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「きららの湯」が市に返還へ


無償譲渡の契約は解除し市が責任を持つべきだ

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昨日の西日本新聞によると、糸島市は、市が2017年無償譲渡して民営化された後、昨年11月から休業している温泉施設「二丈温泉きららの湯」について、再譲渡する方針を明らかにした。

この件では、私が昨年12月議会で一般質問したのであるが、それが上の写真(市議会だより本年3月号)。

市は、譲渡先の日食システムと贈与契約を解除し、7月1日付で施設を返還するよう求めているという。

きららの湯は、旧二丈町が総事業費8億3千万円で建設したが、2017年に給食事業を行う日食システムに無償譲渡したのである。社長の松本氏は、月形市長や堀田議長と長年のお友達という関係にあった。

当時、無償譲渡に反対した議員は私だけになったが、大賛成した議員の方々は、今の事態をどう考えているのだろうか。

これまで市は、市民に役立っている施設を次々「民営化」してきた。それも利権がらみの無償譲渡や無償貸付で。その失敗による損害は計り知れない。


※6月議会の準備や裁判関連の用事で忙殺されていました。ちよ便り33号も近々発行します。ご支援よろしくお願いいたします。伊藤千代子


きららの湯をタダでやるな!関連ブログ

19年4月21日 井上健作議員「現地調査はしていない」

19年4月25日 月形市長「市民の声は聴いていない」

19年4月27日 堀田勉議員「よう応募してくれた」

19年4月27日 谷口副市長「責任を問われるようなことはない」

19年11月2日 採決時の質疑 伊藤「談合じゃないのか?」

20年8月2日 みんな友達

20年11月1日 きららの湯は環境技研にやるつもりだったのか?

21年3月1日 会社はどこにある?

21年3月5日 設立1年の会社に声かけ

22年11月3日 きららの湯が休業に


5916C448-4F37-45FE-B17E-3A66C3907962 ちよ便り32号より。



ちよ便り32号 ブラック市役所を正そう!


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毎回毎回、ここまでひどい市役所が他にあるかしら?と思いつつ書いています。

税金や市民のための施設を何と思っているのでしょうか?

私物化が当たり前のような糸島市です。

実態が知られていないから平気なのでしょう。書きたりないところは今後ブログで補足します。

きららの湯については令和4年12月議会の質問から。


読みやすく分割。表面

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裏面

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二丈温泉きららの湯が11月11日より休業


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上左は、市民からメールで送られてきた写真。二丈温泉きららの湯を11月11日で休業するとの張り紙。右は、市が民間会社に無償譲渡した当時の「二丈温泉きららの湯」。写真は、クリックすれば拡大できます。


無償譲渡から5年で休業とは…

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上は、2017年(平成29年)11月15日号の広報いとしま。

2017年4月1日、月形祐二市長は(株)日食システムと、市の健康づくりセンターきららの湯を無償で譲渡する契約を結びました。

契約相手方は、当時きららの湯の施設内で食堂を始めてわずか2年という会社で、社長は月形市長や松本前市長、議員たちの古くからのお友達でした。

民間におよそ10億円の税金で建設した温泉と備品数千点、温泉の権利をタダでやるとはどういうことか?許せないと、糸島市長を相手に今も住民訴訟が続いています。

写真を送ってくださった方は、「市は『施設を無償譲渡しても10年間は経営してもらうから心配ない』と言っていたのに、5年で休業とは約束違反です。突然のことでどうしたらいいのか…」と困惑していました。

無償譲渡を決定した当時を簡単に振り返ります。


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議会での議決の結果。当時、無償譲渡に反対したのは、伊藤千代子(無)、三嶋栄幸(無)、栁明夫(共)、藤井芳広(無)の4議員でした。他はみんなもろ手を挙げて賛成しました。

とくに積極的に賛成の質疑、あるいは討論をしたのは、堀田勉議員(現議長・自民)、井上健作議員(現副議長:自民)と徳安建成議員(立民)、笹栗純夫議員(公明)でした。

審査した委員会は、市民福祉委員会で、井上健作議員(自)が委員長。松月よし子議員(自)が副委員長、徳安建成議員(立民)、浦伊三次議員(自)、三嶋俊蔵議員(自)、黒田公二議員(公明)が委員で、全員大賛成でした。…(自)は無所属で立候補しているが自民党員。

この事務は、谷口俊弘副市長と馬場貢健康増進部長が推進しました。(当時)


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2016年9月議会で、私は反対の立場で一般質問しました。しかし、当時の谷口一成議長(自)が「市民福祉委員会で審査している。この議案についての一般質問は遠慮していただきたい」と質問を認めず、さんざん妨害しました。



市民のみなさんんへ

市が行った民営化は失敗に終わりました。市民の健康を維持するための大切な健康づくりセンターををタダで処分してしまった糸島市。その乱暴な市政のお粗末さが、またひとつ浮き彫りになりました。今後、きららの湯については、まとめてシリーズでお伝えします。

市民不在。それがアンダーパス、運動公園などをはじめ、市のすべての事務に共通するところです。

黙っていては、政治はよくなりません。おかしいことには「おかしい」と声をあげていきましょう。

7月から裁判に3つも関わっていて非常に忙しく、ブログを更新する余裕がありませんでした。ようやく9月議会ニュース「ちよ便り30号」を印刷に出しました。市民生活を守るため、不正にまみれた糸島市政をごいっしょに正していきましょう。

これから随時、アップしていきますので、よろしくお願いいたします。


下~2016年4月号のちよ便り2号~アーカイブより

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「きららの湯」の住民訴訟、控訴へ!
地裁が「無償譲渡は違法」の原告請求を棄却


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不当判決の旗を掲げる住民側の弁護士。

昨日、「きららの湯をただでやるな」の裁判の判決が福岡地裁であり、徳地淳裁判長は、「無償譲渡を行う理由について、市議会で具体的な審議が行われていて違法無効とするべき過失があるとは言えない」として、原告住民側の請求を棄却しました。

この裁判は、月形祐二市長が2017年4月1日、9億円で建設した「二丈温泉きららの湯」を、設立2年の食堂経営者に無償譲渡したことについて、原告住民が「違法かつ無効」と市に返還請求するようもとめていたもの。

市民感覚とかけ離れたこの判決に傍聴席は唖然。
「何億円もの財産をタダでやったのが、市長の裁量なんだって」
「議会が議決したらいいんだって…」
議決の力を思い知らされますね。多数決で何でもできる。すごいです。
今頃、市と賛成した議員のみなさん、大喜びでしょうね。
でも原告側はさっそく控訴する決定をしました。
裁判所の役割は、住民の権利を守り、権力の乱用を防止すること。
日本中の世界中の良識あるみなさん、原告住民をぜひ応援してください。

高裁、最高裁と上に行けば行くほど、糸島市のやったことが日本中で注目されるでしょう。
癒着なれ合いのずぶずぶの関係が利権絡みの無償譲渡の背景にある。それがいつか必ず断罪される日がくる。私はそう信じています。

きららの湯の無償譲渡に関する年表
2003年 きららの湯本館完成 8億3100万円
2009年 きららの湯別館完成   7000万円
2010年 前原市と二丈町、志摩町が合併し、糸島市が誕生。
2012年6月議会 井上健作議員が「民間が有効活用を期待している」と述べ、谷口俊弘副市長が「民間委託も含めて検討する」と答弁。
2014年 (株)日食システム設立。きららの湯で食堂を始める。
2016年9月議会 きららの湯を日食システムに無償譲渡する議案を市民福祉常任委員会で審査、採択。(委員長は井上健作議員)。
本会議で議決。
2017年4月1日 月形祐二市長が日食システムと無償譲渡の契約を結ぶ。

2012年6月議会
松本嶺男前市長に井上健作議員が、築9年のきららの湯本館について「老朽化してきた」「民間活用を」と提案したのが無償譲渡に繋がりました。(このとき新館はまだ築3年!)。
そのわずか3カ月前の議会で、前市長は卑劣なヤラセの事業者選定をして特定の利害関係者の便宜を図り、なんと虚偽の決定書と無償貸付の議案を捏造して、あっと驚く詐欺の手本を見せつけました。(それを議会が議決!)。
このとき松本市長に命令されヤラセを実行した谷口俊弘副市長と洞部長が、月形市長の元できららの湯無償譲渡の業者選定を主導しました。信用できるわけがありません。(役職は当時)。
前市長の詐欺の手口は、忠実な部下たちによって現市政に引き継がれたと言えます。

糸島市政の闇
市役所を舞台にした市民と社会を欺く卑劣な不正の手口を具体的にみてみましょう。市役所になぜ虚偽公文書があふれているのか、その理由が少しはおわかりいただけると思います。
コロナ禍で多くの市民が苦しんでいる時だからこそ、市民、弱者の側に立った政治が求められています。これ以上、市と議会の暴走を許すことはできません。


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2017年7月発行のちよ便り9号

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2017年1月号のちよ便り6号

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2016年10月号のちよ便り4号

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2016年4月号のちよ便り2号

設立1年の会社に「きららの湯を経営しないか?」と市が声かけ

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2016年11月の広報いとしまには「きららの湯を民営化する会社」の住所を前原駅南一丁目26番1号と書いていました。上の写真。しかし2017年(平成29年)4月1日に月形市長が結んだ無償譲渡の契約書には前原駅南一丁目26番11号と書いてありました。

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広報いとしまの住所は正しくなかったのです。どおりで市民がいくら会社を探しても見つからなかったはずです。市はなぜ会社の住所をごまかしたのでしょうか。グーグルで検索すると、日食システムの本当の所在地はここです。✖️印は広報に書いてあった会社の住所
  
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会社は、社長の自宅にあったのです。
平成28年(2016年)当時、私が「前原駅南にこんな会社はみあたらない。看板もない。信用できない」と言ったら、ある議員が「家に会社があることもある」と言いました。
知っていたのですね。健康福祉センターきららの湯を4~5億円の財産価値のある施設を無償譲渡する会社が、社長の自宅にあることを。
これは会社の登記事項証明書です。

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設立年月日は 平成26年6月2日となっています
馬場貢健康づくり部長が、きららの湯の民営化と無償譲渡の計画について議会で説明したのは、平成28年の3月議会。そのとき日食システムは、まだ設立1年8カ月だったのです。
平成28年4月13日、建設産業委員会に健康づくり部が来て、「きららの湯を無償譲渡するから経営してみないか?と市内の業者に声かけした」と言いました。
私が「どこの会社に声かけしたのか?」と訊くと、「平成のワンツースイミング、元気俱楽部、Bドロップ、まむし湯、志摩の湯、日食システムの6社」と答えました。
なんとまあ、自宅に会社をつくってわずか1年の、きららの湯で食堂を経営しはじめたばかりの日食システムの社長に「健康づくりセンターを運営しないか、タダで温泉をやるよ」と声かけしていたのです。常軌を逸しています。

