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「議長!議決と違う契約書でいいのですか?」

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左は議会で議決した議案。右は月形祐二市長が(株)フロンティア・アドバンスと結んだ契約書。

指定管理者との契約を結ぶには、地方自治法第244条の2第6項の規定で議会の議決が必要です。しかし、平成29年4月1日に月形市長が結んだ農業公園の指定管理の契約は議決した内容と違っていました。

議会最終日の3月19日、午後2時過ぎ、議長室に行って上のふたつ公文書をテーブルに並べ、田原耕一議長に言いました。
「平成28年12月議会で議決した議案の会社の住所は、博多駅東1丁目1-30です。でも平成29年4月1日に月形市長が結んだ協定書は博多駅東1丁目1-16です。市長の契約が議会の議決と違ってもいいのですか」
「…」
「4年前、建設産業委員長だった議長が、フロンティア・アドバンスはいい会社だと言ったんですよ。でも契約書は虚偽。決算はデタラメ。ひどいです。議長は家も近いし、農業公園の現状を知っていたんでしょう?」
「いや、知らんかった」
「議決と契約書が違ったら、法律違反です。なのになぜ議長も堀田副議長も議運もみんな黙っているんですか?みんなグルですか?」
「違う」と議長。しかし「議決と契約が違うのは問題だ」とはおっしゃいませんでした。

あれから1か月以上経ち、誰もが農業公園の件を全く無視しています。
本来なら「議決と違う契約は無効だ」「会社の住所が登記と違うとはどういうことか?」と怒って市を問いただすべきです。
だってみなさん、
生活保護でも就学援助でも入札後の工事契約でも、あらゆる市との契約で住所をごまかしたら許されません。犯罪者になってしまいます。
「議決と違う?よかばい」「登記と違う?いいじゃん」とはなりません。
行政が法律を守らないとき、それを正すのが議会です。
しかし議会はこれまでも市の不正を無視、黙認することで長年にわたり、市を助けてきました。平成グループ環境技研のバキュームカー虚偽申請がまかり通ったのも、こんな市と議会だからです。この件では一年半も志摩大石の住民は苦しめられました。

議決なき違法契約
これは、令和5年3月31日までの森林公園樋の口ハイランドの賃貸契約書。月形市長が(有)パシフィック・ネットワークの金丸一郎社長と結んだもの。3億円で建設した森林公園を年間10万円で貸しています。

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2018年6月議会で私が「会社の住所が登記と違う」と指摘したら、次の情報公開では契約書の住所を手書きで直した公文書を出してきました。
訂正印さえない。どうせ不正な契約だから、住所なんかどうでもいいのでしょう。たぶんこの契約書は職員にパソコンで作らせて、適当にハンコを押したものだと推測しています。地方自治法で必要な議決をしていない違法契約ですから。

コロナウイルス感染症でいま国も地方も大変な状況です
福祉の現場で、教育の現場で、ありとあらゆる市民と接する場で一生懸命仕事をしている誠実な職員もたくさんいます。
しかし不正を実行した幹部が権力のおかげで懲戒処分も受けず退職し、立派に天下りする姿をずっと見ていたら、職員から公務員倫理や法令順守の精神は失われてしまうでしょう。

不正と腐敗の連鎖は止められるか?
いま(株)フロンティア・アドバンスは5億円で建設した農業公園ファームパークを自分の会社本店にして、水光熱費も払わず好きなようにビジネスを展開しています。
そのうえ、自分が会社にしている公園の施設管理費を今年度は市から1320万円もらいます。そしてその事業報告書は領収書のない虚偽決算です。
こんな施設乗っ取りの詐欺的手法を考えついた松本嶺男前市長は、まさに「嘘とヤラセの天才詐欺師」です。
10年以上に渡る保育所5件の無償譲渡で公文書を偽造しまくった市。利害関係者の住所も法人の名前も議案も契約書も虚偽でした。
わずか5年で背任罪は時効ですから、与党議員らが真相究明を妨害している間にいくつもの犯罪行為が時効になりました。
何十年もの間に糸島に根を張った金権腐敗の政治。その連鎖を断ち切ることができるのでしょうか?

※明日28日は福岡地裁で「きららの湯をタダでやるな」の住民訴訟の判決があります。

商工会の会員名簿も市の電話で登録
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農業公園の指定管理者(株)フロンティア・アドバンスは2019年に糸島市商工会に入会。
会社の事業目的は、サービス業。
住所は、糸島市高祖747-1。農業公園。
電話番号は、092-323-8700 

公園の管理事務所にある市の所有する電話は、322-7661。これをフロンティア・アドバンスが自社のラーメンの箱に印刷したり、さまざまな営業に使っていたことがわかりました。
では商工会の会員名簿にある323-8700は、だれの所有する電話でしょうか?
実はこれも農業公園の電話、市の所有する電話です。
会社は管理事務所の電話を親子電話にして、322-7661と323-8700の二つの電話番号にし、323-8700は会社の代表電話にしたのです。
親子電話は銀行の引き落とし口座が同じ。だから323-8700の電話代は公園管理の電話料金といっしょに引き落とされます。
私用も公用も「どんぶり勘定」。これでは公園管理の決算書が作成できるはずがありません。
市と監査委員が、フロンティア・アドバンスの公私混同の決算書を長年見て見ぬふりをしてこの実態を隠してきたのは、相当罪深いと思います。

フロンティア・アドバンスの社長、ライオンズクラブで月形市長と交際
フロンティア・アドバンスの石橋社長は2019年、ライオンズクラブに入会して、ゴルフの担当をなさっているそうです。(株)へいせいの社長が同会の会長だったときの入会だったとか。
月形市長やへいせい社長が、石橋社長と私的つきあいをしているとは知りませんでした。
このクラブには、きららの湯をタダでもらった社長とか、深江保育所をタダでもらった法人の代表とかも名前を連ねています。
市長は、個人的にお付き合いのある社長や有力者に、つぎつぎ市の財産を無償譲渡や無償貸付していたのですね。それも応募資格がなかった人にまで。

