一人二役の共同企業体
住所も電話も代表者も同じ…「にぎわいパートナーズ」
二丈にある美しい木の香ランドキャンプ場。年間3千人ほどが利用している。子どもにも大人にも人気のキャンプ場。
月形祐二市長は、このキャンプ場を、令和5年4月1日から、共同企業体「にぎわいパートナーズ」に指定管理者として管理させると先の12月議会で提案した。
しかし、共同企業体「にぎわいパートナーズ」とはいったいどんな団体なのか?
「にぎわいパートナーズ」の構成員は、(株)ユレタリングと、NPO法人AQUATAIL (アクアテイル)という。それぞれの法人の住所は、
株式会社ユレタリング が、所在地~福岡市中央区福浜2丁目2-3-105
NPO法人アクアテイルが、所在地~福岡市中央区福浜2丁目2-3-105
同じだ。連絡先の電話番号は、
(株)ユレタリングが、092-577-4033
AQUATAIL(アクアテイル)が、092-577-4033
同じだ。
市は議会で、「2者で共同企業体をつくり、応募された」と説明したが、
代表者も、住所も、連絡先電話番号まで同じ。
上は、令和2年9月12日に結ばれた、共同企業体の協定書。
会社名 株式会社ユレタリング 印
代表者 城賀本裕介
会社名 NPO法人AQUATAIL 印
代表者 城賀本裕介
城賀本裕介氏がふたつの法人の代表者になって、一人で協定書を結んでいる。
「一人で共同企業体を作り、応募された」というのが正しい。
どうしてこんなことをしたのだろう?
◯伊藤~共同企業体の(株)ユレタリングという会社が代表者になっているが、設立年月日、社員数はどのようになっているか。
◯市~令和2年1月10日で、正社員は3人である。
市が指定管理者の応募をしたのは、令和4年9月。ユレタリングは、会社を作ってまだ2年半だった。
この指定管理者選考会には、溝口和也農林水産部長が選考委員として入っていた。
部長は他の委員に、「一人二役の共同企業体」について、どのような説明をしたのだろうか?
選考会のときの会議禄を情報公開で求めたが、「会議禄を作っていないから出せない」と言ってきた。「では、会議の録音テープを出して」と情報公開で求めると、「これも出せない」と言ってきた。糸島市では、事業者選定の会議禄さえ作っていない。
2017年(平成29年)4月1日、月形市長は、設立2年のお友達の会社に、二丈温泉きららの湯を無償譲渡したが、わずか5年で休業に追い込まれた。
2012年(平成24年)2月6日、松本市長は、議員の口利きで、設立されていない会社に、樋の口ハイランドと木の香ランドキャンプ場を10年間、無償貸付する決定をし、結局は破たんした。以下参照。
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