上の登記簿で会社の目的をご覧ください。
  1,飲食店の経営
  2,物流に関する業務
  3,人材派遣業
  4,食品の製造、卸売及び小売業、
  5,食品配送業
  6,給食サービス業
  7,前各号に附帯又は関連する一切の事業

温泉経営とか、プール経営とか、どこにもありませんね。健康づくりセンターの運営はまったくのど素人、専門外だったのです。にもかかわらず市の執行部は、日食システムがきららの湯の移譲先に応募できるよう、応募要項を作成しました。会社の設立年月日や会社の実績、専門性、経営能力、いっさい関係なしに。

議会が行政と一体となり、何でも「賛成!賛成!」で議決すれば、どんな異常なこともまかり通ります。
そういえば、キャンプ場と森林公園を10年間タダで貸すと契約したフォレストアドベンチャーのときは、「急いで会社をつくれ。公園をタダで貸してやる」というデタラメなことをしました。当時、谷口俊弘副市長と洞孝文農林水産部長が市長命令でヤラセの指定管理者選考会を実行し、虚偽の貸付議案を捏造して特定の利害関係者の便宜を図ったのです。本当にたいした市役所です。まさに不正のお手本。今も市に多大な損害を与えています。

【注1】馬場貢健康づくり部長は、2016年(平成28年)4月1日企画部長に就任し、雷山運動公園整備事業の事業者選定に関わる。2020年3月、(株)へいせいらグループ企業によって予定価格の99.99%で運動公園事業が決定。(契約金額57億6957万円)。2020年3月末退職。

【注2】参考ブログ
みんな友達
よう応募してくれた
谷口副市長答弁
月形市長答弁
現地調査はしていない
結審について
予定価格99.99%の雷山運動公園整備事業

きららの湯を無償譲渡した会社はどこにある?
~会社はどこに?③


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2016年11月15日号の広報いとしま

犬の散歩をしていたら市民の方から「伊藤さん、きららの湯をタダでやった会社って、どこにあるとな?」
と訊かれました。
4年前、市が健康福祉センターをどっかの会社に無償譲渡したと聞いて腹が立ち、どんな会社かグーグルで検索したが、わからなかったというのです。
「あの住所に、会社らしい建物はないよ」
「会社の住所はどうして知りましたか?」と訊くと、
「市の広報に載っとったよ。民営化するお知らせが載ったときの広報に」

すっかり忘れていました。
糸島市が「健康福祉センターきららの湯」を民営化すると市民に知らせたのは、2016(平成28)年11月15日号の「広報いとしま」でした。(上の写真)
右上に、小さく小さく会社の名前と住所、代表取締役社長の名前が書いてあります。
拡大してみましょう。

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【移譲先】日食システム株式会社(前原駅南一丁目26番1号)代表取締役 松本謙二
とあります。
「検索しても会社らしいものはなかった」というのはどういうことでしょう?
グーグルマップで検索してみました。

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確かに会社のように見えません。
おや、ここは市役所のすぐそばで、職員駐車場への通り道です。線路のすぐ脇。
さっそく今日、現地に行ってみました。
これがその前原駅南一丁目26番1号の写真です。住居表示ですぐわかりました。

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ええっ!これがきららの湯を無償譲渡した会社ですか?
本当に?
嘘でしょう?
市の大事な健康福祉センターを民営化してその運営を任せると決めた会社ですよ。
それも4~5億円相当の財産すべてをタダであげる契約をした会社です。
「前原駅南一丁目26番1号」と広報に書いてあったけど、偽りなくここですか?

また広報にウソを書いて10万市民を騙したのではありませんか?
間違いだったら4年の間に訂正したはずです。
でも訂正していませんね。
市が契約業者の住所を隠したりごまかしたりするのは、絶対にあってはならないことです。
ばく大な財産の無償譲渡という、透明性や公平性、法令順守がいっそう求められる事務においては、なおさらです。
市は何かを隠しています。

コロナ禍でお金がなく、おにぎりひとつ買うのが大変で、あごらのフードバンクに食料を求めてこられる市民が今年は増えているそうです。
まともな税金の使い道をしないと、市民は救われません。
それにしても、きららの湯を無償譲渡した会社はどこにあるのか?…

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2017年ちよ便り1月号より

きららの湯をただでやるな!の裁判が結審 判決は4月28日

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無償譲渡された健康づくり施設「二丈温泉きららの湯」。多いときには年間16万人が訪れる人気施設だった。

昨日、きららの湯をただでやるな!の裁判が福岡地裁で結審しました。
判決は来年の4月28日水曜日、午後1時10分です。
裁判の最後で「平成29年4月1日、被告糸島市長は、行政財産である「二丈温泉きららの湯」を、一民間企業である日食システム株式会社に対し、無償で譲渡するという愚行に及びました」という原告側弁護士の声が法廷に響き渡りました。
市を断罪する良い判決がくだされることを願っています。

尋問について

約2時間の証人尋問について、メモしたノートと記憶をたどって感想を述べておきます。
午後1時半からの尋問は、陳述書を提出した健康増進部健康づくり課長に対して行われました。
陳述書とはこれです。

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「5年間は利用料の値上げをしないという契約で無償譲渡したのに、なぜ市は会社の値上げを認めたのか?」500円を660円に。
それについて決定に至った経過の公文書が何もないから、現課長が「記憶をたどって」書いたというのがこの陳述書です。
公務でありながら、説明責任を果たすための公文書=議事録を市は作成していないのです。
さてここに書かれている二つの会議。
令和元年8月上旬頃の日食システムとの協議と、令和元年8月28日9時からの三役会議(市長、副市長、教育長)は、重要な案件の会議と言いながら会議録がないのです。
本当に会議はあったのでしょうか? 教育長が出席というのも変です。
課長は令和2年の4月にこの役職に就いたので、これらの会議に出ていません。彼はいったい何の記憶に基づいて書いたのでしょうか。それは前任者の課長からの又聞きでした。(前任者は退職)。

日食システムが「人件費が高騰し、大規模改修にお金がかかる」と値上げの理由を説明したのに対し、市が従業員の給与がいくらあがるかとか、改修の工事内容、積立金の調査を全くしないまま、三役が値上げを「やむを得ない事由」「契約違反にはならない」と判断していたことがわかりました。
課長は「引き継ぎを受けて、記憶をたどって陳述書を書いた」と何回も言い、その引き継ぎが「引き継ぎ書」なる文書に基づいて行われていたことがわかりました。
そして陳述書を作成するにあたり「引き継ぎ書を見ないでつくった」と証言しました。
さすがにこれには多くの傍聴人が「ええっ」と驚きました。陳述書の信憑性が揺らいだ瞬間でした。

健康づくり課の仕事
引き継ぎ書には、健康づくり課が所管する大切な仕事がいっぱい書いてあったでしょう。
10万市民の命と健康を守るために、健康づくり課長は保健師など多くの職員と力を合わせ、非常に重要な仕事を任されています。
母子検診、未熟児養育、予防接種、がん検診、小学校区単位での健康推進活動、急患センター、歯科休日医療…等々、赤ちゃんから高齢者までさまざまな事業を日々取り組んでいます。
市民と直接するこれらの仕事は命にかかわるきわめて重要な業務で、人員体制が十分とは言えない中で熱心に取り組む姿には尊敬の念を覚えます。
この春からは新型コロナ感染症の影響でさらに業務量が増え、保健所との連絡や感染対策まで求められるようになりました。
議会で私たち議員がコロナ関連の質問をすれば、答弁するのは部長職であっても、答弁原稿を書くのは課長職の仕事です。
私は、議会対応でもっとも大変なのは課長職ではないかとさえ思っています。
今回も、高額な財産の無償譲渡という「愚行」を市のトップが行ったため、本来やるべき仕事に集中できず、裁判に出廷しなければならなかった職員は多大な緊張を強いられ、本当に大変だったろうと思います。
しかしこのような愚行を繰り返さないためには、真実を明らかにしなければなりません。

市民のみなさん、
糸島市では長年にわたって、法的根拠のない議案を可決したり、虚偽記載のある議案を可決して特定業者、私人の私腹を肥やしてきた事実があります。
過去の公文書には、不備だらけの書類にハンコが押してあるものが多数存在します。
職員が法令に反する事務をさせられることのない、まっとうな市役所にすべきです。
「きららの湯をただでやるな!」の裁判で、もし次に尋問の機会があれば、ぜひ当事者である月形市長本人の尋問を実現しましょう。
まずは4月28日の判決が良い結果であることを祈ります。今夜はクリスマスイブでしたね。

きららの湯で無償譲渡した物件
もう一度確認してみましょう。実にたくさんあります。本当はどれも税金で買った市の大切な財産です。

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きららの湯の証人尋問・結審は12月23日13時半

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我が家に届いた「きららの湯」をただでやるな!糸島市住民訴訟原告団ニュース。
結審に向けて大詰めを迎えています。ご支援をよろしくお願いします。
市側の弁護士による主尋問、原告弁護人による反対尋問、結審弁論となっています。
昨年の10月、会社は利用料を500円から660円に値上げしました。無償譲渡後5年間は値上げしないという契約違反です。これが今、裁判で問題になっているのです。
下の写真は、民営化前の広報いとしま。

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かつて市の健康づくり課は、さまざまな工夫をして健康ふれあい施設きららの湯を活用し、市民の健康増進と福祉の向上に努めていました。
「65歳以上の高齢者は市の補助があって300円で入れるから助かる。ありがたい」と喜んでいる人がたくさんいました。
約9億円もの税金を使って建設した施設だから、市民のために役立てることが何より大切です。高齢者、市民が元気に暮らすことができれば、医療費の削減につながり、市の財政にも良い影響を与えます。
ところが議会で「赤字だ」「老朽化してきた」と言う意見が出され、3年前、きららの湯は会社を設立してわずか2年の(株)日食システム、温泉経営などしたこともない会社に無償譲渡されてしまいました。


無償譲渡に関する委員会での審査は「全員賛成」
きららの湯の民営化に関して、無償譲渡の議案を審査した前期市民福祉委員会の会議録が手に入りました。
わずか1時間程度の審査で、現地調査もせず、全員賛成で可決したことがわかりました。
賛成討論したのは、三嶋俊蔵議員(当時副議長)と徳安建成議員。どのような理由で賛成したのでしょうか。

三嶋委員
「賛成の立場で討論を行う。
きららの湯の収支状況について、リフレッシュ二丈の収支は確かに平成26年度から黒字であるが、市の関係では平成27年度は約1,330万円の赤字となっている。市は行財政改革に取り組んでおり、民間でできるものは民間にして頂くことが筋だと考える。これにより、赤字が解消され、さらに入湯税や固定資産税の歳入が期待できる。
また、移譲先の選定方法についても審査したが、選定委員会の委員の構成は、半数が外部の人が就任されており、公平・公正に決定されたことが確認できたと考える。」

