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告発者の訴えは聴かず「不正はない」と判断

調査対象組織の代表は「党の仲間。元衆議院候補」


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我が家で購読している日本共産党の赤旗日曜版。国の不正を全力で追及している。国政選挙で躍進してほしいと願っているのだが…。


2022年6月、私が共産党前糸島市議の栁明夫氏と後藤こうじ氏を名誉毀損で訴えた損害賠償請求訴訟で、今年8月9日、福岡地裁は私の主張をほぼ全て認める判決をくだしました。前回ブログはコチラをクリック 

③福岡地裁勝利判決~福岡地裁が共産党前市議らに支払い命令


それに対して、前市議らが福岡高裁に控訴していたことがわかりました。想定していたとはいえ、残念です。

内部告発者の声に耳を傾けず、自ら書類を調べず、泊一環境保全組合の当時の代表者(N氏)の相談にのり、「不正は存在しない」というビラを配布した前議員団。

それは日本共産党が掲げる「弱者救済」「不正を正す」党の精神とかけ離れています。なぜそんなことをしたのでしょうか?


「N氏は党の仲間、相談を受けた」と栁前市議が証言

今年4月19日の福岡地裁で証人尋問がおこなわれ、証言台にたったN氏は、組織の約半数を占める入り作(他地区に住む農業者)に日当を支払っていなかったこと、総会の案内をしていなかったことを認めました。

また栁氏は、2019年11月か12月頃、N氏から相談を受けたこと、その中身は、一部の人が日当の支払いについて九州農政局に告発をしていることだったと答え、N氏との関係などについては以下のように証言しました。


原告(伊藤側)弁護士「死んだ人の領収所を書いて問題ないですか。」

被告(栁)「問題がないかどうかと言われれば、それは、適切な話ではないですよね。」

原告(伊藤側)弁護士「組合総会の議事録的なものは見たことがあるんですか。」

被告(栁)「いや、それもないです。」

原告(伊藤側)弁護士「告発者に話を聞いてみようとは思わなかったのですか。」

被告(栁)「思いませんでした。」

原告(伊藤側)弁護士「そもそも、栁さんとNさんとの関係は、いつ頃からどういう関係ですか。長いですか。」

被告(栁)「まあ、長いと言いますか。同じ共産党の仲間ですから、それで、Nさんは2回も衆議院選挙に立候補されていますから、知らないはずはないです。それで、私が糸島に来て11年ですが、同じ糸島にきたということで、それから時々会うような関係になっております。」

原告(伊藤側)弁護士「(ビラを作成するにあたり16人の住民から話を聞いた件について)どういう人のところを回ればいいというのは、あなたなりに考えて選んだんですか。」

被告(栁)「それは、Nさんにも。連れていっていただくのはNさんです。じゃないと、私は全然知り合いがおりませんので。Nさんに相談したら、じゃ、歴代区長さんを回ろうと。それから、役員を今している方、役員されている方を中心に回っていこうと。あとは、Nさんの知っている方。」


N氏は、不正を行った組織の代表者だっただけではありません。「行政にチクったのはお前か?」と告発者の住民に暴言を吐き、「電話に出ろ」「500万円返せ」などのメールを送った当事者です。にもかかわらず、「平和と人権」を何より大切にする共産党が、党員であるN氏の倫理なき数々の言動をまったく問題にしていません。


「支援の会」に内田県委員長とN氏が名前を並べる

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上は、「やなぎ・後藤さんの裁判を支援する会」が発足し、赤旗しんぶん読者に募金を呼びかけたチラシです。連絡先は福岡県委員会(2022年~23発行)。

チラシには、次のように書いてあります。

「糸島市の、ある地域のコミュニティで(多面的機能支払交付金)の使い方に「不正」「犯罪」があったとして、伊藤市議が議会・ブログ・ビラで大騒ぎしました。しかし、やなぎ・後藤市議(当時)が調べたところ、確かに書類の書き方など事務手続きの一部に問題はあったものの、着服や私的流用などの不正はありませんでした。…」

