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工事受注業者=利害関係者についての質問を

私生活にわたる言論」とすり替え非難


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問責決議を提案する波多江貴士議員。後ろは堀田議長。

7月16日、波多江貴士(自民系)が提案した「伊藤千代子議員に対する問責決議に関する議決の再議について」が、自民系12、公明2、維新1、立憲1、無所属2の全員賛成で議決しました。

提案の様子とわたしの弁明、採決の様子はユーチューブの動画をごらんください。


〇波多江貴士議員の提案(字幕付き)

https://youtu.be/i99jZF8B-8M?si=c3NKCG6jTdn2ErFG


〇伊藤千代子の弁明(字幕付き)

https://youtu.be/lvgePUwzT7w?si=ElgGq9058wvA-3B9


〇議会開会から採決まで(字幕なし)

https://youtu.be/bSiS4h1SHcQ?si=H1gNS20uy7-UPYnb


わたしの弁明(原稿) 

みなさん、私たち議員の仕事はなんでしょうか。

第一に行政をチェックすることです。税金の使い道がきちんとしているか、政治は公平・公正におこなわれているか。利害関係者との癒着(ゆちゃく)はないか、監視することです。

市と契約した企業が、税金の滞納はないか。暴力団とのつながりはないか、などの情報を、市は市民に説明する責任があります。

 さきほど波多江貴士議員が読み上げたこの問責決議案には、わたくしが本年6月17日の一般質問で、特定企業の課税情報に関する発言をした、それが、地方自治法第132条に該当するというのです。

地方自治法第132条には何と書いてあるか?「無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる発言をしてはならない」と書いてあります。。

無礼の言葉とは、お前だの、きさまだの、出ていけ!だの人を侮辱することばです。私は何遍も言われました。

「他人の私生活にわたる言論をしてはならない」というのは、「議事に関係のない、個人の私生活について議論してはならない」という意味です。

私が議会で、いつ個人の私生活について発言しましたか。この問責決議案には、そのことが書いてありません。

特定企業の課税情報に関する発言が、なぜ個人の私生活に関する発言なのですか? 私は提案者にうかがいたいです。

昨年度約5億円の工事を受注した建設会社支店が、法人市民税を払っているかどうかを質問したのです。個人の私生活の話などしておりません。

したがって、この決議文には重要な事実誤認があります。

事実認定に誤りがあるのに、多数決で罰をくだせば、それは議会ハラスメントです。議会制民主主義の破壊です。

 月形市長が契約を結んだ(株)キューボウ糸島支店は、糸島市に登記しておらず、実際に支店があるようにも見えない。それで、市に法人市民税が入っていますか?と聞ききました。

市は「個人情報である」と答弁しませんでした。個人情報ではないのに、個人情報だと言って答弁しないのは、市民の知る権利を踏みにじるものです。

議会が注意すべきは私ではなく執行部です。「説明責任を果たせ」と注意すべきなのです。

市長が契約を結んだ建設会社支店が、実際には支店として存在していないのではないか、そういう疑惑があるから私は質問しました。

過去に市は、なんども架空の法人を使って法人選定した事実があるからです。

利害関係者についての私の発言は、個人の私生活にわたる言論ではありません。したがって、私の発言は、地方自治法第132条に該当しないため、この問責決議案は違法です。

このような問責決議は、地方議会における「懲罰的対応」です。多数派による少数派排除のためのハラスメントそのものです。

意見がちがっても、立場はちがっても、安心して議会活動ができる議会になってほしい。私は心からそう願っています。以上です。


関連ブログ⇩をクリック

〇6月議会の質問内容

※官製談合とは?会社の実態はあるのか?支店は本当にそこにあるのか?信用できない市の答弁




堀田議長よ これが私生活にわたる言論ですか?

(本年6月17日一般質問より)

〇伊藤千代子~令和5年12月18日、市は(株)キューボウ糸島支店と深江小学校の大規模改造工事を4億1,250万円で契約した。キューボウ糸島支店は糸島市高田1丁目14-25となっているが、会社があるように見えない。支店を登記していないので、法人市民税は払っていませんよね。確認します。

〇市~法人市民税に関しては、個別具体的な課税に関する内容は、地方税法の守秘義務に当たることから答えられない。

〇伊藤千代子~登記をしていなかったら、法人市民税を払う必要はない。市と多額の契約を結ぶような業者に対しては、きちっと登記をして法人市民税を納めていただくべきだと思うが、いかがか。

〇市~公共工事の請負は、建設業法による建設業許可及び経営事項審査を受けていること、支店や営業所の実態があることが要件。(株)キューボウ糸島支店は確認ができており、発注先としては問題ない。登記の必須化は実施しない。

〇徳安達成~議長!動議!

〇堀田勉議長~徳安議員。

〇徳安達成(立憲)伊藤議員から、特定の法人が市民税を払っている、払っていないというふうな言及が確定的にされた。地方自治法に違反する可能性がある。確認をするため、休憩の動議を申し上げる。

(午前11時37分 休憩)

(午後1時29分 再開)

〇堀田勉議長(自民)~伊藤議員の特定企業の課税情報に関する発言は、地方自治法第132条「議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない」に該当すると判断する。


 不正から目をそらす野党叩き~議会は市の番犬でいいのか?

与党議員が女性への暴行にストーカー行為、覚せい剤使用で逮捕されても、議会は懲罰的な対応を一度もとってきませんでした。市を追及するわたしにだけ、懲罰や辞職勧告をしています。

与党議員らは、市がヤラセをしようが、虚偽公文書を作成しようが、見て見ぬふりをしてきました。議会が懲罰的対応(議会ハラスメント)で、市の数々の違法行為から目をそらす(隠ぺいする)役割を果たしてきたのです。何十年も議会は行政のチェック機能を果たさず、市の番犬になりさがっています。現在、市議会で野党はわたしだけです。


⇩下のブログ参照

4)〇ヤラセと虚偽公文書作成が蔓延~市と議会がグルの官製談合天国


市長が結んだ工事契約書

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「支店は法人市民税を払っているのか?」の質問に市は答えない。


A09852B9-3D79-412C-89B3-B6DF2BB4F7DD 問責決議の趣旨。


関連ブログ

1)議会は市の犯罪行為をスルーして執行部と宴会へ

2)弁明の機会を与えなかった問責決議

3)臨時議会は16日~問責決議は不正隠しが目的のイジメ 

4)市と議会がグルの官製談合天国


不当な問責決議を16日に受ける予定…


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昨日、ホテル日航福岡で地方議員を対象にしたハラスメントの研修会に参加し、発言中思わず涙があふれました。(上、ちょっと私が写っていました)

TBSテレビのニュースは⬇︎をクリック

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1289865


講師は上智大学教授の三浦まりさん。参加者はおよそ400人。

実に聡明で的確。わかりやすい。次第に自分が26年間、議会ですさまじいハラスメントにあってきたことがひとつひとつ思い出され、フラッシュバックし気分が悪くなりました。


三浦氏は、議会における「懲罰的対応」についてもきちんと説明されました。政治的動機による異分子排除。その通りです。

意見の違うものを多数派が力で押さえつけるのです。


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問責決議、辞職勧告、議事録削除、謝罪などを多数決でやって、気に食わない議員にみんなで罰を与え、孤立させ、時には落選させるのです。

胸の動悸が激しくなり、息苦しくなり、「いまこのホテルから飛び降りたら、ニュースになってみんな糸島市のひどい現状に関心をもつのではないかしら?」と思ったりしました。


質疑応答のとき手を上げて発言しました。

6月議会で弁明をさせてもらえないまま問責決議をうけたこと、おかしいと抗議したら、16日に臨時議会を開き問責決議をやり直すこと、問責を受ける内容が納得できない不当なこと。

これまで市議会では、覚せい剤で逮捕された議員や、女性にストーカーして逮捕された議員もいたのに、だれも懲罰にあってない。

私に「お前は出ていけ!」「だまれ」と怒鳴った議員らには何のお咎めもないのに。

司会者が「質問をお願いします」と言ったので、はっとして「どうすればいいんでしょう?」と締めくくった。うかつにも「糸島市議会の伊藤です」と名乗るのを忘れていた。


三浦氏は「勇気ある発言をありがとうございます」と言ってくださったが、そこで私の記憶はとぎれて何も覚えていない。ただ、胸が苦しいのにひたすら耐えていた。


帰りに見ず知らずの議員の方々が「どこの議会ですか?」「人権侵害で訴えたらどうですか?」「よく発言してくれましたね」とか声をかけてくれました。「頑張りましょう。応援します」と名刺をくれる人たちも。

記者の方々からも名刺をいただいたので、今後、少しでも政治的動機による議会ハラスメントに光があたることを祈っています。

市から5億円の工事を受注した利害関係者が市税を払っているかどうかが、私的な言論でないことは明白です。16日同調圧力に負けないで反対できる議員がいるでしょうか?

みなさん、16日の臨時議会の問責決議の様子をCD等にして全国のテレビ局、新聞社に送ってください。議会中継はネット配信されていますから、電話でもいいです。

世論をひろげてください。お願いします。


裁判所へ書類を提出

きのう午前中は、私が市長を訴えた森林公園樋の口ハイランド違法貸付についての書類を出しに裁判所へ行きました。

ついに準備書面4まできて出した証拠は74号まで。被告の市長側は証拠を7号までしか出していません。それもほとんど後付け。

17日までに、月形市長や堀田議長、パシフィックネットワーク社長らの証人尋問を求める書類を提出します。

松本前市長と月形市長の2代にわたって、官製談合による違法な貸付の実態が裁判で明らかになり、全国ニュースになることをこころから願っています。

三浦まり先生、本当にいい講演をありがとうございました。感謝します。


関連ブログ

1)議会は市の犯罪行為をスルーして執行部と宴会へ

2)弁明の機会を与えなかった問責決議

3)臨時議会は16日~問責決議は不正隠しが目的のイジメ 

⭐︎2023年1月県議会で議会関係ハラスメント根絶条例が施行

①きさま黙れ!・・・あれから25年

②県保護司会会長が関与した不正

③不正に関与した人が政治倫理審査会副会長


違法行為も犯罪も容認し

追及する議員を叩きのめす議会


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「伊藤議員、問責決議の議決前に弁明の機会を与えず申し訳ありませんでした」と議会事務局長が私に謝罪したのは10日前。そして昨日、臨時議会開催の通知がありました。


7月16日に臨時議会 

主な議題は「伊藤千代子議員に対する問責決議について」

私に問責決議をくだす臨時議会は、7月16日の10時からです。

多勢に無勢ですが、当日は堂々と弁明を行なってきます。

まさか弁明の機会まで奪わないでしょう。

奪えば、議会のパワハラ体質がいっそう明白になります。


では、私がどんな悪いことをしたというのでしょう?

こちらをクリックしてください。⇩

〇議会の不手際を謝罪し臨時議会開催へ


昨年度、市と5億円もの多額の工事契約を結んだ会社の支店が、きちんと税金を納めているかどうかは重要なことです。「私生活にわたる言論」などではありません。

(株)キューボウ糸島支店は、会社の支店があるようには見えず、登記もしていないため、会社支店の実態があるのか、法人市民税を支払っているのかを問題にしているのに、市は「個人情報」と答弁しませんでした。

しかし、個人情報などでないことは、市も議会も知っています。

契約する業者については、必ず税の滞納がないか、納税をきんとしているかを調べるからです。

彼らの目的は、市の不正を追及するただ一人の議員を攻撃し、議会便りに「伊藤議員問責決議!」とデカデカ載せて誹謗中傷することです。


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これは、2017年私を私を辞職勧告にした時の広報いとしまです。市会議員選挙の直前に市内4万戸に全戸配布されました。(このときの議会ではストレスで呼吸が苦しくなり、議会から病院へ救急搬送された)。

自分たちの仲間の議員なら、女性に暴行して逮捕されようが、覚せい剤で逮捕されようが、視察先でのホテルに女性を連れ込もうが、こんな記事を広報に載せたりしません。


卑劣な議員攻撃は「市役所ぐるみの犯罪」を隠蔽するため

消防幹部が存在しない架空の法人の理事長になりすまし、ヤラセの事業者選定に参加したり、応募資格のない個人を「法人」と偽って応募させ、市の財産を無償譲渡したり。

これらは虚偽公文書をいっぱい作った行政組織ぐるみの犯罪でした。

議会はこの事実を熟知しながら、ずっと見て見ぬふりをしてきました。

「それは伊藤議員が質問すればよかろうもん。俺らは知らん」と無視してきました。


虚偽公文書の作成は公務員の重大な犯罪

ところが、糸島市では、歴代市長が虚偽の公文書をつぎつぎ決裁して利害関係者の便宜を図るなど、違法行為の先頭に立ってきました。

今回、行政区長が会長をつとめる泊一環境保全組合が亡くなった人の領収書を作っても、高齢者にうその領収書を書かせても、農家に出方の日当を10年以上払っていなくても、市は放置し、議会はそれを容認しています。

市と議会は車の両輪。グルです。


農家の議員(元議員)は、ほぼ全員、多面的機能支払交付金を受け取っている住民組織の構成員だとわかってきました。

自分が利害関係者だったのですか?

それで私の質問を妨害していたのですか?