徳安委員
「賛成討論である。糸島市も将来的に人口減少が予測され、公共施設の維持管理が大きな課題となってくる。このような状況の中で、施設の機能を維持しながら3,500万円の財政効果が期待されるのであれば、それを市民に還元することで市民全体に対するサービスが向上すると考える。
本会議での質疑の中で市民の声についても発言されていたが、市として今後も健康増進事業をきららの湯の施設を活用して実施するとのことである。市に対してはより積極的に事業を展開していくことを期待し、この無償譲渡によって市民により良いサービスが提供されるようになることを願って賛成の討論としたい。

以上、平成28(2016)年9月7日(水)市民福祉常任委員会会議録より。
なお委員会は、施設にどういう財産があるか現地で確かめる等の調査をせず、客観的資料である決算報告書や登記簿等をまったく見ていませんでした。
2017年4月1日は、忘れられない日です。
月形祐二市長がきららの湯と神在保育所を無償譲渡する契約を結び、農業公園ファームパーク伊都国に民間企業が移転した日だからです。

関連記事~証人尋問決定 と みんな友達をクリック。

議会での虚偽答弁は詐欺と同じ

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右は2016年7月1日に二丈温泉きららの湯を民間に無償譲渡するため設置された「きららの湯 移譲先選定委員会」の委員名簿です。
これをみると私は悲しく恐ろしい気持ちになります。
一般の委員は多分ご存じなかったでしょうが、赤線を引いた谷口副市長はちょうどこの頃、バキュームカー車庫建設や森林公園の無償貸付問題において、議会で私の質問に虚偽答弁を繰り返していたからです。


2016年9月議会の虚偽答弁 
◯いとう~(ごみ・し尿の事業所建設で)周辺の家の資産価値は下がり、悪臭でレストラン、飲食店への影響も懸念されます。ごみ、し尿収集は市の責務です。市は住民の被害を補償できますか。
◯谷口俊弘副市長~市は法律に基づいて適正に処理をしており、賠償の責任はないと思っています。
◯建設都市部長~今回の開発は倉庫、車庫の建築。問題の発生する施設とは考えていません。
住民の被害は補償しない。ここをクリック。ブログのアーカイブ2020年9月を参照。


市の執行部が議会で嘘をつくのは詐欺と同じ
住民や議員を騙す役人に公平、公正な事業者選定はできません。
虚偽答弁や虚偽説明は、議会の判断や政策決定を誤らせ、市と市民の財産に損害を与えてしまいます。
副市長として職員に法令順守を指導監督すべき谷口氏が、議会でさんざん嘘をつき、私はいつも胸が苦しくなりました。
市の執行部は、きららの湯の無償譲渡とバキュームカー車庫建設を2016年に同時進行ですすめていました。
そのどちらも平成グループに関係がありました。
そのどちらも、社会常識を逸脱していました。(9月のブログ参照)


2012年6月議会 
そういえばきららの湯の民営化につながる答弁をしたのも、谷口副市長でした。
このとき執行部席には松本嶺男市長と谷口俊弘副市長がいました。

◯17番(井上健作君)
…老朽化の話もあります。もう10年たちますといろんなところが壊れたり機械を変えたりしなければいけません。そういった中で、今後の経営方針として、このリフレッシュ二丈をどのような方向に向かって進めていかれるのか。こういった公共施設の有効利用というのは、やはり民間に対する大きな期待もございますので、その辺の考え方について谷口副市長に社長としてお答え願いたいと思っております。

◯議長(有田継雄君)
 谷口副市長。

◯副市長(谷口俊弘君)
 二丈温泉きららの湯は健康づくりの拠点として整備したものでございまして、温浴施設のほかに健康施設としての機能も有しております。…
 施設の運営でございますが、これは糸島市が第一筆頭株主でございますので、運営に当たっては深くかかわりを持っていかなければならないというふうに考えておりますが、たまたまここ2年間黒字を計上しておりますものの、依然として先行きは楽観できないというふうに思っております。そこで、民間委託等も踏まえて今後検討は進めていかなければなりませんが、今のところはちょっと現状の推移を見守らせていただきたいというふうに思っております。


私はこのとき、まだ知りませんでした。谷口副市長がこの答弁をした4か月前の2012年2月3日に、なんと深江の二丈庁舎で行われたヤラセの事業者選定に加わっていたことを。
洞孝文農林水産部長らとともに林間施設の指定管理者選考会を開き、まだ設立されていない会社を「ある」と偽って選考し、点数をつけ、虚偽の指定管理者決定書を作成していたということを。
目的は、松本嶺男前市長の命令で、市の森林公園とキャンプ場を特定の人物に無償貸付するためでした。
翌月の3月議会で指定管理者から無償譲渡へ契約議案をすり替えました。虚偽公文書の作成、ヤラセの業者選定。フォレストアドベンチャーへの行政財産の無償貸付は、詐欺のお手本になるようなウルトラC級の不正で、今も大きな損害を市に与え続けています。
谷口副市長は、私が「嘘とヤラセの天才」とこの7年間ずっと批判してきた松本前市長の忠実な部下でした。


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森林公園無償貸付・不正の年表 ここをクリック

きららの湯は環境技研にやるつもりだったの?
~声かけした業者は6社と言うが…


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無償譲渡前にSNS上にアップされていたきららの湯の写真。

最近、市民の方から「市はきららの湯を環境技研にやるつもりだったけど、断られて日食システムにやったという噂を聞いたけど、どうなんですか?」と聞かれた。
「さあどうでしょう。でもほかの財産の無償譲渡先を調べると平成つながりが多いので、あり得ますね」と答えた。
無償譲渡した3年前、業者の中には「平成の環境技研はプールを経営しているし、温泉もやりたかったんじゃないのか。だが直前になって儲からないと判断して断った可能性がある」という人や、
「断られて新しい譲渡先を慌てて探した疑いがある。でないと会社を作ったばかりの人に3億円もの財産を市がタダでやるもんか」という人もいた。
応募の決定からわずか1年で公の施設を無償譲渡したのだから、市中にさまざまな噂が飛び交ったのも無理はない。
当時、平成グループのプール運営を任されていたN氏が「公共事業が減っていく時代には、健康づくり事業で行政と連携したビジネスが効果的」と提言をされていた。だから私も、きららの湯の活用に関心を持っていたのは平成だろうと思っていた。
当時の様子を簡単に振り返ってみよう。


2012年6月議会における質疑~答弁者は副市長
◯17番(井上健作君)
 …今後この行政改革等々の中で(きららの湯を)このままずっと続けるのか、老朽化の話もあります。もう10年たちますといろんなところが壊れたり機械を変えたりしなければいけません。…公共施設の有効利用というのは、やはり民間に対する大きな期待もございますので、その辺の考え方について谷口副市長にお答え願いたい。
◯副市長(谷口俊弘君)
 運営に当たっては、たまたまここ2年間黒字を計上しておりますものの、依然として先行きは楽観できないというふうに思っております。そこで、民間委託等も踏まえて今後検討は進めていかなければなりません…。

このときまだ判明していなかったが、谷口副市長はこの答弁をした4か月前の2012年2月3日、洞農林水産部長らとともにヤラセの事業者選定を行った張本人だった。
深江の二丈庁舎において林間施設の指定管理者選考会を開き、まだ設立されていない会社をあると偽って選考し、虚偽の指定管理者決定書を作成し、市の森林公園とキャンプ場を無償貸付する議案にすり替えて3月議会に提出していた。
松本嶺男前市長の命令で、フォレストアドベンチャーをやりたいという人の便宜を図るためだった。
私が「嘘とヤラセの天才」とこの7年間ずっと批判してきた前市長の忠実な部下が、谷口前副市長だった。


2016年2月の建設産業常任委員会でびっくり仰天
4年後。私の所属する建設産業常任委員会に馬場貢健康増進部長以下職員がきて「健康ふれあい施設きららの湯を民営化し、建物と備品のすべてを無償譲渡する」と言った。
私はびっくり仰天した。
きららの湯は、1年間の利用者が15万人を超え、市民に最も愛されている施設だった。
利用者のうち65歳以上の高齢者は、市の補助もあって1回300円で利用でき、とても喜ばれていた。
市民の健康維持に役立つことで、医療費が削減され、財政効果につながる。きららの湯は、市の健康づくりの拠点であり、全国有数のラドン温泉としても有名な施設だった。
それを突然どっかの会社にタダでやるって、どういうこと???


2016年3月議会 市「資産価値は固定資産評価額で2億7千万円」
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部長は「建物の固定資産評価額は2億7千万円」と答えたが、マッサージ機やテレビ、エアコン、厨房機器…何千何百もの備品で4~5千万円になっただろう。それらもすべて無償譲渡。1日に何十トンも湧き出るラドンの原水も。お金には代えられない宝のはずだった。
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2016年4月13日の建設産業常任委員会 市「6社に声かけした」… 
市の担当部が「きららの湯の民間移譲に関する応募要項ができた」と説明にきた。
驚いたことに、すでに市内の6業者に「きららの湯を経営しないか」と声かけしたという。「買ってくれ」ではない。「タダでやるから経営しないか?」と持ちかけたのだ。
「6つの業者とはどこですか?」と聞くと、
「①ワンツースイミング(平成)、②元気俱楽部、③Bドロップ、④まむし湯、⑤志摩の湯⑥日食システム」と答えた。
「①から⑤は、どこもプールや温泉を経営している会社だけど、日食システムは違う。応募資格はないでしょう」
そう言うと「いいえ、あります」という。
配られた資料を見ると、「市内において…トレーニングジム・プール又は屋内温浴施設を設置運営する法人」の後に、若しくは施設内において、施設の運営と連携した事業運営を行っている法人と付け加えてあった。
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それがきららの湯で食堂を経営している日食システムだという。
あっけにとられた。あまりの屁理屈に笑いそうになった。
笑ってはいけない。市はいつも本気だ。
そしてどういうわけか応募したのは、(株)日食システムだけだった。

会社設立は応募の2年前 応募資格がなかった会社
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これは2016(平成28)年6月17日、(株)日食システムがきららの湯の移譲先に応募するため、市に提出した登記簿。情報公開で入手した。
会社設立は2014(平成26)年6月2日と書いてある。
会社設立は応募のわずか2年前で、会社の事業目的には飲食店の経営や人材派遣業はあってもプールや温泉経営はない。

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きららの湯の業者選定で、市は応募者に「3年間の経営報告書」を求めた。それがこれ。
会社は設立2年で3期分の経営報告書を出せず、応募資格はなかったのだ。
それについて一年後市は私の質問に「設立年数は関係ない」「出された1期分を審査したから、問題ない」と答えた。
こんなデタラメな答弁が通用する糸島市議会は、常軌を逸している。