「やなぎ・後藤の両氏の活動は正当な議員の調査と広報であり、これに法外なお金をふっかけて圧力をかけるようなやり方は、議員活動や自由な言論を萎縮させることになりかねません。…」

そして支援の会のメンバーには、内田裕日本共産党福岡県委員長の名前とともに、オレンジのシールを貼っているところに、なんとN氏の名前が載っています。

党指導部が「不正はない」と書けば、全県の党員は信じてどんなビラでも配るでしょう。だからこそ、県党は内容が真実かどうか、徹底的に確かめる責任があるのです。それをしましたか?


県党は告発者の声を聴き真相の究明を

泊一環境保全組合は、国の検査が入ったときの会長はN氏で、市長が任命した行政区長(市の非常勤特別職員)でした。事務局長はT氏で市の会計年度任用職員。市の元幹部で市長の信頼厚き人物でした。二人とも市の職員だったのです。

他の住民組織からも「日当が支払われていない」、「別通帳にお金が貯め込まれている」という声が寄せられています。虚偽報告による不正受給を市が容認してきた疑いがあります。

共産党は、福岡地裁で指摘されたように、まず第一に告発者の声を聴くべきです。この3年間、私と告発者が訴えてきたのは、以下の通りです。

①組合の総会は一度も開かれていなかった。(議事録、決算書は偽造)

②環境美化活動は多面の事業ではない。(地域のボランティア活動)

③農業者は2021年度まで10年以上、水路・泥上げの日当をもらっていなかった。未払いの日当はどうなっているのか?

④受領書と領収書に多くの偽造がある。

控訴した以上、これらの訴えが事実かどうかを、県党はしっかり確かめるべきです。


2021年12月末 糸島市議選の1か月前に発行された前市議団のビラ

「泊一環境保全組合に不正はない。農業地域の困難に背を向け、存在しない不正を言い立てる伊藤千代子議員の中傷にこたえる」と書いてある。

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多面的機能支払交付金 関連ブログ リンク⇩

①私が前党議員団を訴えた裁判について 2024年4月14日

②私が共産党前市議団を訴えた裁判について 2024年4月28日

③福岡地裁勝利判決~福岡地裁が共産党前市議らに支払い命令

〇九州農政局へ「亡くなった人の領収書があってもいいのか?」 2024年4月13日

〇証人尋問~「迷惑はかけない」と母は領収書を書かされた

〇元会長が日当の未払いを認める 2024年8月8日

〇告発者が訴えられた裁判〜お咎めしない約束 2023年10月22日

〇私(伊藤千代子)が訴えられた裁判の争点


違法貸付は松本前市長の官製談合に始まった 

判決は今年11月13日



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森林公園樋の口ハイランド玄関


※前回8月11日ブログの名誉毀損裁判の成り行きをお聞きになる方が多いのですが、まだわかりません。しばらくお待ちください。

嘘とヤラセが蔓延の糸島市。10年も20年も…。


※関連で無償譲渡関係のブログも入っています

〇「伊藤議員のブログ削除を…」前市長が糸島警察署に相談したが取り下げる 2018年8月20日〇官製談合の果ての違法貸付でばく大な損害 2019年9月19日

1)前代未聞の詐欺市役所

2)警察の捜査中に不正を実行

3)不正に奪われた森林公園とキャンプ場

4)市長にしかできない犯罪

5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡

6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造

29)「きさま黙れ!共産党がぁ」

30)不正に関与した人が政治倫理審査会副会長

31)保護司会会長も関与した「市役所ぐるみの不正」2024年1月26日

32)議決と違う契約書でいいのですか?