どんなに攻撃しようと、私は引きません。

子どもたち、市民のために法令遵守のクリーンなまちを!と訴え続けます。

次回のブログは、市長の違法行為をまとめて載せます。

ちよ便りは毎日チェックしてください。市政に関心を持つ人をひとりでも多く増やしましょう。真実が明らかになる日は必ず来る、と信じて。


伊藤千代子に懲罰を与える決定後 酒盛りをする議員たち

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2021年6月12日のブログ参照。ここにいる全員が議長、副議長職に就任した。


関連ブログ

〇へいせい天国のまち~議会多数派の横暴① 2021年5日22日 

〇会社の代弁者~議会多数派の横暴② 2021年5月27日

〇多数決でパワハラはない~議会多数派の横暴③ 2021年6月2日

〇ブログの写真に激怒し辞職勧告~議会多数派の横暴④ 2021年6月12日

〇最高裁が60年ぶりに判例変更 2020年12月1日


市と議会が反論できなかった「ちよ便り~市役所ぐるみの犯罪」

ちよ便り19号 2019年1月発行

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ちよ便り20号 2020年10月発行

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弁明の機会を与えなかった問責決議


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6月27日、議会事務局で堀田議長、大神議会事務局長連名による私宛の文書を受け取りました。それが上の「「伊藤千代子議員に対する問責決議」に係る弁明の機会について」。

簡単に説明すると、6月19日議会最終日に「伊藤千代子議員に対する問責決議」を議決したが、本人が弁明を希望すれば議会に諮って決定しなければならないのにそれをしなかった。それでは地方自治法第127条に違反するとわかった。弁明を希望すれば臨時議会を開いてやり直さなければならない。どうしますか?ご回答くださいというものです。

最後に「不手際は心からお詫び申し上げます」と書いてあります。

そこで昨日7月1日、議会制民主主義を守ることは何よりも重要であり、多数派による問答無用の懲罰等を許さない立場から、弁明の機会を希望する(=臨時議会を開いてやり直す)書面を提出しました。それが下の文書です。

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⑴問責決議(=議会からのお叱り)を受けた経過

では、どんな理由で私は問責決議を受けたのでしょうか?

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一般質問で私が特定企業の税情報について発言したのは、「他人の私生活にわたる言論をしてはならない」という地方自治法第132条に該当する、という理由です。

特定企業とは、株式会社キューボウ糸島支店のこと。

税情報とは、キューボウ糸島支店が、昨年度2件の契約で約5億円の契約を市と結んだのに登記をしていない。糸島市にきちんと登記させ、法人市民税がはいるようにすべきではないかという質問のことです。

「キューボウ糸島支店は糸島市に登記していないが、法人市民税を市に納税しているのか?」と聞くと、市は「個人情報である」として回答しなかった。

しかし、糸島支店ということで「地場業者」として指名で優遇されているのに、納税の有無も言えないのはおかしいと私が追及したのが気に入らなかったのでしょう。

予想通り、徳安達成議員(立憲)が動議を出して、堀田議長(自民)が「暫時休憩」にし、議会は2時間も中断しました。以下参照。


⑵6月17日(月)質問要旨

〇伊藤千代子~令和5年12月18日、市は(株)キューボウ糸島支店と深江小学校の大規模改造工事を4億1,250万円で契約しました。キューボウ糸島支店は糸島市高田1丁目14-25となっていますが、会社があるように見えません。支店を登記していないので、法人市民税は払っていませんよね。確認します。

〇市~法人市民税に関しては、個別具体的な課税に関する内容は、地方税法の守秘義務に当たることから答えられません

〇伊藤千代子~登記をしていなかったら、法人市民税を払う必要はない。市と多額の契約を結ぶような業者に対しては、きちっと登記をして法人市民税を納めていただくべきだと思いますが、いかがですか。

〇市~公共工事の請負に当たっては、建設業法による建設業許可及び経営事項審査を受けていること、また支店や営業所の実態があることが要件です。(株)キューボウ糸島支店は確認ができており、発注先としては特段問題はないと考えています。

なお、登記の必須化については、法令上の根拠がないこと、近隣他市においても本市と同等の取扱いを行っていることから、登記の必須化については実施しません。

 (「議長、動議」と呼ぶ者あり)

〇堀田勉議長~徳安議員。

〇徳安達成~先ほど伊藤議員のほうから、特定の法人が市民税を払っている、払っていないというふうな言及が確定的にされておりました。地方自治法に違反する可能性がございますので、確認をするため、休憩の動議を申し上げます。

〇堀田勉議長~休憩。賛成の議員。

〔賛成者挙手〕

〇堀田勉議長~動議は成立しました。暫時休憩いたします。

(午前11時37分 休憩)

(午後1時29分 再開)

〇堀田勉議長~再開します。

先ほどの伊藤議員の発言の中で、特定企業の課税情報に関する発言がありました。この件については、地方自治法第132条に「議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない」と規定をされております。したがいまして、特定企業の税情報に関する発言は、これに該当すると判断します。

伊藤議員に申し上げます。先ほどの特定企業の法人市民税に関する発言を取り消されますか。

〇伊藤千代子~取り消しません。領収書の偽造とかはほったらかすのに、絶対取り消しません。

〇堀田勉議長~座ってください。ただいまの伊藤議員の発言は不穏当発言と認めますので、地方自治法第129条第1項の規定により、発言の取消しを命じます。なお、取消しをする箇所については、議長において処置をするものといたします。

 

⑶2時間待っていてくれた裁判所

17日は、午後1時半から私が月形市長を訴えた「森林公園樋の口ハイランドの違法貸付」(私が官製談合と言い続けている件)についての裁判でした。

質問を終えて六本松の裁判所へ向かえば間に合う予定だったのに、動議で議会が2時間も伸びて終わったのは午後2時すぎ。弁護士を雇わない本人訴訟なので、私が行かないと欠席になります。

家に帰ったらすでに2時半。「ああ間に合わなかった…」とがっかりしているところへ裁判所からスマホに電話が。「お待ちしているのでおいでください」「はい!すぐ参ります!」と返事して裁判所へ。

3時15分902号法廷へ到着。裁判官3人、市の顧問弁護士3人、市の担当職員2人、事務官が2時間も待っていてくださったのです。

実は前もって「もしかしたら一般質問を暫時休憩で伸ばされて、裁判に間に合わない恐れがある」と裁判所に伝えていたので、善処してくださったのかもしれません。


⑷6月19日(水)問責決議案を議決

議会最終日に、波多江貴士議員(自民系)が「伊藤千代子議員に対する問責決議案」を提案し、中尾浩昭議員(維新)が賛成討論。全員賛成で議決しました。

決議案の審査に入る前、私は議場から退席するよう議長に命じられたのですが、その時「議長!弁明はさせないのですか?問答無用ですか?」と聞きました。

すると、事務局が「懲罰と違う。問責決議に弁明はない」との返事。でもそれが間違っていたのです。

8月の市議会便りに「伊藤千代子議員に対する問責決議!」とデカデカ載せる予定だったでしょう。

地方自治法第条2第16項には「地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはならない」とあり、17項には「前項の規定に違反して行った地方公共団体の行為は、これを無効とする」と書かれています。

そこで、もう一度臨時議会を開いて問責決議案だけをやり直します。

臨時議会の日程が決まったら、お知らせします。ネットでライブ配信ありますので、ぜひご視聴ください。


大事なところは参考までに拡大しています。

D643914E-0AC4-45F4-953C-7B0330D2ADE0 弁明の機会についての文書の一部

A09852B9-3D79-412C-89B3-B6DF2BB4F7DD 問責決議の一部


「きさま黙れ!」…あれから25年


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①地震、原発、暮らし…100回の一般質問をした議場

写真は昨年12月18日本会議終了後の議場。新庁舎が完成し、1998年から25年間在籍したこの議場ともお別れだ。

初めての一般質問は障がい者福祉の充実についてだった。それから地震、原発、教育、福祉、不正の追及…と、ここで100回の一般質問をした。

法令を遵守しないパワハラ議会で政治が歪められ、税金が無駄遣いされている。市民のために使えば良いことがたくさんできるのに。

議会の構成員として必要な資質や知識を有しておらず、内容虚偽の議案さえ議決する腐敗した議会。反対意見は徹底的に封じ込め、すさまじい同調圧力で異論を許さない。そんな議会はもはや議会とは呼べない。


②「声のでかいもんが勝つ」

私は日本共産党の二議席目の議員として1998年11月の選挙で初当選した。初めて議員バッジを付け、出席した議員全員協議会でのこと。

議長が「議運にお諮りして、今後『議会便り』には発言した議員の名前は載せないことにした。発言した議員の宣伝になる」と言った。

私はすぐさま「議長!」と手を挙げ、「議会はガラス張りにすべきです。発言した議員の名前を載せないのには反対です」と言った。

すると議長は激昂して「きさま黙れ!」と怒鳴り「共産党がぁ」と言った。あまりに大きな怒鳴り声だったので、私は椅子ごと後ろにひっくり返りそうになった。

でもここは議会。きっと誰かが注意するだろう、この非常識な議長を諌めてくれるだろうと様子をうかがった。しかし誰もが下を向いて沈黙し、注意する人はいなかった。

市民文教委員会室に移動後、委員長が私に「ここは声のでかいもんが勝つんじゃ」と言った。「ヤクザじゃあるまいし冗談じゃない。それならできるだけ大きな声で発言しよう」と決めた。


2004年4月発行の日本共産党の「前原の風」から

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「夢のあるトンネルを作りたい」春田整秀市長が長野峠にトンネルを掘る計画を打ち出し、それに私が反対したときのビラ。ヤジ暴言がひどく「こんな議会でいいのでしょうか?」という記事を何回も書いた。


③品性も倫理観もない

まだハラスメントが問題にならない時代。当時体重が60キロを超えていた私が廊下を歩いていると、後ろから「尻が石うすのごたるばい」と言って笑う声がした。人権や教育を語る資格のない議員が何人もいた。

公共事業の利害関係者として開発の先頭に立っていた議員、多額の借金を抱え調整区域の土地を売りたがっていた議員、業者のカバン持ちをしていた議員、議員報酬の他に市の補助金団体から月に十万円も役員手当をもらっていた議員、女性に暴行して逮捕された議員、酒の匂いをプンプンさせていた議員、覚醒剤で逮捕された議員…。

25年の間には実に色々な議員を見てきた。しかし「品性がない」「議会を混乱させた」として、懲罰を受けた議員は私だけだ。

市民の傍聴がない議員全員協議会は密室だったから、反対意見を言おうものなら一斉に怒鳴りちらされた。

「黙れ!市が問題ないと言いよろうが!」「反対ばかりすんな」「お前が悪いったい!」「関係なかろうが!」ワアワアワア!…それは会議というより糾弾(きゅうだん)だった。

「いいえ、黙りません!だっておかしいでしょう!」と私は絶対に引かなかった。ひとりで5人、10人相手に激論する修羅場を何十回も経験した。


④反対者には徹底的な嫌がらせ

あるとき職員が挨拶しないので「おかしいな」と思っていたら、「××議員が伊藤議員と親しくしたらお前らも共産党と見なすと言われた」と聞いた。ヤジ暴言が飛び交う前近代的な議会は、言論の府ではなく、多数派が支配する恫喝議員の天国だった。


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旧庁舎3階にある議会の廊下。左奥が議場。右奥が議員の控室。

2002年10月、私は臨時議会に出席するため階段を上ったところで待ち伏せしていた10人あまりの集団に突然囲まれた。彼らは元前原町長三嶋兵蔵氏の取り巻きだった。

元町長は引退後も春田市長の後援者として市政に絶大な影響力を持っていた。当時、市は元町長の親族が経営するホテルを通る道路を9億円で建設し、このホテルに6億円の立ち退き料を支払うというメチャクチャな計画を実行しようとしていた。道路の必要性よりも、経営の苦しいホテル救済のための計画であるのは明らかだった。

それに私達日本共産党2人と自民系2人の4議員が反対し、市民の関心も高まっていた。

元町長の取り巻きたちは、議場前の廊下で私を取り囲むと、一斉に「ビラにウソを書くな!書き直せ!」と怒鳴った。私が吊し上げにあっている様子を、××議員がニタニタ笑いながら見ていた。

私は訂正を拒否し沈黙を貫いた。すると10分か15分ほどで「このアマ!」「しおらしい振りしやがって…」とか何とか捨て台詞を残して去っていった。

元前原町長はこの後「名誉毀損」で私を刑事告訴し、私は警察から呼び出しを受けた。しかしビラで反撃すると告訴を取り下げた。

この件では、共産党の男性議員と自民系議員一人が名誉毀損で訴えられ、ひどい目にあった。目的のためには手段を選ばない卑劣な手法は今も同じである。

この道路計画は市長選挙を闘うことでやめさせることができたが、敵は同じような攻撃を次々しかけてきた。詳細は別の機会に書く。


2002年 「前原の風」10月号から

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⑤身内の不祥事、違法行為はもみ消す

地方自治上、行政の違法行為は議会が正すことになっている。明白な贈収賄事件でもない限り、警察が選挙で選ばれた市長を捜査するようなことはない。

2005年に自民・公明の支援で市長に当選した松本嶺男はそれをよく知っていて、強大な与党議員団をバックに職員や元職員、地域の有力者らを使って嘘とヤラセの事業者選定を繰り返した。議会での虚偽説明は日常茶飯事だった。

命令通り不正をやり遂げた部下は昇進させ、さらに大きな事業を任せ、天下りさせた。違法行為に関わった可愛い部下の不祥事は「何もなかった」ともみ消し、自らも仲のいい建設業者や議員らと飲み歩いた。政治倫理条例には罰則がないから痛くも痒くもないのである。

有力議員の土地を都市計画で優先的に開発してやり、不当な口利きにも応えてやり、何でも賛成の議会を強固にしていった。

それに九大移転による膨大な利権が絡んでまちを蝕んだ。ある議員は、自分が推進した公共事業で土地が売れカネが入って有頂天だったのだろう、視察先で風俗の女性をホテルに呼んだ。それがよほど楽しかったのか、翌朝ホテルの朝食のとき視察のメンバーらに話した(自慢した?)。