生活困窮世帯に「水はタダではやれない」
水道は重要なライフラインです。しかし市は、市民が水道料金を滞納すると、給水を停止します。
水道料金滞納による給水停止の実情と減免について3月議会で訊くと、
「給水停止は令和元年度が226件、令和2年度が153件。減免措置は実施しておらず、支払い猶予で対応している」と答弁しました。
家に子どもや高齢者がいたり、失業や病気などさまざまな事情があるはずですが、原因を調査する事務ができていないため、減免は1件も実施していません。
何年か前、市は「水は商品だから、タダでやれない」と言いました。タダではやれない!
一般市民への冷たさと比べると、お友達へのばく大な財産の無償譲渡や無償貸付は許せません。

糸島市政治倫理条例第3条には、こう書いてあります。
「市長等及び議員は、次に掲げる政治倫理基準を遵守しなければならない。
(1) 市民全体の代表者として品位と名誉を損なうような一切の行為を慎み、その職務に関して、不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと。
市長は、年間一般会計だけで400億円、他会計を合わせれば700億円ものお金を使う権限を持ち、それを採決する議員は政治倫理条例上、不正を疑われるようなことをしてはならないのです。しかし…

虚偽公文書の作成は犯罪
月形市長は、2017年4月1日にフロンティア・アドバンスと結んだ指定管理の協定書で、同社の住所が議会の議決と違ううえ、登記事項証明書とも違うことについて黙認しています。
公文書の虚偽記載は犯罪です。法人の名前や住所が事実と違ったら、公文書の信頼は失われます。
約3千万円以上の支出に関わる契約書の相手方住所が嘘っぱちなのに、なぜ市長も市の幹部も放置したのでしょうか? 市長と社長がお友達だから? 市と会社がグルだから?
これでは犯罪市役所と呼ばれても仕方がありません。
議会もそうです。正副議長や議運のみなさまも「嘘はいかん!」と怒らないのはなぜですか?
私がちょっと議会で言い間違えると「嘘つくな!」と責め立て、すぐ懲罰委員会を立ち上げて大騒ぎするのに、協定書の虚偽記載になぜみんな黙っているのですか?
議会の議決と違うのは、重大なことですよ。
それなのになぜみんな知らんふりしているのですか?なぜ?なぜ?なぜ?

税金で接待 ~農業公園の指定管理者③

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「行政区の総会資料がきたけど、決算書はきちんとしてるよ。監査委員がちゃんとしてるもの。市役所はほんとにひどいねえ。公金を1円でもごまかしたら犯罪じゃないの?」
町内の女性が言いました。その通りです。もう一度収支報告書を比べてみましょう。
左が糸島市農業公園の決算書。右が他市のA公園の決算書。どちらも税金からの指定管理料=公金です。決算の違いは明瞭ですね。

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支出一部を比べてみます。
光熱水費(電気、水道料金等)農業公園 2,816,000円  A公園 1,500,179円
消耗品費          農業公園  148,000円  A公園  636,394円
通信運搬費         農業公園  123,000円  A公園  305,736円

すべての支出が000円になることはありません。フロンティア・アドバンスは、領収書に基づかない内容虚偽の収支報告書を作成して、3年間も市に提出していたのです。いったい市の監査委員は何をしていたのでしょうか?

指定管理料を自社の「接待費」「広告宣伝費」に使う会社
フロンティ・アドバンスは、施設管理に使うための公金を、自分の会社の広告宣伝費に12万1千円、接待交際費に4万5千円使い、それを堂々と決算書に記載しています。

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税金を使って、いったい誰を接待したのでしょうか?
市長でしょうか? それとも議員? それとも監査委員? 
指定管理者が違法な税金の使い道をしても、関係者がみんなで見て見ぬふりをすれば、どんな不正も隠ぺいできます。

議員提案に応えて現在の形になった農業公園ファームパーク
2013年6月議会で田原耕一議員(現議長)が一般質問で松本嶺男市長に「ファームパークを考えたときに、あそこに販売する業者、民間が1つ入っただけで、…アイデアはでてくる」「なんもかんも丸ごと民間に委託せろいいよっとじゃなか…」と述べ、2014年9月議会では小島忠義議員(現建設産業委員長)が、月形祐二市長に「メーンの建物(農林漁業体験実習館)を糸島市のアンテナショップにする」と提案しました。(小島議員はこの件で2回も市に要望)。
月形市長はこれらの提案に応え、農林漁業体験実習館の多目的ホール(126㎡)を販売スペース(126㎡)に改造してアンテナショップ=お店にしました。
しかし農林漁業体験実習館は国の補助事業で建設され、多目的ホールは来館した市民がお茶を飲んだり、食事したりする部屋でした。ホールすべてを商店に改造したのは、補助金の目的外使用です。
昨年11月22日に農業公園に行った高齢の女性が「小雨が降っていたから、建物の中でお弁当を食べようとしたけど、休むところがなかった」と言っていたのは、休憩場所のホールが、フロンティア・アドバンスのお店に変わっていたからです。