33)裁判所から呼び出し~いよいよ始まる森林公園違法貸付裁判

34)森林公園樋の口ハイランド住民訴訟その①

35)市長が結んだ契約書にも虚偽記載~森林公園訴訟②

36)2億7千400万円の施設を年間11万円で20年間貸し付け 森林公園訴訟③ 2024年4月23日

37)森林公園違法貸付裁判が結審 森林公園訴訟④


判決~文書偽造罪は犯罪に当たる行為。原告(伊藤千代子)が議会で追及するに足りる十分な根拠はあった。

 

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今月8月9日、私が多面的機能支払交付金をめぐり、日本共産党の前糸島市議団を名誉毀損で訴えた裁判で、福岡地裁は私の主張をほぼ全面的に認め、被告らに連帯して110万円を支払うよう命じる判決を下しました。

2021年12月21日、市議会議員選挙の約1カ月前、日本共産党のY議員とG議員は「泊一環境保全組合に不正はない。農業地域の困難に背を向け、存在しない「不正」を言い立てる伊藤千代子議員の中傷にこたえる」と題するビラを発行し、配布しました。⬇︎


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このビラには、「伊藤議員が問題にしている住民組織・泊一環境保全組合には、犯罪に問われる不正行為はありません。」、「不正の事実はないとの確証を得ています。」、「伊藤議員の主張は、事実に基づかない誹謗中傷の類です。」、「ありもしない不正追及ばかり行うことは議員としての在り方が問われます。伊藤議員は事実をよく確かめ、市民や地域を傷つけた責任を明確にするべきです。」などと書かれていました。

私は、徹底的な調査と告発住民らへの聞き取りによって、領収書の偽造や決算書の偽造があること等を把握し、議会で取り上げたのです。

このビラは、私の名誉を棄損するだけでなく、告発者の名誉も棄損し、多面的機能支払交付金に係る不正を隠ぺいするものです。

そこで私は、2022年6月16日、福岡地裁に提訴しました。


今年4月19日に行なわれた証人尋問では、Y議員とN元会長が証言台に立ち、重要な事実が明らかになりました。

まず、N元会長は、水路の泥上げ、草刈りなどの活動(出方)に参加した農業者に、2019年度まで10年以上も、日当をきちんと支払っていいなかったことを認めました。

次にY議員は、九州農政局に内部告発があった当時から、N元会長の相談に乗っていたことや、N元会長の紹介した人たちからしか聞き取りをしていなかったことも明らかになりました。


8月9日の地裁判決は、「ビラを読んだ一般の読者に、原告(伊藤千代子)の議員としての活動が不当なもので、市議会議員としてふさわしくない人物であるといった印象を与えるから、原告の社会的評価を低下させることは明らかである。」として、被告らの「単なる政治家の意見表明」との主張を退けました。

また、私の選挙区内でビラを1000枚から1500枚配布したのは「少なくない枚数」であり、市議会議員としての評価が低下したのは明らか。「名誉棄損に該当し違法」と断定しました。

 

判決文には、領収書は、「その性質上、その名義人の承諾を得ずに他人が代筆することが許容されている文書とは言えない」と明確に書かれています。

また領収書の作成にあたって、泊一環境保全組合が、本人の承諾を得ることなく代筆を行った行為は、「文書偽造罪といった犯罪にも当たる可能性のある行為であり、少なくとも原告(伊藤)がこれを糸島市議会で追及するに足りる十分な根拠はあったというべきである。」と述べています。


また判決は、被告らが領収書の偽造を訴えている当事者本人から聞き取りをすることなくビラを発行し、配布したのは、「必要な調査を尽くしたとは言えない」として、被告らの真実相当性の主張を退け、精神的損害に対する慰謝料額を100万円、弁護士費用を10万円としました。

 被告らが判決から2週間以内に控訴しなければ、この判決が確定します。


共産党らしく公平な立場で本件交付金問題の調査・解決を!