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これはきららの湯移譲先選定委員会の委員名簿。他の方々は別として、谷口副市長は業者選定でヤラセをやった経歴があり、信用ゼロ。
よってこの事業者選定はアウト!
議会が黙認したから責任を取らずに退職できたが、本当は松本前市長とともに市に甚大な被害を与えた責任を取って謝罪すべき人。

2016年9月議会で議決
健康ふれあい施設二丈温泉きららの湯を無償譲渡するため、月形市長は「議案第85条 財産の処分及び貸付について」を9月議会に提案した。
私は日食システムがどんな会社か確かめようと、議案に書かれた契約相手方法人の住所を頼りに行ってみた。
市役所のすぐ近くだったからすぐわかったが、会社らしい建物はなく、看板も見当たらない。
市の温泉施設を無償で譲渡しようとしている会社が、どこにあるかよくわからないとはどういうことだろう。
この議案の審査は市民福祉常任委員会(井上健作委員長)が行ったが、きららの湯を現地調査せず、日食システムの経営状況も議論せず、わずか1時間余りの会議で全員賛成で可決した。
賛成討論は、三嶋俊蔵議員と徳安建成議員。

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最終日に糸島市議会が議決して、健康づくりの施設「二丈温泉きららの湯」は、2017年4月1日月形祐二市長と(株)日食システムの社長が契約を結んだ。これがその契約書。

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この契約書で市の何億円もの財産=温泉が民間業者の所有となった。

市長答弁
副市長答弁
現地調査はしていない
よう応募してくれた

12月23日証人尋問へ
〜きららの湯をただでやるな!の裁判が山場に

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2016年11月15日号の広報いとしま。
市の財産である温浴施設(簿価5億円)の財産を市長や議員のお友達に無償譲渡。

きのうの第16回口頭弁論で、きららの湯の料金値上げに関する証人尋問が12月23日に行われる予定になった。時間は午後1時半から。
裁判長が当時の担当課長の証人尋問を持ち出したとき、被告である市の弁護団はうろたえたように見えた。
「本当にそこまでするの?」という風に。
結果は、当時の担当課長は退職しているため、前回陳述書を出した現職課長の証人尋問を行うことになった。
これが終われば、結審となる見通し。

株式会社日食システムは、昨年の10月、消費税引き上げに便乗するかのように、きららの湯の利用料を100円値上げした。
それについて原告側は、「移譲後5年間は値上げをしない」という無償譲渡の契約内容に違反していると訴えてきた。
しかし市は、値上げの判断過程がわかる公文書を何一つ裁判所に提出することができなかった。

きのう意見陳述をした原告の男性(前原在住)は、
「値上げをせずとも事業の安定的遂行能力を有することが移譲の条件とされながら、市民の負担増をあっさりと容認した。
まさに市長による裁量権の逸脱・乱用、契約違反、不法行為と断じざるを得ない…。糸島市には1日も早く法の趣旨を原点とする行政運営に帰着してほしい…」と述べた。実に明快、説得力のある陳述だった。

弁護団の池永修弁護士は、
「行政に与えられた裁量権は、市民の利益を最大化するために付与されたものであり、法令や契約に違反した行政判断や、市民の利益を度外視して考慮すべき事項もまともに検討しないずさんな行政判断を救済するためのものではない」
と述べ、司法審査の場において、行政の判断過程が解明される事の重要性を訴えた。


市民のみなさんへ
次の口頭弁論は、裁判が結審する前の大切な証人尋問となるでしょう。
みなさん、勝利するまでどうぞ応援してください。

多くの職員に道理に反する命令を下した市の幹部に私は怒りを覚えます。
彼らはいつも安全なところにいて、利害関係者と飲んだり食べたりしているのです。
きららの湯の無償譲渡に関して本当に責任を問われるべき人間は証人尋問されず、上司の命令で事務を遂行した職員が法廷に立たされる。理不尽です。
最高裁に行ってでも、月形市長ならびにそのお友達の日食システム社長、きららの湯の業者選定に関わった谷口前副市長、日食のためとしか思えない応募要項をつくり上げたB元健康づくり部長は証人尋問していただきたいと思っています。

私は22年間、一議員として糸島市がいかに腐ったデタラメな市政であるかをつぶさに見てきました。
無理難題を命じられ、苦しむ職員の姿も見ました。
苦しんで苦しんで心を病み、ついに命を断った職員もいました。
市民や社会に堂々と胸を張ることができない市政で苦しむのは、市民だけではありません。
この件についても、今後公文書をもとにシリーズでご紹介します。

2016年11月、12月のブログ参照
忘れられない逆転勝訴
職員の公務災害賠償予算に賛成

みんな友達きららの湯の無償譲渡

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社長と市長は友達
7月20日「きららの湯をただでやるな!」の裁判を傍聴して家に帰り、夜、糸島新聞を読んでいたら、ある団体の広告が目にとまった。
懇親と奉仕を目的にした世界的にも有名な由緒ある団体で、主に会社の社長さんや事業主さんたち70人位で組織されているクラブが、暑中見舞いの広告をだしていた。

会員名も掲載されており、ずらり並ぶ取締役の中に「糸島市市長 月形祐二」の名前があった。
それになんと二丈温泉きららの湯をタダでもらった日食システム(株)代表取締役社長の名前も。

2人は同じクラブのお友達だったんだ。
「ああ…だから、日食システムが応募に必要な決算報告書を出すことができなかったのに、市長は応募を認めてあげたんだな…」

社長が別な会社の取締役としてこのクラブに所属していた頃、月形市長は自民党の県議だった。
長い付き合いなのに、議会では全く会ったこともない他人のように「無償譲渡」の議案を出したよね。
原告住民はね。一生懸命募金を集めて弁護士さん雇って、3年も「市の財産をただでやるな!」って裁判を続けてきたんだよ。それなのに。
市長はこの3年、ただの一度も住民の声を聞きにきたことないじゃない。
なのに、温泉ををタダであげた社長さんとは、同じクラブでプライベートにお友達付き合いをしてたんだ。
懇親会で、ゴルフで、新年会や総会で、この裁判中も友好を深めてあったのね…と思うと、いささか腹がたった。


社長と議員も友だち
この名簿には、糸島市議会副議長の堀田勉議員の名前もあった。
堀田議員と言えば、きららの湯を無償譲渡する提案にもっとも熱心に賛成の立場で質疑なさった議員だよ。●堀田勉議員「よう応募してくれた」  こちらをクリック
つまりさ、こういうことね。
きららの湯を無償譲渡する議案を提案した市長
きららの湯の議案に熱心に賛成した議員
きららの湯を無償譲渡された社長
この3人は、長年のお友達だったってこと。
糸島市には3千以上も業者があるんだよ。これは偶然? 
事前に打ち合わせしてたんじゃないの?って疑っちゃうよ。

もう一人、議員では平田雅紹議員の名前もあった。
平田議員は昨年の12月議会で、きららの湯について一般質問し、最後に日食システムへの無償譲渡を評価したよね。


市の利害関係者がずらり…(株)へいせいの社長も
この名簿には、きららの湯以外にも多額の財産を無償譲渡された法人や、公共施設に自分の会社をつくってビジネスしている社長さんの名前まで載っている。すごいなあ。
昨年度、雷山運動公園事業で、落札率99.99%を成し遂げたグループの一員、(株)へいせいと松吉建設(株)の代表取締役の名前もあった。本当にすごいね。

市長の力は絶大
年間、何百億円ものカネ(税金)を動かす。
契約したい業者は山のようにいる。
私は思う。
「政治倫理条例上、いかがなものか?」

市民のみなさんへ
糸島市社協ニュース「みんなのふくし」によると、令和元年度にフードバンクと協力して生活に困窮した方々へ食料を配布した件数は、43件だったそうです。
コロナ禍の今年は、相当増えるでしょう。
今日、あしたの食べものがないと来られた時、あたたかな対応ができる市役所でありたいものです。
ある障害者の方が、書類の申請を書くのが大変だったと言っていました。
コロナ禍の中で、派遣切りや閉店するお店も。
困難なときこそ、政治家が誰の声を聴くかは、とても大切ではないでしょうか。

 胸をうつ二丈住民の証言
~きららの湯をただでやるな!裁判傍聴記

22A03C25-AA33-4DC8-9305-301098C46DA9 裁判所
        

 7月20日、二丈のHさんが裁判所の証言台に立ちました。簡潔に紹介します。

1、はじめに (Hさんの陳述から)
 私は定年退職後妻と一緒に福岡市西区から糸島市二丈吉井に移住してきました。二丈の自然豊かな環境に惹かれたからです。・・・旧二丈町がきららの湯を設立し、しばしば孫たちを連れてきららの湯を訪れていました。(しかし合併後、きららの湯は前原の会社に無償で譲渡され、翌年には利用料が値上げされた)。
 
2、値上げ問題について
 糸島市は去年7月にロッカー料金と称して実質的に入湯料を10円値上げすることを容認しました。また同じ年の10月には入湯料そのものを100円値上げすることを容認しました。これらの値上げを容認した糸島市の姿勢には憤りを感じざるを得ません。
 10円、100円という大した金額ではないように思われるかもしれません。しかし、年金生活の高齢者にとっては大きな問題です。ご夫婦で通っていた方も値上げをきっかけに通わなくなったそうです。健康増進が必要な高齢者が通えないようになっているのです。
 糸島市には「まむしの湯」という民間の温浴施設があります。「まむしの湯」は、弘法大師にまつわる伝承のPRや月に2回70歳以上の高齢者を対象にした無料入浴日、お客さん1名からのバス送迎、そのほか季節折々のイベントなど、地域とつながりを深めながら集客を図っています。風情が感じられてとても気にいっています。
 他方、日食システムが経営するきららの湯はどうでしょうか。
 きららの湯には、豊臣秀吉が茶会を開いた際に深江の水を使用した史実があります。
しかし、きららの湯では、「まむしの湯」のように、その史実を発信したり地域住民や観光客が魅力に感じるような企画を実施して集客を図るようなことはほとんどしていません。
 日食システムは、ほとんど経営努力をすることなく安直な値上げを申し入れ、糸島市もそれを容認してしまったのです。

3、最後に
 きららの湯は、もともとは二丈町民の財産です。なぜ旧二丈町町民をはじめ糸島市民に納得のいく説明をしなかったのでしょうか。合併するまでは、二丈町のことは二丈町で決めている実感がありました。
 今回の裁判は、きららの湯を守りたい、文化遺産を子孫に残したいという思いを実現するため、また市民のための糸島市政を取り戻すための裁判です。裁判官の方々におかれましては、糸島市民の心情をご理解いただき、公正な判断を切望するものです。
(以上、Hさんの陳述から)

月形市長は市民の意見を聴いていなかった!
◯17番(伊藤千代子君)
 市はきららの湯を民間業者に無償譲渡を決定する前に、市民の声を聴いたか。
◯市長(月形祐二君)
 市民の皆様の御意見についてはお伺いしていない。
(2016年9月議会での議案質疑より)