3月議会が終了~雷山運動公園整備事業に17億円
きょうは、3月議会の最終本会議でした。コロナ禍で市民生活が大変なときに、来年度の雷山運動公園整備事業費は、なんど17億1759万8000円も予算化されています。新庁舎と合わせると20億円。1昨年、月形市長とガッツポーズをした(株)へいせいの西原幸作社長が大喜びする予算になったのは間違いありません。
2017年4月1日に月形祐二市長が結んだ三つの契約、すなわち①健康福祉センターきららの湯の無償譲渡、②市立神在保育所の無償譲渡、③農業公園ファームパーク伊都国の指定管理契約は、すべて虚偽公文書作成及び背任罪で告発すべきだとわかってきました。
これらの利害関係者が、背景をたどると(株)へいせいの社長とつながるのはなぜでしょう?
市は、バキュームカー事件で平成グループの虚偽申請を見逃し、住民を苦しめました。産業団地の事業者選定では応募書類の不正を見逃し、(株)へいせいと清水建設のjvと7億円もの契約を結びました。社長の所有する広大な山林を開発予定地にしました。長年にわたる同グループへの無数の忖度が度を越して、公文書の偽造までしてサービスするようになったのではないでしょうか?
そうでなければ、これほど多くの虚偽公文書が存在するはずがないからです。

収支報告書は内容虚偽~農業公園指定管理者②

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左)農業公園ファームパーク伊都国入口 右)農業体験実習館(通称にぎわいの館)
前回、2017年4月1日に結ばれた指定管理の契約書にある(株)フロンティア・アドバンスの住所が、登記事項証明書と違っていた件について書いたら、ある業者の方が電話をしてきました。
「なあ伊藤さん。契約書は登記の通り書かないと通らんとよ」
「でもうちの市役所は登記と違っても通ります。特定の業者には…」
「そら、詐欺ばい」
公文書で複数の住所を使い分ける会社。それを許す市役所。私も詐欺だと思います。
(株)フロンティア・アドバンスの本当の所在地はどっちだったのでしょう。議会で議決した福岡市博多区博多駅東1丁目1-30? それとも契約書の博多駅東1-1-16第2高田ビル2F?
登記簿をもう一度よく見てみると、面白いことがわかります。

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平成29年4月1日、福岡県糸島市高祖747番地1に「移転」と書いてあります。
高祖747番地1は、農業公園ファームパーク伊都国の住所です。なんとフロンティア・アドバンスは、月形市長と契約したその日に農業公園に引っ越していたのです。
つまり契約書の住所なんてどうでもよかったのです。契約さえ結べば、あとは農業公園に引っ越す前々からの計画だったのですから。
市長と契約を結ぶと同時に農業公園の農業体験実習館(通称にぎわいの館)に「会社」をつくらせるとは、すごいことをしましたね。
農業体験実習館は、国の補助金を使って「市民と農業者との交流を目的」に、合併前の旧前原市が1996年に1億6千万で建設し、農業公園全体では4億7千万円も税金を使った施設ですよ。

フロンティア・アドバンスは、公園管理事務所を自分の会社の事務室にし、公園の電話322-7661を自由に使って営業し、電気、水道、貸出用の部屋、あらゆる付属品を使って、農産物販売業やコンサルタントなどの事業を拡大していきました。自社の鯛ラーメンの箱に322-7661の電話番号を印刷して、全国販売しているのもそのひとつ。
昨年9月議会で質問すると、社員数はすでに49人、社長とあわせると50人。営業用の自動車は10台、取引先約1000件、売上高は1億5千万円だそうです。家賃はいらない、駐車場、光熱水費、電話、使い放題。無償貸付状態です。
そのうえ市は、フロンティア・アドバンスに「施設の管理料」を3年間で3300万円も払いました。会社にとって自分の会社の管理料をもらっているようなもの。笑いが止まりませんね。
その3千万円以上の管理費はどのように使われたのか?事業報告書を見てみましょう。

領収書の裏付けがない内容虚偽の収支報告書
市がフロンティア・アドバンスに支払った指定管理料は、平成29年度989万9,200円、平成30年度1,103万4,000円、令和元年度1,201万6,680円で、3年間の合計は32,949,880円です。
地方自治法第244条の2の7項により、指定管理者は毎年度終了後、事業報告書を作成して市に提出しなければなりません。これが事業報告書に添付された収支報告書。左から平成29年度分、30年度分,令和元年度分です。

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3期分ともすべての支出項目が千円未満ゼロ。1円単位になっていません。収支もあっていません。電話代や電気代や消耗品代は千円未満ゼロにはなりません。フロンティア・アドバンスの収支報告書は、領収書に基づかない内容虚偽だったのです。
下の写真は新潟県燕市の公園を管理している指定管理者が作成した決算報告書です。1円単位できちんと会計収支が行われています。

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これは燕市の監査委員が指定管理者の審査をして、それを市民に公開したものの一部です。監査委員が法令に基づいて監査し、市民に情報を公開することでさまざまな不正を防止できます。
糸島市の監査委員は、なぜフロンティア・アドバンスの収支報告書を問題にしないのでしょうか?
市議会選出の監査委員は、前期が黒田公二議員(公明党)でしたが、フロンティア・アドバンスを高く評価していました。今期は徳安建成議員(立憲民主)ですが、同様にフロンティア・アドバンスを高く評価しています。糸島市では歴代監査委員がしかるべき役割を果たさず、その結果異常な指定管理の実態が隠蔽されてきたと私は考えています。

2020年3月 フロンティア・アドバンスの指定管理者指定が再び議決
去年の3月議会において、私以外全員の賛成で再び(株)フロンティア・アドバンスを農業公園の指定管理者に指定する議案が議決しました。
賛成議員は自民系11人、公明党2人、共産党2人、立憲民主1人、無所属2人の計18人。(議長は採決に加わらない)。
指定管理者が農業公園ファームパーク伊都国に登記して、施設内外で活発に商売しているとわかっていながら、なぜみんな賛成できるのでしょうか?(つづく)