それを私が聞きつけ議長に抗議して調査を求めたが、議長はたじろぎながらも「そんな事実はなかった」とかばって隠蔽した。みんな仲良し。みんな友達。このときのビラ(ちよ便り)は別の機会に公開しよう。


⑥地震の義援金を私物化、流用

能登地震のニュースを見ていると胸が痛む。国は一刻も早く本気で支援に乗り出すべきだ。地震大国でありながら阪神淡路大震災、東日本大震災の教訓が生かされず、備えができていない。それに原発。

腐敗した政治は決して市民、国民を助けない。2005年3月20日に発生した西方沖地震で旧前原市は大きな被害を受け、全国各地から8300万円の義援金が寄せられた。ところが松本市長は、義援金を被災者には495万円しか配らず、市と市内の行政区自治会で山分けするというデタラメなことをした。

市の会計に次の災害のためと1000万円入れ、市内の自治会には「領収書はいらない」と言って総額6725万円を配った。それに議会はこぞって賛成した。(この件はRKBが私の取材にきてテレビニュースで批判的に報道してくれた)。

義援金を私物化し領収書のいらないカネを配ることで地域支配の道具に利用したのだと考えている。

関連ブログ⇩

地震被災者に義援金配らず私物化した松本前市長


⑦懲罰の嵐

2010年の合併後、議会のインターネット中継が始まるとダイレクトな暴言は激減した。しかし多数決で徹底的にイジメる手法に出た。

与党議員らは私に「品性がない」「議会を混乱させた」などと適当な理由をでっち上げ、3回の懲罰と2回の辞職勧告を議決した。「真実かどうか」は問題ではないのである。

「広報いとしま」の議会欄に「伊藤千代子議員に辞職勧告」という記事がデカデカ掲載され、全戸配布された。私はストレスで具合が悪くなり胸の動悸に苦しんだ。


2011年「糸島の風」4月号から

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関連ブログ⇩

ブログの写真に激怒し辞職勧告~議会多数派の横暴④ 


⑧離党

39年の間、私は平和と民主主義を掲げて闘う日本共産党の一員であることに誇りをもって生きてきた。党の躍進を願えばこそどんな攻撃にも耐えられた。

しかし2015年、訳あって私は共産党を離党し無所属になった。市長は2014年の選挙で月形祐二市長へ変わったが、松本市政をそのまま継承した。

私へのイジメ・懲罰はさらに激しくなり、2017年9月議会ではストレスで息が苦しくなり議会から病院へ救急車で運ばれた。

2022年1月の選挙で共産党議員2人が落選し、ひとり野党状態になってしまった。年間700億円にものぼる市の税金の使い道をチェックすることなど到底不可能。

市はオール与党議会でますますやりたい放題。潤のアンダーパスも住民の反対を押し切っていよいよ工事に入ろうとしている。

時代遅れの地縁・血縁・利権の選挙はもうやめよう。税金の使い道を任せられる人をしっかり選ぼう。法令を遵守しコンプライアンスを守る真っ当な市政にしないと、いつか取り返しがつかなくなる。


⑨市役所ぐるみの嘘とヤラセ

昨年12月23日の新庁舎落成記念式典に、松本嶺男前市長と谷口俊弘元副市長(現行政区長)が出席し、来賓席の一番前に座っていた。議会がまともなら役職を追われ社会的に非難されて当然の人たちである。

月形市長は前市長の市政を継続し、保育所の民営化に係る事業者選定で架空法人を使うというデタラメなことをした。

糸島市では応募資格のない申請書を受け付け、内容虚偽の決定書、議案を作成し、それを議会がロクに審査せず議決するという手法で、特定の利害関係者の私腹を肥やしてきた。

関係者が無数の違法行為をスルーすることで、長年に渡り市民や社会を欺いてきた。裁判所のような宣誓、罰則がないから、平気で虚偽説明、虚偽答弁をするのである。

野見山暁治画伯が市に寄贈してくださった「みんなウソ」という絵を多くの人に見ていただきたいと思う。

関連ブログ⇩

「みんなウソ」の絵~県の行政文書に無数の虚偽記載


⑩真実が大切にされる市政に

この議場では、権力にとって都合の悪い真実が無数に隠蔽されてきた。

文書偽造は犯罪であるが、糸島市には虚偽の行政文書があふれている。多面的機能支払交付金の領収書や指定管理者の決算報告書に事実と違う虚偽記載があっても、決して問題にならない。問題にしない。

地方自治法に基づいて議会が正しく機能しなければ、市役所ぐるみ、まちぐるみ犯罪の温床になってしまう。

私たちは選挙でしか政治を変えることができない。一人ひとりが主権者として税金の使い道、政治に関心を持つことが大切だ。自分達の生活とかけがえのない子どもたちの未来を守るために。



ちよ便り20号~2021年1月号

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ちよ便り19号~2020年10月号

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関連ブログ⇩

◯地方が変われば国政も変わる~なぜ自民1強なのか?

◯三篤会が役職を独占 多様な意見が反映できる議会か?

〇「バカと言ったら人権侵害か?」

〇「議会をなめとおとですか?」


「議会は何をしている!?」「執行部はうそばっかり!」は暴言ではない


今日、こんなことがありました。議会のあとの議員全員協議会でのことです。


ある与党議員が「この前、(伊藤議員の)一般質問の後、傍聴人らが拍手をし、暴言を吐いた。あのような暴言を許していいのか?議長は傍聴人を注意できないのか?」と強い語調で言いました。

すると議長が「質問が終わっていても、議長が注意できる」と断言し、暴言を吐く不届きな傍聴人は退場させるべきとの発言が続きました。


それで私が「いったいどんな暴言があったのですか?」と聞くと、「議会は何をしようとか?とか、執行部はうそばっかり」とか傍聴人が言ったというのです。

「その通りでしょう。だってあなたたちは、契約書の偽造も職員が法人になりすましたヤラセもみんなスルーしてきたんだから」と私。

第一、質問が終わったあとで、議事進行を邪魔したわけでもない。質問後、満員の傍聴席から怒りの声が二言三言飛んだだけ。それも実に的を得たヤジが。


すると(いつも市にゴマをする)○○議員がしつこく、「同じ人が何度も暴言を吐くなら、人物を特定して傍聴させないようにしたほうがいい」とまで言いました。

「〇〇議員。あなたは存在しない法人の事業者選定に賛成して、それを追及する私の質問をさんざん議場で妨害してきたじゃないの。真実がバレるからと言って、傍聴人を攻撃するのはやめなさい」と私。

・・・


大勢の与党議員の皆さんは、質問中の私に対する口汚いヤジは見て見ぬふり。市の違法行為も見て見ぬふり。

そして市長や自らを守るためには、全力で攻撃してきます。黙っていたら、理不尽な要求が通ってしまいます。

多くの人が市政に関心をもっていただきたいと切に思います。主権者が目を光らせることが、暮らしと平和、民主主義を守り、腐敗した政治を変える力になるのですから。

(9月21日深夜)



最高裁が議会多数派の横暴・懲罰濫用に歯止め


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10年前の2013年6月議会。私に「3日間の出席停止」の懲罰を与える決定をした直後、祝杯を挙げている議員たち。撮影者〜伊藤千代子


かつて全国の多くの議会は、「おかしい」と質問する議員を多数派議員らが数の力で叩きのめす場でもあった。それを正したのが、2020年11月25日の最高裁による判例変更。(岩沼市議大友健氏のブログを参照)


「出席停止の懲罰は、裁判に訴えることができる」となってから、「伊藤に懲罰を食らわせろ」と言う議員がいなくなった。

それまでがどんなに不当でひどかったか、振り返って記録しておく。民主主義とは単なる多数決ではなく、少数意見も大事にされる社会なのだから。


下をクリック

21年5月22日 議会多数派の横暴①~へいせい天国のまち


21年5月27日 議会多数派の横暴②~会社の代弁者


21年6月2日 議会多数派の横暴③~多数決で「パワハラはない」


21年6月12日 議会多数派の横暴④~ブログに激怒し辞職勧告


20年12月1日 最高裁が判例変更~出席停止の懲罰も裁判の対象


ブログの写真に激怒し辞職勧告 議会多数派の横暴④

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2013年6月議会で、三嶋俊蔵議員が「伊藤議員にいじめやんと言われて傷ついた」と言って議長に懲罰動議を提出したため懲罰委員会が設置され、委員長に谷口一成議員が選出されました。
上の写真は、懲罰委員会が私に「3日間の出席停止」の罰を与える決定をした直後、市役所のすぐそばの店に集まってゲラゲラ笑いながら祝杯を挙げている様子。

この写真を私がブログに掲載して、「私への懲罰は言論弾圧とイジメ、パワハラ」と書いたところ、議員たちはカンカンに怒って、6月19日辞職勧告決議案を提案し可決しました。
それが下の「平成25年(2013年)8月1日号広報いとしまの臨時号の記事。まるで週刊誌のようです。

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議会便りの臨時号を発行し、このニュースを4万世帯に配りました。「次の選挙で伊藤は落ちるばい」と言って喜んだ議員がいたそうですが、それが彼らの狙いだったのでしょう。
賛成の手を挙げている議員の中には、視察中にホテルに風俗の女性を連れ込んだ議員、特定業者の社長としょっちゅう酒を飲む議員、職員を「オマエら!」と怒鳴るボス議員もいますね。
この2年前、中村隆光議員が交際していた女性をストーカーしたうえ暴力を振るったとして逮捕されたときは、みんなで「辞職は本人の判断」などと言ってかばいました。
つまりこの人たちは身内の犯罪には甘く、気に入らない議員は徹底的に叩きのめす体質を持っているということです。(議会多数派の横暴①②③を参照)。

私はこのときの懲罰で一般質問をする権利を奪われました。命を絶った課長職の職員にパワハラを振るっていたのは誰だったのか? 前原東土地区画整理事業で小島忠義議員が名義人となっている土地は、本当に彼の所有ではないのか?
当時、議員への懲罰は議会の強い権限だったので、不当な懲罰にあっても泣き寝入りするしかありませんでした。
あるボス議員が威張った調子で言っていたのを思い出します。
「俺らは市民の代表ばい。議決があれば、裁判所も口を出せんとばい」

なお議員たちがワイワイ騒いで飲んでいた店は、馬場貢副市長が経済振興部長のとき、「商店街の活性化のため、地産地消の店をつくる」と議会で説明し、補助金を1000万円以上使って設備投資し、前原商店街に開店させた店でした。
しかしわずか1~2年で経営難に陥り閉店したという、いわくつきの店です。多額の税金を使った事業が失敗したのに、誰ひとり責任を取っていません。

懲罰動議と私の弁明
参考までに懲罰動議と私の弁明を載せておきます。
三嶋俊蔵議員の懲罰動議
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谷口一成懲罰特別委員長の報告(一部)
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「…伊藤議員は、「いじめ」という言葉を使って、三嶋議員の人権を侵害されたことについて、全く反省される様子もなく、人権に関する意識が余りにも低いと言わざるを得ません。
 これらの行為は絶対に許されるものではなく、本特別委員会では厳罰をもって対処することとし、これを機会に、伊藤議員の人権に対する意識を改めていただき、議会人としての節度ある行動を切望するものであります。…」
私には「オマエ」と怒鳴る人たちが、「議会人として節度ある行動を切望する」とは、笑っちゃいます。

私の弁明~三嶋議員による請願の紹介議員への侮辱的な質疑
◯(伊藤千代子君)
おはようございます。懲罰特別委員会の委員長報告に対して弁明を行います。
6月3日の本会議で請願の紹介をしていた檜和田(正子)議員に対し、三嶋俊蔵議員の質疑が始まったとき、私が「いじめやないの」とつぶやいたのは理由があります。
三嶋議員は、以前にも自分が事前にしゃべっていたことを事細かに聞き、檜和田議員がそれに答えられないと、「そんなことも知らないのか」、「勉強すべきだ」、「私の話を聞いているのか」と、実に人を侮辱するような言い方をし、長々自分の意見を言って、住民の請願自体が間違っていると、必要でないかのような意見を述べ立てました。私は、それを聞いて本当にひどいと思いました。
後から檜和田議員が私に、「三嶋議員は私をばかにしている。私は悔しくて夜眠れなかった。質疑を利用していじめられている。これではもう請願の紹介議員にはなりたくない」、そう言いました。
紹介議員がいなかったら、住民は請願が出せなくなります。だから、今回も三嶋議員が同じような質疑を始めたので、(私の前の席にいた彼に)「いじめやないの」とつぶやいたのです。(大声を出していない)。
紹介議員の名誉を傷つけ、いじめるような質疑をさせるわけにはいきません。しかも、憲法に保障された国民の請願権を奪うような横暴を許すわけにはいかないからです。この報告は……
◯議長(有田継雄君)
 伊藤議員、最初に申し上げておりましたように、委員長報告に対する弁明でございますので、お間違いにならないように。
◯(伊藤千代子君)続
 沿っていると思うんですけれども。
 この報告は、「いじめやないの」の一言で三嶋議員が発言権を奪われたと私を非難しています。私は、「共産党は出ていけ」、「つまみ出せ」、「おまえは黙っておれ」などの怒鳴り声や大勢の不規則発言を浴びながら、「静かにしてください」と何度も注意しながら議会活動を行ってきました。
◯議長(有田継雄君)
 伊藤議員、言いましたように、委員長報告に対する弁明ですので、関係ないことは申し上げないようによろしくお願いします。
◯(伊藤千代子君)続
 そうでしょうか。心の問題をおっしゃったので、数の多数で怒鳴り散らすような人たちの横暴に私も疲労こんぱいをし、精神が消耗し、心療内科に通ったことがあります。人を平気で怒鳴るというようなことがあってはなりません。
3日間も発言停止を行われたら、私はきょう予定の一般質問ができなくなって、それこそ発言権が奪われます。波多江駅南のバリアフリー化や原発の再稼働問題、ぜひきょうの一般質問で取り上げてほしいと言われていました。それもできなくなります。…」
◯議長(有田継雄君)
 伊藤議員、3回目です。委員長報告に対する弁明でございますのでね。
◯(伊藤千代子君)続
 でも、関係ありますよ。きょう……
◯議長(有田継雄君)
 いやいやいや、それは議長が注意しよるですよ。聞かれん場合はもう停止しますよ。
◯(伊藤千代子君)続
 私は、きょう議員の暴言に耐えられないといって自殺をした職員の問題を取り上げる予定でした、この後の一般質問で。そのことを思うと、私が3日間の出席停止になると……
◯議長(有田継雄君)
 伊藤議員、先ほど注意しましたが、なお議長の命令に従っていただけませんので、これで弁明を終わります。
◯(伊藤千代子君)続
 どうして。関係あると思いますよ。議員の発言権を……
◯議長(有田継雄君)
 議長が判断してしよりますので。(「議員の発言権を奪ったらいけないということを私が一生懸命言っているんです。三嶋議員の発言権を奪ったらいけなくって、私の発言権はどうなるんでしょうか。議会は……」と呼ぶ者あり)
 ここで、地方自治法第117条の規定により、伊藤議員の退場を求めます。
  〔伊藤千代子議員退場〕

