです。
月形市長は、松本前市長のやり方をならって、利害関係者の職員に事務を担当させるという卑劣な人事を続け、市政を歪めています。
付け加えれば、この事業を審査した小島忠義議員(現建設産業委員長)も利害関係者でした。これについては、後に書きます。
行政と議会、利害関係者の癒着・馴れ合いが市政を歪め、ばく大な税金が無駄に遣われてきました。だから誰も忖度して「おかしい」と言わないことを、私は「これでいいのか?」と訴え続けているのです。
昨年の令和2年4月1日、月形市長は(株)伊都環境設備サービスと8500万円でリサイクルプラザ棟の業務委託を契約しました。これは平成24年から続いています。。
(株)伊都環境設備サービスの住所をグーグルマップで検索したもの。
なぜ市は、事業者決定書に会社の住所を書かなかったのでしょうか?
電話登録もない会社の実態はどうなっているのでしょうか?
前回のブログを書いた後、「陰ながら応援している」という市民の方から、
「○○議員が『伊藤は噓つきだ。市が悪いことをするはずがない』と言いふらしています。悔しいです」と電話をいただきました。
「伊藤は過激だ」「また議会を混乱させた」「市に協力しないで嘘ばかり言いよる」
そんなことをあちこちで吹聴している議員さんがあちこちにいらっしゃるようです。
では、もう少し資料を追加して説明しましょう。
これは、平成30年に私が法務局で入手したこの会社の登記事項証明書です。
会社設立は、平成22年12月27日です。
下は、前回紹介した事業者決定書。
平成24年4月1日に松本嶺男市長が決定し、谷口俊弘副市長らが押印しています。
(表)(裏拡大)
契約も同じ日。時系列に並べると、こうなります。
平成22年12月27日、会社を設立。
平成24年 4月 1日、市が事業者決定、同日7946万2950円の契約。
松本嶺男前市長は、入札やプロポーザル方式の事業者選定をいっさい行わず、設立してわずか1年3カ月の会社を契約相手方に決定し、契約していたのです。
「12年の長期実績がある」と偽って。デタラメですね。
この契約を月形市長が平成26年度からそのまま引き継いでいます。
平成24年4月と言えば、松本前市長はテレビや新聞によく出ていました。
下水道課の職員がこの年の1月に官製談合防止法違反容疑で逮捕され、市役所が家宅捜査され、4月には福岡地裁で有罪判決があったからです。
前市長は「法令順守と公務員倫理の徹底に努める」なんて神妙な顔でマスコミに語っていましたが、その裏では自分が市長権力を使ってもっと悪いことをしていたのです。
副市長や職員を手足のように使って。
法令順守だけでなく、道徳心や倫理観もない本当に最低の市長でした。
この直前の平成24年3月議会では松本前市長は、フォレストアドベンチャーに森林公園とキャンプ場を10年間タダで貸す「無償貸付」の議案を提案しました。
議会が始まる1週間前に設立された会社にです。(平成24年2月22日設立)
「公園をタダで貸しちゃる。議会までに会社をつくれ」ということをしたわけです。
市長が市の公園、市の財産を私物化したために、多くの職員が必要のない多大な事務を強いられ、市民から憩いの公園が奪われました。
松本嶺男という市長は、立派に不正をやり遂げた部下を昇進させるという手法で、秘密の漏洩を防ぎ、市役所を虚偽公文書の作成も厭わない恐ろしい市役所に変えていったのです。
平成24年6月議会では、きららの湯の民営化の提案が議員からありました。
そして平成29年4月1日、健康福祉センターきららの湯は無償譲渡されてしまいました。
「民営化」が、多くの市の財産の無償譲渡の口実にされました。有力者とそのお友達に。
そういえば、きららの湯を無償譲渡した相手方も設立2年の会社でしたね。
次回、設立年月日と決定日を確かめてみましょう。
市民のために使われるべき税金や財産が、どのようなデタラメな事務で失われてきたかを、検証したいと思います。
〈参考〉フォレストアドベンチャー不正の経過
~8千万円の契約をした会社はどこに?
