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市長が不正に関与した人を政治倫理審査会委員に任命


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①広報いとしま2023年11月号「政治倫理審査会」

昨年の広報いとしま11月号に、月形祐二市長が政治倫理審査会副会長仲西まゆみ氏から審査意見書を受け取ったニュースが載っていた。

政治倫理審査会は、市長や議員が自己の地位による影響力を不正に行使して利益を図らないよう資産報告書の審査を行うための機関であるが、委員の任命権は市長にある。

私はこれを読み、市民を馬鹿にしている、茶番だと思った。なぜなら仲西まゆみ氏は、2014年に行われた市立保育所の移管先法人選定において実在しない架空法人の「施設長」を名乗って事業者選定に関与していたからである。

市長はそれをよく知っており、自らもその不正に関わって重要な役割を果たした。したがって、お二人は一緒に悪いことをした仲間であり、政治倫理を語る資格などない。


②広報いとしま2013年11月号「法人募集」

保育所移管先長いと

話は10年前にさかのぼる。

2013年11月、市は長糸保育所と深江保育所の民営化を口実に移管先法人の募集を発表した。それが上の「広報いとしま11月15日号」である。

広報には「民間移管先の法人を募集します」と書いてある。移管先法人に選ばれると、2015年4月1日、市から保育所の建物・設備・備品すべてを無償で譲渡されることになっていた。

建物は立派でピアノや厨房機器をはじめ、それぞれ3千点もの設備、備品がそろっていた。そのうえ、市から交付される保育の委託料は年間およそ1億円程度の予定だった。

市に代わって2か所、180人の児童を健全に安全に保育できる移管先法人の選定は、条例や規則に基づいて公平公正に行われなければならなかった。

しかし、事業者選定でヤラセをした経過を見ると、無償譲渡先は始めから決まっていた。深江保育所は、元前原市長春田整秀氏の社会福祉法人春陽会に。長糸保育所は、無償譲渡は2回目の社会福祉法人秀美会に。


③実在しなかった「社会福祉法人碧晟会」

長糸保育所と深江保育所の移管先法人の募集期間は、2014年1月20日(月)~2月28日(金)だった。それに応募したのは、

1、社会福祉法人碧晟会(へきせいかい)

2、社会福祉法人ますみ会

3、社会福祉法人秀美会(しゅうびかい)

4、社会福祉法人春陽会(しゅんようかい)

の4つの社会福祉法人だったが、社会福祉法人碧晟会は実在しない架空の法人だった。しかし市は、碧晟会の申請書を受理して法人選定に参入させた。

それはなぜか?

ヤラセの法人選定には当て馬が必要だったからである。


④糸島消防の幹部職員が法人理事長になりすまし応募


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2014年2月19日、社会福祉法人碧晟会が市に提出した「移管先法人申込書」である。

糸島市長 月形祐二様

(申請者)法人名 社会福祉法人碧晟会

理事長(代表者)名 仲西徹登

と書いてあるが、事実ではない。平成26年2月19日、仲西徹登氏は糸島消防本部次長の職にあり、月形市長の部下だった。同氏が糸島消防を退職したのは同年の3月末日である。

したがって、社会福祉法人碧晟会 (へきせいかい)は、糸島消防幹部が理事長になりすまし、事業者選定に応募した架空のニセ法人だった。

それを同じ執行部仲間の部課長らはみんな知っていた。谷口俊弘副市長も馬場貢部長(現副市長)も見て見ぬふりをして、市役所ぐるみの不正を実行したのである。


⑤「法人代表」として面接を受けた仲西氏

2014年5月30日金曜日、13時半、市役所第二庁舎3階会議室で、市長が任命した9人の委員によって、「保育所移管先選定委員会」が開かれた。

面接審査(プレゼンテーション)は、それぞれの法人に対して30分。ここで選ばれると、深江保育所と長糸保育所の財産(建物、備品)をすべて、3月議会の議決を経て無償譲渡されることになっていた。

このとき、審査会は「碧晟会」が法人ではないとわかっていながら「法人」とみなして面接した。

その面接に碧晟会の代表として出席したのが、仲西徹登氏と仲西まゆみ氏だった。仲西徹登氏は「理事長」として、仲西まゆみ氏は「施設長」として、それぞれ市に履歴書を提出していたのである。


⑥市長が法人決定書を決裁、部長が無償譲渡の議案を作成

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2014年6月16日、ヤラセの事業者選定の後、移管先法人に春陽会と秀美会が選ばれ、月形市長が決済した。それに市長以下、谷口俊弘副市長、井土敏幸人権福祉部長らが印鑑を押した。

自作自演のヤラセによって事業者選定をした結果の決定書であり、本来は無効であった。しかし、この決定書をもとに、井土人権福祉部長は財産処分の議案を作成し、市長が12月議会に提案したのである。もちろん、谷口副市長、馬場貢健康増進部長(現副市長)らも承知のうえである。

議会で井土部長は「応募の基準は社会福祉法人に限定した」と虚偽説明し、架空法人を参入させた事実を隠した。

この議案を審査したのは、市民福祉委員会だった。委員会のメンバーは、

委員長~井上健作、副委員長~松月よし子、委員~浦伊三次、三嶋俊蔵、黒田公二、徳安建成、田中菊男。

田中議員は2016年5月に覚醒剤の使用・所持で逮捕され、辞職。

井上議員の委員長報告は、「財産の処分についての2議案は、執行部より提案理由の説明を受け、討論、採決を行った結果、全員賛成で原案通り可決」となっており、何一つ応募書類の審査をせず、現地調査もせず、市の言いなりに賛成したことがわかる。議案を採決したのは、浦伊三次議長。

なお、この市民福祉委員会は、2016年度に神在保育所の無償譲渡及び、二丈温泉きららの湯の無償譲渡の議案も審査し、可決した。応募書類の審査をせず、現地調査をせず、市の説明だけで賛成した。


⑦行政文書には無数の虚偽記載

2007年に松本嶺男前市長が井原保育所と雷山保育所を、2015年に月形市長が深江保育所と長糸保育所を、2017年に月形市長が神在保育所を民間に移管したが、すべて架空の法人を参入させていた。

全員が違法行為を認識していたわけではなかったろうが、市長、副市長、部課長、職員、元職員、行政区長など数百人が関わって、多額の財産を元市長や建設業者のお友達等に無償譲渡したのである。それぞれが自分の役割を果たし(演じ)、めでたく契約が整えば「今度も上手くいったぜ」と手を叩いて喜んだであろう。

市は違法行為に関わった職員や地域の有力者らをさまざまな要職につけ、天下りさせた。

馬場部長は副市長に就任し、谷口副市長は引退後もずっと行政区長である。井土人権福祉部長は現在、市商工会の事務局長、洞総務部長はシルバー人材センターの事務局長である。

仲西まゆみ氏は、政治倫理審査会委員、都市計画審議会委員、人権擁護委員にも就任している。

市の行政文書には、存在しないものを「ある」と偽った不正によって履歴書、申請書、決定書、議案、契約書に至るまで、名前や住所、職業…ありとあらゆる虚偽記載があふれている。

虚偽公文書の作成、行使は犯罪だが、市の違法行為を正すべき議会が見て見ぬふりをし、どんな不正もまかり通ってきた。

庶民はおにぎりひとつ万引きしても罪になるというのに、糸島市の腐敗は底なしだ。


⑧月形市長が自分の支援者の春田元市長に財産を無償譲渡したときの契約書

画像→拡大深江保育所契約書7


関連ブログ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

◎議会多数派の横暴②~無償譲渡をめぐり懲罰と辞職勧告


参考資料

ちよ便り20号「市役所ぐるみの犯罪」と書いたこのビラは政務活動費で作成し、2020年1月に1万枚配布したが、苦情等はきていない。

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ちよ便り10号2017年の懲罰と辞職勧告の後、作成、配布。

ちよ便り10号17年10月号

ちよ便り10号裏


他関連ビラ

ちよ便り№11 18年1月号

ちよ便り№14裏

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2018年月no14


架空法人の理事長は消防幹部

市長、前市長、元市長が不正に関与


ちよ便り33号

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ちよ便り33号~不正の程度がひどすぎるので臨時発行。架空法人碧晟会(へきせいかい)の役員には、前教育長や元教育委員会委員長(元校長)などがずらり名前を連ねていた。子どもたちに「詐欺は悪いことだよ」と教えるべき人たちが、なぜ架空法人を当て馬に使ったヤラセに加担していたのか?

 

職員を使った特殊詐欺で市の財産を元市長らに無償譲渡

市は、市立保育所5件の移管先法人選定で架空法人を使ったヤラセを行ない、総額およそ5億円の財産を、有力者らに無償譲渡しました。

2008年度から17年度まで、松本嶺男前市長と月形祐二市長が、十年かけておこなった「保育所財産の無償譲渡」は、特殊詐欺とまったく同じやり方でした。

申請者の住所や名前をごまかし、職員に「当て馬」や「審査委員」を演じさせたのです。


架空法人碧晟会(へきせいかい)

2015年、市は、深江保育所と長糸保育所の建物、設備、備品数千点と保育所の経営権を、春田元前原市長らに無償譲渡しました。

この事業者選定で、市は「4法人が応募した」と議会で説明しました。しかしこの中に、架空の法人が含まれていたのです。

右下は、社会福祉法人・碧晟会(へきせいかい)が、14年2月19日、市に提出した申請書です。「理事長仲西徹登」とあり、申請理由に「私どもは、地域住民が主体となって運営する長糸の社会福祉法人」と書いてありました。

しかし私が調査すると、このとき仲西氏は糸島消防本部次長で、碧晟会は実在しない架空法人でした。

消防本部ナンバーツーが、「法人の理事長」と偽り、月形市長に申請書を提出し、市が法人選定に加えるヤラセを行っていたのです。


当て馬だった架空法人

市は、同年5月、実在しない架空の法人碧晟会を「法人」「理事長」と呼んで市役所で面接し、落選させました。

選ばれる本命は初めから決まっており、「社会福祉法人碧晟会」は当て馬として使われたのです。

理事には、行政区長や前教育長、元職員らが名前を連ね、職員が職員を審査する「市役所ぐるみのヤラセ」でした。

 

無償譲渡~市役所ぐるみの詐欺的手法

●2013年10月、松本市長が「広報いとしま」で深江保育所と長糸保育所の「移管先法人」を募集

●2014年2月、消防次長が「社会福祉法人理事長」を名のり応募。市が申込書を受理

●市長が部課長、行政区長、利害関係者らを事業者選定委員に任命。審査する側もされる側も、ほぼ身内で固める

●事業者選定委員会が開かれ、架空法人を「法人」として審査、採点し、当て馬を落選させ、本命を選ぶ

●市長が「法人決定書」を決裁

●部長が保育所財産を無償譲渡する「議案」を作成

●2014年12月、市長が議案を議会に提案

●部長が「応募者は社会福祉法人に限定した」と議会で虚偽説明

●市民福祉委員会が議案を審査しないまま可決

●議会が深江保育所を社会福祉法人春陽会に、長糸保育所を社会福祉法人秀美会に、それぞれ無償譲渡する議案を議決

●2015年3月、月形市長が春田元市長らと無償譲渡の契約を結ぶ (法令違反の事務は地方自治法上、無効)


警察の捜査中に不正を実行

2012年2月、福岡県警は、下水道課職員が官製談合を行った容疑で、糸島市役所を捜索しました。この捜査中にも、松本前市長は不正を実行しました。

副市長や部課長に命令して、会社がないのに「ある」と偽り、ヤラセの事業者選定を行わせ、二丈木の香ランドキャンプ場と森林公園樋の口ハイランドを、議員の知人に無償貸付したのです。

4月には、会社の設立年度をごまかし、勝手に業者を決定して、リサイクルプラザの業務委託費約8千万円を随意契約しました。

月形市長はこれらの違法契約を全部引き継ぎ、今も市にばく大な損害を与えています。


「きららの湯」も不正

警察の目をごまかしてヤラセを実行した副市長や部長は、2017年の「二丈温泉きららの湯」の無償譲渡にも関わりました。

談合事件が終結した後、議員の要望に応える形で、きららの湯を民営化し、無償譲渡したのです。

ここでも月形市長は、応募資格のない会社の申請を受理させる不正を行いました。

議会を味方に、警察も恐れず、市はやりたい放題です。


事業者選定の不正

2009年 雷山保育所と井原保育所の無償譲渡

2012年 キャンプ場と森林公園樋の口ハイランド無償貸付

2012年 リサイクルプラザの業務委託先選定

2015年 深江保育所と長糸保育所の無償譲渡

2017年 神在保育所の無償譲渡

2017年 きららの湯の無償譲渡


住所、職業、法人名をごまかす違法行為の数々 その1

 国、法務局、裁判所を騙す

市が不正を認めず、ますますエスカレートするため、これからは虚偽の公文書を公開します。市は職員や元職員、行政区長、利害関係者をヤラセに使いました。出世や天下り、受注の見返りがあると、誰も秘密を漏らさないからです。

国や県の職員を騙し、虚偽の公正証書まで作っています。市の虚偽答弁が、裁判の証拠に利用されたこともあります。実に恐ろしい市役所です。

 

まちぐるみ不正の温床

糸島市では、不正に関わった職員がつぎつぎ出世し、職員採用試験や大型公共事業を担当したりしました。

退職後は行政区長や人権擁護委員、保護司、コミュニテイーセンター、シルバー人材センター、社会福祉協議会、県の施設等に天下りし、まちぐるみ不正の温床になっています。

虚偽文書が日常的に作られ、ばく大な税金が無駄づかいされています。市の開発でぼろもうけした議員。農振除外で便宜を図ってもらった議員、補助金から役員手当をもらっていた議員…

市のおかげでメリットを受ける議員らが、市長を応援し、市の不正を隠蔽する役割を果たしてきたのです。

 

子ども達に胸の張れる法令遵守のまちを!