公平性のカケラもない議長です。
この懲罰議案の賛成討論は井上健作議員と小島忠義議員がおこない、お二人は19日の辞職勧告決議案の賛成討論もおこないました。

行政のチェック機能を果たさず市の不正を見逃してきた議会
議会はわたし1人を叩きのめすために何度も会議を開き、どれだけの税金と職員を使ったことでしょう。
しかし議会本来の仕事は、行政をチェックすることです。しかしそれができていません。なぜなら、糸島市は嘘とヤラセが蔓延し、虚偽公文書があふれ、特定業者とそのお友達の天国ともいうべき状態が今も続いているからです。

多数決で「パワハラはない」~議会多数派の横暴③

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2017年9月議会、懲罰事件の弁明で…。
〇伊藤千代子 
私が言いたいのは、私への懲罰は、いじめだと私は思っています。自由な議論の妨害だと思っています。違う意見でも安心して、女性や障害のある人でも安心して議員活動ができるように私は議会のパワハラをなくしたい、ずっと願っています。きょうから多くの…
〇谷口一成議長
これをもちまして、伊藤千代子議員の一身上の弁明を終わります。(「議長、動議」と呼ぶものあり) 三嶋議員。
〇三嶋俊蔵議員(=副議長)
今、伊藤議員の弁明の言葉の中に、議会のパワハラと言う言葉がありました。この議会の中に事実、そういうことがあるんでしょうか?
もしなければ、伊藤議員にその発言は取消しをお願いしたいと思います。
〇谷口一成議長
賛成議員の挙手をお願いいたします。
(賛成者挙手)
動議が成立しましたので、ここで暫時休憩します。

それから40分後。
〇谷口一成議長
再開します。
三嶋議員の動議のとおり、伊藤議員に対し、(「議会のパワハラ」)発言の取り消しを求めることに賛成の議員の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
〇谷口一成議長
賛成議員多数です。三嶋議員の動議のとおり、伊藤議員に対し発言の取り消しを求めることに決定しました。

議員天国~「議会をなめとうとか!」
パワハラのある、なしを多数決で決める。多数決がすべての恐ろしい議会です。
私の辞職勧告決議案に、職員を「おまえら!」「議会をなめとうとか」と怒鳴る議員も名前を連ねていました。
彼らは、気に入らない職員を議会に呼びつけ長々と説教し、人権がどうだの、学校の入学式や卒業式がなっとらんだの、と言いたい放題でした。
首長や業者と結びついた利権まみれのパワハラ議会。その実態を地方自治の向上と市民生活を守るため、きちんと記録しておきましょう。

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2016年11月。「一生に一度とない嫌ごとを言われた」との言葉を残し命を絶った職員の裁判で、市に賠償命令。11月11日付西日本新聞引用。

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2019年6月議会の私の質問から。ちよ便り18号。文字が見えにくいとの声があったので、下に書きだします。

いとう~合併後、職員が上司や議員からパワハラを受けた報告は何件か?
市~職員間のパワハラは、平成23年度から30年度までに6件。議員からのパワハラの報告はない。
いとう~「うそをつくな!関係なかろうが!たいがいにせい!おまえやろうもん!議会をなめとうとか!」こんな叱責はパワハラにあたらないのか。
市~個別の言葉については、答弁を差し控える。

いとう~元職員は議員に呼び出され、「今日のお前の答弁は何や!」と机を叩いてどなられ、それ以来、胸の動悸に苦しんだという。議員のパワハラの報告がないのは、職員が泣き寝入りをいたからではないか。
市~個人がどう感じるかは個人の問題。泣き寝入りをした、パワハラと感じていないかは、答弁する立場にない。

いとう~糸島市では合併後、職員が過労自殺したが、「過重勤務と上司、議員のパワハラに苦しんでいた。この件は公務災害に認定され、市の責任は明確になったが、第三者委員会を設置し、調査したか?
市~第三者委員会の設置はしていない。
いとう~被害者の立場にたった調査記録がないのは、非常に問題だ。
私は3月19日、議員控室で「ヤクザのような言葉を使わないで」と注意したら、「いたらんこったい!オマエは帰れ!」と怒鳴られた。しかしそれをだれも注意しない。恥ずかしいことだ。

時代遅れの議会
 女性議員は、20人中2人。身近なくらしの声が届かず、暴言がまかり通る議会は、まさに時代遅れです。人権を守る議会の品性、モラルの向上が不可欠です。

関連ブログ ここをクリック
突き落とされんように気をつけや~パワハラ議会と腐った市政
バカと言ったら人権侵害か?

会社の代弁者~議会多数派の横暴②


8BE30CC4-B9DF-4251-B250-F870463654732017年6月議会


2017年(平成29年)6月議会で私は、市が神在保育所の財産すべてを応募資格のなかった若尾勉氏に無償譲渡した件を取り上げました。結論から言うと、松本前市長と月形市長が、市立保育所5施設を無償譲渡するために開いた3回の移管先選定委員会は、移管先法人を募集しながら、個人や設立準備会を事業者選定し、移管先法人に決定するという不正を行っていました。

その中には、無償譲渡の議決をしたとき、契約相手方法人が設立されていない議案もありました。

つまり市は、2012年(平成24年)2月6日、フォレストアドベンチャーのため、嘘の林間施設指定管理者決定書を作成し、3月議会に無償貸付の議案を捏造して提出しましたが、それと同じ詐欺行為を保育所の移管先選定でも行っていたのです。


市長が法人格のない団体「いとしま子どもの会」を保育所の移管先法人に決定し、その理事予定者に平成グループの社会福祉法人今山会の元事務局長朱雀静雄氏がいました。今山会の理事長は、(株)へいせいの社長、西原幸作氏です。

私が9月議会の一般質問でそのことに言及し始めると、議員たちは「なんでオマエが朱雀さんのことを知っているんだ」と騒ぎだし、質問が終わると「朱雀さんはもう会社をやめんなった。いま株はもっとんしゃらん」「退職してもうへいせいとは関係なかとばい」「ウソつくな」と口々に言って私を責め立て、あれよあれよという間に懲罰委員会を設置し、三嶋俊蔵副議長が懲罰委員長となり、「伊藤議員は…一般市民の個人名を挙げ、事実と異なる株式の保有状況について言明した…地方自治法違反…」と報告し、議会は私に3日間の出席停止を命じました。(藤井議員と栁議員は反対)

しかし、この10年間に無償譲渡された保育所5件の移譲先が、すべて(株)へいせい社長のお友達関係者だったこと、そのために応募資格のない個人を移管先法人に決定し、虚偽の公文書がつぎつぎ作成されていた事実はあまりに重大です。

9月26日に懲罰を受けた私は、翌日の9月27日、(株)へいせいの元幹部が神在保育所の無償譲渡に関わったことを市民に知らせようと、下の写真をブログにアップしました。(右は拡大)


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朱雀氏の名前が右下に載っています。

すると翌日の9月28日、栁議員以外のすべての議員が名前を連ね、私への辞職勧告決議案を谷口一成議長に提出しました。それがこれです。


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ブログをアップした翌朝、議員がみんなで「へいせいの内部情報を流したな!許せん!伊藤は辞職させろ!」「そうだ、そうだあ!」となるなんて驚き、あきれました。当事者の会社が「伊藤議員、ブログを削除してくれ」と私に要求してくるならわかります。しかし会社は直接私に何も言ってこないのに、なぜ議員らが怒って私に辞職を迫るのでしょうか?


井上健作議員は、辞職勧告決議案を提案したとき、次のように発言しました。

「伊藤千代子議員は、…いたずらに一般市民の個人名を挙げ、個人の財産情報の一部を示すという糸島市議会の品位を汚す発言を行い、…地方自治法及び議会規則に違反したとして出席停止3日間の懲罰を課せられています…」

品位ねえ。糸島市議会に品位なんてあるんですか?

最近こそ減ったけど、前原市のときから長い年月、ボス議員の暴言恫喝が日常茶飯事でした。

2019年(平成31年)3月議会中、議員全員協議会で議会運営委員会委員長の寺崎強議員が私に「いたらんこったい!オマエから言われることはない。帰れ!」と怒鳴ったとき、誰も注意しませんでした。議長も副議長もそこにいたみんなが沈黙していました。

ボス議員には、だーれも注意しない。女の私にだけ「品位を汚す」と責め立てる。卑怯で卑劣、最低の議会です。


参考までに、なぜ寺崎議員は怒って怒鳴ったか?

市は長年、小島忠義議員(現建設産業委員長)が前原東土地区画整理事業の地権者であることを隠してきた。それで私が「議員が利害関係者であるかどうかは重大なこと。それを隠していたとは納得できない。謝罪を」と発言した。

すると小島議員の友達の寺崎議員が「いつまでも同じことを言うな!」と怒鳴ったので、「ヤクザみたいな言葉を使わないで」と私が注意すると彼は激高し、「いたらんこったい!オマエから言われることはない。帰れ!」と怒鳴ったのです。(ちなみに虚偽答弁した建設都市部長も利害関係者だった。)


井上健作議員は、さらにの私の書いたブログが「憲法13条に定められた幸福追求権、プライバシー権を侵害する行為になりかねず、…」、「市民の知る権利の範囲を逸脱している可能性がある」と書いてあります。あきれて笑っちゃいます。下の写真をご覧ください。

私が「神在保育所を無償譲渡する契約相手方の若尾勉氏は、どういう経歴の人か?」と訊くと、市が出してきた履歴書がこれです。1億円近いばく大な財産を無償譲渡する人の履歴書を、市は名前以外公表しなかったのです。それを議会はまったく問題にしませんでした。


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いったい「若尾勉」という人物はどういう人で、朱雀氏とはどういう関係があったのでしょう。

また私が「移管先法人の概要はどうなっているのか?」と尋ねると、市が出してきた法人の概要がこれです。


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真っ黒けの情報公開で、何もわかりません。一つはっきりしているのは、黒塗りの下に朱雀静雄氏の名前と社会福祉法人今山会事務長の経歴が隠されていたことです。

さて、私への辞職勧告議案は議会運営委員会(堀田勉委員長)でどのように取り扱われたのか? その日の議運の会議録を見てみましょう。


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おお…。たった9分の会議。ここには「(株)へいせい」の名前がまったくも出てこない。会社の名前を会議録に残したくなかったんですね。都合の悪いことは公文書に残さない。徹底しています。


それにしても、(株)へいせい社長=平成グループ会長は本当にたいした人です。だってそうでしょう?

自分は社長室にいながら、自分の会社にとって都合の悪い情報を発信する議員に辞職勧告を突き付けることができるのだから。

このとき私はつくづく「議会の議決さえ、この人の強い影響下にあるんだ」と思いました。

あれから3年半。

平成30年1月の市議選で議会のメンバーが多少入れ替わりました。しかし変わらないのは「特定業者優先の政治」「コロナ禍の財政難でも推進する不要不急の大型事業」です。

議会は多数決で予算や契約議案を決定するところ。いったい、議会に会社の代弁者は何人いるのでしょうか?