表面
松本嶺男前市長が2012(平成24)年に決裁した事業者決定書。
この決定書1枚で以後毎年、市は入札せず随意契約によってクリーンセンターリサイクルプラザの運転管理業務委託を、(株)伊都環境設備サービスに発注しています。
契約額は、年間8千万円から9千万円。
随意契約では平成グループの(株)環境設備公社(昨年度決算で約3億7千万円)、平成グループの(株)環境技研(昨年度決算で約2億7千万円)などと並んで大きな契約です。
コロナで事業者はどこも大変なときに、毎年毎年市から巨額の契約がもらえるとは、非常に運のいい会社です。
しかし事業者決定書には契約相手方の住所がありません。
会社はどこにあるのでしょう?
入札なら登記事項証明書や決算報告書等を市に提出するので、会社の経営状況、取締役の状況、会社の住所が情報公開でわかります。
しかし松本前市長が勝手に随意契約した会社は、資料がでてきません。
契約相手方の住所がない。本社はどこにあるんでしょうか?
事業者決定書に虚偽記載
裏面
しかもこの決定書には、事実と違う虚偽記載があります。会社の設立年度を偽っているのです。
赤線のところ。随意契約の理由に。
「株式会社伊都環境設備サービスは、長期間(12年間)の運転実績があり、…云々」と書いていますが、この会社の設立年月日は、平成22年12月27日です。つまりこの時点では設立2年の会社だったのです。
設立2年を12年と偽っていたのだから、デタラメですね。
困ったことに松本嶺男前市長は、しばしば法人の設立年月日を偽ってお友達の便宜を図る不正を繰り返しました。
2020年12月議会
私が「会社の所在地はどこですか?」と質問すると、市は「糸島市志摩久家」と答えました。
なぜ番地まで言わないのでしょう?
志摩の久家まで行って自分で会社を探せと言うのでしょうか。
○16番(伊藤千代子)
昨年度のリサイクルプラザで処理した資源物の総量は?
○生活環境課長
処理実績は2074トンである。
○16番(伊藤千代子)
1トン当たりのコストが4万8971円もかかっている。非常に高い。
今年度の委託料、契約相手方、代表者、電話番号、従業員数は?
○市民部長
契約金額は8542万1820円。
契約相手方は、株式会社伊都環境設備サービス。代表者は、柴田榮一氏。
社員数は、パート、アルバイトを含めて19名である。
電話番号は328-1331である。
おかしい。
企業情報では本社電話の登録はありません。本社の住所や電話番号を知られたくないとは、おかしいですね。
パート、アルバイト含め社員19名で契約金が8500万円。
平成30年2月時点で取締役が8名もいました。。
ごみ処理費は年間14億円にもなり、その多くが随意契約の業務委託。議会の議決は必要ありません。実態がわからないのです。
○16番(伊藤千代子)
総務部長に伺いますけど、住所は書いていない、設立年月日も違う。こういう決定書が糸島市では有効なんですか。
毎年毎年8000万円、9000万円の契約をするんですよ。いいんですか。
○総務部長
行政内部の意思決定文書でございます。
決裁文書中に法人の住所がないからといって疑義、誤解が生じる余地はない。何の問題もないと認識しております。
問題ありますよ。公文書じゃないですか。
今年度、月形市長が8500万円で契約した書類に住所は書いてありました。
「糸島市志摩久家2678」です。多額の税金で契約をする会社なのに、なぜ住所を隠すのですか?
