架空法人もヤラセも文書偽造もなかったことにした議会
政務活動費で発行した議会ニュース「ちよ便り」19号と20号。2019年と2020年に「市役所ぐるみの犯罪」と批判してそれぞれ1万枚配布しました。
しかし、市も議会も利害関係者らも完全に無視しました。事実なので私を名誉棄損で訴えることができない。そこで私に議会で懲罰や辞職勧告を与えて不正を隠ぺいしたのです。
市が、元前原市長の法人に市の保育所財産を無償譲渡したときは、現職の消防幹部が架空法人の理事長になりすまし、法人選定の当て馬になりました。
身内で架空法人をでっち上げ、身内で審査するヤラセに元職員や行政区長、利害関係者らが大勢協力したのです。
森林公園とキャンプ場をフォレストアドベンチャーに無償貸付したときは、副市長ら市の幹部が、存在しない会社を「株式会社」と偽って事業者選定するヤラセを実行しました。
2018年10月号ちよ便りNo.15から。今も同じようなことを繰り返している。
履歴書も申請書も決算書類もデタラメ。いま糸島市で起きている住民組織のおびただしい文書偽造は、市がお手本と言えるでしょう。
詐欺(サギ)市役所を守るのは、チェック機能を失った似非(エセ)議会です。
議場で市長や副市長に「違法ではない」「問題ない」と答弁させ、架空法人もヤラセも文書偽造も「法令違反ではない」ことにしたのです。
違法行為を問題にする議員を悪者にして、みんなで不当な罰を与える。今回の問責決議も同じです。「おかしい」と言う議員は死ぬような目にあわされます。
エセ議会(違法なことを違法ではないことにする議会)
いとう「保育所の財産を無償譲渡する議案の契約相手方は設立されていなかった。いいのか」
議長「そんなことをしたら犯罪者ばい」
2017年6月議会。議決した無償譲渡の契約相手方法人は、設立されていなかった。詳しくは下のブログ参照。
いとう「架空法人を議案に載せるのは公文書偽造ではないのか」
谷口一成議長「質問内容を変えるように」
徳安達成「議長!動議!」
「虚偽、真実ではないとの事実確認を」
月形市長「違法性はございません」
いとう「虚偽の文書をつくらされる職員はかわいそうだ…」
いとう「井上健作議員、静かにしてくれませんか!」
谷口一成議長「そんなことをしたら犯罪者ばい」
「そういうことはないと明確に答弁しており、伊藤議員の一般質問を終了します」
(終わった、終わった!)ヤラセや文書偽造に関わった市長、副市長以下市の幹部のみなさんは、今回も議長や与党議員のおかげで数々の違法行為をすべてなかったことにしてもらい大喜び。
「伊藤議員の発言の取り消しを!」
2018年6月議会
井上健作「糸島市が犯罪者であるかのような発言がありましたので、その部分の取消しを求めます」
いとう「どこを削除するんですか?議長!」
田原耕一議長「それば言うたらいかんたい。…賛成多数です」
登記を調べたら会社はなかった。いいのか?
2018年9月議会
いとう「法務局で登記を調べたら会社はなかった」
「会社がないのに事業者決定を行ったのは違法だ」
月形祐二市長「(違法とは)思っていません」
今回の参考ブログ
市長が違法行為の先頭を走る市役所
2017年10月15日号「広報いとしま」。月形市長は、松本嶺男前市長を自治功労者として表彰した。
職員に存在しない法人を「ある」と偽って事業者選定させ、契約相手方が設立されていない虚偽の議案を議会に提案し、市の財産を不正に有力者やそのお友達に無償譲渡した前市長。副市長、部長ら市の幹部を使って、市役所ぐるみで悪事の限りを尽くした。
不正をやり遂げた職員を出世させ、退職後は行政区長、シルバー人材センター、政治倫理審査会、公民館長、人権擁護委員、保護司…とあらゆる団体に天下りさせ、不正が永久にバレない悪のネットワークを張り巡らした。
人事権と任命権、許認可権、発注権、税金をフル活用して、議員や利害関係者、地域の有力者らと癒着し、法令遵守のないまちをつくりあげた前市長。それを手本に月形市長が同じ道を歩んでいる。
⇩関連ブログ
〇「伊藤議員のブログ削除を…」前市長が糸島警察署に相談したが取り下げる 2018年8月20日
2019年9月19日に書いたブログ。「官製談合の果てに議決なき違法貸付でばく大な損害」。