参考資料

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2017年の懲罰と辞職勧告決議のあと、私が書いた議会ニュース「ちよ便り10号」


参考までにこちらもご覧ください。

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左は2011年4月に私が書いた記事。右は2012年2月に書いたもの。


‟へいせい天国”のまち  議会多数派の横暴①

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上の写真は広報いとしま№189号(平成29年=2017年11月15日号)。9月28日の本会議で「伊藤千代子議員に対する辞職勧告決議案」が出席議員全員の賛成により可決したと書いてあります。(栁明夫議員は棄権)
「9月27日11時43分に更新された自身のブログの中で、その個人名及び過去の財産情報の一部を公開している。この行為は、憲法第13条に定められた幸福追求権(プライバシー県)を侵害する行為になりかねず、市民の知る権利においても公共の福祉の範囲を逸脱している可能性がある。」と述べています。
つまり、議会は私のブログが憲法第13条や知る権利を侵害したのではなく、その「可能性がある」との理由で辞職勧告を与えたのです。
個人名とは、市立神在保育所の財産およそ1億円を市が無償譲渡した社会福祉法人いとしま子どもの会の筆頭理事、朱雀静雄氏のことです。

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この写真は、同じ広報いとしま№189号の記事です。上の写真の前のページに掲載され、辞職勧告の3日前の9月26日「伊藤千代子議員に「出席停止三日間」の懲罰」との見出し。(藤井芳広議員、栁明夫議員は反対。)
平成29年4月1日、市は市民の大切な財産である市立神在保育所を、応募資格のなかった福岡市東区の若尾勉氏に無償譲渡しました。
いったいなぜ月形市長は、神在保育所の移管先法人に、法人格のない「いとしま子どもの会設立準備会」を決定したのか?
私はその調査をしていて、(株)へいせいの元幹部が「理事」として関わっていたことを突き止めました。そしてこの人物が、平成グループの社会福祉法人の元事務局長朱雀氏であったことも。「やはり」と思いました。
一方、議員たちは、お友達の朱雀氏のことを議会で取り上げた私に怒り心頭。「株を持っていた」を「持っている」と言い間違った私に「出席停止3日間」の罰を与え、ブログに(株)へいせいの企業情報を載せた翌日、「問答無用!辞職せい!」とばかりに叩きのめしました。
まるで“へいせいの番犬”のような方々です。

全世帯を対象に5万部発行の広報いとしまの影響は甚大で、私に直接、
「伊藤さん。あなた辞職勧告とかされて恥ずかしくないの? 過激なことばかり言わないでもっとほかの議員と仲良くしたらどうなの?」と責める人。
「○○議員が町内の会合でさんざんあなたの悪口を言ってたわよ。自分は女性にもお酒にもだらしないくせにねえ。呆れるわ」と教えてくれる人。
「みんな(2か月後の2018年1月の)市会議員選挙で伊藤さんを落選させたいのよ。負けないでね。応援してるよ」と励ましてくれる人。
糸島新聞、西日本新聞、毎日、朝日とほぼすべての新聞に「伊藤千代子議員懲罰」「伊藤千代子議員辞職勧告」と載ったので、遠くの親戚から「いったい何をやらかした?大丈夫か?」と電話がかかってきたりもしました。
では次に、こちらの広報をご覧ください。


覚せい剤取締法違反で逮捕された議員の記事
 
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これは広報いとしま平成28(2016)年7月1日号。「糸島市議会だより 糸島市議会議員の逮捕・辞職について」。
田中菊男議員が5月23日、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕され、辞職しました。おわびします…と書かれています。(右は拡大)
「議員が覚せい剤で逮捕!」とは前代未聞です。全国ニュースでも大きく取り上げられ、糸島市と議会の品位と名誉を著しく傷つけました。
しかしよく見ないと気がつかないほど小さな小さな記事です。
これに比べたら私を非難する記事は、広報の二面を使って賛成議員の写真をでかでか載せて迫力満点。それからこちらは…


女性に暴行して逮捕された議員の記事

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これは平成24(2012)年2月15日号の広報いとしま。市議会だよりのページに、中村隆光議員が暴行の容疑で書類送検され、辞職したと書いてあります。(右は拡大)
議会には「交際していた女性の行き先を訊き出したのち、暴行した」という説明でした。
元副議長で市民福祉委員会委員長をはじめ多くの役職を兼務し、議会の過半数を占める自民党議員団の幹事長でもあった同氏。松本嶺男前市長とは従弟で、市街化調整区域の土地を不備な書類のまま受付期間前に受理してもらい、地区計画で私腹を肥やした有力者でした。
この件で議員全員協議会が開かれたとき、私が「辞職勧告すべきだ」と主張すると、お友達議員らは「辞職は本人が決めること」と言い張りました。
ある委員長職の議員は「あのくさ、結婚した男に近づいてくる女のほうが悪いっちゃないと」と言って庇いました。
糸島市議会の倫理観は、一般社会常識とまったく違うということをみなさん覚えていた方がいいでしょう。
本人は「辞めたくない」との意向でしたが、市民から抗議電話が殺到し、やむなく辞職に追い込まれました。


さて、私は平成23年の3月議会でも、松本嶺男市長と㈱へいせい社長の飲食、癒着を取り上げて懲罰を受けました。下のブログをクリック
懲罰で「癒着・馴れ合い」の発言を削除され

平成25年の6月議会では、松本市長の大の仲良しだった三嶋俊蔵議員に「『いじめやん』と言われて傷ついた」と懲罰動議を出され、その後辞職勧告を受けました。
懲罰の乱用は、議会多数派の横暴です。
この人たちが何より大事に守っているのは、市が特別扱いしている企業の利権。そうでなければ「平成グループ」を取り上げるたび私に「オマエ」だの「帰れ」だの「出ていけ」だの暴言を吐き、大勢で責め立てて罰を下したりするはずがないからです。
「クリーンで公平、公正な市政」を阻んでいるのは誰か?それはあなた方ですよ。
では今日のまとめ。        (つづく)

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「突き落とされんように気をつけや」
    パワハラ議会と腐った市政

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2019年ちよ便り17号。議長、委員長職議員の暴言は誰も注意しない。

2020年12月議会の昼休みに、ある議員が「あんた、突き落とされんように気をつけや」と私に言った。
「農業公園で溝に落ちて大怪我をした人がおった」という話をした後、「あんた、突き落とされんように気をつけや」と。
「落ちないように」ではなく「突き落とされないように」。
この議員は冗談のつもりで言ったかもしれないが、私は息が詰まった。
前日、「農業公園ファームパーク伊都国は指定管理者制度を悪用した無償貸付になっている」と一般質問を終えたばかりだった。
私は行政と議会と利害関係者の癒着馴れ合いを長年議会で追及し、その結果数えきれないほど多くの敵をつくった。
利権が絡むと人は変わる。
議場の前で利害関係者らから取り囲まれて吊し上げにあったり、市長派議員らに「議会で決まったことに反対するな!」「ビラを書き直せ!」「会社の名前を言うな」…と怒鳴りつけられたり。
ありとあらゆる理不尽なパワハラの嵐のなかで一度も怯んだことはなかったが、この3~4年は恐怖を感じている。
なぜなら公務員による虚偽公文書の作成は犯罪なのに、糸島市役所には多くの公文書に虚偽記載があるからである。
議会が議決した財産の無償譲渡や無償貸付の議案にさえも、契約相手方の法人が設立されていないなどという虚偽記載があった。大変なことだ。

市長、市の幹部、議員らの不始末、違法行為はことごとく隠ぺい
2018年度から私は議会の視察に参加していない。その理由は、以下の通り。
第1に、市長派の議員が視察先のホテルに風俗の女性を呼んで遊んだ事実がありながら、その議員と仲のいい元議長が本人の言い訳だけで握りつぶしたこと。
第2に、覚醒剤議員や女性暴行ストーカー議員の責任は不問にしながら、私には不当な懲罰や辞職勧告を行った議員たちと宿泊を伴う共同行動は精神的に不可能であること。

行政と議会という二つの権力が、法令順守のない市役所をつくり上げた。
松本嶺男前市長は、本当に卑劣な人だった。
総務部長が知人の女性にワイセツ行為をして市役所に苦情がきたときも、「市長はウソつかない。何もなかった」とこの事件を勝手に握りつぶし、女性は泣き寝入り、部長は天下りさせた。
総務部長が女性のお腹を触ってからかうというワイセツ行為をおこなったスナックで、松本市長もいっしょに飲んでいたのである。
自分自身が当事者だったのだ。
企画課長が真っ赤なドレスを着て踊っていたというのだから、忠実な部下らと「我が世の春」を楽しんでいた時に起きた不祥事だった。

2010年6月議会中に自死した職員について
遺族が「パワハラ」を訴えたにもかかわらず、前市長は調査しなかった。このときも市長自身が当事者の一人だった。
亡くなった職員(担当課長)は、農業関係の住民負担増を求める条例制定を任されたが、新たな任務に直属の部下をつけてもらえず、ぼう大な事務に心身を擦り減らした。
そのうえ負担増となる条例案に農業関係者が激しく反対し、市長派の有力議員の中には「住民が反対するのは職員の説明が悪いからだ」と非難する者もあった。
「負担増を農家が納得するように説明しろ」という与党議員の圧力は、職員をいっそう苦しめた。
あるとき職員は「反対が多くて大変です」と市長に窮状を訴えたが、市長は「議案を通せ」と言うばかり。20回の住民説明会に市長は一度も出てこず、部長は助けにならなかった。
私は職員が亡くなる前日に建設産業常任委員会室で会った。
合併前の前原市のときも農林土木課の職員だった。
風水害で山の土砂崩れや河川の堤防が崩れるときがある。そういうときはいつも現場に駆け付け、不眠不休で復旧作業にあたる真面目な頼もしい職員だった。
しかしこの日は顔が青白く疲労困憊しきった様子で、もし議案が否決されたらと悩んでいる様子だった。それで私は「この議案に私は反対ですが、心配しなくても大丈夫です。(市長派議員が圧倒的多数だから)、議案は必ず通ります」と言った。
それでも不安そうな暗い顔は変わらなかった。
このとき私は、職員が過重勤務とパワハラに苦しんでいたことまで知らなかった。
その日の夜、議案審議のための会議で、職員は上司らから致命的な言葉で責めたてられた。
打ちのめされて家に帰り、「一生に一度とない嫌ごとを言われた」と話した翌朝、命を絶った。あれほど大切にしていた家族を残して。どんなに無念だったろう。
市は自殺の原因を第三者委員会で調査せず、遺族が公務災害の申請をするのを邪魔した。
「これは公務災害ではない」と決めつけ、市の窓口で申請書を受け取ろうとしなかった。
弁護士と私が30分も抗議し、ようやく受け付けさせたが、本当に冷たい対応だった。
私は知り合いの行政区長から「能力がなかったから働き過ぎて死んだように言われとうよ」と聞き、衝撃を受けた。
「死ぬくらいなら仕事をやめればよかったったい」という議員もいた。
「死人に口なし」とはこのことだ。
その後公務災害が認定され、2016年には裁判で損害賠償請求が認められ、職員がまじめで誠実な公務員であったことが証明された。
しかし失われたかけがえのない命は戻らず、責任を取るべき者は何のお咎めも受けずにいる。

2010年の合併当時、中間管理職が4人も急死
松本前市長は財政難のなか、選挙で応援してくれた有力者の土地を開発予定地にし、大型事業をいくつも計画し、その財源となる税収確保に職員を追い立てた。
職員を減らし人件費を削減し、過重勤務の中多くの職員が心の病による病気療養に追い込まれた。
職員4人が次々脳内出血等で急死したのはその頃。合併前後の激務とパワハラに満ちた職場環境が彼らを追い詰めたのではなかったろうか。
OBの職員から現職のときの恐ろしい体験を聞いたのは、遺族が公務災害を訴えた頃だった。
「議長室に呼びつけられ、○○議長と〇委員長から『おまえの昨日の答弁はなんや!』と机を叩いて怒鳴りつけられ、それ以来、胸の動悸がするとです」と。
議員の機嫌をとるために一席設け、タダ酒を飲ませる職員もいた。自死した職員はそれができないタイプの実直な人だった。
前市長は仲のいい議員や業者と飲み歩きながら、市の財産の無償譲渡ではお友達が金儲けできる詐欺的手法を次々実行していった。
法令順守のない利権政治はパワハラと表裏一体。
市民と職員の命をないがしろにする。
月形市長は松本前市長の市政をそのまま引き継ぎ、お手本にしてきた。
もうやめるべきだ。

最高裁が60年ぶりに判例変更
地方議員の出席停止は「裁判の対象になる」


先月11月25日にすばらしいニュースが飛び込んできました。
毎日新聞の報道によると、地方議会が議員に科した出席停止処分の適否が、裁判の対象になるかどうかが争そわれた訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷は15人全員一致で「対象になる」との初判断を示し、1960年の最高裁判例を60年ぶりに変更したのです。

これは全国の地方議員を励ます大きな勝利です。
訴訟では、宮城県岩沼市議だった大友健さんが現職だった2016年に、議会から受けた23日間の出席停止処分の適否が争われたとあります。
一審の仙台地裁判決は判例に倣って裁判の対象にならないと判断したが、二審の仙台高裁判決は審理を差し戻し、市側が上告していました。
最高裁が市側の上告を棄却したので、二審判決が確定し、仙台地裁で処分の適否が審理されます。
今後の仙台地裁での審理がとても楽しみ。どのような過程で出席停止の懲罰が行われたか、明らかになってほしいです。

大友さんは「私は判例を60年ぶりにかえさせた男になりました。」「なぜ最高裁がかえたかとチェックしていくと、かえるきっかけを懲罰の乱用がつくったと読み取られます。」とブログに書いています。
時事ドットコムニュースでは「不当な出席停止が司法で救済される可能性が広がった」「今まで議会はやりたい放題だった。」とも述べています。
糸島市議会もまさにその通り。私に「また懲罰したろか!」とすごむ議員さえいるのですから。
議会で三度の懲罰、二度の辞職勧告を受けた私としては、本当にうれしいニュース!ブラボー!