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フロンティア・アドバンスが販売元のラーメン。箱の裏には公園の管理事務所の電話番号322-7661が印刷してある。
参考ブログ
商品のラーメンに市の電話番号が!
322-7661は公園の電話
公園を本社に事業を拡大中
商品にファームパーク伊都国の名称を使わせないで
記者会見そして広告~公文書で広まる施設の私物化

  契約書に虚偽記載 
「糸島市農業公園ファームパーク伊都国の管理に関する協定書」


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平成29(2017年)年4月1日、月形祐二市長は、(株)フロンティア・アドバンスと「糸島市農業公園ファームパーク伊都国の管理に関する協定書」を結びました。上の写真。
3年間の契約金は、3千294万9880円でした。署名の欄を拡大すると、

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住所は、〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-1-16 第2高田ビル2F 
株式会社フロンティア・アドバンス 代表取締役石橋強。
指定管理の契約を結ぶには、地方自治法第244条の2第6項の規定で議会の議決が必要です。
平成28(2016)年12月議会で議決した議案第118号は、こうなっています。

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議案第118号「糸島市農業公園ファームパーク伊都国の指定管理者の指定について」
指定管理者となる団体 株式会社フロンティア・アドバンス
所在地   福岡市博多区博多駅東1丁目1番30号

議会で議決したのは、福岡市博多区博多駅東1丁目1番30号だったのに、市長が契約したのは、福岡市博多区博多駅東1-1-16第2高田ビル2Fでした。
デタラメですね。市長は法的根拠のない契約を結んでいたのです。
市が企業と契約を結ぶときは、必ず登記事項証明書で所在地を確認します。下の写真。

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フロンティア・アドバンスの登記上の住所は、福岡市博多区博多駅東1丁目1番30号。議会が議決した住所と同じです。やはり契約書にあるフロンティア・アドバンスの住所は、登記の裏付けがない虚偽記載だったことになります。

応募から決定までの事務
糸島市が、農業公園ファームパーク伊都国の指定管理者を募集したのは、市長が契約を交わす半年前、平成28(2016)年10月のことです。応募は、(株)フロンティア・アドバンスだけでした。これがその時の申請書です。
 
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応募年月日  28年10月24日
所在地    福岡市博多区博多駅東1-1-30 第1高田ビル5F
団体名    株式会社フロンティア・アドバンス
代表者    石橋強

平成28年11月1日、フロンティア・アドバンス1者を審査する「指定管理者選考会」が開かれました。メンバーは以下の方々で、右はその審査結果です。市の職員が高い点数をつけなければ、落選してましたね。

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平成28年11月1日、市は、(株)フロンティア・アドバンスを農業公園の指定管理者に選定する決定書を起案します。

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ここには、会社の所在地が書いてありません。重要な事業者決定書に契約相手方の住所がなければ、不備な公文書です。しかも指定管理者の選定は、農業公園条例第8条で「市長」の権限と定められています。「部長」のハンコが押してありますが、これでは無効です。
しかしこの決定書を利用して議案118号を作成し、同年12月議会に市長が提出し、議会が議決、翌年の4月1日、月形市長が契約した、という流れになっていました。
平成24年度のフォレストアドベンチャーへの林間施設の無償貸付のときとそっくりです。あのときは、松本嶺男前市長に不正を命じられた谷口俊弘副市長と洞孝文農林水産部長が、登記されていない未設立の会社を指定管理者選考し、無償貸付の議案を捏造(ねつぞう)しました。

フロンティア・アドバンスが指定管理者になるまでの所在地
時系列でまとめるとこうなります。
平成28(2016)年10月24日 申請書 
  福岡市博多区博多駅東1-1-30 第1高田ビル5F
同年11月1日 決定書
  所在地の記載なし
同年12月1日 糸島市議会議案118号
  福岡市博多区博多駅東1丁目1番30号
平成29(2017)年4月1日 契約書
  福岡市博多区博多駅東1-1-16 第2高田ビル2F
  
登記の事実に関係なく、市はその時々で会社の住所を使い分け、公文書を作成していたことがわかります。
月形祐二市長が、公の施設の指定管理協定書で、議会の議決に従わず登記簿と違う住所の会社と契約を結んだのは、重大な背任行為です。(つづく)


平成28年度の執行部
議会で議案第118号を議決したときの執行部は、以下の方々。平成28年度は、大量の虚偽公文書が作成された。前期議長は2人。浦伊三次氏と谷口一成氏。副議長は三嶋俊蔵氏。市の虚偽答弁を容認し、市の不正を追及する私の質問を散々妨害。

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   記者会見そして広告
~農業公園ファームパーク伊都国⑤

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昨年(2019年)の4月25日、市は糸島市役所で定例記者会見を開きました。出席者は月形市長、甘利副市長、教育長の3役と関係各課の職員です。
マスコミ側は朝日新聞、糸島新聞、西日本新聞、毎日新聞、読売新聞、NHK福岡放送局。
市は、(株)フロンティア・アドバンスの鯛ラーメンに、開発補助金30万円を交付すると決定し表彰したと発表しました。
そのとき市が記者団に配布した鯛ラーメンの宣伝チラシが左上の写真。商標を拡大したのが右上の写真。  
農業公園ファームパーク伊都国の上に三嶋らしいデザインロゴがくっきり。

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このとき、市が記者に配布した(株)フロンティア・アドバンスの会社概要です。
住所は糸島市高祖747-1 電話は092-322-7661になっています。

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これは昨年、市が市民に配布した「糸島市暮らしの便利帳」。右はその裏面です。
全戸配布したので、たぶんお宅にもあるでしょう。24ページを開いてみてください。

