総務文教委員会の谷口委員長が「原発の再稼働に関する請願」を不採択にした経過を報告した。
請願の9号は「玄海原発の再稼働を認めないでほしい」というもの。
委員長は「原発再稼働の権限は国にあって市にはない。だから不採択」という結論。
請願の11号は「福島の事故の原因が明らかにされ、市の原発に対する防災計画が整うまで、 再稼働しないように、九電に強く要請する」ことを求めるもの。
委員会で不採択になった理由は「すでに九電には要望書を出している」委員会での審議時間は、およそ30分。それで不採択。
ひどい。そして今日、本会議で不採択に。
9号「再稼働を認めないでほしい」請願は、賛成議員、3人(伊藤、古川、ひわだ)
11号「九電に強く要請する」請願は、賛成7人。(自民系と公明が反対)
糸島市が、九電に要望書を出したのは4月。
それからもう7か月も立つのに、九電はまだ糸島市に文書で回答をしていない。
7か月もほったらかされているのに、黙って待っている。
お人よしの糸島市。
異常事態が発生した場合「情報提供については、できるだけ瞬時に連絡する」と約束したばかり。
12月9日、放射能の汚染水が3号機から漏れた事故について、九電が糸島市に連絡してきたのは13時間後。あきれる。
その九電に、何も言わない糸島市議会。
フクシマの原発難民は・・・およそ15万人。
日本一危険な老朽原発、「玄海1号機」がわずか18キロ先にある、糸島市。
飯館村や、南相馬市に起きたことが、あすは、糸島市の運命になるかもしれないのに。
「水素爆発が起きた。みなさん、直ちに逃げて!」と言われて、すぐに避難できる人がどれだけいるの?
サイレンが鳴り渡った時、あなたの可愛い娘さんは、病院で初孫を出産しているかもしれないし、あなた自身が胃がんの手術を受けている途中かもしれない。
さまざまな病院で、たくさんの患者さんが手当をうけ、介護施設では、何百人もの高齢者が、車いすやベッドでケアをうけ、牛の乳搾りの最中に、あるいは、田植えの最中に、美容院でシャンプーの最中に、サイレンは鳴り響くかもしれない。
遊びに出かけた子どもを探して半狂乱になった母親や、泣き叫びながら、母親の名前を呼ぶ子どもたちが町にあふれるかもしれない。
普段でも渋滞している202号線と、バイパスは、避難する車の列で大渋滞。
足が不自由な人は、恐怖の中で震えるかもしれず、障害のあるひと、子ども、病人、ひたすら家族の帰りを待って、不安におののいているかもしれない。
福岡市に勤務するあなたは、糸島の妻や子を助けに行きたくても、電車も車もストップして、身動きず、絶望的な気持ちに陥るかもしれない。
真夜中なら、暗闇の中でさらに逃げ惑おう10万市民がパニックになる。
ありとあらゆる状況の市民が、避難計画と避難訓練もなしに、糸島市を無事に脱出するなど不可能。
避難計画ができるまで、原発を稼働させない。
それは最低限の要求!