大友健さんのブログに「許せねえ議会、許せねえ議員」というテーマがありました。
「常識も良識もない議員が簡単に数の暴力、過半数の暴力を駆使するのです。わかりやすく言えば、「いじめ」です。」
糸島市議会とそっくり!
さらに「岩沼市議会は、数で徒党を組む「チンピラ議会」。市長のためにある「死議会」…」。
爆笑。
私に「オマエは帰れ」「伊藤をつまみ出せ」と怒鳴った議員たちの顔が浮かびます。

糸島市議会における伊藤千代子への懲罰は言論弾圧。不正の隠ぺいに使われてきました。
「住民の負託を受けた地方議員としての責務を十分に果たすことができなくなるなような処分の適否は、司法審査の対象となる」という画期的な判決。
大友さん、最高裁、ありがとうございます。
大友健氏のブログ「最高裁に叱られた岩沼市議会」 
大友健氏のブログ「許せねえ議会 許せねえ議員」
コチラをクリックしてください。

「バカと言ったら人権侵害か」~2013年浦議員の質問から

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    議員には品性と法令順守が必要


2013年(平成25年)6月13日の一般質問 
 これは、農林土木課の担当課長が過重勤務とパワハラに追い詰められ命をたった日からちょうど3年目となる2013年の6月議会でおこなわれた一般質問です。質問者は建設産業常任委員会委員長の浦伊三次議員。議場で幹部職員に「オマエら、答弁が違おうが!」と怒鳴ったり、平成グループ関連の質問をする私に散々ヤジ(暴言)を飛ばしてきた人が、人権について何を語ったのでしょうか。

◯18番(浦 伊三次君)
 よく会話で、「ばかやないな」って、「ばかか」っていう言葉を使うことが私はありました、あなたたちはないでしょうけれども。人権侵害ですか、これ。お尋ねします。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 「ばか」と言ったほうの気持ちもあるかもしれません。本当にばかなのかということ。そうじゃなくて、昔から「あんたはばかやね」っていう分もあるでしょう。ただやっぱり一番は、受けたほうの気持ちだと思っていますが、これが人権侵害に当たるかどうかというのは断定はできませんけれども、おそれはあるというふうに考えております。

◯18番(浦 伊三次君)
 僕が誰かに「ばかか」と言ったときに、その誰かは別に何も感じらんやったと。ところが、横におる人が「人権侵害やろうもん」と言うと、この横におる人は人権侵害やら言われる必要ないでしょう。別の人に僕は「ばかだ」って言ったんですから。それはおかしいでしょう。どうですか。言われた本人が言うんでしょう。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 私もそこまでは詳しくは、正確に答えることできませんけども、やはり言われた方が本当にきつかったり、言えないときもあるかもしれません。ただ、人権は自分も守らにゃいかんし、相手も守らにゃいかんし、そこにおったらみんなで守っていかなきゃならないということあると思います。
 したがいまして他人が「それはおかしいんじゃないですか」ということもあり得るというふうには思います。

◯18番(浦 伊三次君)
 「ばかか」「ばかじゃなかや」と言われたほうが腹かくならわかるんです。私の人権ば奪いなんなって。
 至らんこと言われんですね。何か言うと人権侵害と言われるけん、どうもこうもならんね。はっきり言うて、そうなると、世の中というのはおもしろくないっちゃないかなと私は思いますが、考え方はどうですか、部長。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 ・・・言葉がりだけではやっぱり人権侵害とは言えないというふうには私は思っております。(略)
 本来、人権侵害に当たるということであれば、専門機関である、例えば、法務局、このあたりで徹底的に調べられて指導もされますし、場合によっては大きな話になると侮辱罪だとか、そういうような形で立証されていくというふうに考えております。

◯18番(浦 伊三次君)
 なら、こういったことはどうですか。今度、浦志に新駅をつくるということがもう決まりまして、いろいろ活動しているんですけれども、新駅期成会会長松本嶺男、及ばずながら私もその期成会の3人の職務代理者、要するに執行部ということになります。
 九星飲料が基本設計料2,300万円寄附された。松本嶺男の口座に入っとると。松本の口座じゃないんですよ。期成会の口座なんです。あたかも2,300万円、松本嶺男の金のごと言われた。本人はたまったもんやないですよ。(略)
 もう1つ、浦志のため池、代表名義、もう言いますめえ。代表名義の方(小島忠義議員)、あたかも自分の土地を売るように言われると、大もうけしてあると、冗談じゃないて、個人の懐(ふところ)には入らない。【注 実際2018年に議員の懐に入った。】
 本当にそれはある意味で人権侵害に当たるのかどうか、本人たちが痛みを感じるのかどうか。私自身も職務代理者という立場でございますから、何か俺も一緒になって、あの2,300万円使うたっちゃなかろうかというふうに思われても、たまったもんじゃない。本当にそういったのは人権侵害に当たるかどうか。
 言われた市長なり、こちらから答弁できませんので、名前を出された方については、本当にどげな思いなのかを聞かせていただきたいと思います。

◯市長(松本嶺男君)
 この議会の場で、公の場で私に関連しまして、松本個人の名義の通帳に市民の貴重な浄財を個人名義に入れて、どうちゃらこうちゃらしよるような印象を与える、そういう意味では非常に心外、いじめだと私は思います。
 この際言わせていただきますけれども、ある市議会議員の方(伊藤千代子)のブログ、全国みんなが閲覧可能なブログにこういうことが書いてあります。事実だけ申し上げます。
 4月23日の私に対するブログ。市長自身が相当なパワハラ人間。2月3日、倫理観のない常識外れの市長、こう断定されました。2月1日のブログ、市長はうそとやらせの天才、決めつけられております。
 極めて心外で、これはいじめ、いわゆる議員という資格を持った方のパワハラ、人権侵害でございます。非常に遺憾でございます。

◯18番(浦 伊三次君)
 きのうでしたが、(女性に暴行して逮捕され)議員をおやめになった方と久しぶりに会いました。向こうから先に言われた。私は自分でやめたって、議員を自分でやめたって。ブログには私がやめさせたって。これは天と地の違い。あんたはやめさせられたげななって言われるとと、自分でやめたげななって、これは全然違う。非常に腹かいてあったんです。本当に興奮するのも当たり前だなとつくづく思った。・・・
 本当に人権というのは難しい。つい思ったことが出たときには、人権侵害になるということで、本当に私としては心許せる人としか話したらいかんとかなと思うと、小さな小さな行動しかできなくなる。
 伸び伸びと、人と人の心が通じるような人間になりたいなと思い、糸島市も人権宣言というならば、もう少し人権に強く取り組むべきやないかなと思いますし、余り至らんこと言わんほうがいいかなとつくづく思うようになりました。(略)…
 私の一般質問はこのくらいで終わりたいと思います。ありがとうございました。

市民のみなさんへ
 女性議員を「オマエ」、職員を「オマエら!」と怒鳴って平気な議員が何人もいました。倫理、常識のない議会は異常です。
 私は去年の3月議会で寺崎強議会運営委員長に「黙れ!オマエは帰れ!」と怒鳴られました。役職議員にはだれもモノが言えない。だから平気です。
 ところで松本嶺男前市長は、私に「嘘とヤラセの天才」と書かれて「いじめだ」憤慨しています。しかしこの7年間、名誉毀損で訴えてこなかったところをみると、ご本人も自覚しておられるようです。

「議会をなめとおとですか?」
~反省すべきは議員です 

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2011年3月議会会議録55、56ページ。

私への懲罰が行われた2011年3月議会では、浦伊三次議員(建設産業委員長)が「議会をなめとおとですか?」と教育部長に詰め寄り、結果、気に入らない発言を削除させました。

浦 伊三次議員
 議案第7号について質疑を行います。
 この糸島市青少年育成基金条例、これを見ましたときに、本当にいい条例ができたなと、まず思いました。内容を検討しますと、何じゃこれはということになりました。
 まず思いますけれども、糸島市青少年育成というのは、育成とはいかなるものなのか、どういった考えでこういった条例が育成という言葉で出たのかをお尋ねしたいと思います。
 第2点、糸島市に住民票を持った青少年だけしか対象にならないということについて、この基金、936万円を基金として青少年に与えられるわけですけれども、青少年の育成について色分けがあるんでしょうか。

教育部長
 青少年育成とはということでございますけど、これは青少年を地域社会でみんなではぐくんでいくと、育てはぐくんでいくという意味でございます。・・・・・・
以下の発言はすべて議長が取り消す。

浦 伊三次議員
 いつの常任委員会で説明があったんですか。すべてそういうふうに──説明されましたか。糸島市以外はだめだということも聞いておる委員会もあります。それで、説明については、どこの委員会でも同じようにしてもらわんと協議の対象にならん、はっきり言って。あっちでいいこと、こっちでいいこと言ってもらったら困る。大体議会ばなめとおとですか、はっきり言って。
だめだって言ったでしょう、多くの議員聞いているんじゃないですか。確かに市外から来た子供、市内の子供、団体競技であんた3万円もろうたげななあ。私はもろうとらん。また個人競技で、市外から来た子供、私はタダやった、何もない。市内の人は3万円と、オリンピックやら国体で出たときですね。
 非常に何かそこに、そこにですよ、この条例の題名に反するような何か起こってくるんじゃないか。育成だけなら黙っておったっちゃ子供は太りますよ。健全に育成せないかんとでしょうもん。そこを、僕は少なくていいから、多くの方にやっていただきたい、金額はと思います。
 それで、何で3つの委員会、言うたことはだめだと言っておきながら、この場になって変わるのか理解がでけんが、部長、どういった考えで変えられるんですか。

教育部長 
議長が発言をすべて取り消す。・・・・・・・

浦 伊三次議員
 誤解を招くような言葉を言って申しわけありませんじゃ終わらんですよ、はっきり言って。みんな同じように聞いているんですから。それ今になって誤解を招いたような言葉を使って申しわけありませんと、本当のことはどれですか。もう一回提案しますか、出しますか、教育部は。出せんでしょう。その言葉だけで答弁というか、説明だけでは、どこまで僕らは信用してよかかわからん。
 議長にお願いします。暫時休憩を求めます。

有田継雄議長
 ここで暫時休憩いたします。

     (午前10時58分 休憩)
     (午前11時26分 再開)

有田継雄議長
 再開いたします。
 菊池教育長。

菊池俊秀教育長
 大変御迷惑をおかけしております。
 先ほど浦議員のほうから御指摘がありましたように、各3委員会での説明の内容と浦議員の質疑に対する回答の内容が違っておりますので、2回目の部長の回答につきましては、申しわけございませんが、撤回をさせていただきます。(略)
 
有田継雄議長
 教育長からの訂正の申し出があっております。議長において教育長からの発言の取り消しの申し出を許可することに決定しました。


 市民のみなさんへ
 教育長が謝罪し、教育部長の答弁を撤回してその場を収めた一幕は、道理が通らない糸島市議会の尋常ではない実態がよく表れています。
 議会が、不正を追及する議員を大勢で攻撃したり、職員を恫喝したりする場になっていたのです。
 
【注 市長やへいせい社長と飲食していた建設産業委員長の浦伊三次議員は2018年に引退するまで、市議会において長い年月、委員長、議長として大きな影響力を持っていた。歴代議長及び議会運営委員会は、与党議員の暴言をすべて黙認、スルー。】

懲罰で「癒着、馴れ合い」の発言を削除され

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2011年3月議会の会議録から
写真 懲罰動議を提出されたときの私の弁明(会議録235ページ)
写真 懲罰決議直前の弁明(会議録244ページ)

2011年3月議会
 2011年3月議会で、1月5日の晩、松本嶺男市長が(株)へいせいの社長と前原商店街の小料理屋へ入り、そこで浦伊三次建設産業委員長らと同じテーブルで飲んでいたことについて、私は一般質問で取り上げました。
「開発行政の問題点と政治倫理、公務員倫理について」
 私は長年、市政を腐らせているのは、市と議会と業者の癒着・馴れ合い、与党議員の異常なパワハラだと考えてきました。

 一般質問では、政治倫理のところで「市長と業者の密な関係」について取り上げると、予想通り市長派議員らからすさまじいヤジが飛び、発言停止にされると思った私は、会議録に事実経過を載せるために一気に発言を続けました。
 議員のパワハラについての件では、前年、議会会期中に命を絶った職員が、〇議員のパワハラに苦しんでいたことを述べました。すると議場は騒然となり、カンカンになって怒った議員らは「共産党は出ていけ!」「伊藤をつまみ出せ!」と怒鳴ったりしました。

 私は懲罰委員会にかけられ、四面楚歌の中で責め立てられ、一般質問の「癒着・馴れ合い」発言は虫食いのように削除されました。
 彼らは議員控室でも口々に私を非難し、「オマエは市長の人権と業者の人権を侵害しとうとばい!」「発言を取り消せ」と恫喝しました。
 私は「本当のことだから」と発言取消を拒否し、思いました。
 「この人たちは市長と業者の番犬みたいだ」と。
 
 懲罰委員会委員長の報告は「伊藤千代子議員を出席停止1日間」。賛成多数で採決され、私は退場させられました。
 議会は多数決。そこにコンプライアンスがなければ、ただの恐怖政治です。
 糸島市議会で、懲罰3回、辞職勧告2回の罰を受けたのは私だけ。市長派議員が女性に暴行しようが、覚醒剤で逮捕されようが、たいしたことではないのです。
 
 
市民のみなさんへ
 今朝は1週間ぶりに透き通るような青空を見ました。この度の豪雨で被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げます。町や村々をえぐった濁流、土砂。あまりの深刻な惨状に言葉を失います。
 コロナ禍の上頻発する水害。市民目線の政治が本当に必要です。来週から配布予定の「ちよ便り22号」に、水害関連の記事も載せました。
 人の心を明るくしてくれる青空のように、糸島市政もクリーンに!