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ファームパーク伊都国の広告が載っていますね。
右は(株)フロンティア・アドバンスの会社のロゴマークです。
つまり農業公園とかファームパーク伊都国と書いてあっても、フロンティア・アドバンスの宣伝広告です。
驚いたことに、同じページに市の施設として農業公園ファームパーク伊都国の施設案内が小さく載せてあるのに、そこには公園の電話番号がありません。

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どういうことかわかりますか?
322-7661の電話は農業公園管理事務所の電話であるのに、営利企業の営業用電話にされているということです。市役所公認で。

本来、市民への施設の貸し出しという最も大切な事務に使うべき電話なのです。
誤った情報が公文書やマスコミに載って社会に広まり、既成事実化していってよいと思いますか?
公の施設の私物化が行政の手によって着々と進められているようで、背筋が寒くなります。


市民のみなさんへ
12月議会が終わりました。
最高裁が「議会の懲罰も裁判の対象になる」と判断したおかげでしょう。実に穏やかな議会でした。
さて一般質問では、またも驚くような事実がいろいろわかりました。
法令順守なきお友達政治のさらなる実態です。
市がどういう答弁をしたか? それについては来年、落ち着いてから書きましょう。
クリーンで公平・公正な政治、税金の無駄遣いをなくし市民の命と暮らしを守るために役立てること。それが私の切実な願いです。

ラーメンの箱に”farmpark Itokoku”の文字が 
~農業公園ファームパーク伊都国は誰のもの?④

  
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鯛ラーメンの箱の右上には会社の商標らしきものが印刷されている。拡大したのが上の左の写真。そこには英字で、        
ITOSHMA farmpark Itokoku と書かれている。
farmpark Itokoku = ファームパーク伊都国
ファームパーク伊都国は農業公園の名前である。それが今「鯛ラーメン」という商品に印刷されて、全国販売されている。
市は(株)フロンティア・アドバンスに農業公園の住所と電話だけでなく、公園の名称まで使わせていた。それについて9月議会での市の答弁。

○16番(伊藤千代子)
鯛ラーメンを見ていて、商標登録がしてある。会社の商標登録に市の住所と電話番号だけじゃなく、ファームパーク伊都国と書いてある。市の大事な農業公園の名称をここの商標登録に使っていいと、これも市が許可をなさったことですか。
○副市長(甘利昌也)
 許可する、しないの話じゃなくて、その鯛ラーメンの開発というのは、我々が指定管理者にお願いしているアンテナショップの活動の一環として取り組んでもらっているものでございますので、それは名称を使ってもらうことは全く差し支えないということでございます。

「全く差し支えない」。これが市の正式見解とは驚いた。アンテナショップは農業公園の中の農産物販売所のこと。それとこれとは何の関係もない。
9月議会でわかったのは、指定管理者の(株)フロンティア・アドバンスにたいして、農業公園を本店に会社を登記させ、施設を自由に使わせてビジネスをさせているという実態である。すでに社員は49人。これはもう市の施設と言えない。
前回のブログで書いたが、かつて市はファームパーク伊都国でイベントや交流会を活発に開催し、広報いとしまで市民に参加を呼びかけていた。
問い合わせ先 ファームパーク伊都国322-7661
市民にとって大切な施設の名称と電話番号を特定業者の商売に使わせて、なぜ市は「問題ない」とか「差支えない」というのか?

9月はじめ、市民から「ラーメンの箱のfarmpark Itokokuの上に書いてあるのは"三嶋”という名前ではないか」と連絡を受けた。
はじめ私はそれに気がつかなかったが、言われると確かにそう見える。
森林公園の不正な財産処分では、議員の連れてきた人が無償貸付の相手方だった。  
きららの湯の財産処分では、市長や議員のお友達が無償譲渡の相手方だった。
農業公園の"三嶋”さんは、いったい誰のことなのか? (つづく)

322-7661は市の電話
~農業公園ファームパーク伊都国は誰のもの③

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左)合併した年の広報いとしま12月15日号表紙。「ファームパーク伊都国で11月6日と7日、何でも糸島収穫祭を開催し、サツマイモやミカンなどの収穫体験、ソーセージ作りや寄せ植え体験などで、多くの人たちが糸島の恵みを満喫しました」とある。市民参加の様子が生き生きと伝わってくる。

市民が集い学び楽しむ農業公園ファームパーク伊都国
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糸島の魅力は、何と言っても美しい自然と豊かな食。農業公園ファームパーク伊都国は、はじめ市の農業振興課が管理運営していた。
JAが建設した伊都菜彩とは違い、農業公園は5億円の税金を使って建設された公の施設。
職員は市民福祉の向上と農業の発展のため、さまざまな企画を立案し、広報で紹介していた。

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「福岡市では経験できない体験ができました。糸島に引っ越してきて良かった」
「外国に頼らず日本の食料自給率を高めることが大事ですね」
「田んぼは水害を防止し、森林は環境を守っている。農業の防災機能は本当に大きいんだねえ」
「糸島農家の野菜は本当に美味しい。学校給食でも地産地消の取り組みを進めていきましょう」
「ゆうべ農業公園であったお月見会は素晴らしかったわよ。高祖山の満月が最高だった…」
市民からこういう話を聞くと、私は嬉しかった。イベントや勉強会の問い合わせ先はいつも「ファームパーク伊都国 322-7661」だった。
健康ふれあい施設きららの湯が健康づくりの拠点だったように、農業公園ファームパーク伊都国は、市民共同で農業施策をすすめる拠点だった。

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「ファームパーク伊都国 322-7661」
これは間違いなく農業公園の電話。それが今年、ラーメンの箱に書いてあったから、私はびっくり仰天したのである。