事実なので、市と議会から一度も抗議を受けていない。
糸島市は、ヤラセ、公文書偽造、隠ぺいがはびこる官製談合のまち。特定の利害関係者らが甘い汁を吸うために組織化された高度な詐欺市役所である。
子どもたちに胸が張れる真っ当な市役所ではない。
公務員による卑劣なヤラセの手口
この20年あまり、市が行政組織ぐるみで繰り返してきたヤラセの手口は、市の幹部が架空法人の理事長になりすまし、プロポーザル方式の事業者選定に参加したり、区長や元職員、利害関係者らを架空法人の構成員にするなど、オレオレ詐欺も顔負けの卑劣極まりないものだった。
その結果、市には偽造文書があふれた。その一部分を紹介しよう。
①存在しない法人を法人選定したヤラセで財産を無償譲渡
2007年3月1日、松本市長(当時)は二つの市立保育所を民営化し、建物、設備、備品を二つの社会福祉法人に無償譲渡するため、「財産の処分について」という議案を議会に提案した。しかし、この二つの議案は、契約相手方法人が設立されていない虚偽の議案だった。市は法人選定で、「個人」を法人と偽った大胆なヤラセを実行して、元市長ら有力者のお友達に市の財産を無償譲渡したのである。
②官製談合の果てに違法な貸付契約
2012年8月16日、松本市長は東京の会社と違法な契約を結び、森林公園樋の口ハイランドの土地20万㎡と建物3棟を、年間約10万円で10年間貸し付けた。しかし、この契約書は法的根拠がなく、議会の議決をしておらず、契約相手方法人の住所が登記と違うデタラメなものだった。与党議員の口利きが発端となった官製談合の果ての違法契約である。
③架空法人を法人選定に参入させる
2014年2月、市立保育所の移管先法人募集に、元前原市長の法人など4者が応募した。しかし、この事業者選定はヤラセだった。なぜなら、応募した4者のうち「社会福祉法人碧晟会(へきせいかい)」は、実在しない架空の法人だったからである。市の消防幹部が理事長になりすましていたことも判明。行政組織ぐるみでヤラセの事業者選定を実行し、それを議会の市民福祉委員会はまったく審査せず、賛成可決した。
④ヤラセの法人選定で財産を無償譲渡
2015年4月1日、月形市長は、二つの市立保育所の建物、設備、備品など、総額およそ2億円を社会福祉法人に無償譲渡した。しかし、その法人選定は架空法人を使ったヤラセだったので、この契約は本来無効だった。不正に財産を譲渡された社会福祉法人春陽会の理事長は元前原市長である。つまり、市長、前市長、元市長の3人が関与した前代未聞のヤラセだった。
⑤ヤラセの法人選定で財産を無償譲渡
2017年4月1日、月形市長は、市立神在保育所の財産を社会福祉法人いとしま子どもの会に無償譲渡する契約を結んだ。しかし、その法人選定は「個人」を「法人」と偽って事業者選定をしたヤラセだった。市はすべての保育所財産を、不正な手段で有力者とその関係者らに無償譲渡した。
⑥議決と違う協定を市長が結び便宜をはかる
2017年4月1日、月形市長は、当時福岡市博多区にあった会社と農業公園ファームパークの指定管理者協定を結んだ。しかし、この協定書は無効だった。なぜなら、議会で議決した内容と、市長が結んだ契約書の内容が違っていたからである。
市長は議案、登記と違う住所の会社と契約していた。この会社は、市長と契約を結んだその日に、農業公園に移転し、公園の住所に会社を登記し、公園の管理事務所を自社のオフィスにし、公園の住所と電話番号を使って自社商品を生産、販売し、銀行や他企業と取引した。
⑦議員の口利きが発端の官製談合で違法契約
2023年3月28日、月形市長は、東京の会社と森林公園を年間約11万円でさらに10年間貸す契約を更新した。議会で議決が必要な契約であるが、議決していない違法契約。契約相手方法人の住所は登記と違う。もともと2014年に議員の口利きが発端の官製談合で始めた違法な契約。
⑧契約書の住所に会社はない
2023年11月6日、月形市長はF社に市役所の売店コーナーを月約6万円で使用させる契約書を締結した。しかし、この住所に会社本店の実態はない。電話番号は他の会社の電話番号である。
⑨区長や職員が関与した住民組織の不正を隠ぺい