 市民のみなさんへ
 市民が温泉やプールを使って健康になれば医療費が下がり、税金の節約につながります。健康増進施設「きららの湯」を無償譲渡するにあたって、医療費の削減とか介護費用が節約できるとかの経済的メリットについて検討をしたのかと市にきくと、全く検討していませんでした。
 市民の財産なのに「無償譲渡ありき」だったのです。

赤字になっていたきららの湯の経営
「きららの湯」をただでやるな! 裁判傍聴記 7月20日


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2017年に民間会社に無償譲渡されたきららの湯
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旧二丈町がおよそ8億5千万円で建設

 2020年7月20日、福岡地裁で開かれた「きららの湯」をただでやるな!糸島市住民訴訟、14回口頭弁論の傍聴に行ってきました。そこで驚いたのが、住民側の弁護団が明らかにした無償譲渡後の会社の経営状態でした。赤字だったのです。

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    収入支出の残高一覧表(情報公開による)
 
弁護団は以下のように述べました
「これを見れば、平成29(2017)年度以降一貫して収入を支出が上回っており赤字の状態が続いていることがわかります。令和元年度の赤字が実に1972万1601円に上っています。」
 そして「日食システムがどのように赤字を補填し資金繰りを行っているのかも全く不透明」と述べ、「日食システムが移譲の条件である『安定的な運営が継続できる法人であること』を満たす企業ではなかったことが実証されています」と結論づけました。

施設をただで貰って赤字経営とは!
   谷口副市長「運営能力は十分にあると判断した」
     (無償譲渡直前の議会で市は何と答弁したか?)
2017年3月議会一般質問
◯17番(伊藤千代子君)
社長は、申請書に「応募に際し、応募要件を満たしていることを確約します」と書いている。応募書類を3期分出せと書いてあるのに1期分しか出していない。虚偽の記載だ。ずうずうしい。これを見逃したのは誰の責任か。
◯副市長(谷口俊弘君)
御指摘のとおり、日食システムは平成26年6月に設立された会社で、3期分の決算書を示す資料はない。だから1年分の決算について審査を行ない、運営能力は十分にあると判断した責任を問われるようなことはない。


市民のみなさんへ
 そのそも日食システムは、会社設立2年。きららの湯でテナントを借りて食堂を始めたばかりの会社でした。応募には決算書類を3期分提出する必要があったのに、一期分しか出さず、温泉やプール事業の実績がまったくない会社。それを「運営能力がある」と判断し、きららの湯を無償譲渡した市の責任は重大です。
 市の幹部は、会社の経営状況を正しく見る能力に欠けているか、わざと見て見ぬふりをしたのか、そのどちらかです。きららの湯の前には、存在しない法人を「ある」と偽ってヤラセの業者選定をしており、不正が疑われて当然です。(…つづく)

きららの湯の無償譲渡に関する年表
2003年 きららの湯本館完成 8億3100万円
2009年 きららの湯別館完成   7000万円
2010年 前原市と二丈町、志摩町が合併し、糸島市が誕生。
2012年6月議会 井上健作議員が「民間が有効活用を期待している」と述べ、谷口俊弘副市長が「民間委託も含めて検討する」と答弁。
2014年 (株)日食システム設立。きららの湯で食堂を始める。
2016年9月議会 きららの湯の無償譲渡の議案を市民福祉常任委員会で審査、採択。議決。
2017年4月1日 月形祐二市長が日食システムと無償譲渡の契約を結ぶ。
          

《きららの湯の無償譲渡の議案を審査した市民福祉常任委員会》
委員長 井上健作(自)  副委員長 松月よし子(自)
委員  浦伊三次(自) 徳安建成(民) 三嶋俊蔵(自) 黒田公二(公)


詳しくはこちらをクリックしてください。
谷口俊弘副市長「責任を問われるようなことはない」

堀田勉議員「よう応募してくれた」  

井上健作議員「現地調査はしていない」

「きららの湯」をただでやるな!住民訴訟第13回口頭弁論
   裁判長が市の弁護士を諭す
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写真は日食システムに無償譲渡された簿価5億円のきららの湯

昨日、「きららの湯」をただでやるな!の裁判で、思いがけない経験をしました。
日食システムがきららの湯の利用料を消費税額以上に値上げしたのは契約違反であり、無償譲渡の契約は解除すべきだという住民側の主張に対して、
市側の弁護士はまたも「審議は尽くされている」とまったく反論しないで終わろうとした、まさにそのとき…

裁判長が、穏やかにでもきっぱり「審議は尽くされていない」と返したのです。
そして市側の弁護士にゆっくり体を向け、身を乗り出すように語りかけました。まるで子どもを教え諭すように丁寧にわかりやすい言葉で。およそ10分も。
驚きましたね。

…いかなる事実経過があって、今回の値上げが契約解除の理由にならないと市が判断したのかをきちんと説明すべきですよと。
負けていいのであれば別ですが、結論だけ示すのではなく、事実経過と判断材料を示さないと、裁判所は判断できません。次回までに法律論に基づいた書面を出してくださいと。

私は傍聴席の一番前で、まだ40代(?)の裁判長の顔を頷きながら見つめていました。
市側の弁護士二人は、法律家として至極当然の耳の痛い指摘だっただけに、その時間が長かったでしょうね。最後は反論の書面を出すことに同意しました。
(※実は、市の弁護団は3月に主任弁護士が酒酔い運転で書類送検されたばかりだったのです)

議会では「多数決で決まったんやけん、よかろうが」で済ませられるけど、裁判所ではそうはいかなかったのです。
月形祐二市長に聴かせたかったなあ。裁判長の良識あるまっとうな言葉を。
とにかく原告住民、弁護団、みなさん心から喜びました。
どんな反論をしてくるのでしょう?次の裁判が楽しみです。
次回の口頭弁論は、7月20日、午前11時30分から。新型コロナ感染症の影響で、今回は制限傍聴でしたが、次回は傍聴できそうにありません。内容はお伝えいたします。どうかご支援ください。

99.99%の入札担当部長=きららの湯の無償譲渡担当部長
3月31日に落札率99.99%という運動公園の入札(税込み57億円)をやり遂げて退職したB部長は、4年前にきららの湯の無償譲渡を担当した。
きららの湯のテナント借りて、わずか2年前に食堂を始めたばかりという小さな会社に、簿価5億円の温泉をタダでやったんだから、ものすごいね。
応募資格のない会社の応募を許すんだから、何でもあり。
そして森林公園の指定管理者選考会で、まだ存在しない会社を「ある」と偽って選定した谷口俊弘前副市長が、きららの湯の無償譲渡選考委員だった。信用できるわけないじゃない。
このお二人には、無償譲渡に至った一部始終、真実を、いつか証人としてぜひ裁判所で語ってほしいと思います。

新型コロナ感染拡大できらら裁判が延期に

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4月8日に予定されていたきららの湯をただでやるな!口頭弁論は、新型コロナ感染症拡大で5月20日以降に延期になりました。
なお市側の主任弁護士がなんと酒酔い運転で書類送検されていました。

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市側の弁護士はこれまで「議会で可決したのだから反論の必要ない」と裁判でずっと不誠実な態度でした。
みなさん、
住民は不公平な無償譲渡を正そうと、一生懸命募金を集め、苦労してこの裁判を続けています。
一方、市は私たち市民の税金を好きなように使って弁護士を雇い、裁判を続けているのです。やりたい放題。許せません。
どうぞ、勝利するまでご支援ください。


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市が無償譲渡した財産 左)ちよ便り2号 右)6号 

きららの湯の料金値上げ、利用者は160円も負担増!
昨年10月1日から、きららの湯の入浴料が500円から600円に上がりました。
入湯税50円とロッカー代10円を合わせると660円。
市民にとっては、無償譲渡前と比べて160円も値上げになったのです。
きららの湯に毎日通っていた人が「市の施設のときの方が良かった」と嘆いていました。

無償譲渡後、16万3千人あった利用者が、2年半で2万5千人ほど減って、8千万円あった収入が6千万円台に落ち込みました。それが値上げの大きな理由だろうと私は考えています。
何しろ市は温泉経営をしたことがない業者に、市の健康増進施設「きららの湯」(簿価5億円)をタダであげちゃったのです。

それも、わずか2年前にきららの湯のテナントで食堂を始めた人に。
「民間活力の導入」とかもっともらしいことを言って。
それも、応募資格のなかった人の申請書を受理して。
デタラメです。
それも、市長や議員や特定業者のお友達に。
糸島市のいつものパターンです。


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結審を取り消し、弁論再開へ
1月29日は裁判の傍聴に行きましょう! 
午前10時半 福岡地裁へ!


「きららの湯をただでやるな!」の裁判が、来年1月22日に結審する予定でしたが、突然、裁判官が「値上げ問題で再考が必要と判断したので、今日付で弁論を再開する」と原告側弁護団に連絡してきました。

市の言いなりに、「議会が議決したから無償譲渡は妥当」と言うような判決がでるのではないかと危惧していましたが、「利用料金の値上げは契約違反」との弁護団の主張を無視できなくなったのです。
良かった!良かった!

きららの湯の値上げについて、市側の弁護士は10月23日の口頭弁論で、「値上げは譲渡後の問題であり、裁判には関係ない」と、明言しました。

怒りを通り越して大笑いです。
「譲渡後、施設の利用料金は、消費税増税及び入湯税等による要因以外では、5年間は値上げしない」という契約があるというのに。

消費税相当の値上げは500円の2%で10円のはずが、一律100円も値上げしたのだから、利用者から不満の声が上がって当然です。
(入浴料500円が600円になり、入湯税50円、ロッカー代10円含め、大人660円となっています。)

議会では12月11日、平田雅紹議員(自民)が一般質問できららの湯の値上げについて質問しました。(つづく)

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今夜、議会は市の執行部ときららの湯で懇親会
~期末手当引き上げ採決の後


絵文字毎度のごとく議会運営委員会の呼びかけで、議会最終日の今日、執行部と議員の懇親会が開かれた。それもまたもや、市が無償譲渡した「きららの湯」で。
「意見交換会」となっているが、実質は飲食が主な懇親会である。
糸島市は、職員と利害関係者の飲食も「意見交換会」と開き直ってきた。

私は、議運の方々には言葉にならない思いをさせられてきた。
懲罰や辞職勧告だけではない。
寺崎議会運営委員長からは10年にわたり罵声を浴びせられ、今年も「お前!」だの「帰れ!」だの怒鳴られた。それを誰も注意しない。
井上総務文教委員長からは、一般質問中、何度も「動議!」と質問を中断され、理不尽な発言の取り消しをされた。
私がこの方々と一緒に酒を飲むことは、一生ない。