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そう言えばこの数年、農業公園のイベントや行事の案内が広報に載らなくなり、ファームパークは次第に縁遠い存在になっていった。
いまこの電話が市の所有だと知らない市民が多いだろう。しかし、
322-7661は、市の施設=農業公園ファームパーク伊都国の電話であって、営利企業=(株)フロンティア・アドバンスの電話ではない。
市はなぜ会社にタダで使わせて「問題ない」というのか?
その法的根拠を12月議会でお尋ねしよう。  (つづく)

市の施設を本店に事業拡大中!
〜農業公園ファームパーク伊都国は誰のもの?②

     フロンティア・アドバンス 事業拡大
(株)フロンティア・アドバンスが農業公園ファームパーク伊都国の指定管理者となり博多区から農業公園に移転後、1~2年で事業拡大した成果を宣伝した写真。
市が5億円で建設した農業公園は、いまや一営利企業の本社・本店になっている。
本社が市の施設で家賃や駐車場代が要らず、市の電話を使って営業し、そのうえ会社が経営する市役所売店は、月の家賃が1万8256円と破格の安さ。
これだけ公的支援が充実していれば、企業経営は間違いなく成功するだろう。
市はフロンティア・アドバンスを先進的な会社と高く評価しているが、それなら市内の他の事業所にも家賃や駐車場、電話代、水道料金を補助すれば良い。
そうすれば、コロナ禍で苦しむ事業所はどこも大喜びするだろう。

営利企業の行政財産への登記は社会を混乱させ
公共性・公益性に反する

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フェイスブックより。農業公園を本店に、きのうは大阪梅田、今日は福岡のイオン…各地を営業で飛び回る社長。もはや公園管理を任された指定管理者とは言えない。

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これは会社の登記簿の一部。
「平成29年4月1日移転」とあるのは、会社が農業公園に引っ越した日。
「令和2年3月4日移転」とあるのは、今年の3月議会前に農業公園の住所が間違っていることが判明し、市は慌てて条例上の住所を747番地の1から742番地に変更した。それで会社も3月4日、住所を747番地の1から742番地に変更したのである。変更理由を「移転」と書いているが、移転などしていないから虚偽記載である。
※ちなみに平成29年4月1日は、月形祐二市長がきららの湯と神在保育所を民間(お友達)に無償譲渡した日。

2019年12月にフロンティア・アドバンスが指定管理者選定で市に提出した資料は、会社の宣伝が主である。わずか2~3年で売上を増大させたとアピールする会社。
その販売先は、イオン原店、イオン笹丘店、イオンマリナタウン店、イオン志摩店、糸島市役所店、筑前前原駅売店…。
取引先は糸島市、福岡市、イオン九州、(株)イズミ(夢タウン)、三越、伊勢丹、農林水産局、糸島農業高校、糸島市農業協同組合、福岡市漁業協同組合、各特別支援学校、中村学園大学、どんぐり村、ヤマザキパン、九州電力、ヤマエ、セブンイレブン、伊都采彩、福ふくの里、曲がり田の里、商工会連合会…等々、有名企業、自治体が多い。
社長は、これらの法人と交渉し、上記の登記簿を使って契約を結ぶ。相手方は、登記簿上の住所が市の施設だとはわからない。
市が言わない限りわからない。実際、県の農業振興課の職員も知らなかった。
農業公園の現状は、市が営利企業に無償貸付の状態。それにより特定企業の活動を行政の中立性を阻害して不正に支援している。

先の9月議会の答弁より。
○伊藤千代子
 銀行から融資を受けるときには、登記簿が要ります。会社は西日本シティとか糸島農業協同組合とかと取引をし、農業公園が本店になっている登記簿で融資を受けることになります。それでも市としては構わないということですか。
○副市長(甘利昌也)
 いわゆる商業登記における所在地は、まさにその法人が活動する拠点であるということで登記上の住所となっております。金融機関からの融資、これはまさにその法人の事業活動における融資でございますから、そこで融資を受けるということは何ら問題はないと認識しております。

またもお友達政治
市民の方から「公園の電話を営業に使わせるなんてデタラメ。過去の分まで電話代を払えと言ってやって」との声が寄せられた。
「どうして民間が市の施設に登記できるのか?」とのお尋ねも。
市の公共施設は登記していないので、法務局はそこが学校だとか、保育所だとか、公園だとかわからない。申請書類がそろっていれば、登記の事務をする。
市はこれまでも「法務局が調べない」のを悪用し、行政財産に民間法人を登記させて議会に提案し、市の財産を不正に無償譲渡してきた。市長や議員、特定業者のお友達に。
「ラーメンでもし食中毒かなんか起きたらだれが責任を負うのか?市は関係ないと言えるのか?」との声も。
その通り。12月議会で聞いてみよう。 

そしてまた今回も、フロンティア・アドバンスの社長が、月形市長や(株)へいせい社長、複数の議員たちとお友達であることがわかった。
私は怒りで胸が苦しくなる。
2012年、職員たちに「ヤラセの指定管理者選考会」を開かせ、市民の大切な森林公園を営利企業に10年間も無償貸付した糸島市。
その詐欺的手法はさらにバージョンアップして今も続いている。
多数決による議会の議決で、どんな不正な財産処分もまかり通ってきた。
それがこの美しい海と山、自然に恵まれた市の悲しく醜い政治体質だ。  (つづく)
〈関連記事〉
みんな友達~きららの湯の無償譲渡

商品のラーメンに市の公園の住所と電話番号が…
~農業公園ファームパーク伊都国は誰のもの①

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今年5月、市役所の売店で「糸島鯛ラーメン」を買ったときのこと。
2食で1400円のこのラーメンは、市の農業公園ファームパーク伊都国で2017年度から指定管理者をしている(株)フロンティア・アドバンスが開発し、昨年から各地で販売している商品だが、箱の裏面を見て驚いた。

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販売者 株式会社フロンティア・アドバンス(ファームパーク伊都国)
    福岡県糸島市高祖747-1 TEL:092-322-7661