多面的機能支払交付金では、不正を告発した住民が行政区長(=市非常勤職員)からパワハラをうけ、村八分にされましたが、市は保身のため、見て見ぬふり。人権侵害を助長しています。

市の年間予算約800億円が、利権に引きずられず、市民のためにきちんと使われる必要があります。

「市は不正をやめよ」「うそをつくな」「えこひいきするな」の声を広げましょう。

将来を担う子どもたちのために、法令を遵守するまちにしましょう。

2023年6月1日 伊藤千代子


オレオレ詐欺の手法で法人選定


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架空法人の名簿 情報の公開を求めるとほぼすべて黒塗りだった


前回のブログで書いた仲西まゆみ氏は、架空法人の理事役を務める前は、市の教育委員だった。2013年には松本前市長から自治功労者として表彰を受けている。そして現在は、人権擁護委員、政治倫理審査会委員、都市計画審議会委員を務めている。

瀬戸道隆氏は、部長職を退いた後、現在は市長が任命する行政区長(市の非常勤職員)にある。糸島市の公務員倫理は崩壊していると言ってよい。


「オレ理事長」「オレ審査委員」「オレ事務方」…。市の職員が架空の法人まで作り上げ、それぞれの役割を分担して、保育所財産の無償譲渡を前提とした移管先法人の審査でヤラセを行っていたのである。

それを議会で指摘して反省するよう何度求めても、市は「問題ない」と開き直り、議会は「問題ないと市が言いよろうが!」と私を恫喝し、何でも賛成の議会を味方に同じ不正を繰り返してきた。

これでは市への損害が計り知れないだけでなく、地方自治の破壊そのものだから、改めて書くことにする。


架空法人の名簿は、真っ黒けに塗ってある。知られたくない情報があるからだが、いろいろ調べたら、ほぼ理事役の名前がわかった。(肩書は当時)

2014年2月19日に、糸島消防次長の仲西徹登氏は「社会福祉法人碧晟会(へきせいかい)の理事長として、長糸保育所の移管先法人募集に応募した。そんな法人は実在しなかったのであるが、申請書には「私どもは長糸を愛する社会福祉法人」と書いていた。


そして、法人概要にはちゃんと理事の名前まで並べていたのだが、それが以下の方々である。



元市長の法人も当て馬


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2行の履歴書と空白だらけの法人概要で、井原保育所の移管先法人に選ばれた本田幸太郎氏。ほかにはどんな応募者があったのでしょう。それが上の写真です。

驚きました。春田元前原市長の経営する社会福祉法人春陽会が応募し、落選していたのです。ということは、このときの事業者選定では、なんと元市長の法人が当て馬役を演じていたということになります。


(1)応募があった「法人」

2006年(平成18年)7月11日、松本市長(当時)が選んだ市立保育所移管先事業者選定委員会が市役所で開かれました。07年(平成9年)4月1日からふたつの保育所を法人に民営化するための会議です。

ここには松本市長と委員に任命された中田助役、浦民生部長など15名の委員と事務方の職員数名、総勢20人ほどが出席しました。

その中で「応募があった法人」と紹介されたのが、こちら。

〇本田幸太郎

〇社会福祉法人ますみ会

〇社会福祉法人春陽会 =元前原市長の法人

〇植田康弘

個人を法人と見なして選定する不正ですが、市長や幹部職員がぞろぞろ出席し、「大真面目に」会議が行われているので、一般市民がイカサマと見破ることは非常に困難です。


(2)驚きの採点結果

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2006年8月 こちらが個人と法人をいっしょくたに採点した結果表です。

本田幸太郎氏が、実績のある元市長らの法人を抑えて、圧倒的に高い点数を獲得しています。

〇本田幸太郎 1794点 

〇社会福祉法人ますみ会 1619点

〇社会福祉法人春陽会 1374点

〇植田康弘 1347点

当時の採点表を見ると、元市長と親しい委員ほど、春陽会に低い点数をつけています。この選定委員会で春陽会は、「応募して落選する」ことが目的だったからだと考えられます。


(3)元市長の応募は市長退任後わずか3年目

春田氏は、2003年(平成15年)7月まで2期8年間、前原市長でした。ですから市長を退任してわずか3年後に、公立保育所の財産の無償譲渡を伴う移管先法人に応募していたのです。

下は、私が情報公開で入手した春田氏の履歴書です。真っ黒けに塗ってあります。3年前まで市長職にあったという事実を隠すために、市が塗りつぶしたのです。

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当時、市の財政は苦しく、それが合併を推進する一つの理由でした。

学校施設はどこも老朽化が激しく、波多江小学校のトイレのドアが廃材で継ぎ接ぎだらけだったり、PTAがプールの修繕をするためにペンキを自腹で購入したり、東中学校の生徒会がトイレの改修を市に直接要望したり、職員室の床のひび割れがガムテープで貼ってあったり、それはそれは酷いものでした。

運動会前日、怡土小学校で国旗掲揚のポールが老朽化で倒れ、児童の頭を直撃し、死亡したのは春田市政2期目のときでした。

にもかかわらず、市長を退任してわずか3年後に、地元怡土校区にある公立保育所の無償譲渡に、本気で応募などなさるでしょうか?

ご自身が経営する保育園とは1〜2キロしか離れていない公立保育所の無償譲渡を受けたら、地元の人たちから、「元市長さんな、井原保育所をタダでもろたげな」「備品も全部タダで市がやったとばい」と噂になるに違いありません。

本命は、あくまでも10キロ先の二丈町にある深江保育所だったはずと推察します。実際に二丈町志摩町と合併した後、その通りになりました。

松本嶺男前市長は、自分の部下や地域の有力者を使って、市役所ぐるみで不正を実行する詐欺師でした。その人が今も糸島市と関わり、市の財政を蝕んでいます。(つづく)


チェック機能を失った‟死議会” 2017年6月議会から


B87C49C6-466D-48B4-9001-2AE0AD2CC61E 架空法人を議案に載せるのは犯罪だ。


132C28F0-18D0-4CF4-987F-7E2073E63228 (議長)質問内容を変えるように。


D46B1845-86B9-43E4-8840-A1EE5D67CAB0 虚偽、真実ではないとの事実確認を。


E278F935-6D04-4EE2-801B-C6C97B475B68 【市長)違法性はない。


20176月議会1 虚偽の文書をつくらされる職員はかわいそうだ…


20176月議会2 井上健作議員、静かにしてくれませんか!


20176月議会5 (議長)そんなことをしたら犯罪者ばい。

そういうことはないと明確に答弁しており、伊藤議員の一般質問を終了します。


20176月議会7 (終わった、終わった!)(笑)

左から谷口副市長、月形市長、二列目真ん中に馬場企画部長(現副市長)、右に洞総務部長。


BB34D8F0-8AAA-4D55-BD92-5FB021E09EA0 谷口一成議長(自民系)


こちらをクリック

2017年6月議会一般質問


関連ブログ 

1)前代未聞の詐欺市役所~遠山元衆院議員と松本嶺男前市長

2)警察の捜査中に不正を実行

3)不正に奪われた森林公園とキャンプ場

4)市長にしかできない犯罪

5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡

6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造

 森林公園の違法貸付の経過



履歴書から議案まで虚偽


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2018年6月議会。市が保育所民営化において「虚偽公文書はない」「不備はない」と答弁。


(1)市「虚偽公文書はない」

いとう~決定書の代表者となっている)本田幸太郎さんの住所が、前原市波多江駅北3丁目となっているが、調べたら住所は(福岡市)南区と書いてある。本当は、西区壱岐団地で社会福祉法人を経営しており、その法人では応募ができないから、前原の住所に一時的に住所を移して個人で応募したのではないのか。

市~問題ない。個人の住所要件は何ら規定をしていない。

いとう~全ての書類が正しいというなら、堂々と社会の皆さんに見ていただきましょう。

市~市の顧問弁護士に、議員から指摘いただいた書類は全て見せている。虚偽な公文書はない。補正の必要もない。


(2)井原保育所の財産が無償譲渡されるまで

市が「正しい」と言う事務を見てみましょう。履歴書に都合の悪いことは書かれておらず、契約相手方のいない決定書や議案が作成され、不備だらけの書類が堂々とまかり通っています。


①2006年6月5日~30日 市が移管先法人を募集

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②同年6月23日 本田幸太郎氏が個人で応募

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法人名がない。


③本田幸太郎氏の履歴書

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日付がない。学歴、職歴が1行ずつ。普通なら間違いなく落ちる履歴書。


④社会福祉法人の概要

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本田陽子氏が「応募しないか」と誰かに声をかけられたのが2006年6月。その直後にこの空白だらけの「法人概要」が作成され、提出された。


⑤本田陽子氏の履歴書

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日付がない。福岡市の社会福祉法人の代表者である事実が書かれていない。


⑥財務調書(個人の預金通帳のコピー)

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黒塗りして隠してあるが、預金通帳の名義は別人。


⑦2006年8月11日 市長が虚偽の法人決定書を決裁

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法人決定書に法人名がない。松本嶺男市長(当時)が決裁者。代表者は本田幸太郎氏になっている。


⑧2007年3月1日 市長が提案した無償譲渡の議案は虚偽

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契約相手方の社会福祉法人が設立・認可されていない議案を市長が議会に提案。代表者は本田幸太郎氏から本田陽子氏に替わっている。


⑨同年3月27日 議会が議決

契約相手方が設立されていない契約議案を議会が可決。このときの議長は新久太議員。法人の認可は翌日の3月28日。


⑩同年4月1日 市長が幸和会と無償譲渡の契約

事務完了。契約相手方は、社会福祉法人幸和会理事長本田陽子氏。違法な事務に基づく契約は、地方自治法上、本来無効。


(3)履歴書にない事実

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上の写真は、上記の履歴書に書いてない事実です。本田陽子氏と幸太郎氏は、福岡市西区壱岐団地で社会福祉法人恵和会を経営していました。

保育所移管先法人の応募は、「今宿以西の社会福祉法人」が条件。福岡市西区壱岐団地は、今宿より東です。よって、社会福祉法人恵和会としては、応募できませんでした。

法人では応募できないため、個人で応募させ、公立保育所に新しい法人を設立させるという詐欺的手法がとられたのです。そのため、空白だらけの公文書が大量に作成されました。本田氏は、元前原町長の親族です。


227A2B68-9383-4A11-889E-37833DA4E917市長「市は法令を順守し公平公正」

上は、2018年6月議会での市長答弁。ばく大な市の財産を「保育所民営化」を口実につぎつぎ元市長やそのお友達、元町長の親族や特定業者の関係者で分け合ったにもかかわらず、「公平公正」とは大笑いです。


(4)神在保育所の民営化は雷山・井原保育所のやり方がお手本

2017年3月1日、月形市長は3月議会に、市立神在保育所の財産を、社会福祉法人いとしま子どもの会の若尾勉氏に無償譲渡する議案を提案しました。

このとき市の担当者は、「雷山保育所と井原保育所の民営化と同じ手法をとりました」と説明しました。つまり、移管先法人選定で「個人」を選定していたのです。

お手本とされた井原保育所の移管事務では、上記のように、法人名のない決定書に市長以下、助役や総務部長、民生部長らが印鑑を押し、議会は契約相手方が実在しない議案を議決しました。

地方自治法を何重にも踏みにじる暴挙ですが、組織の中にいる者が、誰ひとり上の命令に「おかしい」と言えず、押印拒否や反対ができない状態は、旧統一教会のマインドコントロールと似ています。


私が九州大学の学生だった頃、学内では旧統一教会の学生組織(原理研究会)が熱心に学生を勧誘していました。その旧統一教会が政治家と結びつき、反社会的実態をマスコミが報道しない中で、霊感商法、献金トラブル、家庭崩壊と被害者は増え続けました。

政治に関わる者として大切なことは、不正や過ちに対して忖度せず、市民の立場で毅然と正すことではないでしょうか。公人でありながら嘘をついたり、人をだますようなことは絶対に許せません。(つづく)



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2)警察の捜査中に不正を実行

3)不正に奪われた森林公園とキャンプ場

4)市長にしかできない犯罪

5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡

6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

9)職員の平均年収が県内一位に

10)遊具のない公園

11)無償譲渡と差し押さえ

12)ちよ便り28号

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

18)ちよ便り

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2


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22)妨害2~発言取り消し


E4486C9A-AE28-47F9-A099-3446841ABA15 井上健作議員(自民系)


井上議員「糸島市が犯罪者であるかのような発言がありましたので、その部分の取消しを求めます」

いとう「どこを削除するんですか?議長!」

田原議長「それば言うたらいかんたい。…賛成多数です」


2018年6月議会では、議会で強大な力を持つ自民系議員のみなさんが、保育所の無償譲渡問題で質問する私の発言を取り消しました。その時の様子です。

◯(伊藤千代子君)

火事にあった方が、市営住宅の家賃を滞納したとして、市は裁判に訴える議案を出しました。病気で国保税を滞納した人が、市から差し押さえが来てテレビを持って行かれたそうです。

ところが、この無償譲渡の契約書を見たら、元前原市長に、深江保育所の建物だけでなく(ピアノやエアコンなど)3千近い備品も、議会に説明なく無償譲渡していました。

あれだけ裕福な元市長の法人を、しかも元市長は市の財政が大変で、市民のくらしが大変かをわかっているのに、現市長と無償譲渡の契約を結んでいたとは非常に憤りを感じました。やりたい放題。どれもこれも・・・。