辞職勧告の意味~ちよ便り解説⑸
インターネットで「伊藤千代子 糸島」と検索すると、2017年9月議会で私が辞職勧告を受けた記事が出てくる。

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18人の議員が辞職勧告に賛成、共産党は棄権した。
4万部発行の広報いとしまにも、見開き2ページで同じ記事が載った。

辞職勧告の翌日の新聞各紙。
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新聞や広報いとしまの影響は大きく、議員としての信用を無くした。
直接、苦情を言ってくる人、名前を名乗らず怒鳴って電話をしてくる人もいた。
「糸島の恥。なんで一人だけ、おかしなことをするのか」
「過激なことをするな」
「ウソつき」と非難された。

しかし、議会は大事なことを隠した。
私はいたずらに個人名をあげてプライバシーを侵害したわけではない。
このとき私が問題にしたのは、神在保育所の無償譲渡に関連して、(株)へいせいの元幹部が筆頭理事に就任していたことだ。
私への辞職勧告は、都合の悪いことを隠ぺいするためではなかったのか。

この3年間、私以外にだれも保育所の無償譲渡について問題にしてこなかった。
私が「市は虚偽公文書作成等の違法行為を行っている」と指摘しても、すべての議員が無視、黙殺した。怒鳴ったり、理不尽な動議を出して私の質問を妨害する議員がいても、その場で注意する議員さえいなかった。
議会にチェック機能がなければ、市の公平性は失われ、どこまでも暴走する。
私は、議会制民主主義を踏みにじり、市役所ぐるみの不正で市民の税金を無駄にする現状を絶対に黙認できない。

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きのうの一般質問は、数ある中で一生忘れられないもののひとつになった。

まず、弱者救済と福祉のまちづくり。
「年金がでるまで食べ物がない」と言うご相談を受けた話から、市民の貧困状況、フードバンク支援、食品ロス削減、買い物難民と話をすすめた。
執行部の答弁は、それなりにまじめなものだった。

問題は、メインの「保育所の無償譲渡について」の質問。
この件については虚偽の公文書があふれているが、それを市は絶対に認めようとしない。
今回は、深江、長糸、井原、雷山各保育所の無償譲渡について、公文書をもとに質問したが、その途中でまた前回と同じ二人の議員(自民系と立憲民主)が「個人の名前や住所を言うべきではない。発言取り消しを…」と動議を出し、議会が1時間も中断した。
「個人ではない。公文書に書かれた法人の代表だ」と言っても通じない。

たくさんの市民が、わいわいがやがや、傍聴席から「森友学園でも籠池理事長って言うじゃない」「真実を知りたい」「妨害しないで」と声をあげていた。

そして1時間後の議長の結論は「発言は取り消さない」と言う画期的なものだった。
無償譲渡をめぐる過去3回の質問では発言取り消し、懲罰、辞職勧告と徹底的に理不尽な目にあってきたので、質問が終わると傍聴席から大きな拍手と歓声がわき、本当にうれしかった。

きのうは娘の命日で、夜お参りに来てくれた子たちに議会での出来事を話した。
すると心から喜び、「天国で見守ってくれているんですよ」と温かな笑顔で励ましてくれた。

ストレスで息が苦しくなるパニック障害に悩まされてきたが、もう少し頑張れそうだ。
未来をつくる若い人たちに、法令順守の真っ当な市政を手渡すために。

ボス議員たちが牛耳っていた議会
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糸島市議会発行の議会便り8月15日号から
市議会公式情報ここをクリック

私は、パワハラ議会のひどい実態をこのブログで書いてきました。
そしてようやく今年の6月議会あたりから、議場におけるヤジ暴言がほぼなくなりました。
2012年10月のアーカイブをクリックしてご覧ください。
特にひどかった頃です。

2012年10月ブログ

〇「俺にヤクザといった傍聴人はだれだ!」…犯人探しを始めた議員たち

〇「たかが女1人」と見くびらないで…「暴言を吐く議員とは視察に行きません」

〇「オマエ呼ばわりする議員といっしょに議会活動はできない」

〇 ヤクザのようなパワハラ議会…怒鳴る議員は注意せず、都合の悪い発言は削除、隠ぺい

〇「税金を食い物にした金もうけ」は許さないまちへ…貧困に関心がない人たち
2012年10月のブログへ

利権がらみの政治とパワハラ議会は、表裏一体と思いませんか?
ほかに穏やかな記事も書いています。

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2年前の9月議会で、私は保育所財産の無償譲渡に(株)H建設の元幹部が関わっていたことを追及して、懲罰と辞職勧告を受けた。

私がH建設がらみの質問をすると、社長と親しい議員たちからいつも目のカタキにされた。
議会のたびに激しいヤジや暴言を浴びて、ひどい緊張を強いられた。

あまりに理不尽な目にあい続けてきたからパニック障害になり、大声で怒鳴る議員の顔を見るだけで胸の動悸がはげしくなって、冷や汗がでたり、息が詰まるようになった。

ちょうど2年前の9月議会では、懲罰の弁明の後、ストレスが高じて呼吸が苦しくなり、救急車で病院に搬送された。

彼らが、覚醒剤で逮捕された議員や、女性に暴行して逮捕された議員に対しては、どんなに甘い対応をしたか、私はよく知っている。

職員へのパワハラと私への暴言とは、表裏一体のものだ。
反対する者を許さない傲慢な暴力的体質が、議会制民主主義を踏みにじってきた。

女性や若者、障がい者、さまざまな市民が議員となり、多様な意見が議会に反映されるようになることを切に望んでいる。

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「おまえ!」「たいがいにせい!」「議会をなめとうとか!」
    職員は泣き寝入り…議員のパワハラ根絶を!




いとう~合併後、職員が上司や議員からパワハラを受けた報告は何件か?

市~職員間のパワハラは、平成23年度から30年度までに6件。議員からのパワハラの報告はない。

いとう~「うそをつくな!関係なかろうが!たいがいにせい!おまえやろうもん!議会をなめとうとか!」こんな叱責はパワハラにあたらないのか。

市~個別の言葉については、答弁を差し控える。

いとう~元職員は議員に呼び出され「今日のおまえの答弁は何や!」と机をたたいてどなられ、それ以来、胸の動悸に苦しんだと言う。議員のパワハラ報告がないのは、職員が泣き寝入りをしたからではないか。

市~個人がどう感じるのかは、個人の問題。泣き寝入りをした、パワハラと感じていないかは、答弁する立場にない。

いとう~糸島市では合併後、職員が過労自殺したが、「過重勤務と上司や議員のパワハラ」に苦しんでいた。この件は公務災害に認定され市の責任は明確になったが、第三者委員会を設置し、調査したか?

市~第三者委員会の設置はしていない。

いとう~被害者の立場に立った調査記録がないのは非常に問題だ。私は3月19日、議員控室で「やくざのような言葉を使わないで」と注意したら「いたらんこったい!おまえは帰れ!」と怒鳴られた。しかしそれをだれも注意しない。恥ずかしいことだ。

時代遅れの議会
女性議員は、20人中2人。身近なくらしの声が届かず、暴言がまかり通ってきた議会は、まさに時代遅れです。人権を守る議会の品性、モラルの向上が不可欠です。

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昨年3月議会。九州電力の名前を出して玄海原発再稼働の危険性について質問。
会社名を言わずに質問などできません。

ハッピーニュース 議運が「会社名を出すな」の提案を撤回
 一般質問で、これからも会社名を出して追及できます

6月5日の議員全員協議会で、
議会運営委員会は、5月29日に提案した以下の件を取り下げた。

それは、
「一般質問のとき、会社名を言ってはならない。A社B社と言うようにする。」
という提案。
しかし福岡都市圏の自治体を調査したら、どこも会社名を言って質問していることが分かったから、やめたという。
思いつきのような提案で、また市議会のレベルを下げてしまった。

「会社のイメージが傷つく」とか、
「犯罪を犯したわけではない」とか、
「伊藤議員は会社名を出す必要性を説明せよ」とか、
いろいろ議運のみなさんはおっしゃったが、
その必要性がわからない人ばかりが議運のメンバーということに、私は驚愕する。

「議員の名前は出さず、同僚議員と言う」ということは今回、決まってしまったが、これもおかしい。
元維新の会の丸山穂高議員が、いま名指しで批判されているのは、犯罪を犯したからではなく、国会議員としての資質、資格を問われるような発言をしたからである。

それにしても、5日の議案審議や6日の委員会審議。
「異議なし!」「異議なし!」と言うだけで、
発言しない議員があまりに多い。
地方議会における議会のチェック機能は、瀕死の状態にあるかのようだ。


今週は、他にも嬉しいことがあった。
ある集まりで市政についてお話をさせていただいたところ、心のこもった激励のお手紙を頂いたことだ。
女性の身で、よく長年、あのような旧態依然とした議会で議員を続けてくださいました。
私たちの声を一生懸命、議会で取り上げていただき、心より感謝しております。
とあった。
本当にありがたいことだと思う。


#伊藤千代子
#糸島市議会議員
#パワハラ議会
#男女共同参画

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資料に基づいて質問中。

女性議員へのパワハラをなくし、
多様な市民の政治参画をすすめよう~一般質問は6月17日


5月31日、地元校区の政治学級に講師として呼ばれたとき参加者から、
「伊藤議員の発言を暴言を吐いてじゃまする議員がいると聞きましたが、本当ですか?」と聞かれた。

「本当です。20年間、税金の使い方や市の不正の疑惑について質問すると大勢から暴言を浴びせられてきました。そのため、私は長年、胸の動悸で苦しんできました」
というと、
「糸島市議会のレベルは低すぎる。どうにかしないといけない」とおっしゃった。

「市議会には、20人中、女性議員がたった二人しかいません。
おまえとか、帰れとか怒鳴られるような議会では、女性議員は安心して質問などできません。
女性であれ、障がい者であれ、いろいろな立場の市民が議員になって、自由に身近なくらしの問題について発言できる良識ある議会が求められています。
そんな議会にするために、みなさんよろしくお願いします」
というと、たくさんの人がうなずきながら聞いてくださった。

終わってから、
「伊藤さん、具合が悪いと聞いていたから心配しとったんよ。
元気になったんやね。よかった!よかった!」
と声をかけてくれる人たちも。
なんとありがたいことだろう。


さて、今日から6月定例議会が始まる。
私の一般質問は6月17日(月曜日)、二番目。
私の前に質問をなさる議員の方が、30分か40分で終わりますとおっしゃっているので、早めにおいでください。
良識ある議会へ。
議会傍聴をよろしくお願いいたします。


#伊藤千代子
#糸島市議会
#パワハラ
#男女共同参画

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3月議会で(株) へいせいの100% 入札について取り上げた。

議会運営委員会「一般質問で会社名を言ってはならない…」

5月29日、議員全員協議会が開かれ、堀田勉副議長が議会運営委員会の決定事項を事務局に提案させた。

事務局 一般質問のとき、議員の名前は言わず同僚議員というようにする。会社名も言わず、A社B社と言うようにする。

伊藤  反対だ。私がへいせいと言うと、いつもはげしいヤジをあびてきた。しかし会社名を言わなかったら、市民は何のことかわからない。森友学園でも加計学園でも、国会で法人名を出して追及している。議運はなぜこんな決定をしたのか。委員長から説明してほしい。

寺崎強議会運営委員長 会社の名前を名指しせんでもいいっちゃないか。A社,B社でよかっちゃないか、ということになった。

伊藤  そんな議論でこんな重大な決定をしたのか?これでは議会制民主主義は死んでしまう。

議運の委員A 言われた会社は傷づく。伊藤議員はなぜ会社名を出す必要性があるというのか?