思いだすのは、2011年1月5日の夜のことである。
私は当時の松本嶺男市長とHグループ会長(=H建設社長)がふたり仲良く飲食店の方へ歩いていくのを見た。
「利害関係者と個人的な飲食はしていない」と言うのは、やはりウソだったのだ。
2人は行った先の小料理屋で、委員長職の議員や幹部職員らと集まって宴会をした。
新駅建設に向けて、市長が「実現の先頭に立つ!」と議会表明したあとで、だれもが興奮しているように見えた。
私はそのことを3月議会の一般質問で取り上げ、「市長と利害関係者との飲食は政治倫理条例に反する」と問題にした。
しかし議員らは、反対に私を数の力で懲罰にし、私の発言を何ページにもわたって削除。「出席停止3日間」という制裁を課した。
会議録から、その夜の様子と「癒着」と言う文字はすべて消しさられた。
私はいつの日か、削除された文面をすべて情報公開させたいと考えている。

今日、市の特別職と議員の期末手当が引き上げに
反対したのは栁、後藤の共産党議員団と、藤井議員、わたしの4人だけだった。
私は今回、胸の動悸がして討論に加わらなかったが、他の3人がそれぞれいい討論をしたことに敬意を表したい。
特に共産党議員団は修正動議まで出して、野党政党の存在ぶりを示した。

ところで、今日の討論を聞いていてちょっと違和感を感じた。
それは審議した総務文教委員会では、ほとんど発言しなかった川上議員(自民)と重富議員(自民)の賛成討論だった。
川上議員は「議員と市の3役の期末手当の引き上げは、他市と比較して妥当」と言った。
重富議員は「人事院勧告にもとづき、国の特別職に準拠している。国の働き方改革で市民の生活水準は上がっている」と述べた。
この2人の討論が市の説明のようにそつがなく、理路整然とまとまっていたのが気になったのだ。

国民年金の平均は、月額5万2千円。
そこから個人住民税、介護保険料、国保税と引かれたら、市民生活は相当苦しい。
そのうち生活保護受給者はほんのわずかだ。
非正規雇用も全国に400万人いる。親の失業で家を失う子ども達さえいる。
貧困世帯への支援が、今ほど求められている時はない。
特別職と議員の期末手当、6年連続の引き上げは、やはり市民の理解が得られないだろう。

きららの湯をただでやるな!の判決は
1月22日(水)1時10分、福岡地裁にて

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この素晴らしいラドンの温泉を、市長は設立2年の会社に無償譲渡。

月形祐二市長は2017年4月1日、市民に愛されてきた二丈温泉きららの湯(簿価5億円)を、(株)日食システムに無償譲渡した。
これに異議を唱える「きららの湯をただでやるな!」の住民訴訟(原告300人以上)の判決が、来年1月22日(水)1時10分に言い渡される。たくさんの方に福岡地裁においでいただきたい。

この2年半の裁判で市は、「議会で決まったことだ」と何一つまともな弁論をしてこなかった。
「議会で議決すれば何をしてもいいのか?」
まともな審議もせず、反対する者の口を封じて決定した議決は、市民にとってあまりに不幸だ。

きららの湯を無償譲渡した議決は、2016年9月議会
9月13日、私の一般質問。
いとう …次に、きららの湯の民間業者への無償譲渡について伺います。日食システムは2年前にできたばかりで、プールや温泉経営の実績がない。会社名義の不動産を持たず、決算書は赤字。3,000万円の残高証明は出ているが、1,100万円以上の負債があることなどがわかりました。
 副市長は6日(の質疑で)、日食の社長はフードサプライの取締役だったとおっしゃった。フードサプライがバックについているから赤字でも構わないのですか。

健康増進部長 現在、(無償譲渡の)議案は市民福祉常任委員会付託されており、答弁は控えさせていただきます。

いとう 多くの市民が傍聴に来て、インターネットでも見ています。堂々と答弁したらどうですか。私はこの会社が出した……(発言する者あり)静かにしてください! この会社が出した提案書を見ました。財政の裏づけがないのに、あれもします、これもしますといっぱい書いてある。この内容は、介護予防とか健康づくり事業に詳しい市の職員かコンサルでなければ書けないような提案書です…。

議長(谷口一成君) 伊藤議員に申し上げます。今、質問中の事項は、現在、市民福祉常任委員会(井上健作委員長)に付託されており、これ以上の質問は控えられますようお願いいたします。

いとう 議長、もう(委員会)審議は終わっているでしょう。私は非常に……(発言する者あり)静かに。井上議員、静かにしてください。
この提案書を書いたのが、援助したのがへいせいの疑いがあるから言っているのです。なぜなら、市がきららの無償譲渡の応募資格を与えたのは、へいせいのワン・ツウ・スポーツクラブを含め、たった6業者です。もし日食にへいせいが援助して、この提案書ができていたとしたら談合じゃないですか。
 日食の決算書が赤字であるのに、市が全くそのことを無視して進める。バックにフードサプライとへいせいがついているからじゃないのかと思われますが、副市長、答弁をお願いします。

副市長(谷口俊弘君)談合とかトンネル会社とか、あるいはバックにへいせいがかかわっているとか、想像に基づくことで質問をしていただきたくありません。

議長(谷口一成君) これは委員会に付託した案件。付託を受けた委員会は一生懸命真剣に審議をされます。その審議に影響を与えるような一般質問はしないようにと議会で申し合わせもしております。質問を控えていただきます。

いとう ことし5月に、田中菊雄議員が(覚せい剤事件)で逮捕され、市民から議会どうなっているのと。徹底的に議会で質疑されるのが大事と思って今申し上げているんです。・・・

議長(谷口一成君) 全員協議会でも皆さんに申し上げましたとおり、一般質問ではできないように申し合わせています。

議会最終日、採決
議長(谷口一成君)(きららの湯の無償譲渡についての議案を審査した) 市民福祉委員会委員長の報告を求めます。井上健作委員長。

市民福祉常任委員長(井上健作君)
移譲先法人は公平、公正に選定されていること、市が実施する事業に加えて、移譲先法人により新たな健康増進事業が計画されていること、市はきららの湯に関連して運営委託料、借地料、修繕費等を合併以来続けて支出しており、毎年度、全体の収支としては赤字となっていること等を確認いたしました。
採決を行った結果、全員賛成で原案どおり可決と決しました。

(伊藤千代子君)委員会では現地調査、温泉の状況、あるいはプールの状況、大宴会場、・・・温泉施設の状況を現地調査なさったのか。それから、日食システムの赤字になっている決算報告書を委員全員に配付なさって審査したのか、この2点をお伺いします。

市民福祉常任委員長(井上健作君)ほとんどの方がきららには行かれておりますし、内容も御存じ、現地調査は行っておりません。
それから、日食サービス株式会社については、そのような(決算報告書の)調査は行っておりません。

(伊藤千代子君)委員会の審査のなかで会社の決算書を配らないとしたのは、委員長の御判断でしょうか。
それから4年前の6月議会である議員がきららの湯の経営について「民間が有効活用を期待している」と述べたのに対して、副市長が「民間委託も含めて検討する」と答弁した。その質疑をしたのは、委員長あなたです。
言い出した御本人が審査委員長をなさっていることについて、公平、公正な審査が委員会でできたとお考えになっていますか。

市民福祉常任委員長(井上健作君)(決算書を配らなかったのは)私は指示しておりません。
公平、公正にやっております。

(伊藤千代子君)4年前にきららの湯の経営について「民間が有効活用を期待していますよ」と述べたあなたの発言に副市長が「民間委託も含めて検討します」と言って、4年後、無償譲渡ということが決まったんです。言い出した御本人が審査委員長をなさっていて、公平、公正な審査ができたのかと聞いているんです。
それから、きららの湯の無償譲渡に関する一般質問を私がここで行っているときに、激しいやじを飛ばして発言を妨害したのもあなただけです。
そういう偏った立場の人が委員長で公平、公正な審査ができたとお考えですか。

市民福祉常任委員長(井上健作君)民間活用と同時に財政の健全化計画等々を聞いて、今後どうするかということを尋ねた。これは執行部に対する議員の一つの宿命です。公平、公正だ、公正じゃないとか、そういったことを言われる筋合いはございません。

そして賛成多数で議決され、二丈温泉きららの湯は設立2年の前原の会社に無償譲渡された。
あれから3年。会社は10月から利用料を一律100円値上げした。これは、「契約後5年間は値上げしない」という契約違反である。

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糸島には美しい海が広がる。きらら温泉の真ん前も海。写真は福吉のあたり。

きららの湯を日食システムに無償譲渡した件について
谷口俊弘副市長「運営能力は十分にあると判断した。責任を問われるようなことはない」と言うが…
2017年3月14日、一般質問より

〇17番(伊藤千代子君)事業報告書、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、を業者選定で市が求める理由は何か。

◯健康増進部長
経営状況が明らかになる資料として求めている。

◯17番(伊藤千代子君)
きららの湯の移管先を決める応募要項には、「法人の経営概要がわかる書類を直近3年度分出しなさい」とある。
応募要項を厳格に守ることが公務員の責務だ。
この会社は、会社を設立して2年にしかならず、1期分しか出していない。明らかに応募要件を満たしていない。

◯健康増進部長
会社の設立年数は条件としておらず、直近分の書類として求めることとした。

◯17番(伊藤千代子君)
社長は、申請書に「応募に際し、応募要件を満たしていることを確約します」と書いている。
応募書類を3期分出せと書いてあるのに1期分しか出していない。虚偽の記載だ。ずうずうしい。これを見逃したのは誰の責任か。
 
◯副市長(谷口俊弘君)
御指摘のとおり、日食システムは平成26年6月に設立された会社で、3期分の決算書を示す資料はない。
だから1年分の決算について審査を行ない、運営能力は十分にあると判断した。責任を問われるようなことはない。


※ちよ子の視点
 必要書類が三期分出せなかったら、行政手続法に則り失格にすべきです。「だから1年分ですませた」とは、公務員とは思えない不公平な対応です。
 谷口副市長は、きららの湯の前にも、松本前市長の命令で、存在しない会社を「ある」と偽り業者選定した経歴があります。(財産の無償貸付のブログを参照)
会社がなく登記簿がないので、なんと社長になる予定の人の運転免許証を使って審査しました。
 特定業者(人)のためなら、隠れて何でもする市役所です。恐ろしいことに、失格とすべき申請書を受理した不正は、他にも色々あります。
「地方自治法に違反しても警察は入らない」、「すべて多数決で決まる」というおごりが蔓延しています。

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堀田勉議員「よう応募してくれた!」~きららの湯の無償譲渡

堀田副議長(当時、議会運営委員長)は、議場での発言が極めて少ない方だが、この時は実に積極的に「きららの湯の無償譲渡」に賛成の立場で意見をおっしゃった。
一番印象に残った意見を抜粋して紹介しよう。(2016年9月6日の質疑から)