2020年度、市は多面的機能支払交付金の活動組織を指導して、不正受給した交付金の一部264万8千円を地域住民に配らせた。そのとき、すでに亡くなった人の領収書を作成したり、高齢者にうその領収書を書かせたり、開いてもいない総会議事録をねつ造したり、決算書を偽造したりした。市はそれらの偽造文書を受理し、県、国に「問題ない」と提出した。
もはや行政でも議会でもない 詐欺市役所と似非(えせ)議会
糸島市は、市長が違法行為の先頭を走る官製談合天国。九大移転と合併のばく大な利権に汚染され、政治倫理も公務員倫理もない汚れたまちだ。
私は20年もの間、市の不正をただし、税金の無駄遣いをなくそうと全力で調査し、議会で取り上げてきたが、根本を正すのは不可能だった。なぜなら、市と議会はグルだからだ。
彼らがやってきたことは、小さな違法行為ではない。職員や利害関係者をヤラセに使う組織的な官製談合である。
議会は、あらゆる市の違法行為、文書偽造などの犯罪をも容認し、私の質問を徹底的に妨害した。多数決による懲罰や辞職勧告で真相隠ぺいに加担した。
もはや行政でも議会でもない。利権に侵された詐欺(さぎ)市役所と似非(えせ)議会である。
警察、検察、マスメディアが徹底的に捜査、報道する以外に、糸島市をクリーンなまちにする道はない。
あさって16日は、私への問責決議が下される日。ただ一人の告発者、公益通報者を数の力で叩きのめす日だ。
堀田勉議長、あなたがすべての議員を味方につけても、不正の事実をなかったことにはできませんよ。いつかはバレる日がきます。
議会は市の犯罪行為をスルーし執行部と宴会へ
昨年9月、市が民間企業に再び無償譲渡した二丈温泉きららの湯。きょう午後6時から、ここで市と議会の宴会が行われる。
犯罪行為は「伊藤議員が問題にすればいい」
市長が内容虚偽の契約を結んだり、虚偽の議案を議会に提案したり、消防幹部が法人理事長になりすましたり、活動組織が死んだ人の領収書を作成したり…。
糸島市はまちぐるみ文書偽造天国です。
ところが議会はありとあらゆる市の不正、時には虚偽公文書作成などの犯罪までスルーしてきました。今日の議会後の議員全員協議会で、
「あなたたちは、死んだ人の領収書が作られたり、交付金のお金が配布されていなかったり、契約相手方の実態がない契約書を市長が結んでも、かんぺきスルーする。どういうことか?」
と私が抗議すると、
「それは伊藤議員が問題にすればいいことだ」と言って、自分たちには関係ないとの立場を表明しました。
議会には行政をチェックする役割があります。しかし、その役割を果たそうとせず、文書偽造を見てみぬふりをするのは共犯者と同じです。
刑事訴訟法239条第2項
「公務員には犯罪を告発する義務がある」
刑事訴訟法第239条第2項には「公務員は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない」と書かれています。
ところが、私がどれだけ市の虚偽公文書作成、行使を問題にしても、ヤラセの事業者選定や交付金の領収書偽造を明らかにしても、すべて無視してきました。
「それは伊藤議員が追及すればよかろうもん。俺らは知らん」
と見て見ぬふりをしてきたのです。
あなた方が議員でなく一般の市民であれば、告発の義務はありません。
しかし市民に選ばれた議員=公務員である以上、無視するのは隠蔽に加担するのと同じです。
そのうえ、6月議会最終日の今日、追及する私には問責決議という「罰」を与えて、市長以下執行部を助ける役割を果たしました。
そして今夜6時から執行部と楽しい宴会です。「伊藤議員をみんなでやっつけた。市の不正を伊藤攻撃にすり替えてやったぜ。8月の議会だよりが楽しみだ。わあいわい!」と、さぞ盛り上がることでしょう。
以下のビラは議長に届けて政務活動費で発行したビラです
市が「財産の無償貸付」や「財産の無償譲渡」で、当て馬を使ったり、なりすましによるヤラセなど「オレオレ詐欺」顔負けの犯罪行為をやってきたということを、多くの議員はよく知っています。知っていながらスルーして市長ら執行部を守るという、実に卑劣な隠蔽の片棒を担いでいるのです。
ちよ便り19号2019年1月発行
ちよ便り20号2020年10月発行
市と議会 癒着と馴れ合いの構図
これが「議会」と言えるのか?