伊藤  何度も言っている。会社名を議会で言えなければ、行政は正せない。

議運の委員B 建設都市部長が利害関係者と証拠もないのに言った(伊藤を)懲罰にしたかった。

伊藤  証拠はある。そこまで言うなら証拠を公開する。

議運の委員C 議会で名前を出された会社は、イメージに傷がつく。

議運の委員D 罪を犯したと確定したわけではない。会社が被る損害を考えるべき。

伊藤  市民が被る損害の方がずっと大きい。A社B社で質問しても市民はわからない。

議運の委員E ○○グループと言われた会社のご家族は、大変なごくろうだ。それでこの提案をさせていただいた。

他の議員からは…
松月議員 他市ではどのようになっているのか。
事務局 調べていない。
栁議員 福岡市議会でも普通に契約企業名を出して質問している。
     議会での真相究明に制限を設けるべきではない。
藤井議員 会社名は出していいと考える。
徳安議員 契約企業は公人。名前を出すのはいいと考える。
     他市の議会も調べて議運で再検討されてはいかがか。

こうして議運で再検討することになった。
強行採決されていたら、市役所の門前でマイクを握り、赤裸々に訴える覚悟だった。
議運のメンバーは、委員長 寺崎強  副委員長 井上健作
         委員  小島忠義 笹栗純夫 三嶋栄幸 波多江貴士 の議員の方々。 
         

しかし、行政のチェック機能を果たすべき議会で、契約会社名さえ言うなとは驚いた。
コンプライアンスの時代、市と契約している法人は利害関係者。
法律や条例だけでなく企業倫理を守る責任がある。
平成グループのように、毎年およそ10億円の契約をしている利害関係者は特にそうだ。

二年前のバキュームカー問題を思い出してほしい。
志摩の大石地区で、市の委託業者平成グループの環境技研が、住宅地の中にバキュームカーとパッカー車の車庫を作って、ごみとし尿の収集運搬事業所を移転しようとしていた。
地域住民は大反対。家の真ん前にバキュームカーの車庫が建設されると聞いてから、精神的に落ち込む住民も出ていた。
ところが市は「会社は法律に違反していない」の一点張り。
終始、住民に冷たかった。

このときも私は、会社名を挙げて質問した。
「年間2億5千万円も税金で仕事をさせている環境技研に、『地域環境を守るため、住宅地への移転はやめよ』というべきだ。『市民に迷惑をかけるなら、ごみ収集の独占的許可を取り消し、随意契約を打ち切る』と強く指導せよ。市は仕事を発注する方ではないか。なぜ強く言えないのか?」と。

議会では、栁議員(共産党)もこの問題を取り上げ、住民のみなさんも必死になって、署名活動をするなどあきらめずにたたかった。
あちこちから、「ひどい話ですね。驚きました。住民のみなさん、がんばって!」という激励が寄せられた。
そして会社は2年後、大石地区への移転を断念した。
住民が泣いて喜んだのは言うまでもない。
名前を出したからこそ、世論が味方をしたのである。

カネと人脈をもつ会社に比べ、住民の立場は弱い。
われわれ議員が守るべきは、弱い立場の住民だ。

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#伊藤千代子
#糸島市議会議員
#企業公共性
#発言規制

公明党議員が共産党議員を怒鳴った…「たいがいにせえよ!」

5月9日(木)議員全員協議会。
九大のH教授が議会に「糸島サイエンス・ヴィレッジ構想」について説明に来た。

その質疑のとき、共産党のG議員が「大学生も参加するとなると、大学生を酷使することになりませんか」と聞いた。
すると委員長職の議員(公明)が「たいがいにせえよ!」と怒鳴った。
一瞬シ―ンとなったが、会議はそのまま続いた。
休憩時間、S議員はG議員を自席に呼び、そのことでさらに叱責した。頭を下げるG議員。
なぜ彼が謝るのか?理不尽な暴言を受けたのは彼の方なのに。

田原議長  他に何かありませんか? 伊藤議員。
伊藤  さきほどG議員を「たいがいにせえよ!」と怒鳴った人がいます。
    大声で怒鳴られると心臓が悪くなります。
    3月議会で私への暴言を誰も注意しないから、私は警察に相談に行きました。
    今日は、何の権利があって、G議員を呼びつけ怒鳴ったりしたのですか?
S議員 私は同じ常任委員会のメンバーとして…です。
伊藤  議員全員協議会は議長が責任をもつところです。
    同じ委員会だからとか、関係ありません。
    たいがいにせえよと言う言葉は、議会の品性を落とします。
S議員 …了解しました。
田原議長  他にありませんか。栁議員。
栁議員 そういう言葉は、会議では慎むようにした方が良いと思います。
S議員 今後注意します。

田原議長  他に…G議員。
G議員 自分の言い方が不適切であったので、それは真摯に受けとめます。
田原議長  (怒鳴られて)ありがたかったということたい。
堀田副議長 これで終わります。
寺崎議会運営委員長 そうたい。何が悪いか。国会でもヤジろうが。なあ…。
    

ちよ子の視点
共産党のG議員は、新人議員のなかで一番質問回数が多く、少数野党の中でよく頑張っています。
貧困や福祉、平和を取り上げた彼の質問には、温かみがあります。
しかし今回、謝る必要があったでしょうか?
悪いのは怒鳴って人の発言を妨害した方です。

先の3月議会で、議会運営委員長(自民)が「お前」だの「帰れ」だのと私に暴言を吐いた時、自民、公明、立憲民主だけでなく共産党議員団も注意しなかったのは非常に残念でした。
議会におけるパワハラには、その場その場で毅然と注意、あるいは抗議することが、人権や議会制民主主義を守るうえで極めて大切だと思います。



#伊藤千代子
#糸島市議会議員
#パワハラ

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侮辱した人とお酒は飲めません~数の力は恐ろしい

3月25日の議会最終日、寺崎強議会運営委員長の提案で、市の執行部と議会との懇親会が開かれ、私以外の議員はみなさん、出席されたようだ。

付き合いが悪い、いっしょに飲むのも大事とよく言われるが、どうして大勢の前で自分を侮辱した人といっしょにお酒が飲めるだろう。
市が取り組んでいる人権尊重、男女共同参画社会の実現を踏みにじる暴言を黙認する議員と、どうしていっしょに酒が飲めるだろう。

「公文書がおかしい」と市の不正の追及をしたり、平成グループへのぼう大な随意契約について質問したりすると、平成グループに子どもが就職している議員や、社長とため口で話す仲のいい大勢の議員たちからひどいヤジを浴びてきた。
議長が注意しないから、いつも「○○議員、静かにしてください!」と注意しなから質問をしなければならなかった。
すると「国会でもヤジろうが!何が悪いか!」と開き直った。

今回「へいせい、へいせい」と私が言っても、だれひとりヤジらず黙っていたのは、このブログで書かれたくなかったからだろう。

新駅建設へ向け、全力で頑張ると前市長が答弁した12月議会の後、2011年1月のある夜。前市長とへいせいの社長が仲良く前原商店街を飲み屋の方に歩いて行った。
その店には、建設産業委員長などの議員と市の幹部職員がすでに集まっていて、にぎやかな宴会が行われた。

私は「政治倫理条例に反する」と議会で問題にしたが、徹底的に攻撃され、それに関する発言はすべて削除され、出席停止3日間の懲罰処分を受けた。
あらゆる新聞に「伊藤議員、懲罰」と報道され、議員としての名誉は深く傷つけられた。
これで誰が一番、得をし、喜んだだろう。

寺崎議員は「おまえ!」とか「帰れ!」とか「伊藤をつまみだせ」とか私に暴言を吐いても、懲罰処分を受けたことがない。みんなそれを許す。

私は3回の懲罰と2回の辞職勧告決議を受けた。品性がないとか、議会で虚偽の発言をしたとか、さまざま。
「伊藤の言うことはウソ」という宣伝がマスコミを使ってできたのだから、議員たちは大喜びだった。それがどんなに不当なものだったか、近々リアルに話したい。
真実、議会での数の力は恐ろしい。

3月22日、寺崎強議員は、議会内で私に発した暴言について、議会が終わってから、
「伊藤議員、あんなことを言ってすみませんでした」と言った。


これまで数限りなく暴言を浴びてきたが、「すみません」と言う言葉は初めて聴いた。しかし、その謝罪の態度に誠実さは感じられなかった。


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3月22日、9時50分。議員全員協議会。
私は「議長!」と手を挙げ、
「19日の議員全員協議会で私が発言していると、寺崎議員が『いらんこったい!お前に言われたくない。帰れ!』と暴言を吐きました。私は市民の代表です。暴言を吐く議員は謝罪を」と要求した。

すると田原耕一議長は「あのとき、もう全員協議会は終わっとった。会議じゃない時まで、議長の責任はありません」と言った。

「いいえ、まだ議員全員協議会の最中でした。お前!とか帰れ!とかの言葉がまかり通れば、議会制民主主義は崩壊します。厳しく注意してください」と言うと、

「いいや、終わっとった。あんたも半分、体が立ち上がっとったろうが」。
「違います。小島議員が利害関係者であったのを市が認めた件を、私がまだ発言中でした」

すると他の委員長職の議員たちが、「もう終わっとった」「終わっとった」と口々に言った。
「いいえ!議長は女性議員が暴言を吐かれてもかまわないのですか?意見が違う議員には、お前とか帰れとか怒鳴ってもいいのですか?」
他の議員はみなシーンとしてこのやり取りを眺めていた。

突然「終わります」と堀田勉副議長の声がして、議員たちが立ち上がった。
そのとき、それまで黙っていた寺崎議員が私に体を半分向け、
「伊藤議員、あんなことを言ってすみませんでした」と言った。
そしてすぐ隣の議員に「もう会議は終わっとうな?」と確認して出て行った。

「記録に残るから会議中の謝罪だけはするな」という申し合わせがあったのか?正式な謝罪となったら、文書に残るし、マスコミで報道されかねない。

しかし、議運の委員長という重い責任を考えれば、寺崎議員は辞任すべきである。

※ 2010年合併後、職員が過重勤務と上司、議員のパワハラを苦に命を絶ったときも、議会は全く反省せずその体質は変わらずにきた。暴言を吐く役職議員たちの横暴が黙認され続けてきたからである。
マスコミは田中菊雄元議員の覚醒剤事件にしか興味がないようだが、市議会に根深いパワハラ体質こそ市民の願いを踏みにじっている元凶だと私は確信している。

#田中菊雄 #糸島市議会 #糸島

3月18日、午前11時。議場。
この日の一般質問で市は、「議員に組合員はいません」と12月議会で言ったが、それが事実ではなく、小島忠義議員は土地区画整理組合の組合員で、利害関係者であるとついに認めた。

3月19日、午前9時50分。議員控室。
私は「議長!」と手を挙げて、全員に聞こえるように言った。
「議員は市民の代表です。議会で市がウソをつくと、議員は質問できません。議会の権威をまもるためにも、市にきちんとした謝罪を求めます」
私が言うと、事務局長が、
「それは市が昨日訂正しました」と言った。
「議員が利害関係者かどうかは重大なことです。それを違うと言っていたのは、訂正だけでは納得できません…」
するとその時、
「いつまでも同じことを言うな!」
とドスの訊いた声がした。
議会運営委員長の議員だった。

私が「やくざみたいな言葉を使わないで…」と言うと議運の委員長の寺崎強議員は、
「いたらんこったい!お前から言われることはない。帰れ!」と怒鳴った。
シーンとした。
私は全員を見渡しながら、「だれも黙っていないで、注意してください」と言った。しかし、議長も他の議員もみな沈黙したまま。

そうだ。いまだかつて、保守系ボス議員の暴言を注意した議員はいない。
自分たちの暴言はみんなでかばい合って黙認するから、20年間、やりたい放題だった。
私は市を批判して、5回もこの人たちから「品性がない」「うそをつくな!」と攻撃され、懲罰や辞職勧告を受け、発言権を奪われてきた。
真実や道理が通らず、数の力で、ウソとヤラセがまかり通る議会だ。

寺崎議員は、議場に入ってからもまだ私のことをぐちゃぐちゃ言っていた。
「前原(の議員)が甘やかすけん、こげなんがおるとたい。志摩ならおられんばい」

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今日、議員全員協議会で、雷山の運動公園の業者選定のことや、新庁舎整備のことなど5項目に渡って説明があったが、ほとんどの議員はいつものように質問しなかった。黙っているのが美徳の議会だ。
財政難の中、身近な公共施設は廃止、統合しながら、50億、60億という大事業を同時にやるのだから、疑問だらけなのだが。
しかしそれ以上に悲しいのは、品性に欠ける議員の態度。

複数の自民系議員は、人の発言を静かに聞いていることができず、グチャグチャと始終おしゃべりし、時には他の議員の発言中、「〇〇やろうが!」とか、「 × × やろうもん!」と怒鳴る。
きょうも共産党の新人のG議員が発言中、大声で怒鳴った。

私が「静かにしなさい。迷惑です」と注意すると、「国会でもヤジを飛ばそうが!何が悪いか!糸島弁じゃ!」と開き直る。
「いいえ、あなたのは気に入らない意見を言う人へのただの恫喝です」

困ったことに、この人たちは役職の偉い議員だから、議長は知らんふり。だれも注意しない。
14、5人の自民党議員に守られて、何を言ってもしても許されてきた。
みんな仲良しこよし。
君たち、静かにしたまえ。みっともないぞ。
と、バシッと言ってくれる男性議員はいない。女性議員も。


#糸島市議会
#伊藤千代子

今日、家に帰ると、毎日新聞の「熊本市議会 議場で喉あめ 懲罰必要?」の記事が目に入った。
それで思い出したのが、合併前の前原市議会で、二日酔いの議員をかばった議員たちのことだ。

議場に入ると、隣の議員はアルコールの匂いがプンプンしていた。
夕べ相当飲んだのだろう。
私は「議長、アルコールの匂いがひどい。○○議員を退席させてください」と頼んだ。
しかし、圧倒的多数の市長派議員等は、この委員長職の議員を守るために、全力をつくした。
「ゆうべ、焼き肉を食うただけじゃ言いよる。それはニンニクの匂いじゃ」
「アルコールは測れん」
「お前が一人、退席ゆうてるだけやろうが」
などといって、みんなでかばい、議会を続行しようとした。

今のように、議会中継のない時代で、保守の男性議員たちは今以上にやりたい放題だった。
私は何度も「議長! 臭くて我慢できません」
「議長! 議長! 退席を!」と手を挙げて叫んだ。
すると、ついにその議員は、自分から立ち上がり、黙って議場を出て行った。

議会とは力関係だ。
議会の品性を汚すようなことをしても、仲間なら、絶対にみんなで守る。
だから、この20年、だれ一人、懲罰や辞職勧告を受けていない。
合併後、逮捕された議員たちも、だれひとり品性や人格を批判されないままだ。

私だけが3回の懲罰で出席停止。2回の辞職勧告。
5回とも、議会の品性を汚したとさんざん、責め立てられた。
そのすさまじいパワハラに私は呼吸が苦しくなり、昨年の9月議会では救急車で搬送されてしまった。

無償譲渡の利権が絡んでいる質問をしたから、よほど私をつぶしたかったのだろう。
前回の懲罰は、議員の土地の開発をめぐる問題で追及していたころのことだ。
その前は、前市長と建設業者との癒着なれあいを取り上げたときだった。

私が言いたいのは、
懲罰や辞職勧告にすべき議員は、もっとほかにたくさんいる、ということだ。

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