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開発審査会はヤラセ~バキュームカー車庫建設事件の真相③

審査委員の部課長は全員欠席 
 開発審査会はヤラセだった  真相③

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9月13日、地元の方が電話をくださった。
「ブログ見て驚きました。伊藤議員、書いてくださりありがとうございます」
「1年半もみなさん本当に苦労されましたね。当時の心労は言葉では言い尽くせないでしょう。実はあの土地が第1種住居地域だったことを私も最近知ったのです。申し訳ありません。調査不足でした」
「バキュームカーでの事業ができない土地だったのですね。ひどい話です。このことを多くの人に知らせてください」
「はい。それからほかにもまだ市が嘘をついていたことがあるんです」
「えっ、何ですか」
「あの開発審査会自体がニセモノ、ヤラセだったってことです。正式な委員は全員欠席していましたから」
その方は電話の向こうで絶句している様子だった。


部課長16人が全員欠席⇒審査会は成立していなかった
糸島市開発審査会規定では、建設都市部長が会長、委員は課長15人と定められている。
15人の課長とは、
①危機管理課長、②経営戦略課長、③地域振興課長、④生活環境課長、④都市計画課長、⑤建設課長、⑥施設管理課長、⑦農業振興課長、⑧農林水産課長、⑨農業委員会事務局長、⑩教育総務課長、⑪文化課長、⑫業務課長、⑬水道課長、⑭下水道課長及び⑮警防課長。
そうそうたる市の幹部。ところが…。

◯17番(伊藤千代子君)
平成27年4月23日の開発審査会には、建設都市部長のほかに何人の課長及び職員が出席していましたか。
◯建設都市部長
市から7名出席をいたしております。
◯17番(伊藤千代子君)
市から、課長が何人、職員何人とはっきり言ってください。
◯建設都市部長
当日、私は別の業務があって出席をしていません。
出席は、都市計画課から2名、農林土木課から1名、生活環境課から1名、危機管理課から1名、企画秘書課から2名の計7名でございます。課長ではなくて実務担当者が出席をしております。(2016年6月議会)

◯17番(伊藤千代子君)
会議をきちんと行う責任は開発審査会において誰にありますか。
◯建設都市部長
開発審査会の責任者は部長にあると思っております。
◯17番(伊藤千代子君)
部長は欠席で、誰に会長代理の職務を代行させたんですか。
◯建設都市部長
係長が私の役割を果たしております。
◯17番(伊藤千代子君)
委員は部課長です。幹部が責任を持った審査をしなきゃいけないのに、へいせいの審査は部長、課長が誰も出ていなかった。環境技研の虚偽をわざと見逃してやったようなものです。(2016年9月議会)

市は「委員全員欠席」という規定違反の開発審査会を職務権限のない職員に開かせ、そこに地元行政区長をよんで「環境技研の審査をした」という既成事実をつくりあげた。
会社に「審査会をパスした」「法令をクリアしている」というお墨付きを与えるために。
そう言えば、審査会に出席予定だった糸島警察署長が当日欠席したのは、「部課長が全員欠席のヤラセの会議に警察を呼ぶわけにはいかない」と日程変更の連絡をした疑いがある。
前原市のときから、目的のためには法令を踏みにじり手段を選ばない腐った体質があった。
不正に不正を積み重ね、利害関係者の便宜を図った保育所5件の無償譲渡やフォレストアドベンチャーへの森林公園無償貸付のときと全く同じ。特定業者とそのお友達のための「シナリオ通りの嘘とヤラセ」が蔓延し、市政を歪めている。


すべての事務に不正あり
業者の申請書~図面が虚偽の申請書。ごみ・し尿の清掃事業所建設を車庫建設にすり替え申請。
市の開発審査会~会長及び委員の出席ゼロの会議は無効。
市長の意見書~第1種住居地域で「都市計画法上支障なし」は虚偽。

私は①②の嘘、ゴマカシについてはすぐに気づいたが、③については今年の8月、資料を調べ直すまでわからなかった。
実に恐るべき市役所だと思う。
カネとヒトと情報を持った権力者が、法律に疎い市民をだますのは実に簡単なことだ。
次に当時の月形市長以下市の幹部の答弁を今一度みてみよう。