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契約書の住所も事実と違っていた~財産の無償貸付で違法行為⑥

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フォレストアドベンチャー

前市長は、農林水産部長の働きで、自らの犯罪的行為を社会に知られることはなかった。もしこれが発覚していたら、その後も「存在しない法人」を業者選定する不正はできなかっただろう。
下の書類は、フォレストアドベンチャーのオープン前日に結ばれた市と会社の「賃貸契約書」。職員に急がせてつくらせたのか、この契約書にかかれた会社の住所は、間違っている。それを訂正もせず、6年間そのままだった。
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下は10年間、市が(株)パシフイックネットワークに貸した市の財産目録と、契約書にある賃貸料金。シャクナゲや桜の名所だった広大な森林公園(本来は行政財産)を、タダ同然(年間10万3千円)で貸した。山林を利用したビジネスと言えば聞こえはいいが、風水害で崩れやすい山間地の道路整備(莫大な税金がかかる)を、常に、万全にしてやらねばならなくなった。それも市に税金を納めることのない東京の会社のために。

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合併後、前市長と仲良しの建設会社の幹部が大麻で逮捕されるなど、さまざまな事件があった。
この当時、福岡市の某署の刑事から「市の不正を追及しているのは、伊藤議員だけですな」と言われた。「どうして他の議員は、何も言わんとですか?」と訊かれたが、「癒着なれ合いがひどいから」としか、答えようがなかった。
当時の議員たちは、K元前原市長をリコールし、自分たちの要望を実現してくれる市長候補を福岡市から連れてきた。それが松本前市長だった。議員が利害関係者となって進めていた土地の開発、土建業者も絡んだこの大開発を絶対に成功させる必要があった。合併と九大移転を利用したビジネス計画が、市民の知らないところで次々進められていた。

「伊藤は過激だ。近寄るな」「伊藤と話すものは共産党と見なす」「伊藤は懲罰議員。ウソつき議員だ」。私は長年、議会内外で誹謗中傷を浴び続け、その後無所属になったこの3年間も、心の休まる時がなかった。
しかし、ある元幹部職員の言葉を思い出す。
「議長室で、☓☓議員と〇議員から『今日のお前の議会答弁は、なんや!』と怒鳴られ続け、あれ以来、胸の動悸がするとです」
私も同じような経験をしてきた。
命を絶った職員は、パワハラのひどさを家族に訴えていた。それが、公務災害認定に繋がり、裁判の勝利につながった。
権力と数の力を持ってしても、すべてを闇に葬り去ることはできない。虚偽の公文書に、不正の事実が残されている。
虚偽有印公文書の作成は、時効7年という重大な犯罪だ。市民を欺いて、税金をムダ使いしてきた事実を、明らかにする必要がある。みんなが勇気を持って、不正を正す時は必ず来る。
地方自治体の目的は、「住民福祉の増進」であり、日本国憲法第15条には、「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と書かれている。