◯議長(田原耕一君)

伊藤議員。制限時間です。まとめに入ってください。

◯(伊藤千代子君)

この問題では、私しかおかしいと言わない。だから、皆さん平気でしょう。伊藤さえ黙っていたらと。だけど。

法人じゃないものを法人と言ったり、存在しないものを存在すると言ったり。そういうことは人をだますことなんです。詐欺師のすることなんです。

私は、そういうことがあってはならないと思います。それがこの議会では・・・(「議長」と呼ぶ者あり)

◯議長(田原耕一君)

井上議員。

◯(井上健作君)

ただいまの発言に差別発言、並びに言ってはならない言葉がありました。

◯議長(田原耕一君)

ただいまの動議に賛成の議員。〔賛成者挙手〕

◯議長(田原耕一君)

動議が成立いたしました。ここで暫時休憩いたします。

 

議会運営委員会が始まる。

委員長~寺崎強(自)、副委員長~井上健作(自)、委員~小島忠義(自)、笹栗澄夫(公)、波多江貴士(自)、堀田勉(自)、三嶋栄幸

41分間も議会が中断。

 

◯議長(田原耕一君)

再開します。井上議員。

◯(井上健作君)

ただいまの動議について説明します。

伊藤議員の発言の中に、あたかも糸島市が犯罪者であるかのような発言がありましたので、その部分の発言の取り消しを求めるものでございます。


◯議長(田原耕一君)

伊藤議員の発言を取り消す動議を議題とし、採決します。この動議に賛成の議員の挙手を求めます。

いとう「どこのところですか?」)それを言うたら……言えないよ。

採決します。この動議に賛成の議員の挙手を求めます。

〔賛成者挙手〕

◯議長(田原耕一君)

賛成議員多数です。

(いとう「どこを削除なさるんですか、議長!」)

それば言うたらいかんたい。

いとう「だって、どこを削除するかわからないのに、なぜみんな手を挙げられるんですか。どこを削除するかわからないのに、どうしてみんな手が挙げられるの。挙げられないでしょう、わからなかったら。どうして皆さん手が挙げられるの、場所がわからないのに。何を言っているかわからないのに。議長教えてください!議長お願いします!」)


◯議長(田原耕一君)

今のことに対しては、先ほど井上議員が申されましたように、市の執行部を犯罪者扱いのような言葉があったということで、それに対する動議でございますので、そのことを指しております。

いとう「だから、どこの部分からどこの部分をお消しになるんですか。全部消されたら困ります」)

全部は消しませんよ。その部分だけです。

(いとう「だけど、井上健作議員が何を言っているのか、私さっぱりわからないんだけど」)

挙手のうえでの発言を。

◯議長(田原耕一君)

ちょっと待ってください。今、議事録を持ってきておりますので。

いとう「はい」)それは持っておるとやろう。伊藤議員に見せてください。全部じゃないよ。(「議長、議事整理をきちんとしてください」

いとう「だって、皆さんわからないのに、なぜ賛成できるの」)

(「私はわかりました」と呼ぶ者あり)


◯議長(田原耕一君)

伊藤議員、勝手な発言はやめてください。

いとう「議長。でも、これは何で悪いわけ」)

それでは、続けていきます。したがって、賛成多数ですので、この動議は可決されました。

ただいま伊藤議員の発言の取り消しを求める動議が可決されました。伊藤議員、発言を取り消されますか。伊藤議員。

◯(伊藤千代子君)

私は全然取り消す必要はないと思いますので、取り消しません。

◯議長(田原耕一君)

伊藤議員が発言を取り消されませんので、議長から当該部分の発言の取り消しを命じます。


議長が取り消した言葉

そういうことは人をだますことなんです。詐欺師のすることなんです。」

 



翌日の6月13日 井上健作議員が発言訂正

◯議長(田原耕一君)

 これより本日の会議を開きます。井上議員から発言の申し出があっておりますので、発言を許可します。井上議員。

◯(井上健作君)

昨日の伊藤議員の発言に対する動議の中で、差別発言があったように申しましたが、差別発言ではありませんので、その部分については訂正をさせていただきます。



「ふざけるな!」と叫びたかったですね。

「人をだますのは詐欺師…」という私の発言は、今も会議録から削除されたままになっています。議会はしばしば私の質問を中断し、追及をはぐらかし、真相究明を邪魔しました。

2017年の懲罰や辞職勧告もその類です。

背任罪の時効は5年、虚偽公文書作成罪の時効は7年です。2009年、2015年、2017年の4月1日に結ばれた5件の保育所財産の無償譲渡の契約は、「2人の市長による背任罪」だと私は確信していますが、今年4月1日で5年経ち、時効になりました。

しかし、市が「問題ない。合法だ。虚偽な公文書はない」として、あまたの違法行為を反省しない以上、再発防止のため、真実を明らかにしなければなりません。(つづく)



2F40A098-FFE0-4EEA-B2D2-0ED0545BFA90「人をだますのは詐欺師…」

94631E2B-A2A9-4F8E-ACA2-01E19884825D 田原耕一議長(自民系)


 リンク

 2018年6月議会一般質問



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22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


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質問妨害(ぼうがい)


192EE03E-162B-4CBC-8947-76B412DE395D 徳安達成議員(立憲民主)


(1)徳安議員「みだりに個人の私生活を言論してはならない」

◯いとう~一番大事な公文書は移管先法人の決定書である。平成18年8月11日、前市長は無償譲渡をする法人を決めた移管先決定書を決裁したが、これには法人の名前がない。

雷山保育所の移管先法人名は空白で、代表者がヨシダケイコさん、住所が波多江〇〇。井原保育所も移管先の事業者名がなく、代表者名だけホンダコウタロウさん、波多江駅北3丁目22番23の〇〇と書いてある。・・・(徳安議員が「動議!」と挙手)

◯徳安達成議員~伊藤議員の質問で、申請者の個人名、住所について言及された。地方自治法では、みだりに個人の私生活について言論することは禁止されている。該当する箇所を確認し、削除することが求められると思う。(「賛成」と呼ぶ者あり)

◯田原議長~確認のため、暫時休憩する。

(午後3時02分~午後4時まで約1時間、議会が中断。)

◯田原議長~議会運営委員会で確認をしたが、削除に当たる内容ではなかった。しかし地方自治法第132条において、他人の私生活にわたる言論をしてはならないとあり、発言には十分注意をお願いする。伊藤議員。

◯いとう~国会で森友学園の籠池理事長のことで野党が追及していた。それと同じ。

公文書の問題を取り上げており、他人の私生活を言っているのではない。

(徳安議員の)動議で長時間、議会が空転した。この決定書は法人名がなく、個人名しか書いてないが、決定書に書かれた代表者の住所は間違いなく正しい住所か。

◯藤田人権福祉部長~住所は申込書に書かれた分、それから決裁書に書かれた分である。(「正しい」と答弁できない)


(2)井上健作議員「個人名、会社名は使わないように…」

長糸保育所の移管先法人の採点結果が、秀美会1223点、ますみ会1049点、碧晟会(へきせいかい)1021点だったことについて。

〇いとう~社会福祉法人碧晟会の住所は長野1484の2、理事長仲西徹登と書いてある。だが、この法人がどこにあるかわからない。碧晟会はどこにあるどんな法人か

〇藤田人権福祉部長予定の法人名である。民間にできるものは民間でという審議があり、それに基づいている。

〇いとう~そんなことは聞いていない。実在しないと架空法人になる。公務員が真実と違う公文書を作成すれば、刑法156条、虚偽公文書作成罪。大変なことだ。

月形市長が、平成26年3月3日に、社会福祉法人碧晟会の理事長仲西徹登様に出した通知書がある。仲西徹登という人は市の職員と同一人物ではないか。

〇藤田人権福祉部長募集要項の基準に当てはまっているから、地元の審査会がそれを認めて採点をした。(井上議員が「動議!」と挙手)

〇井上健作議員~社名、個人名は、誤解される原因なので、今後、質問、答えるときに、個人名とか会社名は使わないように、注意をお願い申し上げる。

〇田原耕一議長~ただいま動議が提出され、可決した。今後、個人名などは出さないようにお願いする。伊藤議員。

〇いとう~大変なことだから聞いている。平成25年度、仲西氏は消防次長で、市役所を退職したのは平成26年3月末だ。 市がこの通知を出したときは、まだ市の職員だった。(「ブログ 15)16)参照。)


※2019(令和元年)12月議会。30人が傍聴し、1時間の中断があっても半数は最後まで残られました。2017年の9月議会で私が徹底的な懲罰を受けたので、「またひどい目に合うかも」と心配し、最後まで見届けてくださったのです。心強くありがたいことでした。


(3)議会運営委員会の記録 

2017年(平成9年)6月議会 徳安議員「市は適法だと認識」

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19年(令和元年)12月議会 徳安議員「個人の住所は出すべきでない」

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※市が法人募集に「個人」「架空法人」の応募を認める不正をしたから、私はやむなく代表者個人について言論しているのです。

※個人の応募を認めた不正は、2007年3月議会で財産の無償譲渡の議案(39号、40号)の契約相手方法人が未設立であったことで証明されています。

※雷山保育所と井原保育所の移管先法人決定書に法人名がなく、代表者の住所も疑わしいから、質問しているのです。(つづく)


リンク 

2019年12月議会一般質問


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22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

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27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造

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イカサマ市長~法人「決定書」も虚偽


90955C02-DAC4-4F18-802A-3B335FFEB8AE→拡大保育所移管先決定書雷山


(1)法人名のない決定書を市長が決裁

2007年3月議会に提案された議案の契約相手方が設立されていなかったということは、議案の元になる事業者決定書の相手方法人も設立されていなかったことになります。それが上の公文書。市長決済の最重要公文書です。これに何と書いてあるか?


平成18年(2006年)8月10日 決定書 決裁者 市長

雷山保育所移管先(空白)代表者吉田桂子 前原市波多江〇〇

井原保育所移管先(空白)代表者本田幸太郎 前原市波多江駅北3-22-23-〇〇


やはり法人名のない「決定書」が作成されていました。それに、議案の代表者(理事長)の名前=吉田信行氏、本田陽子氏とは違う人の名前が書いてあります。親族でしょうが、代表者がすり替えられています。

これに松本嶺男市長、中田直喜助役、浦康民生部長、鳥巣隆総務部長と4人の市幹部の印鑑が押してあり、職員と合わせて10人のハンコが並んでいます。

「法人名がなくても、市長のオレが決裁したからいいんだ。俺と契約する日までに法人が設立すればそれでいいんだよ」という、スーパーウルトラ違法事務が行われていたのです。

整理すると、

06年(平成8年)8月10日~市長が法人名のない事業者決定書にサイン。

07年(平成9年)3月1日~市長が実在しない法人を契約相手方にした議案を提案。

07年(平成9年)3月27日~議案が市議会で可決。

07年(平成9年)3月28日~県知事が桂信会と幸和会の社会福祉法人設立を認可。

07年(平成9年)4月1日~市長が桂信会及び幸和会に財産を無償譲渡。

となります。イカサマ市長大活躍です。

職員が1回でもやれば懲戒免職になるような非違行為を、市長が繰り返して特定の利害関係者の便宜を図ってきたのです。


(2)法人募集で「個人」を選定

翌年度の4月1日から公立保育所を民営化するための移管先法人を募集しながら、法人ではない個人や架空法人、設立準備会の応募を認め、それを「法人」にすり替え、選定する事務が市役所ぐるみで行なわれました。

「イカサマとは、いかにも正しい感じだが、不正であること。ペテン」と辞書にあります。

一番偉い市長が先頭に立ち、大勢の公務員(職員、ときに行政区長など)が組織ぐるみでやれば、行政知識のない市民は、簡単にだまされてしまいます。

私は松本前市長を、「ウソとやらせの天才詐欺師」と8年以上言い続けてきましたが、イカサマ市長と呼んだ方がピッタリです。

問題は、市が松本前市長にならって「行政手法」としてその後も同じことを繰り返していることです。


2018年9月議会から

月形市長「伊藤議員からあらぬ嫌疑をかけられている…」

AB18A9F8-6599-4AA8-87A4-4B8A076840B7 答弁する月形市長

※右後ろは洞総務部長。林間施設違法貸付については前のブログを参照。その後、総務部長となり、神在保育所、きららの湯など多くの事業者選定に、谷口副市長や馬場部長ら(当時)と関わった。


◯市長(月形祐二君)

保育所民営化について、私たち執行部も、議員からあたかも違法行為があるような、あらぬ嫌疑をかけられているが、本市の保育所の民営化の手法等は合法であることを担当部長から改めて説明をさせていただく。

◯人権福祉部長(藤田 晋君)

無償譲渡については、議会の皆さんは御存じのとおり、議会の議決まで経て譲渡した。法令順守のあかしは、民営化した全ての保育所について、福岡県が保育所の設置認可を下したことである。

なお、伊藤議員から御指摘を受けた虚偽や不正などの疑義については、市の顧問弁護士に相談し、全て違法性がないことを確認している。

◯(伊藤千代子君)

(雷山保育所と井原保育所の無償譲渡の議案について)2017年に登記簿で調べたら、2007年3月1日の議案が提出されたとき、法人は設立されていなかった。議決の後に設立されていた。議案に書かれた相手方法人が実在しなくても、正しい公文書であるというのか?

