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1)森林公園樋の口ハイランド~前代未聞の詐欺市役所

森林公園樋の口ハイランド~前代未聞の詐欺市役所


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上)森林公園樋の口ハイランドの石碑の横に建つフォレストアドベンチャーの看板。安易な口利きがもたらした行政財産の違法貸付。 


(1)国会議員から地元市議、市長へ

 昨年末(2021年)12月28日、東京地検特捜部は、公明党の衆議院議員だった遠山元財務副大臣ら4人を貸金業法違反の罪で在宅起訴しました。日本政策金融公庫の新型コロナ対策の特別融資を貸金業の登録を受けずに複数の企業に違法に仲介した「貸金業法違反容疑」です。

遠山元議員といえば糸島にも関係があります。2012年3月26日、松本市長は、市の大切な林間施設(真名子木の香ランドキャンプ場と森林公園樋の口ハイランド)を営利企業に10年間も無償貸付する契約を結びました。この契約の始まりが遠山元議員にあったのです。(肩書は当時)

福岡市に居住していたK氏は、たまたま訪れた二丈の自然に恵まれたキャンプ場と森林公園に心を奪われ、このすばらしい施設を使って「フォレストアドベンチャー」を経営したいと考えました。

そこで遠山議員に相談すると、糸島市議の笹栗澄夫議員(公明党)を紹介してくれ、そのつてでK氏は松本市長と面会できることになりました。


(2)「俺にできないことはない」

2011年12月16日午後4時、松本市長は庁舎二階の市長室に来るようK氏を呼び出しました。

当日、K氏が「来年7月から市の公園でフォレストアドベンチャーを経営したい。できませんか?」と頼んだとき、本当は「法律的にできない。税金を使って市民のために建設された公園を、営利企業に独占的に貸すことは禁じられている」と言うべきでした。

しかし法令順守のカケラもないこの市長は、ムッとした表情で「俺にできないことはない」と答えたそうです。

国会議員の紹介でやってきたK氏に、自分の力を見せつけたかったのでしょうか。すぐに洞孝文農林水産部長を呼んで、どうにかしろと命じます。

そして本当に、この面会からわずか3か月後の2012年3月23日、林間施設(キャンプ場と森林公園)をK氏の会社に10年間、無償貸付する仮契約を締結したのです。 

 簡単に書くと、 

国会議員→②市会議員→③市長→④ヤラセの林間施設指定管理者選考会→⑤林間施設の「指定管理者決定書」捏造→⑥林間施設の「無償貸付議案」捏造→⑦市長とK氏が林間施設無償貸付の仮契約→⑧市議会で無償貸付の捏造議案を議決

2011年12月16日の面会から2012年の3月23日無償貸付の仮契約までわずか3か月。部下に違法な事務を命じ、ありとあらゆる不正をやってのけ、市民のために作られた施設をタダで10年も民間に貸しつけた市長。反社組織顔負けの不正のオンパレードでした。


(3)ヤラセの林間施設指定管理者選考会とは?

K氏の会社は議会直前の2012年2月22日に設立されたので、12年2月3日の指定管理者選考会のとき、会社は存在しなかった。にもかかわらず、「株式会社」と偽ってプロポーザル審査を行い、採点し、「合格」とした。K氏個人の運転免許証を身分証明書に使って応募させ、いかにも立派な選考会をしたかのように見せかけた。選考委員は市長が任命した谷口俊弘副市長、洞孝文農林水産部長、瀬戸利三課長ら5人。


(4)林間施設の指定管理者決定書捏造とは?

2012年2月6日、市長はK氏の会社を林間施設の「指定管理者」に決定する公文書に判を押した。しかしこのとき会社はまだ設立されていなかった


(5)林間施設の無償貸付の議案捏造とは?

市長が2012年3月1日、3月議会に提案した議案は「林間施設の無償貸付」。しかしその根拠となった決定書は、「林間施設の指定管理者決定書」。つまり法的に根拠のない議案を提案した。


地方自治法では、法令に違反した事務は認められません。しかしこれに違反しても警察が動くわけではなく、行政のチェックは主に議会の仕事。議会が問題にしない以上、マスコミも書かなければ、警察も動かない。この市長はそれを良く知っていて、数えきれないほどの不正を部下にやらせました。市民が真実を知る以外に、腐敗まみれの悪政を断つことはできません。


(6)議案審査の合間に有力議員を接待

フォレストアドベンチャー領収書

3月議会のさなか、2012年3月8日、利害関係者のK氏は建設産業常任委員会の有力議員を接待した。そのときの領収書のコピー。裏面にK氏の自筆で接待した議員の名前が書いてある。

3月6日に建設産業常任委員会で議案を可決。

委員長は、浦伊三次議員

賛成〜寺崎強、田原耕一、中村進、堀田勉、笹栗純夫

反対〜伊藤千代子


3月26日の議決結果

「林間施設を10年間無償貸付する議案」の採決結果 議長・有田継雄議員

反対3=共産(檜和田正子、古川忠正、伊藤千代子)

賛成19=自民系(吉村勝、浦伊三次、井上健作、寺崎強、谷口一成、三嶋俊蔵、田原耕一、堀田勉、松月よし子、波多江一正、小島忠義、中嶋正信、中村進)

公明(笹栗澄夫、黒田公二)、民主(徳安建成)無所属(吉丸克彦、三嶋栄幸、江頭晶子)

賛成討論=小島忠義、堀田勉、田原耕一

反対討論=檜和田正子、古川忠正、伊藤千代子

議員定数は24名だったが、このうちの自民系1名(中村隆光元副議長)は前年に女性への暴行容疑で逮捕され辞職して23名になっていた。この人は松本市長の従弟で、自分の土地を地区計画第一号で開発した際には、市にさまざまな便宜を図ってもらい、そのおかげで多額の借金を返済することができた。

※私は2015年に離党し無所属に。


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6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造

 森林公園の違法貸付の経過


観光協会フォレストアドベンチャー

2011年3月25日、糸島市観光協会は「森林公園樋の口ハイランドに行きましょう」と市民に呼びかけた。季節の花が咲き乱れ、無料で遊べた憩いの公園が、一年後にはフォレストアドベンチャーと言うレジャー業者に無償貸付されてしまった。