このビラを泊一行政区に配布したのは、Y前議員の熱心な支援者である泊一環境保全組合のN元会長本人です。

Y前議員は、九州農政局の検査があった2020年2~3月頃よりN元会長の相談にのって活動していながら、公正な立場を装って「泊一環境保全組合に不正はない」とのビラを配布し、22年1月の市議選では「不正の不の字もない」と演説して回りました。

またY前議員が、N元会長に頼まれ、告発者の依頼人弁護士に口利きしたことで、告発者らはN元会長に裁判に訴えられ、いま最高裁でその審理が続いています。(ブログ「告発者が訴えられた裁判」参照)。

Y前議員が自民系議員らとともに「泊一環境保全組合に不正はない」と主張したことで、勇気をもって告発した住民の方たちは、深く傷つき苦しめられています。


日本共産党は、戦争に命がけで反対し、平和と民主主義を愛する立場で不正を憎むもっともクリーンな政党です。

共産党らしく公平・公正な立場でこの問題を全党上げて調査し、解決へ向けて力を尽くすべきです。

これは、地区委員会や県委員会だけでなく、党中央に対して申し上げています。




参考資料

2020年度に九州農政局の検査を受けた泊一環境保全組合は、386ページの書類を市に提出し、市はそれを県、国に提出した。しかし、私が調べた書類はどれもこれも虚偽だらけだった。その一部を紹介する。


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上は一人暮らしの90代女性がやってもいない「水路泥上げ、ため池草刈」などの環境美化活動をして1万6千円を受け取った領収書。



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上は他地区に転居後も環境美化活動に参加していたことにされた偽領収書。署名は他人が勝手に書いた。すでに死去した人の領収書まで作成されていたことも判明した。



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上左はシニアクラブ会員が環境美化をしてひとり2千円の日当を受け取ったという偽の受領書。この日に環境美化は行われていない。右はシニアが環境美化に参加して8千円を受け取った偽領収書。実際には支払われていない。



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上は小学生の子どもが環境美化で、農道やため池の草刈り、水路の泥上げをしてひとり4千円の日当を受け取ったという偽の受領書。子どもは作業に参加していない。



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上は消防団員が環境美化活動で泥上げしてひとり1回4千円、合計8千円の日当を受け取ったという偽の受領書。環境美化は無報酬のボランティア活動。



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左の決算書は市に提出したもの。右の決算書は住民に配布したもの。同じ年度の決算書が複数作成されている。



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組合は総会を開いていなかったが、2020年の九州農政局の検査後、偽の委任状や偽の受付簿、偽の総会議事録、偽の事業報告書、偽の決算書等を5年分作成して市に提出した。



環境美化活動は農業とは関係のないボランティア活動

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市道の清掃

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市道・県道の清掃

組合は何年にもわたり、環境美化活動を「農地維持活動」、あるいは「景観形成活動」とごまかして多面的機能支払交付金を受給してきた。



下はN元会長が2020年2月、九州農政局の検査後、内部告発者に送ったメール。月形市長は、自分が任命した非常勤特別職の行政区長が、「行政にチクったのはお前か?」と告発者の住民を責めたてたにもかかわらず、一連のパワーハラスメントを放置している。

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関連ブログ

〇告発者が訴えられた裁判〜お咎めしない約束 2023年10月22日

〇私が前党議員団を訴えた裁判について ① 2024年4月14日

〇私が共産党前市議団を訴えた裁判について② 2024年4月28日

〇九州農政局へ「亡くなった人の領収書があってもいいのか?」 2024年4月13日

〇元会長が日当の未払いを認める 2024年8月8日

〇森林公園違法貸付裁判が結審 2024年7月31日


~多面的機能支払交付金~

農業者への日当未払いを市が放置


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2022年12月議会で市は「問題ない。事務は適切」と答弁。写真は馬場貢副市長。


組合の元会長が農業者への「日当未払い」を裁判で認める

今年の2024年4月19日、私がある政党の前市議ふたりを名誉棄損で訴えた裁判の証人尋問が福岡地裁で行われ、泊一環境保全組合の元会長が証人として出廷しました。

元会長は「令和元年より前に、活動した入り作農家に日当を払っていたか?」との質問に「払っておりません」と証言しました。

市はこの間、農業者への日当について「領収書があるから問題ない」と答弁してきましたが、領収書を市に提出した本人が「支払っていなかった」と認めたのです。

死んだ人の領収書を偽造し、転居した人に日当を支払ったという領収書を偽造し、90代の高齢女性に毎年の泥上げに参加したというウソの領収書を書かせ、総会の議事録や決算書を偽造し、実にさまざまな不正が明るみになってきた泊一環境保全組合。