◯人権福祉部長(藤田 晋君)

事業者は法人でなくても、個人でもよい。(契約の)4月1日までに法人化してもらう。法律上、まったく問題はない。(つづく)



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虚偽の議案で財産の無償譲渡


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左は2018年1月発行のちよ便り11号。右は2020年1月発行のちよ便り20号。どちらも政務活動費を使って作成した。財産の無償譲渡における不正のカラクリは2007年にさかのぼる。


(1)市長が二つの保育所の財産を無償譲渡する契約を結ぶ

2007年(平成9年)4月1日、松本嶺男前原市長は、市立雷山保育所を社会福祉法人桂信会に、市立井原保育所を社会福祉法人幸和会に無償譲渡する契約を結びました。

そのときの二つの建物の財産は、固定資産評価額で、雷山保育所が7058万1230円、井原保育所が4979万9350円でした。(5千点ほどあったはずの設備・備品については不明)。

園児数は、雷山保育所が150人。井原保育所が60人。合計210名の子どもたちの保育を安全に任せることのできる社会福祉法人を募集したはずでした。


(2)議案の契約相手方法人は設立されていなかった

2007年(平成9年)3月1日、上記の契約に先立ち、松本市長は3月議会に財産処分の議案を提案しました。市の財産を無償で民間に譲渡するときは、地方自治法で議会の議決が必要だからです。つまり、下の議案第39号と40号が議会で可決しなければ、無償譲渡はできなかったのです。


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契約相手方は、

雷山保育所が社会福祉法人桂信会 理事長 吉田信行氏。

井原保育所が社会福祉法人幸和会 理事長 本田陽子氏。

松本市長は議会で「無償譲渡する契約相手方は、社会福祉法人」と説明し、議案39号と40号は、同議会で3月27日に議決しました。

このとき私は、市の説明と議案を審査した市民福祉委員会委員長報告を信じて、「契約相手方がちゃんとした社会福祉法人なら」と賛成の手を挙げました。

そして市長は、5日後の4月1日、吉田信行氏と本田陽子氏との間で、それぞれ無償譲渡の契約を結びました。


ところがです。

この契約から10年経った2017年の4月。私は公立保育所の無償譲渡に不審を抱き、よくよく調査したところ、上の二つの議案がどちらも虚偽だったことがわかりました。

なぜなら、社会福祉法人桂信会も社会福祉法人幸和会も、この3月議会では設立されておらず、実在していなかったからです。


(3)法人の設立は議会が閉会した翌日

その証拠は、下の「社会福祉法人設立認可書」を見れば、わかります。

麻生渡福岡県知事が、桂信会と幸和会を社会福祉法人として設立認可したのは、平成19年(2009年)3月28日だったからです。


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つまり、法人の設立は、議会が終わった翌日でした。

市長が議案を提案した3月1日も、議案を議決した3月27日も、契約相手方の社会福祉法人は、未設立だったのです。よって、議案は虚偽公文書であり、無償譲渡の議決は無効だったのです。

設立されていない法人を議案の契約相手方にして「法人」と偽り、議会に提案していたとは、何というひどい詐欺市役所でしょう。

10年経って、私は自分がだまされて賛成していたことを知りました。松本市長の犯罪行為を見抜けず、うかつに賛成したことを、市民のみなさんに心から申しわけなく思います。

市長自ら虚偽の議案を提案し、虚偽説明をして議会をだますということは想定外でした。その後調べると、利害関係者の吉田信行氏は春田元前原市長の親しいお友達で、本田陽子氏は田中徹夫元前原町長の親族でした。どちらも前原の首長と深い関係にあり、Hグループ会長ともつながりのある人たちだったのです。


(4)懲戒処分をする市長が非違行為の先頭に

職員が、パワハラや虚偽報告、虚偽公文書を作成したら、市長が懲戒処分をする権限を持っています。ところが糸島市では、前原市のときから、選挙で選ばれた市長が先頭に立って非違行為を行ない、大勢の職員に違法な事務を市役所ぐるみでやらせてきたのです。

虚偽の議案を議決したとき、松本市長や市長の取り巻き議員らが「うまくいったぜ」「伊藤千代子も賛成したばい」と言ってゲラゲラ笑ったかどうかは知りませんが、ずいぶん喜んでいた議員がいたのを覚えています。

その後も同じ手法のインチキ、イカサマを繰り返し、10年ですべての公立保育所を有力者らに無償譲渡したことを思うと、あまりに市民を馬鹿にしています。

しかも市の執行部は、ここ数年、私の議会での指摘に「違法ではない」と開き直っています。コンプライアンスのあるまちづくりは、市民が不正のカラクリ、水面下の真実を知る以外にありません。(つづく)


2007年当時の状況

2007年(平成9年)当時の「前原の風」。当時私は日本共産党の議員。公務員倫理も法令順守もない癒着なれ合いのまちでいいのか?と問い続けてきました。

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1)前代未聞の詐欺市役所~遠山元衆院議員と松本嶺男前市長

2)警察の捜査中に不正を実行

3)不正に奪われた森林公園とキャンプ場

4)市長にしかできない犯罪

5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡

6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


 森林公園の違法貸付の経過


消防関連ブログ

 ①消防団員の報酬が振込へ

②多発する災害 消防の役割が増す社会

③通信員の一人勤務で10万市民の命は守れない

消防本部が建築基準法違反


17)合併で私腹を肥やす


深江保育園

社会福祉法人春陽会に無償譲渡される前の深江保育所


(1)元市長の法人1者だけの応募

ある人から「自分は移管先法人の役員になってくれと頼まれ、名前を貸したが、本命ではなかったのだろう。あれから何も言ってこない」と聞きました。

5つの市立保育所の移管先法人選定のためにいくつもの当て馬が用意され、たくさんの人が関わりましたが、その中には真相を知らずに当て馬の理事や監事、主任保育士に名前を使われた人もいたということです。

市立深江保育所の場合はどうだったでしょうか?

市は「財産を無償譲渡するのは、たくさんの法人が応募できるようにするためである。有償にすると、資金のある法人しか応募できない」などと説明しましたが、「保育所財産の無償譲渡」という情報を広報で一般市民には知らせず、深江保育所の移管先法人に応募してきたのは、元前原市長の社会福祉法人春陽会だけでした。


(2)選定委員は元市長の関係者ばかり

2014年に月形市長が任命した8人の選定委員の名簿をみると、全員、糸島市、及び春田氏(春陽会)と関わりがある人ばかりです。

委員のひとり井土敏行人権福祉部長は、前原市時代、春田市長の忠実な部下でした。また保育協会の代表で任命されていたF氏は、春田氏が市長選挙に立候補したときの応援団長でした。

そして事務を担ったのは元市長のかつての部下たちでした。つまり、すべての事務が市と利害関係者につながる人たちで行われていたのです。


(3)合併で増えた元市長の資産 拡大した事業

元前原市長が前原市の財産をタダでもらうとなると、「財政難なのに何言ってんだ!」という声が上がり、住民の理解を得るのはまず不可能。

しかし、前原市、二丈町、志摩町が合併し糸島市になってから、元前原市長が旧二丈町の財産と保育所の経営権をタダでもらうのなら、世論の批判をかわしてよりスムーズに実行できます。

実際に市は、旧二丈町唯一の公立保育所だった深江保育所を、合併して5年後に元前原市長にタダでやりました。合併の裏側は利権まみれでした。

下は、社会福祉法人春陽会の法人報告書です。


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春田氏は、前原市長の時、怡土中央台保育園の園長でしたが、2010年の1市2町の合併後、2015年4月1日に深江保育所を糸島市から無償譲渡され、その後さらに二つ保育園を福岡市に増やしました。

建設費合計額は、怡土中央台保育園が12億2143万円、深江保育園が0円、恵愛ソレイユ保育園が1億6070万円、中比恵ソレイユガーデン保育園が2億6042万円と書いてあります。

春田氏は有名な資産家であり、市は財産を無償譲渡などせず、適正な価格で譲渡すべきだったのです。


(4)被災者には鍋(なべ)ひとつタダでやらない

いとう~保育所にはピアノとか厨房機器とかの高額な備品があったが、建物だけではなく、備品もすべて無償譲渡したというのは本当か。

市~議会、委員会でも御説明をしてきた。備品も無償譲渡させていただいた。

いとう~会議録のどこを調べても説明した記録はない。

 深江保育所の備品について調べると、ピアノが4台、ベッドが5台、棚が40個、机が21個、椅子が112個、音響機器2台、扇風機2台、掃除機2個、室内遊具40個、テント5つ、滑り台、ブランコ、ジャングルジム、アスレチック、上り棒、太鼓橋、舞台設備が6個、応接セットに冷凍冷蔵庫が2台、ガスレンジ2台、などなど2874の備品を春陽会に無償譲渡した。

春陽会は、元前原市長の法人ではないのか。

市~そのとおりである。

いとう~議会で深江保育所の財産を処分する議案が可決したが、建物を無償譲渡すると書いてあり、備品のことは一切書いてない。職員が備品を1個でも黙って持って帰ったら犯罪だ。議決しないで3000近い備品を無償譲渡していいのか。

市~本市には、糸島市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例があり、第6条に公益上の必要があれば、備品については私人に対して無償譲渡ができるという条文がある。議会の議決を諮らなくてもよい。

いとう~話を聞いていると悲しくなる。糸島市には、年金暮らしの高齢者や非正規雇用の若者、貧困で苦しんでいる人がたくさんいる。火事で家が焼けて全てを失っても、(床上浸水で家が流されても)見舞金はわずか6万円だ。そんな被災者に市から「お鍋は困っていませんか」「ガスレンジは困っていませんか」と、タダであげたりはしない。

(以上、2018年6月議会から)。


(5)二つの社会福祉法人への補助金は年間約7億5千万円

いとう~市内で保育園を運営している社会福祉法人は幾つあるか。それらの法人に昨年度、市が交付した運営補助金の総額はいくらか。

市~保育園を運営している社会福祉法人は16法人である。平成30年度、市は運営委託料と補助金を合わせて29億2990万円を法人へ交付した。

いとう~春陽会は元前原市長が経営する法人だが、昨年度、春陽会への補助金総額はいくらか。

市~昨年度は、運営委託料と補助金合わせて3億9046万円を春陽会へ交付した。

 いとう~平成27年4月1日に、市は長糸保育所も無償譲渡した。5千万円ほどの財産価値があったと思うが、無償譲渡した社会福祉法人はどこか。

市~社会福祉法人秀美会である。

いとう~秀美会へは、昨年度、市は幾らの運営補助金等を交付したか。

市~秀美会への平成30年度の交付額は、運営委託料、補助金合わせて3億4646万円である。

いとう~秀美会が、行政から財産を無償譲渡されたのは何回目か。

市~2回目である。

いとう~長糸保育所の前にどこを無償譲渡したのか。

市~(旧二丈町の)一貴山保育所である。

(以上、2019年12月議会から)。


1995年、私が白鳩保育園の保護者会長をしていたとき、上記のF氏が春田氏といっしょに来園し、保護者を前に「春田園長が市長選に立候補するのでご支援を」と訴えました。二人は親友の間柄だと聞きました。

1998年、私は前原市議に初当選し、以来、違法行為がまん延する市との闘いを20年以上も続けてきました。公務員の知識を悪用し、巧妙で計画的組織的な不正によって、ばく大な税金と財産が無駄づかいされている実態を見逃せなかったからです。

2002年、春田市長のとき、三嶋兵蔵元前原町長が絡んだホテル救済の道路計画に反対したため、議場の前で元町長の応援団に取り囲まれ、暴言を浴びせられ吊し上げにあいました。その様子をニタニタ笑って見ていたボス議員の顔は一生忘れません。 (つづく)



〇地震の義援金さえ被災者に配らなかった松本前市長 ↓をクリック

地震被災者に義援金を配らなかった市長


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22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

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27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


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 ①消防団員の報酬が振込へ

②多発する災害 消防の役割が増す社会

③通信員の一人勤務で10万市民の命は守れない

④消防本部が建築基準法違反


16)当て馬だった架空法人


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無償譲渡する前の市立長糸保育所


(1)法人と架空法人を面接審査(プレゼンテーション)

2014年(平成26年)5月30日金曜日、13時半、市役所第二庁舎3階会議室において、「糸島市立長糸保育所移管先選定委員会」が開かれ、月形市長が任命した9名の委員による「法人」への面接が行われました。

面接審査(プレゼンテーション)は、それぞれの法人に対して30分。選ばれると、長糸保育所の財産(建物、備品)をすべて、3月議会の議決を経て無償譲渡されることになっていました。(しかし、それを市民に知らせていなかった。)

審査対象は、社会福祉法人碧晟会、社会福祉法人ますみ会、社会福祉法人秀美会の3者。

しかしもう、みなさんはご存じです。「社会福祉法人碧晟会」は、消防本部次長が理事長を名乗って応募した実在しない架空のニセ法人だったということを。

委員会が「碧晟会」を面接審査した時の会議録が2ページあります。その1ページ目が下。


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選定委員会は、なんと架空の法人「碧晟会」を「法人」と見なし、「法人」「理事長」と呼んで面接していました。この委員会には井土敏行人権福祉部長が選定委員の1人に任命されていました。


(2)3者の採点結果

社会福祉法人碧晟会、社会福祉法人ますみ会、社会福祉法人秀美会を審査し、採点した結果は以下の通りでした。面接以外に、書類としては社会福祉法人の概要、役員名簿、財務調書などが審査されました。


