違法に便宜を図る会社に市長が感謝状
今年の1月13日、月形裕二市長は、(有)パシフィックネットワークが糸島市に寄付をしたとの理由で感謝状を贈呈した。市のホームページ2023年1月17日付。
真ん中右が月形市長。その左が社長の金丸一郎氏か?市長の右は浦志素彦経営戦略部長、その右は溝口和也農林水産部長。
しかしまあ、何という恥知らずな。
パシフィック・ネットワークは、前市長の時から森林公園樋ノ口ハイランドをタダ同然で貸し付け、至れり尽くせりで金儲けさせてやっている会社。前市長と月形市長が、市に損害を与えながら10年にわたって違法に便宜を図っている会社なのである。
二丈一貴山にある樋ノ口ハイランドは、県が2億7千万円で建設した憩いの森。20万平方メートルの広大な敷地に建物3棟、トイレ、駐車場が完備した美しい無料の公園だったが、2012年から市は公園全てを、年に10万3千円(1か月8533円)でパシフィックに貸し付け、フォレストアドベンチャーの商売をさせているのだ。
入場料金は大人も小人も4000円。設備投資はいらないし、市の広報やホームページでタダで宣伝してもらって会社はホクホク、ボロ儲けだ。
いったいなぜそこまでしてやるのか?
市民から自然あふれる公園を奪い、市に損害を与え、大勢の職員に不正な事務をやらせた卑劣な「市長犯罪」を隠蔽するためだ。詳しくは下のブログ①~⑧を参照。
糸島市は、行政財産である樋ノ口ハイランドを普通財産と偽って、営利企業にまるごと全部貸し付けている。普通財産を適正な対価なくして貸しつけるときは議会の議決が必要だが、議決さえしていない。議会も絡んで、二重三重に法律を踏みにじってきた。
2011年12月、前市長のペテン師、松本嶺男が、支援者の議員にいい顔して「公園をタダで貸してやる」と民間人に約束したばかりに、虚偽公文書の作成からやらせの事業者選定、財産処分まで、不正をやりまくったのである。
副市長、部長、課長らが、会社が存在しないのに「存在する」フリをして事業者選定したが、その演技力は劇団四季も顔負けだ。
「運転免許証を業者選定の身分証明に使った」と部長が議会で答弁したが、月形市長と馬場貢副市長は、こんなデタラメな事務をずっと容認してきた。県内で一番高い職員給与を払いつつ、法令違反の事務を平気で職員にやらせている。
何べん議会で不正を指摘しても、何べん「ちよ便り」に「市役所ぐるみの犯罪」と書いても、反省せず平気で同じことを繰り返す。カネを受け取った証拠でもない限り、警察が市長を背任の容疑で捜査しないのを知っているからだろう。
チェック機関の議会が「不正がある」と告発すれば、警察もマスコミも動くのに、議会は沈黙して知らんふりだ。
嶺男みたいな詐欺師が、利権業者や腹黒議員らの応援で市長に当選したあとは、違法行為のオンパレードだった。その手口といったら、暴力団のフロント企業とみまがうほどだ。
職員に架空法人を名乗らせ法人選定したり、虚偽の議案を議決させ財産処分するなど、オレオレ詐欺も真っ青だ。本田博太郎か香川照之に松本嶺男の役をやらせてドラマ化すれば、絶対にウケるだろう。市と議会がグルになれば、地方政治は極限まで堕落する。
パシフィックネットワークとの10年契約が、今年の3月31日、あと4日で切れる。それで市は、「パシフィック様にご寄付いただきました!素晴らしい会社です!」と宣伝して、「10年間タダ同然の契約」を更新する魂胆だ。この感謝状は、「違法貸付」をごまかすために仕組まれた「やらせ」としか考えられない。
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ちよ便り19号2019年10月発行