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堀田勉議員「よう応募してくれた!」~きららの湯の無償譲渡④

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堀田勉議員「よう応募してくれた!」~きららの湯の無償譲渡

堀田副議長(当時、議会運営委員長)は、議場での発言が極めて少ない方だが、この時は実に積極的に「きららの湯の無償譲渡」に賛成の立場で意見をおっしゃった。
一番印象に残った意見を抜粋して紹介しよう。(2016年9月6日の質疑から)

◯15番(堀田 勉君)
 黒字に転向したというが、去年はリフレッシュ二丈に経営、運営委託料が1,050万円、3件の地主に526万9,000円、備品購入費に480万円、修繕料が400万円、2,600万円糸島市が出している。
本当は赤字だ。私に言わせると、これがなかったら1,400万円の赤字。ついでに入湯税も取っていない。
(略)
〇15番(堀田 勉君)
無償譲渡の理由について説明をお願いします。

◯健康増進部長
引き渡し時点での負担を求めないほうが施設の長期運営につながると判断し、無償譲渡としたところでございます。
 (略)
◯15番(堀田 勉君)
施設の老朽化という話を今されましたね。これ、14年目になるわけですが、今でももう結構古くなっているんですよ、実は。
建物にひびは入ってきた、露天風呂のヒノキは、副市長御存じでしょう、色が変わって穴がほげて、シリコンで塞いでありますよ。
脱衣室のエアコンはききが悪いんでね、扇風機4台回していますよ。
3階のスタッフルームというのがあるんです。そこはスタッフルームになっていますけど、こんな夏の暑いときは、あそこにいれるはずがない。職員の方は地下室の入り口の階段の下で食事をしてあります。それが現実なんです。
そこでよう1社応募してきたなと感心しておるんです。
(略)
 これですね、相当の経営努力をしないと、この数字では黒字転換はできませんよ。だから、相当決意を持って応募されたんだろうと思います。
これに、しかも入湯税まで今度はもらうと言いよんしゃあですね。
すると、2,000万円以上の赤字になるわけです。
本当によう応募したなと僕は感心しておるんですが、無償譲渡は糸島市の条例違反だという指摘もございますが、これはどうなのか。…お尋ねします。

◯健康増進部長
地方自治法第96条第1項第6号の規定で、「財産を適正な対価なくしてこれを譲渡する場合は、議会議決を受ける必要」がございます。
したがって、(議会で)可決をいただいた後に行う無償譲渡は当然合法であり、条例違反ではございません。

※ちよ子の視点
二丈温泉きららの湯は、建物が古いのに、無償譲渡に「よう応募してくれた」と、堀田議員は心底感心しておられるが、この会社が温泉やスポーツ施設の経営経験がまったくないということについては、意見を述べられなかった。
会社が2年間、きららの湯のテナントを借りて食堂経営をしていた業者ということは、近所に住む議員ならよくご存知だったはずだが…。
きららの湯は赤字経営と言いながら、タダでもらう会社の経営状況については、いっさい考慮しておられないのはどうしてかと思った。

なお、きららの湯は全国有数のラドン温泉で、湧出量は1日に27トンにもなる。
隣に併設された大宴会場はまだ築7年で、7000万円の経費をかけて建設されたものだった。
私は築40年の家に住んでいるが、古くなったからと言って、人にタダであげようとは思わない。家族の暮らしに必要な大切な財産だから。
市の施設も同じだと思う。

健康づくりセンターきららの湯は、年間15万人が利用する豊かな温泉で、市民に愛されていた。
簿価5億円の財産の無償譲渡について、納税者、市民の健康づくりの視点で徹底的な議論がなされたと、あなたは思いますか?

#伊藤千代子#糸島市議会議員#きららの湯