◯15番(堀田 勉君)
 黒字に転向したというが、去年はリフレッシュ二丈に経営、運営委託料が1,050万円、3件の地主に526万9,000円、備品購入費に480万円、修繕料が400万円、2,600万円糸島市が出している。
本当は赤字だ。私に言わせると、これがなかったら1,400万円の赤字。ついでに入湯税も取っていない。
(略)
〇15番(堀田 勉君)
無償譲渡の理由について説明をお願いします。

◯健康増進部長
引き渡し時点での負担を求めないほうが施設の長期運営につながると判断し、無償譲渡としたところでございます。
 (略)
◯15番(堀田 勉君)
施設の老朽化という話を今されましたね。これ、14年目になるわけですが、今でももう結構古くなっているんですよ、実は。
建物にひびは入ってきた、露天風呂のヒノキは、副市長御存じでしょう、色が変わって穴がほげて、シリコンで塞いでありますよ。
脱衣室のエアコンはききが悪いんでね、扇風機4台回していますよ。
3階のスタッフルームというのがあるんです。そこはスタッフルームになっていますけど、こんな夏の暑いときは、あそこにいれるはずがない。職員の方は地下室の入り口の階段の下で食事をしてあります。それが現実なんです。
そこでよう1社応募してきたなと感心しておるんです。
(略)
 これですね、相当の経営努力をしないと、この数字では黒字転換はできませんよ。だから、相当決意を持って応募されたんだろうと思います。
これに、しかも入湯税まで今度はもらうと言いよんしゃあですね。
すると、2,000万円以上の赤字になるわけです。
本当によう応募したなと僕は感心しておるんですが、無償譲渡は糸島市の条例違反だという指摘もございますが、これはどうなのか。…お尋ねします。

◯健康増進部長
地方自治法第96条第1項第6号の規定で、「財産を適正な対価なくしてこれを譲渡する場合は、議会議決を受ける必要」がございます。
したがって、(議会で)可決をいただいた後に行う無償譲渡は当然合法であり、条例違反ではございません。

※ちよ子の視点
二丈温泉きららの湯は、建物が古いのに、無償譲渡に「よう応募してくれた」と、堀田議員は心底感心しておられるが、この会社が温泉やスポーツ施設の経営経験がまったくないということについては、意見を述べられなかった。
会社が2年間、きららの湯のテナントを借りて食堂経営をしていた業者ということは、近所に住む議員ならよくご存知だったはずだが…。
きららの湯は赤字経営と言いながら、タダでもらう会社の経営状況については、いっさい考慮しておられないのはどうしてかと思った。

なお、きららの湯は全国有数のラドン温泉で、湧出量は1日に27トンにもなる。
隣に併設された大宴会場はまだ築7年で、7000万円の経費をかけて建設されたものだった。
私は築40年の家に住んでいるが、古くなったからと言って、人にタダであげようとは思わない。家族の暮らしに必要な大切な財産だから。
市の施設も同じだと思う。

健康づくりセンターきららの湯は、年間15万人が利用する豊かな温泉で、市民に愛されていた。
簿価5億円の財産の無償譲渡について、納税者、市民の健康づくりの視点で徹底的な議論がなされたと、あなたは思いますか?

#伊藤千代子#糸島市議会議員#きららの湯

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市が無償で譲渡したきららの湯。市の健康づくりの拠点であり、まだ新しかった。

2016年9月6日、きららの湯の無償譲渡にかかる質疑より
◯議長(谷口一成君) 伊藤千代子議員。

◯17番(伊藤千代子君)
きららの湯を何の目的でつくったのか。また事業費の総額と建築年度はどうなっているのか。

◯健康増進部長
目的は、本市で湧出する温泉を活用し、市民の健康づくり及び福祉の増進並びに都市との交流を図ること。
事業費は、約8億3,100万円。建築年月日は本館が平成15年2月竣工、別館が平成21年11月竣工。

◯17番(伊藤千代子君)
図書館とか市民プールが赤字だからといって、民間にただでやるようなことはしない。
きららの湯は、健康づくり及び福祉の増進のためにつくった施設で、しかもまだ新しい。
きららの湯に通って膝がよくなったとか、障害のある人が寝たきりにならないように通っているとか、市民プールがないからなくさないでとか…。
市は無償譲渡を決定する前に市民の声を聴いたか。

◯市長(月形祐二君)
市民の皆様の御意見についてはお伺いしていない。

◯17番(伊藤千代子君)
市の施設なら、障害の重い子どもとかも受け入れるサービスが今後できる。市民が健康になれば医療費が下がり、税金が節約できる。
無償譲渡するにあたって、医療費の削減とか、介護費用が節約できるとか、経済的メリットも含めた検討をしたか。

◯健康増進部長
 民間でお願いできることは民間にお願いする方針のもと、施設の機能は維持される。(つまり、健康づくり事業による経済的メリットの検討はしていない)


※月形市長は、わずか4年の任期中に、きららの湯と保育所3つを無償譲渡した。どれも不動産鑑定をしていない。元市長の経営する法人にタダでやった数千万円の物件もある。
参考までに、昨年、税金を滞納した市民から差し押さえ、公売にかけた物件の例。
貧しい人々への対応の差は何だろう。
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#伊藤千代子#糸島市議会議員#きららの湯

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2年1か月前。無償譲渡前のきららの湯。年間150,000人が利用。天然のラドン温泉で、プールや露店風呂、大浴場が2つ。マッサージ室やサウナもあって、市民の健康づくりに役立っていた。
簿価5億円の市民の財産をタダでやった相手方は、わずか2年前から、きららの湯の施設内でテナントを借りて食堂を経営している業者であった。
プールや温泉施設の経営実績が全くなく、設立2年のため、わずか1年分の決算書しか市に提出しておらず、その決算書も赤字という状況であった。それがなぜ圧倒的多数で議決に至ったのか?

「きららの湯の無償譲渡」議決に至るドラマ
採決前の様子を議事録で振り返ろう。2016年9月議会。登場人物は3人。谷口議長、井上議員、伊藤(私)

議長(谷口一成君)(きららの湯の無償譲渡についての議案85号を審査した) 市民福祉委員会委員長の報告を求めます。井上健作委員長。

市民福祉常任委員長(井上健作君)
審査の中で、議案85号が条例違反に当たらないこと、
移譲先法人は公平、公正に選定されていること、
市が実施する事業に加えて、移譲先法人により新たな健康増進事業が計画されていること、
また、株式会社リフレッシュ二丈の経営は、合併以来、単年度決算では黒字とのことだが、市はきららの湯に関連して運営委託料、借地料、修繕費等を合併以来続けて支出しており、毎年度、全体の収支としては赤字となっていること等を確認いたしました。
採決を行った結果、全員賛成で原案どおり可決と決しました。

議長(谷口一成君)これより委員長報告に対する質疑に入ります。伊藤千代子議員。

17番(伊藤千代子君)
1回目の質疑です。委員会では現地調査、温泉の状況、あるいはプールの状況、大宴会場、・・・温泉施設の状況を現地調査なさったのかどうかを1点目に伺います。
それから、きららが赤字だ赤字だということはおっしゃいましたけれども、無償譲渡を受ける日食システムも決算状況は赤字です。日食システムの赤字になっている決算報告書を委員全員に配付をなさって審査をしたのか、この2点をまずお伺いします。

議長(谷口一成君)井上委員長。

市民福祉常任委員長(井上健作君)
1番目のきららに行ったかということでございますけれども、ほとんどの方がきららには行かれておりますし、内容も御存じ、現地調査は行っておりません。
それから、日食サービス株式会社については、そのような調査は行っておりません。

議長(谷口一成君)伊藤議員。

17番(伊藤千代子君)
2回目の質疑をいたします。
委員会の審査のなかで会社の決算書を配らないとしたのは、委員長の御判断でしょうか。
それから2点目。4年前の6月議会である議員がきららの湯の経営について質問をし、「民間が有効活用を期待している」というふうに述べたのに対して、副市長が「民間委託も含めて検討する」と、こう答弁したんですよね。
その質疑をしたのは、委員長あなたです。
言い出した御本人がこの審査委員長をなさっていることについて、公平、公正な審査が委員会でできたかどうか、できたとお考えになっているのかを伺います。この2点です。

議長(谷口一成君) 井上委員長。

市民福祉常任委員長(井上健作君)
1点目は何でしたかね。(「決算書を配らなかったのは委員長の御判断……」と呼ぶ者あり)私は指示しておりません。(「じゃ、どなたも」と呼ぶ者あり)いやいやいや、もう答えやない。今のが答えです。指示しておりません。
2つ目は、僕がきららの湯の質問をした。それは当然です。やはり自分たちの所管の付託された案件ですので、そのような質疑はしました。

議長(谷口一成君) 公平、公正な審議ができたのかと言いよんしゃあ。

市民福祉常任委員長(井上健作君)続 公平、公正にやっております。

議長(谷口一成君)伊藤議員。

17番(伊藤千代子君)
 私が質疑したのは、4年前にきららの湯の経営について質問をして、「民間が有効活用を期待していますよ」と述べたあなたの発言に対して、副市長が「民間委託も含めて検討します」と言って、4年後の検討の結果、無償譲渡ということが決まったんですよ。
この民間移譲に関する言い出した御本人が審査委員長をなさっていて、公平、公正な審査ができたのかということを私は聞いているんです。それが1点。
それから、6月議会でも9月議会でも、きららの湯の無償譲渡に関する一般質問を私がここで行っているときに、激しいやじを飛ばして発言を妨害したのはあなただけなんですよ。
そういう偏った立場の人が委員長であることについて公平、公正な審査ができたとお考えですか。

議長(谷口一成君)井上委員長。

市民福祉常任委員長(井上健作君)
私が、きららの湯を4年前に質問した。やはり民間活用と同時に財政の健全化計画等々を聞いて、そして、今後どうするかということを尋ねたわけです。それが公平、公正であるとかないとか、これは執行部に対する議員の一つの宿命です。
どれだけのことを執行部が思ってやっているかということを尋ねたかったからです。それで、公平、公正だ、公正じゃないとか、そういったことを言われる筋合いはございません。
それから、もう1つ何やった。

議長(谷口一成君)
もうよかとよ。もう座ってよか。委員長どうぞ。
これをもちまして質疑を終わります。


そしてきららの湯の無償譲渡についての採決結果は、
賛成16人(自民11、公明2、民主1、無所属2)、
反対4人(無所属3人、共産1)だった。 

なお、2017年9月議会で「きららの湯の無償譲渡」の議案を審査した前期の市民福祉委員会は、
委員長 井上健作(自)、 副委員長 松月よし子(自)、
委員  徳安達成(民)、 黒田公二(公)、浦伊三次(自)、 三嶋俊蔵(自)
の6名の議員の方々だった。