そのうえ、農業者が田植え前の6月と稲刈り後の10月に共同で行っている農地維持活動(いわゆる出方)に、平成20~令和元年度まで10年以上も払うべき作業日当をきちんと支払っていなかったことが明白になりました。

「問題ない」「適切」と答弁してきた馬場貢副市長ら市幹部の責任は重大です。


 市「確認のしようがない」2024年6月議会

いとう~今年4月、泊一環境保全組合の元会長は、令和元年度まで入作に総会の案内をしていなかったと公の場で認めたが、市は知っていたか。

市~総会の案内は組織の事務の範囲内である。市は把握していない。

いとう~元会長は、組合が平成19年度から令和元年度まで入作に出方の日当を払っていなかったと裁判で認める証言をしたが、知っていたか。

市~支払いは領収書等で確認したが、入作に支払われたかは確認していない。

いとう~九州農政局は、農区長の領収書はあるが農区長から個々人に支払われた確認ができないと言った。なぜ領収証があるのか。

市~入作の領収書があるとは言っていない。

いとう~泊の農業者でも令和元年度まで出方の日当をもらっていないという人たちがいる。どうするのか。

市~金額と出納簿の確認をする以外確認のしようはない。その人が活動組織に話をされるべきである。


議会が「日当未払い」の質問を妨害

2022年12月議会で、私が農業者に日当が支払われていないという大事な質問をしたときも、議会は質問を妨害しました。 

◯いとう~令和元年度の金銭出納簿には、84万8,000円を支出したとある。活動日と参加した人数、1人当たりの日当は幾らですか。

◯農地政策課長~活動日は6月2日と10月6日で、活動内容は水路の泥上げ、路肩、のり面の草刈り、ため池の草刈り、ため池の泥上げ、参加人数は延べ106人です。

◯いとう~このお金をもらっていないと言う農業者が複数いる。84万8,000円を参加した構成員に払った証拠の領収書は出ていますか。

◯農地政策課長~はい、確認しております。

◯いとう~もらっていない人たちの領収書までが出ていることになる。平成30年度は45万6,000円を支出したとある。活動日と支払人数、支払方法はどうなっていますか。

◯農地政策課長~活動日は6月3日、参加人数57人。10月7日、57人である。

◯いとう~平成30年度に関しても日当はもらっていないと複数の農業者が言っている。これに関しても領収書は出ていますか。

◯農地政策課長~出ているものと考えております。

◯いとう~私が調べたところ、国が令和2年に検査をした。あの検査があるまで10年間、組合は農業者に一度も日当を払っていなかった、お金はもらったことがなかったとお聞きしました。

入り作の農業者は、作業に出ないと8,000円の出不足金を取られるが、日当が出るとは知らなかったと言います。

平成20年度から令和元年度まで、農業者に支払うべき日当を私が計算すると総額1,000万円ぐらいになるが、このお金は一体どこに行ったのかと思います。

本当にこの組織が農業者に日当を払ってきたかどうか、確認すべきではないですか。

◯農地政策課長~領収書で確認をさせていただいておりますので、以後の確認については必要ないと思っております。

◯農林水産部長~反問権の行使をよろしいですか。

◯堀田勉議長~溝口和也農林水産部長、反問権、どうぞ。

◯農林水産部長~先ほど伊藤議員から8,000円の出不足金を徴収されておるというお話があった。入り作の農家以外、事実確認をどうやってされたか。それが多面の取組であったという事実確認をどうされたかお答えいただきたい。

◯堀田勉議長~伊藤議員。

◯いとう~多面の交付金で泥上げしたと出ているでしょう。出なかったら8,000円のお金を農区に払っているそうですよ。(発言する者あり)ちょっと静かにしてください。(発言する者あり)本当に何で質問を邪魔するの、徳安議員、あなたは。…

