本日 198 人 - 昨日 613 人 - 累計 444464 人
  • 記事検索

RSS

15)架空法人「碧晟会」

15)架空法人「碧晟会」


(1)虚偽公文書1~実在しない「社会福祉法人碧晟会」

D6ACA128-9D78-4000-A459-C7CE4D3A7E9D→拡大5203959F-2437-4906-AF61-8714F708E7F7

上は、2014年(平成26年)2月19日、仲西消防本部次長が月形市長に提出した「長糸保育所移管先法人申込書」です。以下のように書いてありますが…。


平成26年2月19日

糸島市長 月形祐二様

(申請者)法人名 社会福祉法人碧晟会

理事長(代表者)名 仲西徹登

糸島市立長糸保育所移管申込書


しかし、理事長(代表)の仲西氏は、申請した平成26年2月19日は糸島消防本部次長で、月形市長の部下でした。社会福祉法人碧晟会 (へきせいかい)なる法人は、実在しない架空の法人だったのです。


(2)虚偽公文書2~役員は教育長経験者ら

829AA7E3-0333-47AC-B20F-4E15DFCD89ED

上は、「社会福祉法人碧晟会」の「法人の概要」です。理事長以外、全員の名前が黒塗りですが、いったい架空法人の役員予定者名簿に名前を連ねたのは、どんな人たちだったのか?

調べた結果、全員の名前、経歴がわかりました。今回は代表者以外、アルファベットで表示します。


理事長 仲西徹登 消防本部次長

施設長 仲西徹登 消防本部次長

主任 N 前教育委員

理事 T 前教育委員長

理事 I 長糸区長会長

理事 F 元市職員

理事 N 市委託業者職員

理事 N 元市職員

監事 N 前教育長

監事 T 会社社長


公務員関係者がぞろぞろです。松本市政の時の幹部や元職員が、架空法人の役員予定者として名前を連ねています。やはり松本嶺男前市長が、フォレストアドベンチャーのときと同じく組織的なやらせを仕切っていたと考えられます。


(3)虚偽公文書3~「私どもは社会福祉法人」とアピール

0762A513-AD05-411E-B498-92760641FB76→拡大63A00837-9504-4DA4-BA86-DABBC61BC803

上は、社会福祉法人碧晟会が申込書に添付した資料「保育所運営についての考え方」です。そのなかに、「申請理由」について書いてあります。赤線を引いてある部分を見てください。

「私どもは、地域住民が主体となって運営する社会福祉法人であり、」

と書いてあります。法人でもないのに「法人」と平気で嘘を書いています。その続きが下にあります。

画像→拡大7F08A035-6DC3-4F02-9A0C-3C9692FC13B5

黒塗りしてありますが、こう書いてあるのです。

「また、園長は糸島消防本部に勤務した経歴があり、…」

経歴があるのではなく、いまもそこに勤務している現職の職員です。よって、これも噓っぱちです。


(4)虚偽公文書4~個人の預金通帳が法人の財務調書

781CCB3D-7B64-447A-A075-9B670F143845→拡大791BAB89-1BD1-4839-970C-128B2A8DA31A

上は、仲西氏個人の銀行の預金残高証明書です。

「社会福祉法人碧晟会」は実在しない架空法人なので、法人の財務調書を出せません。そのため、市は個人の預金通帳を提出させて、法人の財務調書の代わりにしたのです。

以上で個人を法人に見せるための小道具(虚偽公文書)は、ほぼそろいました。次に、市長が任命した委員による「保育所移管先法人選定委員会」が開催され、法人選定と審査、点数をつける採点がおこなわれました。(つづく)


資料1 地方自治法第二条

 地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはならない。

 前項の規定に違反して行つた地方公共団体の行為は、これを無効とする。


資料2 公正証書原本不実記載等罪

公務員に対し、虚偽の申し立てをして、登記簿、戸籍簿その他の権利若しくは義務に関する公正証書の原本に不実の記載をさせ、又は権利若しくは義務に関する公正証書の原本として用いられる電磁的記録に不実の記録をさせた者は、5年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる(刑法157条1項)。


資料3 2014年2月14日 松本市政から月形市政へ

8A5346FB-8CFC-4B8D-8B33-3D4720BBEC5B1CDF6FDA-2590-4765-910F-6691FB873147



関連ブログ 

1)前代未聞の詐欺市役所~遠山元衆院議員と松本嶺男前市長

2)警察の捜査中に不正を実行

3)不正に奪われた森林公園とキャンプ場

4)市長にしかできない犯罪

5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡

6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造


 森林公園の違法貸付の経過