高祖747-1は、公の施設「農業公園ファームパーク」の住所である。
電話322-7661は、農業公園管理事務所の電話番号である。
指定管理者だからといって、営利企業が自社のラーメン販売に使ってよい住所と電話ではない。
万が一商品に問題があったら、全国から農業公園の管理事務所に問い合わせの電話がくる。市はそれでもいいのだろうか。
地方自治法第238条の4で行政財産に私権の設定が禁じられているのは、こういう問題を防止し、市の大切な財産を守るするためのはず。

県のパンフレットでは会社の本店が農業公園
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これは福岡県農林水産部園芸振興課が今年の1月作成した「ふくおかの逸品2019」という冊子。8ページに「鯛ラーメン」と会社の紹介が載っている。これを見てまたびっくり。会社の紹介部分を拡大。  
株式会社フロンティア・アドバンス
〒819-1571 糸島市高祖747-1
☎092-322-7661
販売価格:1400円(2人前) 税込
販売場所:本店、糸島市役所売店、
     糸島Sunショップ(JR筑前前原駅内)
     DOCOREショップ(博多マルイ内)

写真が添付されているが、これは農業公園の「にぎわいの館」。ラーメン販売者の本店ではない。
間違った情報が独り歩きをして広まったら社会は混乱する。市の信用にもかかわる。
11月6日、県の担当課に電話でその件を伝えた。
「内容が事実と違います。なぜ公園の住所と電話がこの会社になっているのですか」
担当者は驚いて「会社がコンテストに応募したときの申請書の通りです」と答えた。
なるほど県が主催する逸品コンテストに、フロンティア・アドバンスは公園の住所と電話番号を書き、にぎわいの館の写真をつけて応募していたのである。

指定管理者が農業公園に移転登記
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写真は糸島市農業公園ファームパーク外観。
そもそも農業公園は国の補助金を使って5億円で建設された「市民と農業者の憩いの施設」。営利企業の本社本店ではない。
管理事務所の電話は、施設の貸し出しや維持管理に使うために市民の税金で買ったもので、特定業者の物品販売用に備えてあるのではない。
いったいどういうことなのか? 

2017(平成29)年4月1日、フロンティア・アドバンスは農業公園の指定管理者になった。会社はその日、福岡市博多区から会社ごと農業公園に引っ越し、7月21日に農業公園に移転登記して、ここを拠点に指定管理者以外の様々な事業を展開していた。
これは大変なことである。施設への登記によって、農業公園は対外的にこの会社の所在地になったからだ。
市の公園は登記されていないため、登記簿上、ここにあるのはフロンティアアドバンスという会社だけになる。会社はこの登記簿を使って銀行や企業と契約を結んだり、オリジナル商品を販売している。公園が本店とはそういうことだった。
これは地方自治法に反している。しかし市は、9月議会でこれについて「何ら問題ない」と答えた。
会社のラーメンに農業公園の連絡先が書いてあっても「問題ない」という。何ということだろう。

登記簿によると、フロンティア・アドバンスの社長は石橋強氏で取締役は彼一人。
3年間で大企業や自治体、学校法人など数十団体と取引をし、物品販売事業は飛躍的に拡大した。公園のなかに社員49人という。もはや公園の建物は実質的に企業の本社になっている。
農業公園の管理事務所で、会社は①指定管理者 ②農産物販売業 ③就労支援A型事業所の3つの事業及びコンサルティングのような各種事業を展開し、そのすべてで公園の電話322-7661が使われていた。

会社は家賃、駐車場代も免除されている。
令和元年度は、農業公園を拠点に農産物販売業で約1億3500万円を売り上げ、農業公園の指定管理者として市から指定管理料を1200万円を、障がい福祉サービス給付費として2250万円を国保連合会から受け取った。
これだけの税金を受けながら公園の電話で営利事業をしているとは呆れた。それぞれに電話を備え、職員を配置し、責任ある事業をしてこそ行政から多額の委託料や給付金を得ることができるというものだ。
ずさんすぎる。どうなっているのか。
しかし9月議会でその点を聞くと、市は「知っている。問題ない」と答弁した。
平成グループのバキュームカー車庫建設事件のときと同様、「問題あり」ですよ。
農業公園の今の状況は、指定管理者への「施設の無償貸付」状態にある。

コロナ禍でどこの会社もどこの福祉事業所も経営が大変で、外出の自粛が続く中、売上が減って家賃や駐車場代、電話、水光熱費などの維持費に苦しんでいる。
市はそういう市民、団体を全力で公平に支援すべきだ。

市の公園内に株式会社を設立しビジネス~
「議会は芝居よ、芝居…」


無題 
昨年3月議会の映像から。甘利副市長、月形市長、洞総務部長。

コロナ感染症による学校休校、イベント自粛、公共施設閉鎖という状況の中、3月議会が23日に終わった。

その最終日、信じられない議案が議会を通過した。それは、市の公園の建物に設立した株式会社を契約相手方にした議案。

この会社が福岡市から糸島市の公園施設に住所を移転しておよそ3年半。私は全く気がつかなかった。
市の住所でビジネス活動を展開し、さまざまな収益をあげていたのだから、本当に驚いた。
家賃も払わず利益を追求できるとは、最高じゃないの。
また市長や議員のお友達?