碧晟会の点数=1021点 ←実在しないニセ法人

保育所移管応募審査仲西


ますみ会の点数=1049点

保育所移管応募審査ますみ会


秀美会の点数=1223点 

保育所移管応募審査秀美会


その後の流れは、以下のようになっていました。

1,移管先選定委員会が最高点の「社会福祉法人秀美会」を長糸保育所の移管先法人に選定。

2,月形市長が、「社会福祉法人秀美会」を長糸保育所の移管先法人に決定。

3,井土人権福祉部長が上記の決定書に基づき、長糸保育所の財産を無償譲渡する「財産の処分について」の議案を作成。


市長決済の法人決定書

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月形祐二市長、谷口俊弘副市長の印鑑が押してある。

部長が作成した「財産の処分について」の議案

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市立長糸保育所の建物を、平成27年4月1日、社会福祉法人秀美会に無償譲渡するという議案。


(3)「応募の基準は社会福祉法人に限定した」という

2014年12月1日、月形市長は、12月議会に上記の議案を提案しました。

その2日後の12月3日、井土人権福祉部長が議会で「応募の基準は、社会福祉法人に限定しました」と説明しました。

しかし、それはうそ。虚偽説明でした。社会福祉法人に限定などしておらず、架空の実在しない法人の応募を許し、いっしょに審査していたからです。

しかもその架空法人は、同じ執行部仲間の同僚が、法人の理事長を名乗って応募していたのだから、内部で架空法人の当て馬をつくって法人選定に加えていたということです。

2012年2月3日、キャンプ場や森林公園など林間施設を無償貸付するため、当時の松本嶺男市長に命じられて谷口俊弘副市長、洞孝文農林水産部長、農林土木課長ら市の幹部が指定管理者選考会を開き、実在しない会社を「ある」と偽って事業者選定するやらせを行いました。

あのときと同じことを、保育所の無償譲渡でもやっていたのです。卑劣にも当て馬まで用意して。

私以外に市の違法行為を「おかしい」と追及する議員がいないので、みんな平気なのでしょう。警察もマスコミも手玉にとって不正まみれだった松本前市長。それを受け継いだ現市政にも公務員倫理、コンプライアンスはありません。(つづく)




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6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


 森林公園の違法貸付の経過


15)架空法人「碧晟会」


(1)虚偽公文書1~実在しない「社会福祉法人碧晟会」

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上は、2014年(平成26年)2月19日、仲西消防本部次長が月形市長に提出した「長糸保育所移管先法人申込書」です。以下のように書いてありますが…。


平成26年2月19日

糸島市長 月形祐二様

(申請者)法人名 社会福祉法人碧晟会

理事長(代表者)名 仲西徹登

糸島市立長糸保育所移管申込書


しかし、理事長(代表)の仲西氏は、申請した平成26年2月19日は糸島消防本部次長で、月形市長の部下でした。社会福祉法人碧晟会 (へきせいかい)なる法人は、実在しない架空の法人だったのです。


(2)虚偽公文書2~役員は教育長経験者ら

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上は、「社会福祉法人碧晟会」の「法人の概要」です。理事長以外、全員の名前が黒塗りですが、いったい架空法人の役員予定者名簿に名前を連ねたのは、どんな人たちだったのか?調べた結果、全員の名前、経歴がわかりました。今回は代表者以外、アルファベットで表示します。


理事長 仲西徹登 消防本部次長

施設長 仲西徹登 消防本部次長

主任 N 前教育委員

理事 T 前教育委員長

理事 I 長糸区長会長

理事 F 元市職員

理事 N 市委託業者職員

理事 N 元市職員

監事 N 前教育長

監事 T 会社社長


公務員関係者がぞろぞろです。松本市政の時の幹部や元職員が、架空法人の役員予定者として名前を連ねていました。


(3)虚偽公文書3~「私どもは社会福祉法人」とアピール

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上は、社会福祉法人碧晟会が申込書に添付した資料「保育所運営についての考え方」です。そのなかに、「申請理由」について書いてあります。赤線を引いてある部分を見てください。

「私どもは、地域住民が主体となって運営する社会福祉法人であり、」

と書いてあります。法人でもないのに「法人」と平気で書いています。その続きが下にあります。

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黒塗りしてありますが、こう書いてあるのです。

「また、園長は糸島消防本部に勤務した経歴があり、…」

経歴があるのではなく、いまそこに勤務している現職の職員です。よって、これも噓っぱちです。


(4)虚偽公文書4~個人の預金通帳が法人の財務調書

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上は、仲西氏個人の銀行の預金残高証明書です。

「社会福祉法人碧晟会」は実在しない架空法人なので、法人の財務調書を出せません。そのため、市は個人の預金通帳を提出させて、法人の財務調書の代わりにしたのです。

以上で個人を法人に見せるための小道具(虚偽公文書)は、ほぼそろいました。

次に、市長が任命した委員による「保育所移管先法人選定委員会」が開催され、法人選定と審査、点数をつける採点がおこなわれました。(つづく)


資料1 地方自治法第二条

 地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはならない。

 前項の規定に違反して行つた地方公共団体の行為は、これを無効とする。


資料2 公正証書原本不実記載等罪

公務員に対し、虚偽の申し立てをして、登記簿、戸籍簿その他の権利若しくは義務に関する公正証書の原本に不実の記載をさせ、又は権利若しくは義務に関する公正証書の原本として用いられる電磁的記録に不実の記録をさせた者は、5年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる(刑法157条1項)。


資料3 2014年2月14日 松本市政から月形市政へ

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13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


 森林公園の違法貸付の経過


14)「社会福祉法人仲西〇〇」

法人募集に個人を参入させる


保育所移管先長いと

2012年に松本嶺男市長(当時)が、フォレストアドベンチャーに係る林間施設の無償貸付で、谷口俊弘副市長や農林水産部長を使ってヤラセの事業者選定をした経緯を詳しく書きました。

市長自ら「存在しない会社」を指定管理者に決定し、虚偽の議案を議会に提案するなど、何でも賛成の議会を後ろ盾にやりたい放題でした。

2013年(平成25年)11月、次に松本市長は、保育所財産の無償譲渡を前提にした長糸保育所と深江保育所の移管先法人を募集しました。それが上の「広報いとしま2013年11月15日号」の広告です。


(1)「民間移管先の法人を募集します」

広報には大きく「民間移管先の法人を募集します」と書いてあります。保育所の移管先法人に選ばれると、2015年(平成29年)4月1日に、市から建物・設備・備品すべてを無償譲渡されることになっていました。

長糸保育所と深江保育所の定員は、どちらも90人。築10年前後の立派な建物でピアノや厨房機器をはじめ、それぞれ3千点もの設備、備品がそろっていました。

移管先法人の応募期間は、2014年(平成26年)1月20日(月)~2月28日(金)。どんな法人が応募してきたのか?


(2)法人の応募者リストに「社会福祉法人仲西〇〇」

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4者の名前が書いてあります。

社会福祉法人仲西徹登

社会福祉法人ますみ会

社会福祉法人秀美会

社会福祉法人春陽会

ますみ会、秀美会、春陽会は、糸島市内の社会福祉法人。春陽会は、春田整秀元前原市長の経営する法人です。しかし、「社会福祉法人仲西徹登」なる法人が本当にあるのか?


保育所審査仲西→拡大保育所審査仲西2

上は、移管先法人の申込書を受理した決定書です。今度は「仲西徹登(社会福祉法人設立予定)」と書いてあります。

決裁印を押したのは、井上日出海人権福祉部長。なぜ部長は、「法人を募集します」と広報に載せながら、「法人設立予定」の申込書を受理したのか?


(3)仲西氏は市の幹部

移管先法人募集の「応募書類」には、以下のようにたくさんの提出すべき書類がありました。

選定委員会審査検討資料

(1)  社会福祉法人の概要

(2)  財務関係調書

(3)  理事長(代表者)、施設長、主任保育士の履歴書

(4)  保育所運営等に関する考え方(7項目)

(5)  保育事業計画書

たとえ仲西氏が「個人で応募したい」と言ってきても、「これらが提出できないから、無理だ」と断るのが法令に基づいた対応です。

それをこっそり応募させていたのは、別な目的があったからです。

そもそも「仲西徹登」とはだれでしょう? 実は仲西氏は移管先法人に応募したとき、市の幹部職員だったのです。

応募書類に添付された履歴書がこれです。

保育所応募仲西徹人

名前と日付以外、学歴も職歴も黒塗りされています。見られたくない書類だから、塗りたくっているのですが、間違いなく、応募した平成26年2月19日現在、仲西氏は糸島市の幹部職員でした。

松本前市長が糸島消防本部の警防課長だった仲西氏を次長に昇進させたのは、2013年(平成25年)4月1日です。次長とは消防長に次ぐポストです。

その年の9月議会の会議禄がここにあります。9月20日の決算委員会で、私の質疑に仲西次長が答弁した記録です。


保育所仲西消防次長→拡大保育所仲西消防次長2

仲西氏が糸島消防本部を退職したのは、2014年(平成26年)3月末。よって、応募した同年2月19日は、まさしく糸島消防本部次長の職にあったのです。


(4)市長が職員に「法人」としてPRを要請

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上の文書には、

「平成26年3月3日 仲西徹登様 糸島市長 月形祐二

糸島市立長糸保育所移管先申し込み書の受理について(通知)」

と書いてあります。

つまりこれは、市長が市の幹部職員に、法人募集への応募を認めた前代未聞の公文書です。

私が赤線を引いたところをご覧ください。「面接の中で、法人からの保育内容等の説明(PR)をお願いします」と書いてあります。

市は、仲西氏が法人ではないのを知りながら、法人としての説明を求めているのです。仲間内でのやらせです。

2012年(平成24年)2月3日の林間施設指定管理者選考会のときと同じです。指定管理者選考会で、株式会社は実在しないのに「株式会社」と偽り、副市長、部長、課長が見事なやらせの演技をして、審査、採点をしました。

しかし、いくら市長が許しても、個人は法人ではありません。そこで市は、個人を法人に見せかける虚偽公文書をつぎつぎ作成していきました。(つづく)


当時の写真と施設概要

長糸保育所

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深江保育所

深江・長糸保育所12深江保育園


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19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


 森林公園の違法貸付の経過


建物、遊具、ピアノ、厨房機器…約3千点

月形市長が春田元市長に無償譲渡した財産


深江保育園

2015年(平成27年)4月1日、月形祐二糸島市長は、元前原市長の春田整秀氏が理事長を務める社会福祉法人春陽会に、旧二丈町の深江保育所(定員90人)のすべての財産を無償譲渡しました。市長が自分の支援者である元市長にタダであげたのは上の立派な建物のほか、約3千点もの設備・備品と保育所の経営権でした。


(1)無償譲渡した設備と備品のリスト

保育所の移管先深江物品リスト

これは月形市長が建物といっしょに春田氏の法人に無償譲渡した保育所備品の一覧表です。(2831点と楽器類)。ピアノや音響機器、遊具など高価な備品も多数含まれています。市が税金の滞納者から差し押さえた日用品のお皿や椅子と比べてみてください。(参考ブログ11)

(1歳児室 備品)椅子15 棚6 ベッド4 室内遊具10 ラック1

(2歳児匹備品)机4 椅子10 棚2 掃除機1 室内遊具5

(3歳児室備品)机4 椅子25 事務用机1 事務用椅子1 棚6 ピアノ1 扇風機1 掃除機1 室内遊具5

(4歳時室備品)机4 椅子25 事務用机1 事務用椅子1 棚6 ピアノ1 掃除機1 室内遊具5

(5歳児室備品)机4 椅子25 事務用机1 事務用椅子1 棚6 ピアノ1 室内遊具5

(事務室中・作業室)事務用机5 事務用椅子3 棚15 音響機器1 医務室ベッド1 紙芝居420 応接セット1

(給食室備品)回転釜1 保温鍋5 コンベクション1 棚6 食器消毒保管庫2 ガスレンジ2 冷凍・冷蔵庫2 計り2 配膳カート5 コップ84 食器460 ポット2 調理台3

(屋外遊技場)すべり台1 ブランコ1 ジャングルジム1 アスレチック1 のぼり棒1 太鼓橋1

(遊戯室備品)ピアノ1 音響機器1 扇風機1 絵本1550 本棚2 舞台備品6 棚2 パイプ椅子29 室内遊具10

(屋外倉庫備品)竹馬20 棚3 日除けテント5 キックスクーター6

(その他)体重計1 身長系1 体温計3 救急医療品2 消火器4 消火設備3 ロッカー4 丸椅子5 楽器類


(2)経営権と市の運営補助金

財政難のなか、差し押さえた皿や釣竿を100円、200円と細かく値段をつけて公売しているのと比べ、有力者=市長の支援者への気前の良さには心底呆れます。無償譲渡する財産の総額がどれくらいあるか、市は調べてもいませんでした。

移管先法人の利権は、財産の無償譲渡だけではありません。定員90人の市立保育所の経営権をそっくり譲渡することです。以降春陽会は、怡土中央台保育園と恵愛ソレイユ保育園の経営も合わせ、毎年4億円もの運営補助金を市から受けとっています。春田元市長は、糸島市最大の利害関係者の一人です。


(3)前代未聞~市長と元市長の「建物等無償譲渡契約書」

深江保育所契約書1→拡大深江保育所契約書8 

これは、月形市長が春田元市長と交わした「建物等無償譲渡契約書」です。上はその1枚目。無償譲渡の物件には、延床面積779.3㎡の木造平屋建と備品等とあります。236坪の建物と3千点の備品、設備。それをすべてタダで元市長にやった前代未聞の契約書です。


画像→拡大深江保育所契約書7

これが2枚目。月形市長と春田元市長の名前が書いてあります。職員がパソコンで打って作った契約書ですね。さすがに堂々と直筆で署名できなかったのでしょう。

市民に知られたら、恥ずかしいことです。なぜなら、前原市、志摩町、二丈町の合併の目的は、「財政が厳しい」からでした。だから、合併後に資産家の元前原市長に、市がばく大な財産を無償譲渡したことは、実に巧みに隠されました。その証拠に、旧二丈町の住民や糸島市民のほとんどは、この事実を知りません。


(4)春田市政と2015年の無償譲渡

深江保育所契約書4→拡大深江保育所契約書4の2

上は、春田氏が深江保育所の移管先法人に応募したときの履歴書です。春田氏が前原市長だったのは1995(平成7)年~2003(平成15)年の二期8年間でした。

私が前原市議会議員に初当選したのは1998(平成10)年です。その翌年の1999年(平成11年)の運動会前日、怡土小学校のさびて古くなった国旗掲揚ポールが折れて倒れ、児童の頭を直撃し死亡するという痛ましい事故が起きました。波多江小学校のPTAが老朽化したプールのペンキ塗りをしたり(ペンキ代もPTAの負担)、前原東中学校の生徒会がトイレ改修を市に直接要望するなどしたのもこの頃。財政難でどこの学校も改修が進まず、老朽化はひどいものでした。

春田氏が2003年の市長選挙で落選した後、三嶋兵蔵元前原町長の後継者としてシルバー人材センターの理事長に就任されたのは知っていましたが、まさか2015年(平成27年)に無償譲渡の契約相手方になっていたとはうかつにも気付きませんでした。2017年(平成29年)に神在保育所の無償譲渡について詳しく調査してはじめて、自分が市の虚偽説明にだまされて賛成したのを知りました。

春田元市長への無償譲渡は、松本前市長と月形市長の連携プレーによるもの。これが私の結論です。では、市と議会ではどのような事務が行われ、この前代未聞の契約に至ったのでしょうか?


