市長が違法行為の先頭を走る市役所
2017年10月15日号「広報いとしま」。月形市長は、松本嶺男前市長を自治功労者として表彰した。
職員に存在しない法人を「ある」と偽って事業者選定させ、契約相手方が設立されていない虚偽の議案を議会に提案し、市の財産を不正に有力者やそのお友達に無償譲渡した前市長。副市長、部長ら市の幹部を使って、市役所ぐるみで悪事の限りを尽くした。
不正をやり遂げた職員を出世させ、退職後は行政区長、シルバー人材センター、政治倫理審査会、公民館長、人権擁護委員、保護司…とあらゆる団体に天下りさせ、不正が永久にバレない悪のネットワークを張り巡らした。
人事権と任命権、許認可権、発注権、税金をフル活用して、議員や利害関係者、地域の有力者らと癒着し、法令遵守のないまちをつくりあげた前市長。それを手本に月形市長が同じ道を歩んでいる。
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2019年9月19日に書いたブログ。「官製談合の果てに議決なき違法貸付でばく大な損害」。
事実なので、市と議会から一度も抗議を受けていない。
糸島市は、ヤラセ、公文書偽造、隠ぺいがはびこる官製談合のまち。特定の利害関係者らが甘い汁を吸うために組織化された高度な詐欺市役所である。
子どもたちに胸が張れる真っ当な市役所ではない。
公務員による卑劣なヤラセの手口
この20年あまり、市が行政組織ぐるみで繰り返してきたヤラセの手口は、市の幹部が架空法人の理事長になりすまし、プロポーザル方式の事業者選定に参加したり、区長や元職員、利害関係者らを架空法人の構成員にするなど、オレオレ詐欺も顔負けの卑劣極まりないものだった。
その結果、市には偽造文書があふれた。その一部分を紹介しよう。
①存在しない法人を法人選定したヤラセで財産を無償譲渡
2007年3月1日、松本市長(当時)は二つの市立保育所を民営化し、建物、設備、備品を二つの社会福祉法人に無償譲渡するため、「財産の処分について」という議案を議会に提案した。しかし、この二つの議案は、契約相手方法人が設立されていない虚偽の議案だった。市は法人選定で、「個人」を法人と偽った大胆なヤラセを実行して、元市長ら有力者のお友達に市の財産を無償譲渡したのである。
②官製談合の果てに違法な貸付契約
2012年8月16日、松本市長は東京の会社と違法な契約を結び、森林公園樋の口ハイランドの土地20万㎡と建物3棟を、年間約10万円で10年間貸し付けた。しかし、この契約書は法的根拠がなく、議会の議決をしておらず、契約相手方法人の住所が登記と違うデタラメなものだった。与党議員の口利きが発端となった官製談合の果ての違法契約である。
③架空法人を法人選定に参入させる
2014年2月、市立保育所の移管先法人募集に、元前原市長の法人など4者が応募した。しかし、この事業者選定はヤラセだった。なぜなら、応募した4者のうち「社会福祉法人碧晟会(へきせいかい)」は、実在しない架空の法人だったからである。市の消防幹部が理事長になりすましていたことも判明。行政組織ぐるみでヤラセの事業者選定を実行し、それを議会の市民福祉委員会はまったく審査せず、賛成可決した。
④ヤラセの法人選定で財産を無償譲渡
2015年4月1日、月形市長は、二つの市立保育所の建物、設備、備品など、総額およそ2億円を社会福祉法人に無償譲渡した。しかし、その法人選定は架空法人を使ったヤラセだったので、この契約は本来無効だった。不正に財産を譲渡された社会福祉法人春陽会の理事長は元前原市長である。つまり、市長、前市長、元市長の3人が関与した前代未聞のヤラセだった。
⑤ヤラセの法人選定で財産を無償譲渡
2017年4月1日、月形市長は、市立神在保育所の財産を社会福祉法人いとしま子どもの会に無償譲渡する契約を結んだ。しかし、その法人選定は「個人」を「法人」と偽って事業者選定をしたヤラセだった。市はすべての保育所財産を、不正な手段で有力者とその関係者らに無償譲渡した。
⑥議決と違う協定を市長が結び便宜をはかる
2017年4月1日、月形市長は、当時福岡市博多区にあった会社と農業公園ファームパークの指定管理者協定を結んだ。しかし、この協定書は無効だった。なぜなら、議会で議決した内容と、市長が結んだ契約書の内容が違っていたからである。
市長は議案、登記と違う住所の会社と契約していた。この会社は、市長と契約を結んだその日に、農業公園に移転し、公園の住所に会社を登記し、公園の管理事務所を自社のオフィスにし、公園の住所と電話番号を使って自社商品を生産、販売し、銀行や他企業と取引した。
⑦議員の口利きが発端の官製談合で違法契約
2023年3月28日、月形市長は、東京の会社と森林公園を年間約11万円でさらに10年間貸す契約を更新した。議会で議決が必要な契約であるが、議決していない違法契約。契約相手方法人の住所は登記と違う。もともと2014年に議員の口利きが発端の官製談合で始めた違法な契約。
⑧契約書の住所に会社はない
2023年11月6日、月形市長はF社に市役所の売店コーナーを月約6万円で使用させる契約書を締結した。しかし、この住所に会社本店の実態はない。電話番号は他の会社の電話番号である。
⑨区長や職員が関与した住民組織の不正を隠ぺい
2020年度、市は多面的機能支払交付金の活動組織を指導して、不正受給した交付金の一部264万8千円を地域住民に配らせた。そのとき、すでに亡くなった人の領収書を作成したり、高齢者にうその領収書を書かせたり、開いてもいない総会議事録をねつ造したり、決算書を偽造したりした。市はそれらの偽造文書を受理し、県、国に「問題ない」と提出した。
もはや行政でも議会でもない 詐欺市役所と似非(えせ)議会
糸島市は、市長が違法行為の先頭を走る官製談合天国。九大移転と合併のばく大な利権に汚染され、政治倫理も公務員倫理もない汚れたまちだ。
私は20年もの間、市の不正をただし、税金の無駄遣いをなくそうと全力で調査し、議会で取り上げてきたが、根本を正すのは不可能だった。なぜなら、市と議会はグルだからだ。
彼らがやってきたことは、小さな違法行為ではない。職員や利害関係者をヤラセに使う組織的な官製談合である。
議会は、あらゆる市の違法行為、文書偽造などの犯罪をも容認し、私の質問を徹底的に妨害した。多数決による懲罰や辞職勧告で真相隠ぺいに加担した。
もはや行政でも議会でもない。利権に侵された詐欺(さぎ)市役所と似非(えせ)議会である。
警察、検察、マスメディアが徹底的に捜査、報道する以外に、糸島市をクリーンなまちにする道はない。
あさって16日は、私への問責決議が下される日。ただ一人の告発者、公益通報者を数の力で叩きのめす日だ。
堀田勉議長、あなたがすべての議員を味方につけても、不正の事実をなかったことにはできませんよ。いつかはバレる日がきます。