#伊藤千代子
#糸島市議会議員
#きららの湯
#住民訴訟

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報告集会で発言。

「きららの湯」をただでやるな!裁判で見えてきたもの
今日、福岡地裁で「きららの湯」をただでやるな!の第8回口頭弁論が開かれた。
市民の健康づくりに役立っていた簿価5億円の温泉を、会社設立2年という民間業者にタダでやった糸島市。
この無償譲渡が、いかに非常識で法律上も正当化できないものかを、原告側弁護団が理路整然と意見陳述した。

しかし、市側の弁護団からは、今回も前回もまったく反論がない。
市の唯一のよりどころは、議会の議決、それだけだ。

弁護団はこう述べた。
「議会の議決があったからと言って、法令上違法な支出が適法な支出となる理由は無い」
「議会が議決を経さえすれば、たとえ営利目的の民間企業に対しても、適正な対価なくして自由に財産を処分できる、などと言うものではありません」

「きららの湯の無償譲渡」についての議会の議決。
それは2016年、平成 28年9月28日(水曜日) の市議会で行われた。
反対討論した議員、伊藤千代子、柳明夫(共)、三嶋栄幸、藤井芳広。
賛成討論をした議員、笹栗純夫(公)、徳安達成(民)

採決結果、
反対議員 伊藤千代子、柳明夫(共)、三嶋栄幸、藤井芳広の4人
賛成議員 堀田勉(自)、井上健作(自)、浦伊三次(自)、小島忠義(自)、三嶋俊蔵(自)、田原耕一(自)、寺崎強(自)、中村進(自)、松月よし子(自)、波多江貴士(自)、那須英仁(自)笹栗純夫(公)、黒田公二(公)、徳安達成(民)、高橋徹郎、岡村一伸、の16人

議長 谷口一成(自)。
定数は22人だが、この年の5月に1人、覚醒剤で逮捕され辞職したので21人となっていた。
登場人物は以上。

長い年月、暴言とパワハラがまかり通ってきた議会。
合併後わずか8年で2人の議員が逮捕され辞職した議会。
前市長の時から、財産の無償貸付、財産の無償譲渡で不正行為が行われ、それを黙認してきた議会。

前代未聞のきららの湯の無償譲渡の物語は、必ず裁判で決着がつくと信じる。
次回は、5月29日水曜日、11時、福岡地裁。


#伊藤千代子
#糸島市議会
#きららの湯

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2017年4月1日、市が議会の議決を得て、会社設立わずか2年の株式会社日食システムに、健康づくり施設きららの湯(簿価5億円)を無償譲渡してから1年半。
きのうは、「きららの湯」をただでやるな!の第6回口頭弁論が福岡地裁で開かれた。

弁護士が陳述したのは、日食システムの経営状況が危機的状況に陥っていること、住民サービスが低下する中で、利用者が約14万6千人と、2万人も減っていること。
つまり、被告の糸島市の事業者選定が誤りであったことが、明確になってきたということだ。

そして、民間業者に簿価5億円の行政財産を無償譲渡するにあたって、意思決定までの書類がないと市が言っていると報告集会で聞いた。
何ですって?

事業継続の必要性や民営化の妥当性、有償での売却の可能性やその経済効果等を、具体的に検討したかどうかがわかる公文書が、存在しないというのか?
それでは、木の香ランドキャンプ場の無償貸付と同じではないか。

2012年の木の香ランドキャンプ場や樋の口ハイランド公園の無償貸付は、松本前市長が自分勝手に決定し、部下にやらせたものだった。
それもまだ会社さえない人に。官製談合よりひどい。

きららの湯をただでやったのも、まさか市長が勝手に決めたわけではあるまい。
同じ議会の議決でも、タダでやるのとタダで貸すのは全然違う。

なぜ、市はタダでやる決定をしたのか?
具体的な検討書類はなぜ存在しないのか?
本当は存在しているのに、出したくないのか?
市は納税者に、市民に説明責任を果たす必要がある。
議会ではしばしば虚偽答弁を行うから、うそをつけば偽証罪に問われる裁判所という法廷の場で、月形市長に説明責任を果たしていただきたい。


夜、障がい者関係の学習会に参加した。大変心温まるよい集会だった。
そこで、まじめに謙虚に参加している市の職員さんたちを見た。
彼女らは、そこに集った障がい者の希望の光だ。
市の隅々で市民と接し、住民サービス向上に努力している多くの職員は、市の宝だ。
その努力を無にするような不正を、上層部が行っていいはずがない。

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市が差し押さえた財産


昨日、9月議会最終日、昨年度の決算の認定に反対する討論をおこないました。
以下は、討論の内容です。

 平成29年度、糸島市一般会計の決算の認定について、反対討論を致します。
市長及び副市長の人件費3476万9612円について、認定できません。
 なぜなら、昨年度の4月1日に、市長がなさったことは、健康福祉センター二丈温泉きららの湯を、株式会社日食システムに無償譲渡する契約を結び、市の簿価5億円の建物財産と、1900万円の備品と、全国有数のラドン温泉水日量27トンをすべてタダでやってしまうことだったからです。
 無償譲渡による市の損失はばく大で、市民福祉の向上という地方自治法の本旨を大きく逸脱しています。
 地方自治法は、行政財産を適正な対価なく貸付、譲渡することを禁じています。適正な対価なくして貸付、譲渡するときは、議会の議決が必要です。
 しかし、その議会に、日食システムの決算報告書を提出せず、事実にもとづく経営状況の審査が行われていなかったことも判明しました。つまり、市長が無償譲渡の根拠とした議会の議決は、形式上は合法的に見えても、実態は真実が歪められた議決だったということです。
 二丈温泉きららの湯は、市民の交流とふれあい、健康づくりの拠点として愛されてきました。それをタダで手放さず、せめて簿価5億円にふさわしい適正な対価で譲渡していたら、貧困で苦しむ子供たちを、市民をどれだけ助けることができたでしょう。
 市長は、4月1日、市立神在保育所の無償譲渡も行いました。建物、備品含めておよそ6000万円あったであろう市の財産を、福岡市の申請者にタダであげたのです。
 市長が、4月1日で二つもの財産を、無償譲渡する契約を結んだことは、前代未聞、市の歴史に汚点を残すものだと考えます。

 一方、昨年度、生活困窮者に対する市税の減免実績は、わずか16件、51万円だったことがわかりました。特定の法人に、無償譲渡した億単位の財産と比べれば、一般市民、貧困世帯への減免の金額には、天文学的な格差があります。

 市の仕事で一番大切なのは、貧困世帯を救うことです。長年、真面目に働き税金を納めていても、ある日、重い病気になったり、事故にあって障害を負ったり、さまざまなことが人生にはあります。不況下での生活も楽ではありません。
 昨年度の非正規労働者は、過去最高を超え、2036万人となりました。市役所でも、待遇の悪い非正規雇用が半数に上ろうとしています。先が見えない中で、生活に困っている人があふれているのに、有力者にタダでやる財産など1円もありません。
 よって、この決算には反対します。

裁判所

7月25日水曜日、午前11時から始まった「きららの湯をただでやるな!住民訴訟」の第5回口頭弁論において、私、伊藤千代子が、意見陳述をいたしました。
下のPDFファイルを開いてお読みください。

「きららの湯」をただでやるな!裁判の意見陳述書(2018年7月25日).pdf

11月1日、福岡地裁で開かれた「きららの湯をただでやるな!」の裁判を傍聴した。
糸島市住民315人が糸島市長を相手取って
訴訟をおこした2日目の裁判。
ひと言で言って、実に面白かった。
 
それは、原告の一人で税理士の方の意見陳述が、あまりに具体的で説得力があったから。
テレビのミステリードラマのごとく、市が市のすばらしい財産である温泉を無償譲渡すると決定した相手方企業が、どのような赤字を抱え、不安定な経営状態にあったかを、理路整然と述べ立てた。
それは、無償譲渡の正当さを根底から覆すものだ。
 
書類審査をせず、市の言い分だけで賛成する市議会と違って、ここは裁判所。これに市の顧問弁護士は、何と反論するのだろう
 
議会の同意を武器に、応募資格のない業者に、
簿価5億円の財産をタダでやってしまった市役所。
この前代未聞の裁判は、面白いだけでなく、
議会制民主主義を考えるうえで、歴史的意義がある。
傍聴しないともったいない。
 
この日は、担当部長、課長、係長と市の幹部職員等が傍聴に来ていた。市民は自腹で傍聴に来るが、職員は、市の人件費、税金で来ている。
 
彼らがやるべき本当の仕事は、糸島市民のために、全力を尽くすこと。
しかし、市が市民に訴えられるようなことをすると、
裁判費用だけでなく、事務費、人件費等、
ぼう大な税金が無駄に使われる。
市長はそれを自覚すべきと思う。

 今年1月、月形市長は、
建設費8億3000万円、
簿価5億円の市の施設、ラドン温泉「きららの湯」を、
会社をつくってわずか2年の
レストランを営む会社に贈与しました。
5月24日「民間への無償譲渡は違法だ」と
市民300人以上が、
糸島市を提訴しました。
市始まって以来の大きな訴訟に、
当日は新聞、テレビも駆けつけ、
大きく報道されました。
 
加計学園問題よりひどい!
  応募資格がない業者にタダで・・・
市役所は、
応募資格のない住民の申請を、受理しません。
市民サービスは、公平性が必要だからです。
しかし、資格がなくても申請を受理したケースが、これまでもありました。「きららの湯」と、「神在保育所」もそうです。
「きららの湯」をタダでもらった会社Nは、応募に必要な3年分の決算書や財産目録を出しておらず、失格にすべきでしたが、市長が申請を受理させていました。しかも、会社が出した1年分の決算書は、赤字でした。
特別扱いをして、
行政を歪めた市長、副市長の責任は重大です。
 
 
 
 
 
 

国では、連日、森友学園への不透明な土地の売却問題が
トップニュースとなっている。
土地評価額約10億円の土地を、埋設物処理費8億1900万円を引いて、
わずか1億円ちょっとで売却したという。
しかし、まだお金を取っただけましじゃないか?と思う。
糸島市の場合は、
タダで、零円で、無償で、日食システムの社長にプレゼントするのだから。
その契約が4月1日。
反対する市民が、いま裁判に訴える運動をしている。
当然だ。市民の大切な財産を、会社をつくってわずか2年の社長に、なぜタダでやる? しかも会社の決算書は赤字なのに。
 
森友学園問題では、政治家の口利きがいま焦点になっているが、
きららの件でも、市の幹部やなにがし議員等が、
利害関係者の社長と知人関係にあったとの情報も寄せられている。
政治的な力が働かずして、億単位の超高額な物件を、
タダで人にやるなどと言う異常なことが市役所でおきるはずがないと、
先日、公務員だった市民の方に言われた。
同感だ。

糸島市と同じようなことが自民党安倍内閣の国でも起きている。
まったく同じ時期に。
有権者は、甘い汁を吸う権力者をいつまでも許さない。

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