~腐敗政治でばく大な税金が無駄に
2020年12月1日付の広報いとしま。松本嶺男前市長の写真が大きく載っていた。
私は恐ろしくなった。
それはこの人が8年の長きにわたって市長の権限を悪用し、部下の副市長や部長らに数々の不正を命じた「嘘とヤラセの天才」だったからである。
設立されていない会社、設立されていない社会福祉法人。それらをあたかもあるかのように事業者選定させ、虚偽の決定書、議案を捏造し、議会で議決させるという前代未聞の手法で市の財産を無償譲渡し、無償貸付した。
議員の口利きをきっかけにフォレストアドベンチャーに違法貸付している森林公園樋の口ハイランドは、まさに不正のお手本だ。
3年前の私のブログを見てみよう。
2017年10月24日のブログから
「虚偽の公文書作成行為は犯罪行為。前市長に自治功労者の資格はない」
10月15日号の市広報によると、
公務員の良心を踏みにじり、部下の職員に虚偽公文書を作成させ、市役所ぐるみで不正な業者選定を繰り返していた松本前市長を、
月形市長は、11月3日、自治功労者として表彰するという。
それは、市が行ってきた数々の不正行為を反省せず、
これからも前市長をお手本に、虚偽や不正を続けることを社会に宣言するようなものである。
それは他の表彰を受ける立派な方々にたいして、あまりに失礼だ。
今回の神在保育所の無償譲渡も、きららの湯の無償譲渡も、前市長のときからの計画だった。
レールを敷いたのは、間違いなく前市長である。
存在しない会社や法人を、やらせで業者選定し、虚偽の決定書を作成して、利害関係者の便宜をはかるという「行政手法」を前市長から受け継いだ今の執行部が、
前市長を尊敬し、表彰したい気持ちはよくわかる。
しかし、
法令順守も公務員倫理も投げ捨て、議会でウソをつき、市政を私物化してきた前市長を、私は許せない。
「議員や上司のパワハラに耐えられない」との言葉を残して、職員が自殺しても、
調査ひとつせず真実を隠ぺいした前市長を、私は許せない。
市と議会と利害関係者が手を組めば、何でもできる。
行政私物化の恐ろしい市役所を作り上げた人を、表彰するなど、私には許せない。
この当時の議会報告「ちよ便り」
11号
大勢の議員の妨害を受けながら質問したが、この時書いた記事はやはり正しかった。糸島市最大の不幸は、市長室に詐欺師が君臨していたことである。
市民の命と暮らしを守るためのばく大な税金、財産が失われ、それは今も続いている。
汗して働く市民、コロナ禍で苦しむ市民のために、クリーンな市政が必要だと痛感する。
ちよ便り14号 15号
糸島警察署
政治倫理・公務員倫理 崩壊
2018年2月某日、私は糸島警察署の2階の狭い一室にいました。
そこでA刑事は私をじっと見つめ、「松本嶺男前市長が警察に来られ、伊藤議員のブログの記事を削除してほしいと相談があった」と言いました。
右手には、私が書いたブログのコピーが。
2017年、月形市長は松本前市長を市政功労者として表彰しました。それについて私は、「職員に不正行為を命じた『ウソとヤラセの天才』前市長を、市が表彰するとは何事か」と、自分のブログできびしく批判しました。
前市長がその削除を警察に相談したため、呼び出されたのです。
私は即、断わりました。
「これは真実だから削除しません。前市長には名誉棄損で訴えても構わないと伝えてください」と言いました。
一か月後、警察から電話で、「前市長が相談を取り下げた。」と連絡がありました。そして、「もうこの件については二度と取り上げません」と刑事課長は私に言いました。
あれから二年。市の財産を私物化した無償譲渡、無償貸付は、前市長の不正がお手本だったことが明白になってきました。
市の公務員倫理は崩壊し、虚偽の公文書がまん延。もはや住民に奉仕する公平公正な市役所ではありません。
前市長は、選挙で応援してくれた議員や業者の土地を開発予定地にしました。
職員を使って、ヤラセの業者選定を繰り返しました。
議員は市の説明を聞くだけで賛成し、自ら調べません。虚偽公文書作成などの違法行為も黙認しています。「認めたら犯罪者になる」(T議長)からです。
前市長が計画した大型事業、無償譲渡
月形市長は、松本前市長の忠実な後継者。今の大型公共事業は、すべて前市長の時代に計画されたものです。
シロアリに食われた家のように、長年にわたる市の損害はあまりに大きく、黙認できません。
市と議会と利害関係者との癒着・なれ合いを断つために、22年間の議会活動で取り上げた市政の問題点をシリーズで書きます。
2018年6月議会報告ちよ便り14号。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という状態。
当事者インタビュー記事掲載の雑誌
9月議会最終日の27日、
議員全員協議会で私は、「田原議長!」と手を挙げ、
「今度の議会で、市が、会社が存在しないのに公文書を作成し、市の財産を無償貸付していたことが明らかになりました。おかしいですよ、こんなことは。100条委員会を作って、真相を究明しましょう」と言った。
すると議会事務局が「100条委員会は、議会中でなければできません」
というので、
「12月議会で、やりましょう。ねえ、みなさん、おかしいでしょう?」
と言うと、
古参議員が、「どうせ多数決ばい」と言う声が聞こえた。
「えっ! 多数決したら、委員会の設置ができないというのですか?
みなさん、おかしいと思わないんですか?
