公正証書は偽造~職員の名前と住所で契約
馬場副市長「問題ない」
2023年3月議会。副市長の右は月形祐二市長
前回のブログの続きである。2012年に市が(有)パシフィック・ネットワーク金丸一郎社長に、財産(森林公園)を貸し付けた契約書は、契約者が職員で住所は職員の自宅になっていた。
伊藤千代子~公正証書に井上義浩、住所福岡県糸島市雷山●●●番地と書いてある。職員個人の住所と名前を使って、市の財産を貸し付ける契約を結んでいるのか。
馬場貢副市長~契約上は問題ないと認識している。
地方自治法第149条で、「財産を取得し、管理し、及び処分すること」は「市長の権限」である。市の条例で市役所の住所は「糸島市前原西一丁目1番1号」。地方自治法は「地方公共団体は、法人とする」と規程し、法令上対外的な契約は、代表者の市長の名前と市役所の住所で結ぶ。糸島市は、こんな基本的なことさえ、平気で踏みにじっている。
2012年8月16日、公証役場で作成された土地建物の貸付契約書。井上義浩(公務員)の名前と住所で貸付契約が結ばれている。
身分証明書が運転免許証というのだから、市の職務とは関係がない。井上は当時農林土木課長だった。糸島市職務執行基本規則によると、同課長職には財産の貸付契約を結ぶ権限はない。したがって、井上は「松本嶺男の私的なお使い」で福岡公証役場に出かけ、公園の土地・建物財産の貸付契約を結んだのである。
当時、松本嶺男は、自らの市長犯罪が露見する瀬戸際に立たされ、それを隠蔽するため、金丸社長との契約書を早急に偽造する必要があった。
下記ブログ(7)松本嶺男市長の隠蔽工作(8)内容虚偽の公正証書を参照。
井上(公務員)と金丸社長が結んだ内容虚偽の貸付契約
契約者は、井上義浩と金丸一郎
公証人は、福岡法務局所属の池谷泉。
貸付物件は、糸島市二丈一貴山312番390の森林公園樋の口ハイランドの
土地19万4532㎡、建物3棟、アスレチック一式。
年間賃貸料は、10万2140円。
上記貸付物件に「アスレチック一式」とあるが、これは市の所有物ではなく会社の所有物であるため、「貸付物件」ではない。公園の中の「民間企業の違法工作物」である。
行政財産である公園を営利企業にまるごと貸付できないため、普通財産と偽っている。
つまり「問題はない」どころか、これは、市の職員が福岡法務局の職員に虚偽の申し立てをして、公正証書を作成した事案なのである。
貸付期間平成24年7月20日~令和5年3月31日
今日は、令和5年3月31日。ついに今日でこのデタラメな違法契約がきれる。
ところが、市はまた明日から10年間、貸し付けの為の協議中だ。
明日、また新たな契約書が偽造されるだろう。
市と議会がグルだと本当に始末が悪い。この件では、やらせの事業者選定が行われ、多くの公文書が偽造されたが、議会はチェック機能を果たすどころか積極的に隠蔽に加担し、市民や社会の目をあざむいてきた。
市の不正を容認してくれる見返りに、市は有力議員の要望にせっせとこたえてきたのであるが、議員の口利きに始まったこの森林公園違法貸付も、その一つにすぎない。
※井上義浩農林土木課長は、この契約後、建設都市部長に出世し、教育部長、企画部長を歴任し、退職後の今は都市施設課長補佐として泊の土地区画整理事業にともなう用地買収に関わっている。居住地の行政区長でもある。
(詳しくは下記ブログ(1)~(8)内容虚偽の公正証書」までを参照)
営利企業に違法貸付されている森林公園樋ノ口ハイランド
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