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12)ちよ便り28号


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2)警察の捜査中に不正を実行

3)不正に奪われた森林公園とキャンプ場

4)市長にしかできない犯罪

5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡

6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

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21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

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27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


 森林公園の違法貸付の経過



有力者に無償譲渡 生活困窮者に差し押さえ



月形市長 わずか3年で4つの施設を無償譲渡

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月形市長は、2015年4月1日に市立長糸保育所と市立深江保育所を、2017年4月1日に健康づくりセンター二丈温泉きららの湯と市立神在保育所を、有力者(とそのお友達)に無償譲渡しました。

タダでやったのは建物だけではありません。遊具やピアノ、電化製品、厨房器具など何万点もの備品もいっしょに付けて無償譲渡しました。

松本前市長が無償譲渡した財産(井原保育所・雷山保育所)もあわせると、民営化を口実にした無償譲渡で失われた財産は総額でおよそ10億円程度になると思われます。

市が一つ一つの財産について不動産鑑定をしなかったため、明確な金額は不明のままですが、設備の中には、数十万、数百万で購入したばかりのものも含まれていました。

その一方で、税金の払えない生活困窮者からは差し押さえを行い、丁寧に値段をつけて公売にかけ、税収を増やしました。100円、200円、300円と値段がついた競売品が市のホームページにも掲載されました。(画像はクリックすれば拡大できます)


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2018年9月議会より

伊藤千代子~タダでやる財産があるなら、学校をきれいにしたり、税金を安くしてほしいという声があります。…(略)…

きららの湯は建物が簿価5億円、1日27トン出る温泉の井戸、水道料金に換算すると年間約3~400万円になります。買ったばかりの券売機、ロッカー、マッサージ機、テレビ、テーブル、レストランの厨房器具、机、椅子、お風呂の関連品等、1,900万円の備品をただでやりました。

元前原市長が経営する法人には、固定資産評価額3,741万円の深江保育所と、ピアノや厨房器具等2,875個の備品も無償譲渡しました。いま市の財政状況はそんなにいいんですか。

洞孝文総務部長~本年6月に公表いたしました5年間の財政計画、決算書、財政指標等もございますので、そちらをごらんになってください。

伊藤千代子~市の財政は苦しいと感じます。市は8月に税金の滞納者から差し押さえをし、その財産を公売に掛けました。それで幾ら税収がありましたか。

末松隆明市民部長~ 期間入札によります税への充当額は、約250万円でございます。

伊藤千代子~ 生活困窮者から差し押さえた財産がホームページに載っていました。古い家が3つ、車1台10万円、テレビ4,000円、CDプレーヤー500円、釣りざお100円、グラタン皿150円、ジグソーパズル200円、お皿150円、食器セット300円、本当に生活困窮する人たちが、税金が払えないとこうやって厳しい差し押さえもあったりする、それはやはり……

田原耕一議長~伊藤議員に申し上げます。通告に入っていますかね。…

伊藤千代子~…だから、有力者には無償譲渡、一般市民には厳しい取り立てでは不公平じゃないのかと一言申し上げます。


無償譲渡した財産5

2012年のフォレストアドベンチャーにまつわる林間施設(木の香ランドキャンプ場と森林公園樋の口ハイランド)の違法貸付は、

利害関係者→国会議員→地元市議→市長→ヤラセの事業者選定→虚偽の事業者決定書作成→虚偽の議案を議会に提案→議決→N社との無償貸付の契約→解約→P社との議決なき違法契約という流れでした。(関連ブログを参照)

議会がまともなら、時効になる前に松本前市長はとっくに背任罪で告発できていたでしょう。

それでは上記財産の無償譲渡は、市役所らしく法令順守で行われたのでしょうか?嘘もヤラセもなく、きちんとした事務が行われた結果の無償譲渡だったのでしょうか?


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7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造

 〇森林違法貸付の経過~「俺にできないことはない」詐欺的手法で貸付



実在しない法人を事業者選定


保育所移管先神在


(1)選定すべきは「個人」ではなく「事業者」

左は2015年(平成27年)11月15日付広報いとしま。「神在保育所民間移管先法人を募集」と書いてあり、応募できる法人は、「糸島市、旧糸島郡地域に住所を有する法人」とあります。

2017年6月議会で、月形祐二市長と谷口俊弘副市長が「法令違反はない」と答弁したのは、保身のための真っ赤なうそでした。


保育所移管設置規定拡大→保育所移管設置規定2

上は、「糸島市立保育所移管先選定委員会設置規定」です。規定の第一条には、「公正かつ円滑な保育所の運営及び児童福祉の向上に最も適した運営主体(以下「事業者」という。)を選定するため、糸島市立保育所移管先選定委員会(以下「委員会」という。)を設置する。」と書かれています。

市が選定しなければならなかったのは、翌年の4月1日から市立神在保育所の園児120人の保育を任せることができる、保育実績のあるきちんとした事業者だったのです。

しかし市は、この規定にそった事務を行わず、子ども課職員に、個人設立準備会、架空法人の応募申請書を受理させました。「実在しない法人」を「ある」と偽り事業者選定したのは、森林公園のときとまったく同じです。


(2)法人の設立日は無償譲渡の契約前日

保育所応募者若尾 

これは2016年(平成28年)2月26日に、若尾勉氏が糸島市に提出した「移管先法人」の申込書です。

(申請者)住所 福岡市東区三苫三丁目〇番〇号

法人名 いとしま子どもの会(仮称)設立準備会

理事長(代表者)若尾勉

下は申込書に添付された「法人概要」です。


神在保育所若尾拡大→保育所応募若尾

・法人名 「社会福祉法人いとしま子どもの会(仮称)設立準備会

設立準備会を「法人」扱いしています。

・住所 「糸島市神在678番地1

ひどいですね。この住所は、市立神在保育所の住所です。あろうことか若尾氏は、移管先法人の申請時点で、自分の法人欄に市立神在保育所の住所を書いていたのです。

・設立年月日平成29年3月31日

これが一番ふざけている、と思いました。この日は、市長が、神在保育所の全財産を移管先法人に無償譲渡する契約の前日だからです。何千万円もの財産を市からタダでもらう日の前日を、法人の設立日にしていたのです。

こんなデタラメな法人概要を子ども課が受理し(2月26日)、市長が選任した委員会にかけ(6月)、市長が移管先法人に決定し(7月)、さらに市長が社会福祉法人に認可し(11月)、さらに市長が無償譲渡の議案を議会に提案し(翌3月)、議決後、さらに市長が4月1日に無償譲渡の契約を結んだのです。

若尾氏が設立準備会で応募してから、市長と無償譲渡の契約を結ぶまで、わずか1年と1か月。保育所の建物と設備、何千点もの備品すべて、およそ6~7千万円もの財産の所有権が移転しました。


(3) 実在しない法人の「法人概要」

10年間で3回開かれた移管先選定委員会で審査された「実在しない法人」をいくつかみてみましょう。設立日がないのですぐわかります。


⑴ 代表者 本田陽子

IMG_8093本田陽子井原保育所の移管先に決定。


⑵ 代表者 石橋長俊

IMG_8039雷山保育所石橋


⑷ 代表者 吉田桂子

IMG_8032雷山保育所吉田雷山保育所の移管先に決定。


⑹ 代表者 石橋徹登

深江保育所仲西


林間施設(木の香ランドキャンプ場、森林公園樋の口ハイランド)の無償貸付同様、5つの保育所財産の無償譲渡でも、市は、実在しない法人を「ある」と見なして事業者選定していました。


(4)市の幹部が架空法人の代表者

行政によるヤラセは、公平であるべき事業者選定を歪め、ばく大な税金をムダにします。何も知らないで書類に名を連ねた市民や、事務を命じられた職員を犯罪に巻き込む恐れさえあります。

上の法人概要を見ていたら、驚くことに気がつきました。⑹です。

「社会福祉法人碧晟会」は、実在しない架空法人ですが、その代表者の仲西氏は、応募当時市の幹部でした。市を退職したのは平成26年3月末なので、この時はまだ市の職員。役職は、市民の安全を守る糸島市消防署の消防次長でした。

つまり、2015年(平成27)4月1日、月形市長は、春田整秀元前原市長の経営する法人に、市立深江保育所を、また議員のお友達法人に市立長糸保育所を無償譲渡しましたが、このときの事業者選定には、市の消防次長が架空法人の代表になって移管先法人募集に申し込み、法人選定に加わっていたのです。(つづく)



議会多数派が守るので市は反省しないで同じことを繰り返す

事業者選定2


事業者選定


フォレストアドベンチャー月形

2018年9月議会から


ちよ便り10号17年10月号ちよ便り10号裏

ちよ便り10号・2017年10月号 表裏


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6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

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28)公正証書は偽造


 森林公園の違法貸付の経過


保育所の無償譲渡~「契約相手方法人」は設立されていなかった



谷口副市長20176月議会市長答弁


(1)松本前市長の部下が月形市長の部下

2017年6月議会。写真左)答弁しているのは谷口俊弘副市長。右隣で笑っているのは月形祐二市長。

写真右)答弁している月形市長。左に谷口副市長、右に洞孝文総務部長。市長の後ろは、馬場貢企画部長。

谷口副市長と洞部長は、2012年、松本嶺男前市長のもとで、林間施設の指定管理者選考会でヤラセをやり、わずか3カ月でキャンプ場と森林公園をフォレストアドベンチャーの経営会社に無償貸付する不正を実行しました。

本当なら、職員に不正な事務を行わせ、市に多大な損害を与えた前市長とともに、警察で取り調べを受けるべき人たちでした。(法令順守①~④参照)

しかし、議会多数派が必死に隠蔽したおかげで、責任を問われることなく昇進し、月形市長のもとでも市の幹部であり続けました。(退職後、それぞれ天下り)


(2)「設立準備をしていれば法人と見なす」

糸島市では、「設立準備していれば法人と見なす」などの違法な事務が行なわれ、市には虚偽公文書があふれています。

・法人は設立されていないが、設立されたと見なす。

・福岡市の人だが前原の人と見なす。

・農業振興地域だが、そうではないと見なす。

・会議は成立していないが、成立したと見なす。

・お金を払っていないが領収書と見なす。

・貸付相手方だが、指定管理者と見なす。

・設立されていないが、実績があると見なす。・・・

きりがありません。まるで不正のデパートです。

私は松本前市長を、暴力団の組長、ヤクザの親分より悪い詐欺師と思ってきました。彼は税金を使い、マスコミを使い、全体の奉仕者たるべき職員を使って、自分のお友達、応援団の便宜を図りました。市長の権限を駆使し、ありとあらゆる不正を実行しました。

議会で市の違法行為を追及するのは私だけなので、彼らは平気です。去年、検察と警察に相談に行くと、「ほかの議員は何も言わないのですか?」「もっと議会でがんばってほしい」と言われました。市と議会の癒着のひどさをしらないからです。

それに、虚偽公文書作成は重罪です。議会で市が本当のことを言うと思いますか。

上の写真にある2017年6月議会の答弁をみてみましょう。議長は谷口一成氏です。


(3) 谷口一成議長「執行部は犯罪者か」 副市長「犯罪ではない」

伊藤千代子 地方自治法違反の議案が出たら、それは有効か?