…沈黙
「○○議員、あなたは、おかしいと思うでしょう?」
…沈黙
「○○議員は? ○○議員は? ○○議員は? おかしいと思いませんか?」
つぎつぎ、議案に賛成した古参議員たちに聞いた。
沈黙した議員、怒って何か大声で叫んだ議員、「ここで議論しなければならないのですか?…」と小声で言った議員。
このときは、だれ一人、「そうだ、そんなことを許すわけにはいかない。議会制民主主義の破壊だ。真相を明らかにすべきだ」
と言わなかった。
でも、私はあきらめない。
虚偽公文書の作成は犯罪だからだ。
これ以上、職員を巻き込んで、ウソの公文書を作成させるわけにはいかない。
市も議会も、虚偽が何か? ウソが何かもわからないのか?
いや、分からないフリをしているだけだ。…と私は確信している。
この1年半、議会で、無償譲渡、無償貸付に関わる公文書の虚偽について質問してきました。
法令順守の公平、公正でまともな市役所になってほしいからです。
しかし自浄能力のない市の執行部は、議会でうそを積み重ね、開き直っています。
議会が「公文書に書いてある会社がなかったとは、どういうことだ?」
「議会にうそをついていいのか?」と言わず、完璧に黙認する中で、市はやりたい放題です。
市民が監視しなければ、議会制民主主義はこんなにも脆(もろ)い。
お昼の食事中、ある古参議員が、大きな声でしゃべっています。
「議会は芝居よ、芝居。質問するこたぁ、いらん」
市長派議員1強状態で、議会制民主主義は形骸化しています。
「どうせ伊藤が告発しても、司法は行政権力に甘いから、起訴なんかしないだろう…」
「市民の関心がなければ、マスコミも取り上げない」
「懲罰や辞職勧告で何度も新聞に載って、福岡県中に悪名がとどろいている伊藤の言うことなんか、だれも信用しないだろう…」
そういう声が、聞こえてきます。
まちを良くするのは、議員個人ではなく、真実を知った市民です。
何が違法な虚偽の公文書か?
どのようなうそとヤラセが業者選定でおこなわれてきたのか?
を振り返ります。
来年は、雷山の運動公園事業(50億円)が、プロポーザル方式で、なんと1社に発注されようとしています。
分離分割発注で、多くの地場業者に仕事をつくろうという発想はありません。
市の業者選定をまったく信用できないのに、50億円の1社発注とは恐ろしい。
巨額すぎます。
利権がらみの市政がどんなに怖いかを、ともに考えましょう。
糸島警察署
先月、免許証の更新で糸島警察署に行った。
そのとき住民の方に、にこやかな笑顔で丁寧に対応している署員を見て、とてもいい印象をもった。犯罪者には厳しいが、一般市民には親切であってほしい。
ところで、今年の1月28日の市議会議員選挙のあと、糸島警察署から電話があり、「おいで願えないか」と言われた。
何の用事だろうと、2月過ぎのある日、出かけて行った。
捜査で忙しい中、刑事課のトップの方が丁寧におっしゃるには、昨年12月頃、「松本前市長が糸島警察署に来られて、伊藤議員のブログを削除してほしい」と相談したというのだ。もう市長ではないので、自分のことをブログに書かないでほしいと。
「私がブログに書いていることは、ウソではありません。だから削除しません」と私は言った。今は市長でなくても、市長のときに行った数々の不正行為は、今も市政に大きな悪影響を与えている。
「これからも書きます。名誉棄損で訴えてかまわないと、前市長に伝えてください」。
それからまた1か月ほどして、3月末だったか警察から電話があった。丁度体調が悪くて起きられず、寝込んでいたときだった。
「前市長に伝えました。相談は取り下げるそうです…」
「わかりました。ありがとうございます」
それから4か月。様々な書類を見ると、前市長の時代から今に続く「ウソとヤラセ」の事業者選定は、ますます明白になってきたと思う。それでどれだけ市役所の公務員倫理が歪められ、市の財政に打撃を与えてきたことか。
たとえ市長を辞めても、政治責任は消えはしない。
圧倒的に市長派議員が多い中で、議会はまっとうにチェック機能を果たせない。市民の関心と世論が政治を動かす。
9月議会では、市民の命と暮らしを守る市政へ、ウソやえこひいきのない、公平でクリーンな市役所へ、一歩前にすすめる質問にしたい。
ヤジや懲罰の妨害がないことを願って。