地方自治法第238条の4で、行政財産は直接、特定の目的のために利用されるものであるため、民法等の私権を設定することは禁じられている。
しかし議案は、反対1(私)、賛成18 で可決した。

議場で委員長職の議員が「議会は芝居よ、芝居」と言っていた。
議員控室でも同じことを言っていた。
彼は毎議会、他の議員らに「議会は芝居たい」と言っている。

まさにその通りだと思うが、少なくとも私は違う。
22年間、真剣に市の執行部と渡り合ってきた。
あまりに黙っていられないことばかりだからだ。

原発事故における安定ヨウ素剤の服用について聞きました。


いとう~水素爆発がおきたとき、「安定ヨウ素剤」を飲めなかった福島の子どもたちは、甲状腺がんのリスクにさらされている。10万市民に、「いっせいにヨウ素剤を飲め」と、だれが指令を出すのか。


市~国が決定し、市長が指示する。


いとう~ヨウ素剤はタイムリーに飲まないと効果がない。副作用もある。赤ちゃん、妊婦はどうするのか?


市~いま調査中である。



                

糸島からバス1台で行き「パレード」も参加した!
きのう、佐賀のどんどんどんの森で「原発なくそう!イン佐賀」の集会があり、大型バスで糸島からも参加した。
避難者からのスピーチ 
ママは原発いりません代表のあやもさん、 
福島からの尼さん、鈴木俱會さん、 
ハイロアクション福島のうのさえこさん・・・
原発労働者、
玄海町の住民対策会議の仲秋喜道さん、
川内原発の住民のかた・・・
自治体からは、佐賀の小城市長や嬉野市長、
福岡の福智町町長などがメッセージを寄せてくださった。
九州玄海訴訟原告弁護団の発言では、九州で原告は5千人を超えたようだ。
県庁までの元気良いデモ行進は、参加者が増え続けて長々と続き、解散したのは5時だった。
あたたかい力強い集会だった。
バスの準備をしてくださった『原発をなくす糸島の会』のみさなん、ありがとう。


きのう、きょうは、伊都ファームパークの収穫祭。

前日の雨で、どうなるかと心配したけれど、秋晴れ。

満員の食堂で、農家の女性たちがつくった、大どんぶり一杯100円の豚汁を食べている私と夫。

その前で、3人の高齢の女性が糸島ちりと牛丼をたべていた。

「安かねえ!これで300円やて。味もよかし、肉もたっぷり入っとるわ」

「野菜が新鮮やもん・・・」

ふと、わたしと目が合った向かいの女性が

「豚汁もおいしかでしょ?」と聞くので

「はい。具だくさんで、野菜があまいですよ。大根とかとくに」というと

うんうんと満足そう。


もちをつくぺったん、ぺったんという音

「ぽーん!」とポン菓子のはじける音

ただようさまざまな食べ物のいい匂い

遠くに見えるコスモス畑


大根おろしでつきたてのおモチをほおばり、焼きたての手造りのソーセージをかじり、雷山の森で陶芸をしたある女性の、いかにもふくよかな女性らしさを感じさせる色と形のお皿やおわんを眺め、苔むしたこけ玉の自然の味わいに感心しながら、大量の野菜と花を買い込み、思いがけない人に久しぶりに会って、手を握り合ったり・・・


お土産に買った漬物屋さんの「大根のまるぼし」が、また最高だった。

糸島の自然を満喫できる収穫祭は、生産者も、市の職員も、私たち市民も心から楽しめる行事のひとつかも。

だけど、今年の農家の実情は深刻。豊作なのに、手取りが減る。

柳川市では、9月30日、1300人の農家が集まって、「自民党農政、見直せ!」と怒りののろしをあげた。

写真を見ると、大勢の、頭にハチマキをしめ、もんぺにかっぽうぎをつけた農家のおばちゃん、おじちゃんが、いっせいにこぶしを突き上げていた。

すごい。

一人ひとりの顔が、ふるさとの懐かしいおじさん、おばさんに見えてくる。


食の安定供給だけでなく、水や森林の保全、自然と環境、国土の保全に果たす農業の役割を、国はもっと認識すべき。


4年働いて、退職金が5184万円。うーん。すごい。

福岡県知事さん。県の借金が、2兆7千億円(にちょうななせんおくえん)もあるのに。

全国一高い退職金をもらっている場合でしょうか。

県民のほうは、高い税金と公共料金に押しつぶされそう。

1円でも10円でも安いものをと、必死に節約しているんですぞ。

月に年金5万円とか10万円で、爪に火をともすように暮らしているお年寄り。

高い子どもの教育費、借金をして学校にやらなければならない現状。派遣やパート、アルバイトで、何の保証もなく、長時間労働をしいられている若者たち。

いっしょうけんめい働いても、生活保護以下の暮らししかできないワーキングプア。

この子を残して死ねないとなげく障害者の親ごさんたち。


福岡県は、福祉と教育予算が全国最低レベル。

国民健康保険証の取り上げで、病院に行けない世帯は、3万2000世帯。全国で一番多い。

青少年の非行率も、ずっとワースト一位。

毎日バスに乗り、福岡市の養護学校へかよう障害児たち。糸島にも養護学校をと30年あまりも県にお願いしているのに、いまだに実現できてない。

ところが、麻生知事、南風団地の南側の山林22ヘクタールを造成工事して工業団地をつくると、地域住民の知らない間に、ポンと30億円だす決断をした。

弱者に冷たい今の福岡県政。水あまりなのに、6000億円でまたダムをつくる。

利用者が減ってきているのに、何兆円もかかる新福岡空港もつくるという。

借金で財政はたんしても、誰も責任を取らない。それが行政。食べ物がおいしく、海と山があり、自然ゆたかな福岡県が、わたしたちは大好き。政治が良くなったら、もっと好きになる。


むだな公共事業よりも、子どもやお年寄り、障害者にあたたかい福岡県へ。

まじめに働く人が、むくわれる社会に。明日の県知事選告示を前に、きのう前原駅で演説した。

候補者の名前は、告示以降、言えないのです。でたらめね。

選挙で、候補者の名前や写真を言ったり配ったりできないなんて。