洞孝文総務部長 地方自治法違反であれば有効ではない。

伊藤千代子 雷山保育所と井原保育所を無償譲渡する議案が可決をしたのはいつか。

藤田晋人権福祉部長祉部長 議決は平成19年3月27日であある。

伊藤千代子 2つの社会福祉法人が設立登記されたのはいつか。

藤田晋人権福祉部長 平成19年3月28日である。

伊藤千代子 議決は19年3月27日、議案の契約相手方の社会福祉法人の設立登記は3月28日。つまり、法人は議会が終わった後に設立されていた。虚偽の議案は公文書の偽造ではないのか。

谷口俊弘副市長 社会福祉法の第28条では、社会福祉法人の住所は、受託する事務所の所在地とするとなっている。

 伊藤千代子 登記簿で存在しない相手方を議案に載せることは、犯罪として重大な問題だと思って取り上げている。

谷口一成議長 伊藤議員、今、重大な発言をされた。犯罪であると。白黒はっきりさせる。このままにしておくと、執行部は犯罪者みたいにとられ、あなたは正義の味方みたいにとられる。どっちが正しいのか、議長の権限において執行部の主張をさせます。今、犯罪者という呼ばわれ方をされたが、執行部は犯罪者か。

谷口俊弘副市長 虚偽に基づく議案を提案したとおっしゃっているが、私どもは、社会福祉法並びに募集要項等に基づき適正に処理したもので、犯罪でもなければ、条例、法令違反でもない。

谷口一成議長 全く違法でもないし、有効ですということでしょうもん。いいですか、伊藤議員、そういう答弁をしています。


議長が「白黒つける」というのは、執行部の言い分を認めさせることです。


(2)議案の契約相手方は設立されていなかった

しかし、谷口副市長の答弁は、保身のための真っ赤なうそ、虚偽答弁でした。ご説明しましょう。

2007年から2017年にかけて、市は5つの保育所と健康づくりセンターきららの湯の移管先法人を募集し、その財産すべて(総額およそ10億円)を民間に無償譲渡しました。契約相手方はすべて、市長や議員のお友達関係者でした。

2007年4月1日、当時の松本市長は、二つの保育所の財産すべてを、民間に無償譲渡しました。しかしその契約相手方法人は、どちらも無償譲渡の議案を議決したとき、設立されていませんでした。

前市長は林間施設の無償貸付で違法行為を繰り返しましたが、それと同じことを、前原市長のとき、財産の無償譲渡でやっていたのです。道理で部下たちが不正な事務に手慣れていたわけです。


〇保育所の無償譲渡の議案

無償譲渡議案雷山井原無償譲渡契約書井原

左は雷山保育所の財産を無償譲渡する議案です。契約相手方は、社会福祉法人桂信会 理事長吉田信行氏。右は井原保育所の財産を無償譲渡する議案です。契約相手方は、社会福祉法人幸和会 理事長本田陽子氏。

2007年(平成9年)3月1日、松本市長が議会提案し、3月27日に議会が議決し、4月1日に無償譲渡の契約を結びました。

ところがです。下の登記簿によると、法人の設立年月日は2007年(平成9年)3月28日だったのです。つまり、市長が議案を提案したときも、議会が議案を議決したときも、法人はまだ設立されていませんでした。よって、この議決は無効でした。

当時市が「法人の選定をして、事業者を決定したから、議会に提案した」と説明したのは、真っ赤なうそでした。「法人」の選定ではなく、個人を選定していたのです。


〇契約相手方の登記簿

保育所登記簿吉田 拡大雷山保育所登記簿


保育所登記簿本田 拡大→井原保育所登記簿


「設立予定の法人は法人と見なす」という違法な事務が、前原市のときから行われていたのです。この議案の元になった事業者決定書は、これです。


〇保育所の移管先法人決定書

保育所移管先決定書拡大→保育所移管先決定書雷山

法人名のない移管先法人決定書が作成されていました。決裁したのは松本嶺男市長です。そして下は、10年後の神在保育所の移管先法人決定書です。


神在保育所決定書拡大神在保育所決定書2

神在保育所の移管先法人は、法人名 いとしま子どもの会(仮称)設立準備会

代表者は、 若尾勉 住所 福岡市東区三苫3丁目9番3号

決裁したのは月形市長です。谷口副市長、井土敏幸人権福祉部長、藤田子ども課長らが多数押印しています。

上記の三つの保育所の移管先法人は、すべて法人ではありませんでした。

後で調べると、神在保育所の件に関して、市の職員が「契約相手方法人は、無償譲渡の契約前日までに設立されたらよい」という事務をさせられたと聞きました。

利害関係者の法人設立が間に合わなかったら、決定書の作成時も、議案の提案時も、法人でなくてよい、契約の日に法人であればよい、という恐るべき事務です。

違法に失われた財産を、生活に困窮した子どもたち、市民のために使えば、どんなに多くの良いことができたでしょうか。(つづく)


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19)市長がボス

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21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

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28)公正証書は偽造


 森林公園の違法貸付の経過



職員が長糸保育所移管先法人に応募した書類
ちよ便り解説(9)
2014年2月、市立長糸保育所の移管先法人に応募した三つの社会福祉法人の
申請書と園長予定者の履歴書

社会福祉法人秀美会
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社会福祉法人ますみ会
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社会福祉法人碧晟会(架空法人)
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事業者選定を行うとき、職員は申請内容に虚偽がないかどうか、法人名や住所を登記簿や住民票で確認する。法律、条令、規則、応募要項に沿って間違いがなければ、その申請を受理する。受理した申請書は公文書になる。

長糸保育所の移管先法人選定事務は、9か月後に議会提案する無償譲渡の契約議案に関わる重要案件だったから、慎重な書類審査が必要だった。しかし、
社会福祉法人碧晟会は存在したか? 

社会福祉法人碧晟会の理事長は実在したか? 

「理事長」は当時市の幹部職員(消防次長)だった。その申請書を市は受理した。
    
これについて人権福祉部長は、先の12月議会で、職員(仲西氏)が退職後に保育園をやりたいと言ったから応募させたという趣旨の答弁をした。
そんな理由で、公務員がありもしない法人をでっち上げ、「理事長でございます」とウソの申請書を書いて出してよいと言うのか?


他の議員は全員市に賛同、あるいは黙認状態だが、私は絶対に納得できない。
私は「3法人を厳正に審査した」という執行部の虚偽説明にだまされて賛成の手を挙げた。こんな議決をどうして認められよう。
これは市民への裏切り、市役所ぐるみの詐欺だ。

(追記)
糸島市ではこの3年後2017年3月に、「糸島消防本部パワハラ事件」が発覚し、10数人の消防署職員が約30人の部下や上司に7年間も暴行、暴言を繰り返していたとして全国ニュースになった。
そのとき月形市長は謝罪会見をした。(下の写真)
議員をだまして議決させた自らの卑劣な行為も、真摯に謝罪すべだ。
D7C2D084-DEED-45CA-84E7-FC4B76DBABC2(左から総務部長、副市長、市長、消防長)

当時浦議長は市の虚偽説明を知っていたのか? 
議会の議決は非常に重く、何千万円、何億円の市の財産を議決によって民間へ無償譲渡できる。(地方自治法96条6)
だからこそ議決に至る過程で、いかなる違法な事務も許されない。(地方自治法2条16,17)

長糸保育所を無償譲渡する議案99号は、議会最終日の2014年12月17日、全員賛成で議決され、月形市長は翌年2015年4月1日に社会福祉法人秀美会と無償譲渡の契約を結んだ。

議決したときの議長は、浦伊三次議員だった。
浦氏は、移管先法人の選定過程で審査した「社会福祉法人碧晟会」が、実際は存在しない架空法人だった一件をご存じだったのだろうか?
彼は長年にわたって歴代市長や執行部と非常に密な関係にあり、特に松本嶺男前市長とは特に親しくプライベートでも一緒に飲食している姿がここかしこで目撃されていた。
議会においては部課長を大声で叱責し、職員たちから恐れられていた。
私には彼が知らなかったとは到底思えない。
もし知らなかったのなら、「議長の自分をだましたのか?」とカンカンに怒っていいはず。
絶大な権限を持つ議長の責任は重い。議会への虚偽説明を許した議決を許していいはずがない。

議会運営委員会はどうだったのか。
当時の議運の委員長は堀田勉議員(現副議長)であった。
堀田議員は、架空法人の一件を知っていたのか?
「議会への虚偽説明はおかしい」と怒らないところをみると、ご存じだったのか?

この議案を審査したのは当時、井上健作議員が委員長をつとめる市民福祉委員会だった。井上議員は、碧晟会の一件を知っていたのか?

市民福祉委員会はどうだったのか。
議案を審議したのは、前期の市民福祉常任委員会たった。
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会議が開かれたのは12月5日。委員はこの方々。

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議案の説明はあっていない。質疑をしないまま全員が賛成している。

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最後にこの会議録が正しいと証明する井上健作委員長の署名。

委員に、浦議長も含まれていた。
議会がチェック機能を果たすべき議案審査をせず、「了解」とみんなで賛成していたとはどういうことだろうか。

法人選定で架空法人を審査 ~ちよ便り解説(8)
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2014年12月1日、3月議会初日
月形市長は、市立長糸保育所を民間委託し、建物と設備、備品すべて約5千万円を社会福祉法人秀美会に無償譲渡するため、議案99号を提案した。それについて市は、
「応募のあった三つの法人を(市長が任命した)選定委員会で審査し、最も点数の高かった社会福祉法人秀美会に決定した」と説明。
さらに12月3日の質疑で井土人権福祉部長は、「応募の基準」についてこう述べた。
応募の基準といたしまして、社会福祉法人に限定したわけでございます」(会議録35ページ)
そして議案99号は全員賛成で可決、長糸保育所は秀美会に無償譲渡された。

それから3年後
神在保育所の移管先選定の事務がデタラメだったので、長糸保育所の移管先選定についても調べてみた。
たしかに選定委員会の審査結果は、社会福祉法人秀美会が1223点でトップ。ますみ会が1049点で2位、碧晟会が1021点で3位で、市はこの結果をもとに法人決定書を作成し、議案99号を作成していた。これは正しい。
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しかし驚いたことに、落選した「社会福祉法人碧晟会」はそこを訪ねても法人はなく、実際には設立されていない架空法人だった。
移管先法人の受付簿には、「社会福祉法人仲西徹人」と個人名が書いてあり、人権福祉部長が議会で「応募の基準は社会福祉法人でございます」と答弁したのは真っ赤なウソだった。地方自治法第2条で、違法な事務による市の決定は無効である。つまり、議決した議案は無効だったことになる。
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またかと思った
存在しない法人、会社を「ある」と偽って業者選定するのは、松本嶺男前市長の得意技だった。
2012年に当時の谷口俊弘副市長、洞農林水産部長(後の総務部長)らが、林間施設の指定管理者選考会で市民を巻き込んでヤラセの業者選定をした。このとき、設立されていない「会社社長」の身分証明書は、なんと運転免許証だった。
市民の知らないところで、市長が変わっても同じ不正が引き継がれている。

募集したのは「移管先法人」~ちよ便り解説⑺
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広報いとしま。左 長糸・深江保育所の民間移管先法人募集の記事。
右 神在保育所移管先法人募集の記事。

市が保育所の移管先として募集したのは、見出しにあるように「移管先法人」。応募資格は「次の要件の全てを満たす法人」であって、個人ではありません。
ところが市は、特定の個人に声をかけ応募させ、選定事務を行っていたのです。
応募資格のない個人が、無償譲渡の相手方に決定された松本前市長の詐欺的手法がお手本になっています。(ちよ便り解説⑴参照)

損なわれた市役所の公平性
職員採用試験であれ、事業者選定業務であれ、公平・公正な事務が必要です。
そのためには応募資格をきちんと守ることが大切で、市長やその取り巻きのコネで違法な事務がされるようなことがあってはなりません。
「資格がないとね。よかよか。市長の権限で応募を許しちゃる」「俺にできないことはない」というようなことは、絶対にあってはならないのです。

「虚偽の議案」を議会に提案し市の財産を無償譲渡した前市長を表彰
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広報いとしま 2017年10月15日号。私が議会で辞職勧告にあった直後、今度は市が松本嶺男前市長を自治功労者として表彰するという記事。

「虚偽の議案」を議会に提案し、議決させ、雷山保育所と井原保育所を無償譲渡した松本前市長。まさに犯罪だが、その前市長を月形市長が表彰した。
それは現執行部もまた、神在保育所の無償譲渡で同じことをしたということ。犯罪の隠ぺいに他ならない。
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それについての厳しい批判を私は2017年10月24日のブログを書いた。
2017年10月24日のブログ

このブログをインターネットで配信しても、前市長は私に直接、苦情ひとつ言ってこなかった。警察に相談したが、結局取り下げた。

8年数か月の在任中、前市長は言葉巧みに議員の土地の不適切な開発、官製談合、部長のワイセツ事件の隠ぺいなどあらゆる悪い事を無数に実行した。
市と議会がそれらすべてを黙認、隠ぺいすることで、今も功労者として社会を欺いている。
市の執行部と議会主流派が癒着すれば、どんな不正も犯罪も思いのままという仕組みが前原町の時代からずっと続いて市の財政と市民生活を苦しめていると考え、私は彼らと闘ってきた。

議会の議決という形だけの不正な無償譲渡の数々。
警察が入って徹底的に調べてほしい。それが法令遵守を願う市民の願いだ。

代表者の履歴書〜ちよ便り解説⑷
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松本嶺男前市長が、2006年の「決定書」で井原保育所の移管先に決定した「代表者本田幸太郎」氏とは、どういう人だったのか?
経歴、人となりを知りたいと情報公開したら、名前以外、すべて黒塗りになっていた。
これじゃ何もわからない。住所まで隠すとはひどすぎる。

しかしよく見ると、この履歴書には日付がなく、学歴、職歴はわずか1行だけしか書いてない。
いまだかつて、こんないい加減な履歴書を見たことがない。
これではアルバイトやパートでも雇ってもらえないだろう。

本当にこれが、約5千万円の財産の無償譲渡先になる代表者の経歴なのか?
2007年の3月議会に提案された「井原保育所を無償譲渡する議案40号」を見てみると、契約の相手方は「社会福祉法人幸和会 理事長本田陽子」 となっている。
唖然とした。決定書の代表者本田幸太郎氏が、議案では本田陽子氏にすり替わっていたのである。
雷山保育所の議案も、まったく同じ、代表者のすり替えが行われていた。
決定書と議案が一致しないとは、なんと恐ろしい。デタラメだ。
市が生活保護の申請をした人の審査をして認可し、実際の保護費は別の人に支給するようなものではないか。

議案のすり替え
そういえば松本前市長は、2012年3月議会に糸島市森林公園をフォレストアドベンチャーに無償貸付する議案を提案したが、そのときも「指定管理者の決定書」を「無償貸付の議案」にすり替えていた。
議会の議決を得るために、「議案のすり替え」が行政手法として繰り返されてきたことになる。

月形祐二市長は、2014年に松本前市長の後継者として初当選した。
そして2017年3月議会に、市立神在保育所を社会福祉法人いとしま子どもの会に無償譲渡する契約議案を提案した。
そのとき「この契約は、雷山保育所と井原保育所を無償譲渡したときと同じである。問題ない」と部長に説明させた。
それがまさに違法行為の見本だった。

「代表者の住所は正しいのか?」
住所の虚偽記載は犯罪~ちよ便り解説⑶


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先月の12月議会の最後に、私は市に訊いた。
「雷山保育所と井原保育所の移管先法人決定書には法人名がなく、個人名しか書いてない。この(代表者の)住所は正しいか?」
すると市の答弁は、
人権福祉部長「住所は申込書に書かれた分、それから決裁書に書かれた分でございます」

「正しい」と答えられなかった。
以前、職員が「雷山、井原の代表者は市外の方」と口を滑らせたことがある。
また最近、市民の方からも「代表者は2人とも福岡市のひとではないか」という声が寄せられた。
公文書における住所の虚偽記載は、重大な犯罪だ。真実はどうなのか?