2017年6月議会。答弁している谷口副市長は、2012年2月の指定管理者選考会でヤラセのメンバーをつとめた。右は月形市長。後ろは、きららの湯の無償譲渡に関わった馬場部長(現副市長)。
昨日20日は、糸島市6月定例議会の最終日で、夕方からは市の執行部(市長以下三役と部長職)と議会との懇親会が料亭〇〇で開かれることになっていた。
議員控室では、まだ採決が終わってもいないのに、「今日の乾杯は誰がするのか?」とか、「政務活動費で沖縄行く」「遊びやろ?(笑)」「違う違う(笑)水質調査・・・」「いやウミガメの産卵調査(笑)」「日焼けして帰って来るったい・・・」等々、にぎやかな笑い声が聞こえてくる。
議会は市政をチェックする機関なのだが、私しか野党議員がいないから、与党のみなさんはいつもほがらかで楽しそうだ。
「〇〇ちゃん」「✕✕がくさ・・・」
とファーストネームやあだ名で呼び合って、まるでクラブかサロンのようだ。
議会後も、
「だけん、これはいいことと思うよ」
「そうたい。市のゆう通りたい」
問題になった議案がどんなにすばらしいかを、みんなで声高に言いあっている。
私はこの日、癒着・馴れ合いの茶番に激しく具合が悪くなり、吐き気がしてきた。頭がガンガンする。
そこで議会後、議員全員協議会で「新庁舎建設」の報告があっていたが、早引きして倒れそうな状態でなんとか家まで帰った。
目が覚めると、夕方7時。外はまだ明るかった。
今頃、市長や議員のみなさんがたは、料亭〇〇で飲食しながら「今度の議会もうまくいった」と、さぞ盛り上がっていることだろう。
特に議長、副議長に執行部は頭が上がるまい。
なぜなら、市のあらゆる違法行為を見逃してきたキーパーソンだから。
市役所が持つ年間800億円の利権。
年間1500もの事業者選定。
職員採用や補助金の行き先。
審議会委員や選考委員の選任。
ばく大な利権と許認可権をもってすれば、不可能なことはないのだろう。
架空法人で応募し、市の法人選定で役員のフリをして面接を受けた人を、月形市長は政治倫理審査会委員に任命している。
多面的機能支払交付金の事業報告書に、予算額だけ書いた収支決算書を8年分も作って堂々と市に提出した組織の代表者が、土地区画整理組合の監査役に就任している。
糸島市は、法令遵守、コンプライアンスなど、どうでもいいのである。
会社が存在しないのに、「ある」と偽って事業者選定する市役所がどこにあるだろう。
履歴書に嘘の住所が書いてあっても、まかり通る市役所がどこにあるだろう。
職員に架空法人の理事長を名のらせ、法人選定に加える市役所がどこにあるだろう。
公証役場で嘘の申し立てをして公正証書を作成し、市の財産を違法貸付するような市役所がどこにあるだろう。
糸島市以外に。
こんな法令違反を市が平気でやってこれたのは、歴代議長や議会運営委員会が、市の不正隠ぺいに全力を尽くしてきたからである。
質問中、私がどれだけ卑劣な妨害を受けてきたか、数えきれない。
彼らは、真相究明を妨害し、市を守っただけではない。
中には無効な議案を議決するために、議員の地位を利用して審査したフリをした者や、議場で虚偽報告するなどの重要な役割を果たした者もいた。
今日のニュースで、市が二丈温泉きららの湯の無償譲渡先を公募したと知った。
市は、事業者選定であまたヤラセをやり、前回のきららの湯の無償譲渡でも、イカサマを実行したことのある元副市長らに審査委員をやらせた。
そのときの過ちを反省をすることなく公募とは、なんという市民への裏切りだろう。
「市が違法なことをするはずなかろうが!」「伊藤の『ちよ便り』はうそばっかり!」
とあなた方がどんなに宣伝しても、私は黙らない。
公平公正で、法令を遵守するまちでなければ、市民も職員も真っ当な暮らしはできない。
リンク
虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?
「文書偽造」は、犯罪です。
しかし市には、虚偽の公文書があふれています。なぜでしょうか。
市の事務においてありとあらゆる不正が行われてきたからです。
たとえば、保育所の無償譲渡や森林公園の無償貸付は、特定の利害関係者の私腹を肥やすために仕組まれた「市役所ぐるみの犯罪」でした。
ではなぜ、これらが表沙汰にならないのでしょうか?