◯堀田勉議長~傍聴席は静かにお願いします。

◯いとう~大事な質問には答えない。農家の方たちが(お金を)もらっていないのは重大な問題でしょう。それに関しては調べない。領収書を見たら分かるからと。そういう答弁をしながら、どういうことですか。

◯議長(堀田 勉)~伊藤議員に申し上げます。溝口部長の反問権はその根拠をお示しくださいという反問権です。

◯いとう~だから、農家の方たちがそう言っているんですよ。あなた方は農業者の方たちに支払うべきお金が払われていない重大なことを調べるべきじゃないですか。それをほったらかして、どうしてそのような答弁になるんですか、議長!

◯堀田勉議長~波多江議員。

◯波多江貴士議員~先ほどより伊藤議員の質問は、市の所管一般事務の範囲を超えているものと思われます。議長におかれましては注意をしていただきますようよろしくお願いいたします。

◯議長(堀田 勉)~ただいまの波多江議員の議事進行についてでございます。暫時休憩をいたします。

(午後1時28分 休憩)

(午後2時36分 再開)

◯議長(堀田 勉)~会議を再開いたします。この件については、これで終わります。伊藤議員。質問を変えて発言をお願いします。

 

暫時休憩の間、私は、議会運営委員会(重富委員長)に呼ばれ、堀田議長、井上健作副議長らから、しつこく「出不足金の根拠を示せ」と迫られました。彼らは、泊一環境保全組合の農業者への日当未払い問題をうやむやにするために、暫時休憩で話をすり替えたのです。

糸島市の多面的機能支払交付金の予算は、年間1億5千万円もあります。すべて税金です。私の質問が「一般事務の範囲を超えている」という発言は大間違いです。


ふたたび九州農政局へ

今年7月19日、私は告発した住民らといっしょに熊本市にある九州農政局まで、糸島市の交付金事務の実態がいかにひどいかを訴えてきました。みんなで多面的機能支払推進室長と補佐の方に2時間にわたり、熱心に現状を訴えました。

日当のお金が支払われていないという事実があるのに、行政として対応せず放置している市は、重大な不正を故意に見逃しているのと同じです。1日も早く正常な交付金事業にしなければ、違法行為と税金の無駄づかいが永遠に続きます。



2022年12月議会の報告を載せたちよ便り31号

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2023年9月議会の報告を載せたちよ便り35号

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23年9月議会の報告を載せた市議会便りから

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暮らし アンダーパス 原発 交通 福祉 食と農… 


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2023年12月18日、旧庁舎の議場で。24年1月1日、新庁舎に移転するまで、私はここで25年間一般質問をしました。


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以下略。101回の質問を行ない、そのごく一部をご紹介しました。議員になりたての頃は子どもが小学生だったので、学校給食の充実や学校の老朽校舎の改善を熱心にを取り上げました。市の腐敗がひどいので、合併後はその調査に追われました。クリーンな市政でないと、有力者に忖度した税金の無駄づかいが多く、市民生活に回すお金が減ってしまいます。


森林公園樋の口ハイランド違法貸付裁判が結審


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糸島市の事業について、私が関わっている裁判がいま4件進行中です。そのうち、私が月形祐二市長を訴えた住民訴訟が7月31日に結審し、判決言い渡しが11月13日に決まりました。


なぜ裁判したか? 2億7400万円で建設した森林公園(樋の口ハイランド)を、去年3月、年間11万円という格安料金でフォレストアドベンチャーに10年間貸し付ける契約を、市長が議会の議決をせずに結んだため、地方自治法96条第6項違反であり無効と訴えたのです。

元々はあの詐欺師の松本嶺男前市長が、仲良し議員に頼まれ、2012年2月に谷口俊弘副市長や部長らに官製談合をやらせて、存在しない会社を「株式会社」と偽り、財産を無償貸付する議案を作成し、議会で議決したのが発端です。