10年前、市は議案の説明時にこう言った。
「保育所の移管先になる社会福祉法人については、財産を無償譲渡するため、地元前原の方を優先した」と。しかし、本当に地元前原の人だったのか?

松本嶺男前市長は、策士だった。私は議会で何度もだまされた。
松本前市長は、福岡市の人の住所を前原市と虚偽記載させ、法人選定で便宜を謀り、市の財産の所有権を計画的に移転させた疑いがある。

「10年も前のことだから、もう時効だ。今更、どうでもいいことだ」と言う人が、私に「昔のことを掘り返すな」と圧力をかけてきた。
しかしそうではないと思う。
前市長の詐欺的手法を今の執行部が受け継ぎ、市にばく大な損害を与え続けているのだから。

法人決定書や議案は、永年保存の最重要公文書。だれでもいつでも情報公開できる。
永年保存になっているのは、将来の市民、社会に対しても、市の財産処分の事務が法令にもとづいて適切に行われたかどうかの説明責任を果たすためだと考える。
公文書に虚偽があってはならない。

この法人名がない決定書は、虚偽の公文書だ。
そこに書かれた代表者の住所まで虚偽だったのか?
3月議会では、前市長に替わって月形市長に答弁していただきたい。

登記簿でわかった議案の虚偽~ちよ便り解説⑵
社会福祉法人の設立日は議決の後だった
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2017年4月10日、私は福岡法務局で社会福祉法人桂信会と社会福祉法人幸和会の登記を調べて、がく然とした。(上記)
二法人とも設立日が平成19年(2007年)3月28日となっていたからである。
雷山保育所と井原保育所をそれぞれ社会福祉法人桂信会と幸和会に無償譲渡するという議案を議決したのは、その前日の3月27日。
つまり議会は10年前、契約相手方法人が本当はまだ設立されていない議案を議決したのである。(そのときの議長は新久太議員)。

あらためて、議決した議案を見てみよう。
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平成19年(2007年)3月1日、松本嶺男市長(当時前原市)は市議会に議案第39号 財産の処分について(雷山保育所建物の無償譲渡)と、議案第40号 財産の処分について(井原保育所建物の無償譲渡)を提案した。財産価値は、総額およそ1憶2千万円。

その時の市長の説明は、要約すると
平成19年4月1日から、雷山保育所と井原保育所を社会福祉法人に移譲するため、議会の議決を求める
「契約の相手方は、社会福祉法人桂信会 理事長 吉田信行氏、社会福祉法人幸和会 理事長本田陽子氏」
「財産の所有権の移転時期は、平成19年4月1日」

と言うものだった。

議案を審査したのは市民福祉委員会で、委員長は西佳明議員。
議会最終日の3月27日、西議員は委員長報告の中で、「執行部の説明を受け、質疑したのち、原案の通り可決した」ことを報告。
採決した結果は、議員全員の賛成。しかしこの執行部の説明がウソだったのである。

私は、虚偽の議案と市長の虚偽説明にだまされて賛成したことを、10年後に法務局で知って、怒りと恐ろしさで胸が苦しくなった。
「利害関係者の便宜を図るために議会をだまし、議決させるとは!」

しかし市は「契約までに法人を設立すればよい」とこの3年間、答弁し続けた。
谷口一成前議長が、2017年6月議会で「認めたら犯罪者になりますから」と述べたのを考えると、絶対に「間違っていた」と認めないだろう。
2017年6月議会でも今回の12月議会でも、井上健作議員と徳安達成議員が私の質問を中断した。それは質問の動画を見ていただければわかる。

松本嶺男前市長の財産の処分における詐欺的手法
ちよ便り解説⑴

月形祐二市長は、前市長が行った詐欺的業者選定の手法を「問題ない」と主張し続けている。その理由は、現執行部も同じことを神在保育所の無償譲渡で行ったからである。

応募申請書が虚偽
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事業者(法人)決定書が虚偽
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議案が虚偽
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市長権力と公務員の知識を悪用し、移管先法人の選定と財産の無償譲渡を「合法的」に行ったかのように見せかけている。
議員は、議案の契約相手方が本当に存在しているかどうか、法務局でいちいち登記簿を取って確かめない。
虚偽公文書の作成は犯罪だから、まさか議案が虚偽とはだれも思わない。
これはもう、公平公正な市役所というより、犯罪組織と変わらない。
議会に虚偽の議案を提案した首長は、市長というより権力の衣を纏った詐欺師だ。


公務員を対象とした罰則
虚偽公文書作成等の罪(刑法第156条)
 公務員の職権を利用して違法に事実と異なる公文書を作成しそれに基づく誤った権利利益を得る行為をさせる行為等は処罰する。
詐欺罪(刑法第246条)
 詐欺とは嘘(虚偽の手続を含む)を言って他人を騙す行為の事を言う。詐欺によって権利利益を得たり他者に得させたりした公務員に対しては詐欺罪を適用し処罰する。
背任罪(刑法第247条)
 公務員が、地位・役職を利用して、所属する官公庁に損害を与える行為は処罰する。

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左の写真)きららの湯 右の写真)神在保育所
2017年4月1日、月形祐二市長は二丈温泉きららの湯と同時に、市立神在保育所を民間に無償譲渡した。贈与契約を結んだのは、どちらも応募資格のない会社、法人だった。

前議長「認めたら犯罪者になりますから」
~2017年 6月議会一般質問


保育所の無償譲渡について、法令順守を問う一般質問の1回目。
まだブログにアップできていなかったので、ここに載せておきます。



虚偽公文書の作成は、公務員の犯罪である。
だから市は絶対に認めない。
毎回虚偽答弁をした市の執行部については、今後あらためて解説します。

虚偽の議案で市の財産を無償譲渡
~虚偽公文書の作成は公務員の犯罪

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2007年(平成19年)3月1日、
3月議会に松本嶺男前市長が提案した上のふたつ議案には、市立雷山保育所と市立井原保育所を、それぞれ「社会福祉法人桂信会」と「社会福祉法人幸和会」に無償譲渡すると書いてあります。

執行部が事前に行った説明では、「きちんとした移管先法人の選定を行って、二つの社会福祉法人を移管先に決定したので、保育所の建物、備品、設備すべてを無償譲渡する」と言うものでした。
議会最終日の同年3月27日、議員全員がこの二つの議案に賛成し、この議案は可決しました。(その時の議長は新久太議員)。
同年4月1日、この議決をもとに前市長は、二つの社会福祉法人と財産の「贈与契約」を締結しました。

議会の議決によって、二つの保育所(あわせて約1億2千万円)の財産の所有権が、社会福祉法人桂信会と社会福祉法人幸和会に移転したのです。
しかしこの二つの議案は、虚偽でした。

10年後の2017年(平成29年)に分かった真実
2017年3月議会で市は、市立神在保育所を社会福祉法人いとしま子どもの会に無償譲渡する議案を提案し、議決しました。そのとき、「この契約は雷山保育所と井原保育所の契約と同じやり方だから、問題ない」と言ったのです。
そこで社会福祉法人桂信会と社会福祉法人幸和会の登記簿を調べると、驚きの事実がわかりました。二つの法人はどちらも2007年3月28日、議会が終わった後に設立されていたのです。
つまり前市長は、まだ設立されていない社会福祉法人を契約相手方に記載した虚偽の議案を議会に提案し、議決させ、市の財産を贈与していました。
虚偽の議案と虚偽説明で議員をだまして議決させるとは、まさに詐欺、背任行為です。許せません。

しかし松本前市長の後継者である月形祐二市長は、前市長の不正を引き継ぎ、手本にして深江、長糸、神在と3つの市立保育所をつぎつぎ無償譲渡しました。
その最後の神在保育所を社会福祉法人いとしま子どもの会に無償譲渡するための議案が、こちら。

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社会福祉法人の住所が、すでに市立神在保育所の住所になっています。
議決前、契約前に、神在保育所(市の行政財産)に登記させるという地方自治法違反の議案です。
この契約の仕方が、まさに「雷山保育所、井原保育所の無償譲渡の契約と同じ」だったのです。

しかし、「地方自治法違反の議案だ」「虚偽の議案を議決しても無効だ」と私がどんなに議会で指摘しても、市は「行政手法だ」「契約までに法人を設立すればよい」とデタラメな虚偽答弁を繰り返し、まったく反省しません。

それどころか月形市長は、2017年11月、松本嶺男前市長を、市に多大な貢献をした「功労者」として表彰しました。

虚偽公文書の作成は公務員の重大な犯罪
糸島市役所には、特定の利害関係者の便宜を図るため作成されたとみられる虚偽公文書がたくさん眠っています。
「どうせ市民や議員にはわからない」「職員は誰も告発などしない」と侮っているのでしょうか、名前や住所が虚偽の公文書もあります。
虚偽だと一目でわかる公文書に、たくさんの職員がずらずら印鑑を押しているものもあります。

格差と貧困の深刻化で、多くの市民が苦労しているのに、長年の癒着馴れ合いで市政が歪められ、ぼう大な税金が無駄に使われました。
私は議員として、市の不正を黙認できません。
職員に違法な事務を命じるなど、言語道断です。
よって、今後公文書を開示し、市の不正を告発します。

12月議会の一般質問の録画をアップしました



平成29年4月1日に、月形市長が二丈温泉・きららの湯と共に民間へ無償譲渡した神在保育所。
その事務に不正があると公文書にもとづき、2年以上議会で質問し続けてきました。
今回は、深江保育所と長糸保育所、井原保育所、雷山保育所の無償譲渡について。
結局、二人の市長が行った5つの保育所の無償譲渡は、どれもこれも法令順守の真っ当な事務ではなかったようです。
虚偽公文書が溢れています。

月形祐二市長と元前原市長の契約書
(財産の無償譲渡について)

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2015年4月1日、月形祐二市長は元前原市長の春田整秀氏が理事長を務める社会福祉法人に市立深江保育所を無償譲渡した。上は、そのの契約書。

無償譲渡したのは建物、ピアノ4台など2千点以上の備品で、きちんと財産価値を把握すれば、1億円前後にはなったであろう。
市は「財政難」と言って税の滞納者からはわずかな物品を差し押さえ、時には50円、100円で売って税収を増やしている。
持てるものには与え、持たざる者からは取り上げる。江戸時代の悪代官のようだ。
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左)不動産鑑定もせず、無償譲渡された建物。
右)建物とともに無償譲渡された多数の設備と備品。

春田整秀氏は有名な資産家であり、無償譲渡する必要などまったくなかった。このとき長糸保育所も同時に無償譲渡したので、二つの保育所財産は総額1億円から2億円にもなっただろう。
その無償譲渡に関する議案は2014年12月議会に提案され、議決された。

春田氏は裕福なだけでなく、市役所には元部下の職員がたくさんいる。議会にも仲のいい保守系議員が多数いる。そして月形市長とは同じ保守系の政治家同士、親しい間柄だ。
私はそれをよく知っているから「保育所財産を元市長の法人に無償譲渡する」という説明があれば絶対に反対した。
しかしその説明がなかったために、私は気づかないまま議案に賛成してしまった。痛恨の極みである。

深江保育所と長糸保育所の財産処分の議案を審議したのは、前期の市民福祉常任委員会たった。そのときの会議録がこれだ。

6BBDC373-2B3A-4C28-8224-C9DE892967EC 会議が開かれたのは12月5日。

A3830B80-CF7D-44A0-8CD1-27F8637F8047 議案の説明は1行。質疑をしないまま賛成している。

C4064DA2-51F4-4624-A494-41CDB70785CC 会議録が正しいと委員長の井上健作議員が署名。

何億という財産の無償譲渡に関わる議案が、所管の委員会で全く審議されず可決されていた。
公文書は事務が法令遵守で行われたかを後世に伝えるために必要だ。しかし会議録には、深江保育所の無償譲渡先が元市長の社会福祉法人春陽会という事実はいっさい出てこない。
それは市が説明せず、議会でも議論がされなかった結果である。

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