パワハラで「おかしい」という声を封じてきたからです。
出世や利権と引き換えに、関係者が口をつぐみ、嘘がまかり通ってきたからです。
議会が隠ぺいの役割を果たしてきたからです。
市民に見えない水面下では法令が順守されず、市は腐りきっています。
市長が虚偽の決定書にサインし、部長が虚偽の議案を作成し、それを市長が議会に提案し、議会がそれを議決するという究極のヤラセが行われてきました。
多面的機能支払交付金をめぐる不正は、氷山の一角です。
昨年、国では統一教会と自民党政治家との癒着が暴露され、被害者救済に道が開かれました。
真実を明らかにすることで、過ちを正すことができます。
今年こそ、市民生活を守るクリーンな市政へ。ご支援ください。
令和5年 1月 伊藤千代子」
上の文章は、ちよ便り31号の裏面に載せた記事、私の訴えです。
今週の火曜日、3月14日の一般質問では、市が不正を反省せず、さらに法令を踏みにじる道へ突き進んでいることがわかりました。
次のちよ便りは、4月発行の予定です。
なお連載ブログの続き、今しばらくお待ちください。
関連ブログ
5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡
27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
ちよ便り20号2020年1月発行
市役所ぐるみのヤラセは暴力団より悪質
議決したら何をやってもいいんだと言う驕り。
目に余る虚偽答弁と虚偽公文書の数々。
パワハラと表裏一体の違法行為。
不正で失われる莫大な税金と市の財産。
特定業者と癒着した市の政治腐敗を正面から取り上げる議員が他にいない中で、「市を犯罪者扱いするな!」「嘘つくな!」と怒号渦巻く中で、私は長年孤独な闘いを強いられました。
しかし何度でも言います。
虚偽公文書の作成は犯罪であり、職員に違法行為を命じる市は間違っています。
行政に対する社会の信頼を悪用した「市役所ぐるみのヤラセ」は暴力団より悪質。
絶対に見過ごすことはできません。
市民のみなさん、いつも温かい激励ありがとうございます。
クリーンな市政実現へ、今後もお力添えをよろしくお願いいたします。
※前市長の写真は2020年12月1日号。訂正しお詫びします。
この4年間で明白になってきた市の不正行為
糸島警察署
政治倫理・公務員倫理 崩壊
2018年2月某日、私は糸島警察署の2階の狭い一室にいました。
そこでA刑事は私をじっと見つめ、「松本嶺男前市長が警察に来られ、伊藤議員のブログの記事を削除してほしいと相談があった」と言いました。
右手には、私が書いたブログのコピーが。
2017年、月形市長は松本前市長を市政功労者として表彰しました。それについて私は、「職員に不正行為を命じた『ウソとヤラセの天才』前市長を、市が表彰するとは何事か」と、自分のブログできびしく批判しました。
前市長がその削除を警察に相談したため、呼び出されたのです。
私は即、断わりました。
「これは真実だから削除しません。前市長には名誉棄損で訴えても構わないと伝えてください」と言いました。
一か月後、警察から電話で、「前市長が相談を取り下げた」と連絡がありました。
あれから二年。市の財産を私物化した無償譲渡、無償貸付は、前市長の不正がお手本だったことが明白になってきました。
市の公務員倫理は崩壊し、虚偽の公文書がまん延。もはや住民に奉仕する公平公正な市役所ではありません。
前市長は、選挙で応援してくれた議員や業者の土地を開発予定地にしました。
職員を使って、ヤラセの業者選定を繰り返しました。
議員は市の説明を聞くだけで賛成し、自ら調べません。虚偽公文書作成などの違法行為も黙認しています。「認めたら犯罪者になる」(T議長)からです。
前市長が計画した大型事業、無償譲渡
月形市長は、松本前市長の忠実な後継者。今の大型公共事業は、すべて前市長の時代に計画されたものです。
シロアリに食われた家のように、長年にわたる市の損害はあまりに大きく、黙認できません。
市と議会と利害関係者との癒着・なれ合いを断つために、22年間の議会活動で取り上げた市政の問題点をシリーズで書きます。
2018年6月議会報告ちよ便り14号。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という状態。
当事者インタビュー記事掲載の雑誌
9月議会最終日の27日、
議員全員協議会で私は、「田原議長!」と手を挙げ、
「今度の議会で、市が、会社が存在しないのに公文書を作成し、市の財産を無償貸付していたことが明らかになりました。おかしいですよ、こんなことは。100条委員会を作って、真相を究明しましょう」と言った。
すると議会事務局が「100条委員会は、議会中でなければできません」
というので、
「12月議会で、やりましょう。ねえ、みなさん、おかしいでしょう?」
と言うと、
古参議員が、「どうせ多数決ばい」と言う声が聞こえた。
「えっ! 多数決したら、委員会の設置ができないというのですか?