詳しくは下の過去ブログ参照。⇩

31)保護司会会長も関与した「市役所ぐるみの不正」2024年1月26日


証拠は伊藤が74号 市が7号まで

市が裁判に出した公文書は内容虚偽

わたしが提出した証拠は74号まで。それがコチラ。

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それに対して市が出してきた証拠はわずか7号まで。そのうえ証拠の7号に書かれたパシフィックネットワークの住所が、またまた登記と違ってました。それがコチラ。

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会社の住所が東京都渋谷区になっていますが、本当は神奈川県茅ケ崎市が正解。会社は1年も前に引っ越しているのに、引っ越す前の住所で公文書を作成したのです。

あなたが市から何か許可をもらうとき、転居前の住所で書かれた書類が有効ですか? デタラメなんですよ、糸島市は。

でも、契約書を含め、市がそんな書類ばかり作っているのには訳があるのです。市民や社会に知られたくない忌まわしい秘密が。

とにかく、随意契約の正当性を主張するため、市が証拠として裁判に出した公文書は内容虚偽。万事この調子でした。


市長、議長は法廷で説明責任を果たすべき

そこで、嘘をつくと偽証罪に問われる法廷に月形市長や堀田議長、契約相手方の社長らを呼び出して証人尋問をしたいと思い、申立書を提出しました。

しかし裁判長が「原告(伊藤)から証拠申出書と文書送付嘱託申立書が出ているが、被告はどうしますか?」と聞くと、

市の弁護士「必要ないと考えます」

裁判長「必要ないということにします…」(よく聞こえなかった)

いとう「ですが裁判長。この1年の裁判で、市は説明も不十分。証拠もほとんど出さないままで真実がわからず裁判が終わりそうです。なぜタダ同然で営利企業に市の財産を貸し付けるのか?証人尋問が必要と思いますが…」

と粘ったが、今回は市長たちの証人尋問はやらないことになった。すごく残念。

もし実現したら、大変な騒ぎになること間違いなしだったのに。


私が法廷に呼ぶよう申し出たのは、内容虚偽の契約を結んだ月形市長、ヤラセの事業者選定に関わった元副市長(現行政区長、現シルバー人材センター監査役)、担当課長(現保護司会会長)、ボロ儲けしている契約相手方社長、それに2012年にフォレストアドベンチャーへの無償貸付に大賛成した堀田議長の5人。

もしこの人たちの証人尋問が実現したら、傍聴席は超満員になったでしょう。大ニュースになって、糸島市の異常な官製談合の実態とズサンな行政事務が明るみになるいいチャンスだったのに!


そのうえ会社の固定資産税を免除している様子

それに市は、森林公園の中にパシフィックネットワークが建設した建物の固定資産税及び、4千万円のアスレチック施設の償却資産税をどうも徴収していない様子。

納税証明書を出せと何度も求めたのに「必要ない」と出しませんでした。


少しでも真っ当な法令遵守の市政にしたいと提訴し、膨大な時間とエネルギーを使った1年でした。11月13日の福岡地裁の判決が楽しみです。


あと3件の裁判は、多面的機能支払交付金に関するものです。それについては、8月9日に判決があるので、その後に報告します。

税金の無駄遣いを正せば、市民や子どもたちのために良いことがたくさんできます。(いとうちよこ)


市の財産が次々食い物に!

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2018年1月1日付ちよ便り11号。


財産の無償貸付で違法行為

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2018年10月ちよ便り15号。


関連ブログ

〇2億7千万円の施設を年間11万円で20年間貸し付け③ 2024年4月23日

〇市長が結んだ契約書にも虚偽記載~森林公園訴訟②

〇森林公園樋の口ハイランド住民訴訟その①

〇裁判所から呼び出し~いよいよ始まる森林公園違法貸付裁判

〇前代未聞の詐欺市役所

4)市と議会がグルの官製談合天国~市長が違法行為の先頭を走る

5)エセ議会~市長のために不正を隠ぺいするところ