みなさん、おかしいと思わないんですか?
…沈黙
「○○議員、あなたは、おかしいと思うでしょう?」
…沈黙
「○○議員は? ○○議員は? ○○議員は? おかしいと思いませんか?」
つぎつぎ、議案に賛成した古参議員たちに聞いた。
沈黙した議員、怒って何か大声で叫んだ議員、「ここで議論しなければならないのですか?…」と小声で言った議員。
このときは、だれ一人、「そうだ、そんなことを許すわけにはいかない。議会制民主主義の破壊だ。真相を明らかにすべきだ」
と言わなかった。
でも、私はあきらめない。
虚偽公文書の作成は犯罪だからだ。
これ以上、職員を巻き込んで、ウソの公文書を作成させるわけにはいかない。
市も議会も、虚偽が何か? ウソが何かもわからないのか?
いや、分からないフリをしているだけだ。…と私は確信している。
この1年半、議会で、無償譲渡、無償貸付に関わる公文書の虚偽について質問してきました。
法令順守の公平、公正でまともな市役所になってほしいからです。
しかし自浄能力のない市の執行部は、議会でうそを積み重ね、開き直っています。
議会が「公文書に書いてある会社がなかったとは、どういうことだ?」
「議会にうそをついていいのか?」と言わず、完璧に黙認する中で、市はやりたい放題です。
市民が監視しなければ、議会制民主主義はこんなにも脆(もろ)い。
お昼の食事中、ある古参議員が、大きな声でしゃべっています。
「議会は芝居よ、芝居。質問するこたぁ、いらん」
市長派議員1強状態で、議会制民主主義は形骸化しています。
「どうせ伊藤が告発しても、司法は行政権力に甘いから、起訴なんかしないだろう…」
「市民の関心がなければ、マスコミも取り上げない」
「懲罰や辞職勧告で何度も新聞に載って、福岡県中に悪名がとどろいている伊藤の言うことなんか、だれも信用しないだろう…」
そういう声が、聞こえてきます。
まちを良くするのは、議員個人ではなく、真実を知った市民です。
何が違法な虚偽の公文書か?
どのようなうそとヤラセが業者選定でおこなわれてきたのか?
を振り返ります。
来年は、雷山の運動公園事業(50億円)が、プロポーザル方式で、なんと1社に発注されようとしています。
分離分割発注で、多くの地場業者に仕事をつくろうという発想はありません。
市の業者選定をまったく信用できないのに、50億円の1社発注とは恐ろしい。
巨額すぎます。
利権がらみの市政がどんなに怖いかを、ともに考えましょう。
糸島警察署
先月、免許証の更新で糸島警察署に行った。
そのとき住民の方に、にこやかな笑顔で丁寧に対応している署員を見て、とてもいい印象をもった。犯罪者には厳しいが、一般市民には親切であってほしい。
ところで、今年の1月28日の市議会議員選挙のあと、糸島警察署から電話があり、「おいで願えないか」と言われた。
何の用事だろうと、2月過ぎのある日、出かけて行った。
捜査で忙しい中、刑事課のトップの方が丁寧におっしゃるには、昨年12月頃、「松本前市長が糸島警察署に来られて、伊藤議員のブログを削除してほしい」と相談したというのだ。もう市長ではないので、自分のことをブログに書かないでほしいと。
「私がブログに書いていることは、ウソではありません。だから削除しません」と私は言った。今は市長でなくても、市長のときに行った数々の不正行為は、今も市政に大きな悪影響を与えている。
「これからも書きます。名誉棄損で訴えてかまわないと、前市長に伝えてください」。
それからまた1か月ほどして、3月末だったか警察から電話があった。丁度体調が悪くて起きられず、寝込んでいたときだった。
「前市長に伝えました。相談は取り下げるそうです…」
「わかりました。ありがとうございます」
それから4か月。様々な書類を見ると、前市長の時代から今に続く「ウソとヤラセ」の事業者選定は、ますます明白になってきたと思う。それでどれだけ市役所の公務員倫理が歪められ、市の財政に打撃を与えてきたことか。
たとえ市長を辞めても、政治責任は消えはしない。
圧倒的に市長派議員が多い中で、議会はまっとうにチェック機能を果たせない。市民の関心と世論が政治を動かす。
9月議会では、市民の命と暮らしを守る市政へ、ウソやえこひいきのない、公平でクリーンな市役所へ、一歩前にすすめる質問にしたい。
ヤジや懲罰の妨害がないことを願って。